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ケトジェニックダイエットとインフルエンザ
リンク・デ・ダイエット
世界の最新健康・栄養ニュース
2019.11.27 , EurekAlert 
  
ケトジェニックダイエットがインフルエンザと戦う?
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=68769&-lay=lay&-Find.html  


こんにちは。
日本では、2023年8月下旬から、インフルエンザが流行っています。
季節外れのインフルエンザの流行ですが、要注意ですね。

2119年のことですが、
『ケトジェニック食のマウスは、高炭水化物食のマウスよりも
インフルエンザウィルスに対する抵抗性が高まる』

という、とても興味深い記事が、
世界の最新健康・栄養ニュースに掲載されました。
米国イェール大学からの研究報告です。
ケトジェニックマウスは高炭水化物マウスよりも、
インフルエンザ感染時の生存率が高かったのです。

私は、52歳のときから、スーパー糖質制限食を開始して
現在73歳ですので、21年間実践中です。
血中ケトン体は常に高値です。⇒ケトジェニックダイエット

ケトジェニックダイエットは、糖質の摂取量を30~60g/日以下に抑える食事療法で、
これで血中ケトン体が高値となります。
高雄病院のスーパー糖質制限食も、ケトジェニックダイエットの範疇に入ります。

スーパー糖質制限食を開始して以降、インフルエンザに2回、罹患しました。
1回目は、12~13年位前のことでした。
同じ部屋にマスクなしで咳き込んでいる人がいて、
やむを得ず20~30分一緒にいました。
私も今更、マスクもしにくいので、マスクなしでした。
その2日後に、少し熱っぽい感じがあり、体温を測定したら37.2度でした。
咳も痰も咽頭痛も何も症状はなかったので、違うと思いましたが
調べてたらA型が陽性でした。
仕方なくタミフルを内服して、すぐに治りました。

次は、数年前で、どこで貰ったかよくわかりませんが、
やはり、やや熱っぽい気がして体温を測定したら37.2度でした。
咳も痰も咽頭痛も何も症状はなかったので、違うと思いましたが
調べてたらA型が陽性でした。
このときは、イナビルの吸入ですぐに治りました。

インフルエンザワクチンは、この間1回も打っていません。
21年間で2回、インフルエンザAに罹患したのですが、
極めて軽症ですみました。

スーパー糖質制限食(ケトジェニックダイエット)には、
インフルエンザ抵抗性を高める効果があるのかもしれませんね。



以下の緑文字は記事の要約です。
リンク・デ・ダイエット
世界の最新健康・栄養ニュース
2019.11.27 , EurekAlert 

  
ケトジェニックダイエットがインフルエンザと戦う?
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=68769&-lay=lay&-Find.html  


 肉、魚、非でんぷん質の野菜を豊富に含むケトジェニック食は、
それまでインフルエンザに対する免疫反応に関与していなかったマウスの肺のT細胞サブセットを活性化する。
それによりマウスは、
気道細胞からの粘液産生を促進して、バリア機能を改善させて
ウイルスへの抵抗性を増強させる。

研究チームがマウスで実験した結果、
ケトジェニック食を与えられたマウスは、
高炭水化物食を与えられたマウスに比べて、
インフルエンザ感染時の生存率が高かった。
これは、ケトジェニック食によって、
肺の細胞内層で粘液を生成するガンマ・デルタT細胞の放出が惹起されたためだった。

ガンマ・デルタT細胞の遺伝子を持たないマウスでは、
ケトジェニック食には保護効果がみられなかった。

「本研究が示しているのは、身体が脂肪を燃焼させてケトン体を作る方法が
インフルエンザウィルスと戦う免疫系も活性化するということだ」

https://immunology.sciencemag.org/content/4/41/eaav2026
Ketogenic diet activates protective γδ T cell responses against influenza virus infection
Science Immunology 15 Nov 2019:
Vol. 4, Issue 41, eaav2026
DOI: 10.1126/sciimmunol.aav2026



江部康二
万病の元『糖尿病・メタボ・生活習慣病』を解決する糖質制限食」講演会。東京。
こんにちは。
2023年11月5日(日)東京都内で、
「健康をセルフマネジメントする時代へ 万病の元『糖尿病・メタボ・生活習慣病』を解決する糖質制限食」
と題して、一般の方向けの講演会を開催いたします。
講師は、札幌市の西岡第一病院 麻酔科部長の清水泰行先生と私です。

第1部は、私の「糖尿病治療のベストな選択!データと歴史が示す糖質制限食の有効性」という題の講演です。
糖質制限食の最新知識と旧石器時代のお話をします。
日本列島にヒトが住み始めたのは旧石器時代からです。
旧石器時代は約38000年前から16000年前までの約22000年間続きました。

ナウマン象、ニホンシカ、イノシシ、ウサギ・・・ などを狩猟してとり、肉食が主でした。
・・・北海道ではマンモスも食べていました。
糖質摂取比率は10%以下でしたでしょう。 
当時の日本列島は多くは亜寒帯性の針葉樹林が広がっていて、
植物性の食品は乏しく漁撈も未発達なため、大型哺乳類を主とした狩猟に依存した生活でした。
植物食は自然薯(山芋)、百合根、コケモモ、松の実、山菜などしか、ありませんでした。

私達、日本人は、この肉食を主とした22000年間で、身体を形成したので、
肉食に特化して適合していると考えられます。
スーパー糖質制限食は、この旧石器時代の食生活と同様のPFCの摂取比率です。
米を食べ始めたのは、僅か2500年前の弥生時代からなので、肉食の歴史には遠く及びません。

第2部は、
清水先生に「医療では健康は得られない ~医療の常識は本当か?~」と題して、
お話しいただきます。

講師より
「現代の生活習慣や食事は、人類の本来のものとはかけ離れてしまっています。
人間の代謝は食事と運動で変化します。
食事が間違っていれば、代謝も悪くなり、様々な疾患や症状を起こすでしょう。
糖質制限はかつてない広がりを見せていますが、日本の医療はいまだそれに逆行しています。

医療は日々進歩していると言われています。様々な治療法や薬が開発され、救われた人もいるでしょう。
しかし一方で、様々な病気が激増しています。まさにパンデミックです。
医学教育や医療は病気に対応する方向へ進むだけで、
病気にならないように予防する方向へとはほとんど進んでいません。
薬による検査の数値の正常化を目標とした医療では、
根本原因はそのままにされてしまうので、健康にはなれません。

健康を取り戻すためには、人間の本来の初期設定に戻す必要があります。
医療の常識や定説を覆し、根本から健康になるためにはどうすれば良いのか?
様々なエビデンスを提示して、糖質過剰摂取の危険性、
糖質制限で得られる大きなメリットなどについてお話させていただきます。」


ブログ読者の皆さん是非、東京講演会にご参加頂ければ、幸いです。


江部康二


以下事務局からのお知らせです。

*************

ブログ読者の皆様、いつも弊会のイベントへ多数ご参加いただきまして、 ありがとうございます。

11月5日(日)東京都内で、「健康をセルフマネジメントする時代へ 万病の元『糖尿病・メタボ・生活習慣病』を解決する糖質制限食」と題して、一般の方向けの講演会を開催いたします。

講師は、札幌市の西岡第一病院 麻酔科部長の清水泰行先生と当会理事長の江部康二医師です。

第1部は、江部理事長が「糖尿病治療のベストな選択!データと歴史が示す糖質制限食の有効性」 と題してお話しします。

第2部は、清水先生に「医療では健康は得られない ~医療の常識は本当か?~」と題して、お話しいただきます。

清水先生は、健康や医療に関する定説に疑問を抱き、あまたの論文を参照しつつ考察を重ねて、ブログ「ドクターシミズのひとりごと」で精力的に情報を発信しておられ、『「糖質過剰」症候群 あらゆる病に共通する原因』(光文社新書)等のご著書も上梓されています。

また、糖質制限を実践されながら、100㎞のウルトラマラソンも走るマラソンランナーでもいらっしゃいます。

糖尿病・メタボをはじめ生活習慣病でお困りの方、健康を取り戻したい方、健康を上手にセルフマネジメントされたい方、必聴の内容です。

関東にお住まいの方をはじめ、たくさんのご参加をお待ちしております。

*当日講演会終了後に、賛助会員交流会を開催いたします。

☆講演会・賛助会員交流会情報URL: http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity

///////////////////ご案内/////////////////////

(一社)日本糖質制限医療推進協会主催 講演会(東京)

~健康をセルフマネジメントする時代へ~
万病の元「糖尿病・メタボ・生活習慣病」を解決する糖質制限食

◆日程:2023年11月5日(日)13:40~16:30頃 ※開場・受付は、13:20~

◆会場: WATERRAS COMMON 3F「ワテラスコモンホール」

東京都千代田区神田淡路町2丁目101番地
http://www.waterrascommon.com/access.html

◆受講費:賛助会員 2,800円 / 一般(会員の方以外)3,300円

◆内容: 第1部・第2部は講演各60分程度、最後に質疑応答を予定しております。

・第1部

「糖尿病治療のベストな選択!データと歴史が示す糖質制限食の有効性」

講師: 江部 康二 医師 / (一財)高雄病院・(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長

・第2部

「医療では健康は得られない ~医療の常識は本当か?~」

講師: 清水 泰行 医師 / 社会医療法人仁陽会 西岡第一病院 麻酔科部長

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<清水先生より>

現代の生活習慣や食事は、人類の本来のものとはかけ離れてしまっています。
人間の代謝は食事と運動で変化します。
食事が間違っていれば、代謝も悪くなり、様々な疾患や症状を起こすでしょう。
糖質制限はかつてない広がりを見せていますが、日本の医療はいまだそれに逆行しています。

医療は日々進歩していると言われています。様々な治療法や薬が開発され、救われた人もいるでしょう。
しかし一方で、様々な病気が激増しています。まさにパンデミックです。
医学教育や医療は病気に対応する方向へ進むだけで、病気にならないように予防する方向へとはほとんど進んでいません。
薬による検査の数値の正常化を目標とした医療では、根本原因はそのままにされてしまうので、健康にはなれません。

健康を取り戻すためには、人間の本来の初期設定に戻す必要があります。
医療の常識や定説を覆し、根本から健康になるためにはどうすれば良いのか?
様々なエビデンスを提示して、糖質過剰摂取の危険性、糖質制限で得られる大きなメリットなどについてお話させていただきます。

<清水先生ご略歴>

北海道大学医学部卒業。
『「糖質過剰」症候群 あらゆる病に共通する原因』 (光文社新書)など、これまでに3冊の著書を上梓している。
麻酔、ペインクリニック(痛み専門の治療)だけでなく、患者さんの健康的な食事の相談、糖質制限にも積極的に対応。
自身のブログ(*)では、病気および健康や運動、薬の副作用等の多くの情報を発信し続けている。
ウルトラマラソン(100km)も走るマラソンランナーでもある。
*「ドクターシミズのひとりごと」 https://promea2014.com/blog/

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆お支払い方法: クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。

◆お申し込み方法:

★賛助会員の方:
 
事務局へメールにて、参加ご希望のイベント名をご明記の上、お申し込み下さい。

※複数名でお申し込みの場合は、全員のご氏名をご明記下さい。
※領収書の発行をご希望の場合は、領収書宛名もお知らせ願います。

★賛助会員入会をご希望の方:
 
1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up

2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「入会ならびに講演会出席のお問い合わせ」を選択いただき、「通信」欄に参加ご希望のイベント名(11/5東京講演会、賛助会員交流会)をご記入下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact

★一般(会員以外の方)で、講演会への参加のみご希望の方:

下のフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-gen

■その他:

・予約制です。当日参加はできません。

・当日は直接各会場へお越し頂き、受付にてお名前をお伝えください。

・講演会のキャンセルは11月2日(木)までに、交流会のキャンセルは10月31日(火)までに事務局へメールにてご連絡願います。
これら以降のご返金は対応致しかねますので、予めご了承ください。  
糖尿病薬の使い方。メトホルミンは?
【23/09/06 としの
メトホルミン
こんにちは
久しぶりにコメントさせていただきます。

内科医のとしのです。
日本のガイドラインでは
肥満があればメトホルミンがファーストになっています(CKDや心不全が無い場合)
しかし私は、肥満の糖尿病の方には(心不全CKD無い場合でも)SGLT 2iをファーストで投与する事が多いです。
そしてコントロールが良ければメトホルミンは追加しておりません。
しかし本当にメトホルミン投与しないでいいのかな?ともやもやしています。
(コントロールつかない場合はメトホルミン追加しています)
メトホルミンにはエビデンスも多く、よく言われるように
UKPDSでは死亡や、心筋梗塞に対して30%程リスク低下もあります。

以前にも質問させて頂きましたが、先生はメトホルミンにはこだわらず、
効果のあるSGLT2iを使用しているとの事ですが、
メトホルミンについてもしよろしければ先生のお考えをお伺いしたいです。】



こんにちは。
内科医のとしのさんから
メトホルミンなど、糖尿病内服薬について、コメント・質問を頂きました。

確かに、長い間、世界で第一選択剤であった、メトホルミンの位置づけが
少し変化してきているように思います。

【しかし私は、肥満の糖尿病の方には(心不全CKD無い場合でも)SGLT 2iをファーストで投与する事が多いです。】

そうですね。
私もとしのさんと同様、SGLT2阻害薬を第一選択とすることが多いです。
理由は、単純です。
他のDPP-4阻害薬やメトホルミンなどより、良く効くからです。

2018年、アメリカ糖尿病学会(ADA)とヨーロッパ糖尿病学会(EASD)が発表したコンセンサスガイドラインでは、
メトホルミンを第一選択薬とすることが踏襲されました。
しかし、加えて最近のエビデンスに基づいて各糖尿病薬間の差別化を図ったアルゴリズムが示されました。
(DIABETES NEWS No.167「ADAとEASDからの2型糖尿病患者の高血糖管理に関するコンセンサスレポート」参照)。

また2019年9月には、
ヨーロッパ心臓病学会(ESC)とEASDの共同によるガイドラインが改訂され、
心血管病の既往があるかそのリスクが高い患者では、
メトホルミンではなく
初めからSGLT2阻害薬かGLP-1受容体作動薬を使用することが推奨さ
れています。

一方、日本糖尿病学会のJDS2019では、
Q5-2「血糖降下薬の選択はどのように行うか?」に対して
「薬物の選択は、それぞれの薬物作用の特性や副作用を考慮に入れながら、
各患者の病態に応じて行う」というステートメントが返され、
第一選択薬を特に指定しない従来の考え方が踏襲されました。
その理由として、日本人と欧米人では
2型糖尿病の病態やライフスタイルが異なることなどが挙げられています。

しかしながら、日本人においても、 SGLT2阻害薬とGLP-1受容体作動薬が、
血糖コントロールに有効で、他剤とは明白に効果に差があります。


従って、患者さんファーストという立場からは、
心血管病の既往があるかそのリスクが高い患者だけでなく、
食事療法だけでコントロール良好が達成できていない全ての糖尿病患者に、
SGLT2阻害薬かGLP-1受容体作動薬が第一選択剤と思われます。

日本の健康保険制度では、 第一選択剤としてGLP-1受容体作動薬を単独で処方すると、注釈が必要だったりします。
従って、現実の第一選択剤としては、SGLT2阻害薬ということとなります。


江部康二
「糖尿病歴21年の医師が語る 糖質制限食は最強の糖尿病治療法」講演会開催。
こんにちは。

「糖尿病歴21年の医師が語る 糖質制限食は最強の糖尿病治療法」
と題して、一般の方向けの講演会を開催します。

講師は、江部康二 と高雄病院の橋本眞由美 管理栄養士です。
わかりやすいお話をしたいと思っています。
私の講演は、「旧石器時代」の話がトピックになります。

今回、日本人はいつから存在していて、何を食べていたのかを、一から考察してみました。
一般的な歴史の教科書には全く書いてないので講演会に参加される皆さんもご存じない可能性が高いと思います。
実は日本列島にヒトが住み始めたのは旧石器時代からです。
旧石器時代は約38000年前から16000年前までの約22000年間続きました。
この間ナウマン象、ニホンシカ、イノシシ、ウサギ・・・などを狩猟してとり、
肉食が主であり、糖質摂取比率は10%以下だったでしょう。
北海道ではマンモスも食べていました。

当時の日本列島は大部分が亜寒帯性の針葉樹林が広がっていて、
植物性の食品は乏しく漁労も未発達なため、
大型哺乳類を主とした狩猟に依存した生活でした。
このように日本人は22000年間肉ばかり食べて身体を形成していったのであり、
肉食に特化して適合している
と言えます。

16000年前から『縄文時代』が始まり、
狩猟・採集・漁労の3本柱が生業となりました。
2002年に東京大学の米田穣氏によって、
「縄文人は地域ごとに食生活違う」ことが示されました。
縄文時代は、約13000年くらい続きました。

約2500年前から、『弥生時代』で、農耕が始まって1300年続き、
古墳時代、飛鳥時代、奈良時代、平安時代・・・と続き、現代にいたっています。
肉食の歴史が22000年間に対して、米食の歴史は、わずか2500年にすぎません。

スーパー糖質制限食を「極端な食事」と批判する人がいますが、
実は「日本史上、一番長期であった旧石器時代の食事と同等のPFC(タンパク質・脂質・糖質)比率」なのです。
つまり、スーパー糖質制限食は、日本人の標準の食事と言えます。

ブログ読者の皆さん、是非、奮って、講演会にご参加頂ければ、幸いです。


江部康二


以下事務局からのお知らせです。

*************

ブログ読者の皆様、いつも弊会のイベントへ多数ご参加いただきまして、 ありがとうございます。

9月23日(土・祝)大阪市内で、「糖尿病歴21年の医師が語る 糖質制限食は最強の糖尿病治療法」と題して、一般の方向けの講演会を開催いたします。

講師は、当会理事長の江部康二 医師と高雄病院の橋本眞由美 管理栄養士です。

関西にお住まいの方をはじめ、たくさんのご参加をお待ちしております。

また、講演会終了後には、交流会を開催いたします。こちらも奮ってご参加くださいませ。

///////////////////ご案内/////////////////////

(一社)日本糖質制限医療推進協会主催 講演会(大阪)

「糖尿病歴21年の医師が語る 糖質制限食は最強の糖尿病治療法」

◆日程:2023年9月23日(土・祝)14:15~16:30頃 ※開場・受付は、14:00~

◆会場:大阪大学中之島センター6階 セミナー室6E・6F
大阪市北区中之島4-3-53
https://www.onc.osaka-u.ac.jp/access/

◆受講費:賛助会員 2,300円 / 一般(会員の方以外)2,800円

◆内容:

・第1部

「美味しく、楽しく続けていただくために。高雄病院の糖質制限給食と栄養指導」

講師: 橋本 眞由美 管理栄養士 / (一財)高雄病院 栄養科

*講師より*

高雄病院では、1999年から糖質制限食の入院食を提供することとなり、当初は主食なしの献立を立てるのはなかなか大変なことで、とまどいも多かったです。

一方で、リアルタイムに改善されていく患者さんの血液データを見ることで、それまでのエネルギーコントロール食とは明らかに違うことに気づかされ、糖質制限食の威力を感じたものです。

今回は、高雄病院の糖質制限給食や栄養指導についてご紹介しつつ、糖質制限食を美味しく、楽しく実行するためにおさえておきたい初歩的なポイントと、継続していく中でよく耳にする悩みや問題点、それらに対するアドバイスや解決策についてお話ししていきます。

・第2部

「データと歴史が示す糖質制限食の有効性」

講師: 江部 康二 医師 / (一財)高雄病院・(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長

*講師より*

血糖値を直接上昇させるのは三大栄養素のなかで、糖質だけです。

糖質の摂取を控えると、食後高血糖を防げ、良好な血糖コントロールが可能となります。

糖尿病治療には、従来の「カロリー制限食」ではなく「糖質制限食」が出番です。

しかし、糖質制限食を「極端な食事」と批判する人もおられます。本当にそうでしょうか。

日本列島にヒトが住み始めたのは旧石器時代からです。

旧石器時代は約38000年前から16000年前までの約22000年間続きました。

当時の日本列島は大部分が亜寒帯性の針葉樹林が広がっていて、植物性の食品は乏しく漁労も未発達なため、大型哺乳類を主とした狩猟に依存した生活でした。

ナウマン象、ニホンシカ、イノシシ、ウサギ・・・などを狩猟してとり、肉食が主であり、糖質摂取比率は10%以下だったでしょう。

このように日本人は22000年間、肉を主として食べて身体を形成していったのであり、肉食に特化して適合していると言えます。

そして、スーパー糖質制限食は、この「日本史上、一番長期であった旧石器時代の食事」と同等のPFC(タンパク質・脂質・糖質)比率です。

私も52歳での糖尿病発症以来21年間スーパー糖質制限食を続けて、内服薬・合併症なし、視力・聴力低下なし、血圧も正常で、元気な73歳を過ごしています。

今回は、日本人の食の歴史と糖質制限食の理論、糖尿病治療をはじめとする、糖質制限食の有効性と安全性について、様々な角度からお話したいと思います。

※第1部35分、第2部60分程度、最後に質疑応答を予定しております。


◇◆◇ 交流会 ◇◆◇

◆日時: 2023年9月23日(土・祝) 17:15~(2時間程度)

◆場所: ダイビル本館 1F 「ドノスティア(Donostia)」  
大阪市北区中之島3-6-32 ※講演会場から徒歩3、4分
https://kcks602.gorp.jp/

◆参加費: 賛助会員 6,000円 / 一般(会員以外の方) 6,500円

◆形式など:立食 / お食事+フリードリンク


【以下大阪講演会・交流会共通】

■お支払い方法: クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。

■お申し込みの流れ:

1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越しいただき、受付にてお名前をお伝え下さい。
 
■お申し込み方法:
 
★賛助会員の方:
 
事務局へメールにて、参加ご希望のイベント名とご参加人数をご明記の上、お申し込み下さい。
※領収書の発行をご希望の場合は、領収書宛名もお知らせ願います。

★賛助会員入会をご希望の方:
 
1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。

http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up

2. お申し込みは下のフォームからお願いします。「入会ならびに講演会出席のお問い合わせ」を選択いただき、「通信」欄に参加ご希望のイベント名(9/23大阪講演会、交流会)をご記入下さい。

http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact

★一般(会員以外の方)で、講演会もしくは、講演会・交流会への参加のみご希望の方:

下のフォームからお申し込み下さい。
 
http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-gen

■その他:

・予約制です。当日参加はできません。

・当日は直接各会場へお越し頂き、受付にてお名前をお伝えください。

・講演会のキャンセルは9月20日(水)までに、交流会のキャンセルは9月18日(月・祝)までに事務局へメールにてご連絡願います。
これら以降のご返金は対応致しかねますので、予めご了承ください。

◇弊会イベント情報URL: http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity

血糖コントロールと糖質制限食と内服薬。その2。
【日付 名前 23/09/06  倉田

分かり易い解説、ありがとうございました。
申し訳ありませんが、再度、追加の質問させて頂きますことをお許しください。
それは内服薬の効果についてです。
私は、基本的には薬を必要としない程度の状態になってはいますが、
早朝空腹時血糖値が130mg以上になる場合は、
測定直後かその日の就寝前に薬を飲むことにしています。
そうすると、翌朝は基準値内に収まることが多いです。

ただ、よく分からないのは、130mg以上の時に、
薬を飲むと5時間後くらいには血糖値が20~30mg程度下がるようですが、
例えば就寝前に110mg程度であった場合は、
6時間後の早朝は103mg程度にしかなりません。
質問は、血糖値というものは、低い状態からは薬をのんでも、
それほど下がらないものでしょうか、ということです。

また、痛み止めなどは30分後くらいから効き目が出てきますが、
血糖降下薬はどのくらいの時間で効果が出て、
効果はどのくらい持続するものでしょうか。
そして、スーグラとメトグルコの効果の違いはどうでしょうか。
これらの明確なデータはあるのでしょうか。
さらに、血糖値は絶食時間を延ばしさえすれば、
薬を飲まなくても確実に下がるものでしょうか。
このあたりのケトン体と糖新生の作用メカニズムがよくわかりません。

質問は以上ですが、患者は医師と同程度の知識は必要ないという説明を、
江部先生の優しいアドバイスとして受けとめましたが、
私としては、江部先生の著書を読み、
完全ではないですが理論的にもある程度理解したからこそ
確信をもってスーパー糖質制限を実行できているわけです。

そうでなければ、多くの理解のない医師のいいなりになっています。
その意味でも、先生の著書を理論的にもできる限り理解していることが、
糖質制限に確信を持って持続することに役立っています。
ここで改めて、江部先生の著書に心より感謝申し上げたいと思います。】



【患者は医師と同程度の知識は必要ないという説明を、
江部先生の優しいアドバイスとして受けとめましたが、
私としては、江部先生の著書を読み、
完全ではないですが理論的にもある程度理解したからこそ
確信をもってスーパー糖質制限を実行できているわけです。

そうでなければ、多くの理解のない医師のいいなりになっています。
その意味でも、先生の著書を理論的にもできる限り理解していることが、
糖質制限に確信を持って持続することに役立っています。】



倉田 さん

失礼しました。
仰る通りです。
可能ならば、理論的にも理解した上で、糖質制限食を実践することがベストです。

まずは内服薬ですが、スーグラだけで充分です。
メトグルコは良い薬ですが、効果はスーグラに比べるとはるかに弱いので、
内服する意味がほとんどありません。
薬は少ないほど良いのです。

スーグラには、血糖改善以外に
<心臓・腎臓・脳>保護作用もあります。


【よく分からないのは、130mg以上の時に、
薬を飲むと5時間後くらいには血糖値が20~30mg程度下がるようですが、
例えば就寝前に110mg程度であった場合は、
6時間後の早朝は103mg程度にしかなりません。
質問は、血糖値というものは、低い状態からは薬をのんでも、
それほど下がらないものでしょうか、ということです。】


ご指摘通りです。
スーグラは、血糖値が高いときのほうが効果が顕著にでる薬です。


【痛み止めなどは30分後くらいから効き目が出てきますが、
血糖降下薬はどのくらいの時間で効果が出て、
効果はどのくらい持続するものでしょうか。】


スーグラは、内服後30分以内に効果がでます。
メトグルコは、速効性はない薬です。


【血糖値は絶食時間を延ばしさえすれば、薬を飲まなくても確実に下がるものでしょうか。
このあたりのケトン体と糖新生の作用メカニズムがよくわかりません。】


絶食時間が長くても、早朝空腹時血糖値が下がらないのが「暁現象」(☆)です。
糖尿病の罹病期間がながいほど「暁現象」が生じやすくなります。
暁現象は、明け方の4時や5時や6時に、肝臓が糖新生して、
それを糖尿病の人はインスリン作用が不足していて制御できないために起こります。


江部康二


(☆)「暁現象」に関しては、以下の本ブログ記事をご参照頂ければ幸いです。

暁現象の改善に、インターバル速歩、ながらジョギング。
2021年11月26日 (金)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5801.html