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マンガでわかる! 食事で改善 親が怒らなくても 自分で勉強する子に 刊行
こんにちは。

三島塾の三島学塾長が
最新刊の本を刊行されました。

マンガでわかる! 食事で改善 親が怒らなくても 自分で勉強する子に
― 糖質制限とアドラー心理学で子どもがのびる (主婦の友生活シリーズ) ムック – 2018/9/11
三島 学 (著), 江部 康二 (監修), いぢちひろゆき (イラスト)

https://www.amazon.co.jp/dp/4074344904/


とても、わかりやすく面白く、楽しい本です。
アマゾンで先行予約を受付中です。
ブログ読者の皆さん、是非、ご一読頂ければ幸いです。


内容紹介
勉強しない、落ち着きがないなど、これは子どものせいではありません!
食事の見直しと、アドラー心理学で、必ず変わります!

●集中力がない、勉強がきらい、勉強ができない、わからない、やる気がない、
子どもの困ったは、実は親が原因です!

●まずは、子どもの食事を見直しましょう!
子どもは体の成長、学習、部活などなど、たくさんの栄養が必要です。
お子さんの栄養は足りていますか?

★本書では、食事と学習・生活指導で、
子どもがぐんぐんのびる個人塾の 三島塾メソッドを、
全国どこにいても、実践できるように、ていねいにわかりやすく解説しました。

特長1
マンガでわかる! 子育ての困った事例の原因と対策が、楽しく読める

特長2
事例別 とっておきの解決料理レシピと、栄養アドバイス、アドラー先生の子育てのことばがヒントに。

特長3
忙しい人でも作れる おいしい 子どもがやる気になる 糖質制限時短カンタンレシピ

特長4
家庭でやり直すときのおすすめ教材ガイドつき


☆☆☆
以下は、本書に私が書いた
はじめに
です。
参考にして頂ければ幸いです。

本書を、とても、わかりやすく面白く、楽しく読みました。
読後の第一感ですが「青は藍より出でて藍より青し」ということわざが脳裏に浮かんできました。
この本の内容は文字通り糖質制限食とアドラー心理学のオンパレードなのですが、
いずれも私が三島さんにお伝えしたものであり、上から目線で申し訳ないのですが、
いわば私が師匠のようなものと自負しておりました。
しかしながら、「子供の糖質制限」ではすでに三島さんが日本の第一人者のようなもので、
その経験値はもはや私のおよぶところではありません。
とくに三島塾の塾生達に糖質制限食を毎日提供され、
その結果、眠気や多動がなくなり、集中力が高まり、偏差値がメキメキ上昇して、
志望通りの学校へ進学できる子供達がほとんどとなっていったことは、驚嘆に値します。
ご自身の糖尿病を糖質制限食で克服され、健康度も集中力も抜群に高まっていき、
それを見ていた塾生達が、「先生と同じ食事を食べたい」と言い出したのがきっかけだったと思います。
そのメニューの豊富さは、もともと料理に興味があり実際三島家の料理当番であったこともおおいに幸いしたのでしょう。
まさに「全ての感情や行動はある目的を達成するために生み出される」というアドラー的な目的論そのものであり、
「問題解決」と「目標達成」にしっかり成功しておられます。
そして個性の強い塾生達を、その家族構成も含めて個別に一人一人、
アドラー心理学を応用して指導され、心の健康度もどんどん高めていく手腕には恐れ入りました。
私は医師であり、アドラー心理学に関しては一日の長があるかなと勝手に思っていましたが、
何の何の、こちらもまさに出藍の誉れで、私のはるか先の境地に達しておられました。
師匠というのもおこがましいのですが、弟子の成長に目を見張る今日この頃です。


江部康二
果糖は ブドウ糖の約100倍、AGEsを生じやすい。
おはようございます。

果物はヘルシーなイメージがありますが、はたしてそうでしょうか?
果物に含まれる糖質は、果糖・ブドウ糖・ショ糖などです。
果物と果糖について、その安全性を検討してみます。

果糖(フルクトース)とブドウ糖(グルコース)は単糖類です。
<ショ糖=ブドウ糖+果糖>です。
ショ糖(砂糖の主成分)も人体に吸収されるときは、
ブドウ糖と果糖に分解されて吸収されます。

なんとなく、果糖もブドウ糖も似たようなものと思いがちですが、
実は、化学的にも栄養学的にもフルクトースはグルコースと極めて異なる物質です。
ブドウ糖は体内に吸収されたあとの代謝は、ほぼ解明されています。
一方果糖は、生体内に入ってからの動態の詳細はほとんど判明していません。
唯一、果糖がAGEsを極めて生じやすいことだけは確定しています。。

帝京大学医学部の山内俊一教授は、
「血液中の糖は、エネルギーとして使われる一方、
体のたんぱく質と結びついてAGEs(終末糖化産物)を作り出し、
毛細血管を傷つけるなど“毒性”を持つ。
果糖は体内のたんぱく質と結びつく力が理論上、
ブドウ糖の約100倍であることが分かってきた」

と述べておられます。
日経ヘルス 2013年10月31日
https://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20131023/164861/


果糖が脂肪合成を誘導しやすい糖質であることは、以前から知られています。
ヒトにおいて、高果糖食が肝臓での脂肪合成を促進し、
血中の中性脂肪濃度を上昇させ、
インスリン抵抗性を生じることが報告されています。

果物中の果糖は、GLUT5によって吸収されますが、
果糖のGIは20と低く、血糖値はほとんど上昇させません。
血糖にはほとんど変わらずに肝臓まで運ばれ、ブドウ糖代謝系に入ります。
このとき果糖は、ブドウ糖より急速に代謝されるという特徴があります。
果糖は、ブドウ糖よりも約100倍AGEsを生成しやすいので、
急速に代謝する必要があるのかと思われます。
つまり、毒消しのようなものですね。

果糖は、肝臓での脂肪合成酵素群の発現を促進させる作用も持っており、
急速に代謝されることと合わせて、とても中性脂肪に変わり易いのです。
このように、果糖は中性脂肪をためやすく肥満しやすい性質をもっているし、
AGEsを生じやすいので、現代では果物は、要注意食材といえます。

特に品種改良により糖度が高くて、大きくなった果物は危険です。

また、フルクトースコーンシロップが砂糖よりもコストが安価なので
米国で大量に使用されるようになりました。
例えばコーラなど清涼飲料水の原材料の一つとして
「果糖ブドウ糖液糖」がよく使用されます。
果糖ブドウ糖液糖のフルクトースコーンシロップの含有率は50%~90%です。
当然、フルクトースコーンシロップも
ブドウ糖の100倍くらいAGEsを生成しやすく危険な食材です。


果糖のほうがが多いと「果糖ブドウ糖液糖」、
ぶどう糖のほうがが多いと「ブドウ糖果糖液糖」です。
「果糖ブドウ糖液糖」は果糖が多いので、血糖値はやや上昇させにくいですが、
AGEsを生じやすく、肥満しやすいという特徴があります。
「ブドウ糖果糖液糖」は、当然血糖値を急速に上昇させやすいです。
いずれにせよ、『こんなもの要らない』食材です。

結論です。
①現代の果物は、血糖値を大きく上昇させるので、糖質制限NG食品です。
②果糖は、血糖値を上げないので糖質制限的にはOKですが、
  AGEsを生じ肥満の元凶なので、そもそもNG食材です。


江部康二

auスマートパスで、初の糖質制限アプリのご紹介です。
こんにちは。

auスマートパスで、初の糖質制限アプリのご紹介です。
私が監修したアプリです。
運営は、「株式会社ルクレ」です。
糖質セイゲニストにとって、いろいろと役立つアプリです。
是非、お試し頂ければ幸いです。

プレスリリース 
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000001288.html   
スマホ (auスマートパスユーザー用 )  
http://ausp.dr-ebe-toushitsuseigen.jp     

“糖質制限の第一人者”江部康二医師の完全監修サービス
「ドクター江部の糖質制限」提供開始!
~生活習慣病予防・ダイエットを成功に導く、必読の最新情報を毎日更新~



内容などに関するお問い合わせについては、
support@dr-ebe-toushitsuseigen.jp
こちらのアドレスへお願い申し上げます。


どのようなお問い合わせでも、対応して頂けるそうです。



以下は
auスマートパスの糖質制限アプリ『ドクター江部コラム』の第一回です。
コラムは毎月1回、掲載しています。


☆☆☆
<コラム1>2018年4月 
auスマートパスユーザーの皆さん、はじめまして。

auスマートパスで、初の糖質制限アプリのご紹介です。
この 糖質制限アプリ 、日本全国の糖質制限食実践者の皆さんに、
少しでもお役に立てば嬉しいです。
糖質制限食という言葉はすっかり日本社会に定着してきましたが、
日本では、1999年から京都の高雄病院で糖尿病治療食として開始したのが最初です。
「血糖値に直接影響を与えるのは糖質だけで、タンパク質・脂質は与えない」
という生理学的事実を臨床に応用した食事療法です。
2018年4月現在まで、高雄病院では糖尿病患者さんを中心に約1300人以上
に糖質制限食による入院治療を行い、画期的な成果をあげてきました。
入院して「従来の糖尿病食(高糖質食)」と「糖質制限食」を食べて頂き、
血糖の日内変動変化、或いはCGMを比較することで、
患者さんに、「糖質だけが血糖を上げる」ということを、実際に体験して貰うと、
糖質制限食に対するモチベーションが上がります。
これらの経験を踏まえ2005年には私が本邦初の一般向けの本
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」を出版し、
日本社会に糖質制限食が認識され始めるきっかけとなりました。
最近では、ダイエットの主流としても確固たる地位を築いています。
糖質制限食の社会への浸透による市場規模は拡大の一途を辿っています。
調査会社の富士経済の調べでは、
2016年の同市場の規模は前年比7.7%増の3431億円の見込みとのことでした。
コンビニやファミレスにも、普通に糖質制限OKな食材やメニューがある、
糖質制限食実践者にとって、とても幸せな時代となりました。




コンテンツ

以下のようなコンテンツが、糖質制限関連の様々な情報として
豊富に載っています。
毎日コンテンツは更新されていて、飽きませんし、辞書代わりにも使えます。

食物繊維は食後血糖値上昇も招かないうえに、有益な機能性がある

「炭水化物= 糖質+食物繊維」であり、糖質制限では食物繊維を制限しません。
食物繊維はほとんどカロリーにならず、
食後血糖値上昇も招かないうえに、有益な機能性があるからです。

食物繊維には水に溶けやすい水溶性と溶けにくい不溶性があり、
それぞれ体内での働きが異なります。

腸内環境を整え、便秘を防ぐ働きがあります
水に溶ける水溶性の食物繊維には、フコイダン、ペクチン、ムチン、アガロースなどがあります。
これらは、オクラ、キノコ、海藻、コンニャク、納豆、アボカドなどに含まれます。いずれも糖質制限的にはOKな食材。
水溶性の食物繊維は、腸内のビフィズス菌などの 善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える働きが期待されます。

水に溶けない不溶性の食物繊維には、セルロース、リグニン、キチン、キトサンなどがあります。
おから、エリンギやエノキダケやブナシメジなどのキノコ類、モロヘイヤやパセリ、アーモンド、甲殻類などに含まれています。
不溶性の食物繊維は便のかさを増やして、大腸を内側から物理的に刺激して便秘を防ぐ働きがあります。

普通食で主食にしている精白米や食パンは水溶性も不溶性も食物繊維がごく少量しか含まれていません。
糖質制限食では、野菜、キノコ類、海藻類などから、水溶性と不溶性の食物繊維をバランス良く摂ってください。




江部康二
縄文人と虫歯。
こんにちは。
昨日のブログ記事は
ホモ・サピエンスとネアンデルタール人のお話でした。

今日は日本人のご先祖に思いを馳せて、
縄文人と虫歯のお話です。

古人骨の調査において縄文人の虫歯率は8.2%でした。
30%を超える現代日本人や、
農耕が始まった弥生時代の16.2〜19.7%よりは低いです。

しかし、伝統的食生活の頃のイヌイットや、
7600〜3000年前のアメリカ先住民が3%未満であるのに比べると、
縄文人の虫歯の多さは際だっています。

人類史と虫歯の関係がとても興味深かったので、
「古病理学辞典」(藤田尚編、同成社)を読んでみました。
151ページの表1に古人骨における虫歯率の比較が載っていましたので、
以下一部を抜粋してみました。

縄文人:12000~2300年前 狩猟採集 虫歯率8.2%
弥生人(土井ヶ浜):2000年前 農耕 虫歯率19.7%
弥生人(三津):2000年前 農耕 虫歯率16.2%
現代日本人:1993年 虫歯率31.3%
アメリカ先住民:7600年前 狩猟採集 虫歯率0.4%
アメリカ先住民:3000年前 狩猟採集 虫歯率2.4%
オーストラリア先住民:近代 狩猟採集 虫歯率4.6%
イヌイット(グリーンランド):近代 狩猟採集 虫歯率2.2%
イヌイット(アラスカ):近代 狩猟採集 虫歯率1.9%

 ちなみに、農耕を開始して穀物(糖質)を食べ始めて、
虫歯が倍以上に増加したのは日本だけではありません。
世界中で確認されています。
虫歯菌の代表として知られているのは
ストレプトコッカスミュータンス菌とラクトバチラス菌ですが、
いずれもその餌は糖質なので、さもありなんです。

 縄文人は、「採集」「漁労」「狩猟」の三つの生業で食べ物を手に入れていました。
縄文時代というと、狩りで得た肉を主に食べていたというイメージが強いのですが、
実際には植物採集の割合が高かったと考えられています。
特にクリ、クルミ、トチ、ドングリ類などの木の実は主食といえるほど食べていました。
これらには糖質が一定量含まれていますので、
昔のアメリカ先住民やイヌイットよりも、虫歯率が高かったのだと考えられます。

 日本の旧石器時代は、ナウマンゾウ、オオツノジカ、マンモス……
といった動物を狩る狩猟が主な生業でした。
これらには糖質はほとんどなく、
この時代の日本人は、虫歯率はほぼゼロだったとされています。

ちなみに日本の旧石器時代は、
最終氷期(ウルム氷期:約7万年前~約1万6千年前)と呼ばれるかなり寒かった時期で、
針葉樹林に覆われた地域が多く、
そこでは食料となる植物資源は極めて乏しかったのです。

 暖かくなった縄文時代でも、北海道の住民には虫歯が少なく2.4%くらいでした。
これも当時の北海道の環境(青森以南に比べて寒冷)や食生活が関係していると考えられます。
北海道の縄文人は「漁労」「狩猟」の二つが主な生業で、
クリやドングリなどの「採集」がなくて、
鹿やイノシシなどの動物、魚や海獣類を好んで食べていたようです。
このため糖質摂取が少なく、虫歯率も低かったのでしょう。

 日本において、つまようじを用いた歯の掃除の習慣が民衆に広まり、
需要が拡大したのは江戸時代以降と言われています。
「ようじ」というと、たちどころに私の脳裏に浮かぶのは、
『木枯らし紋次郎』ですね。
舞台は幕末の天保年間。
上州新田郡三日月村の貧しい農家に生まれた紋次郎・・・
長い楊枝を咥えて、着古して薄汚れた道中合羽を羽織り、
『あっしには関わりのねえことでござんす。』という決め台詞を吐く・・・

主演の中村敦夫さん、かっこよかったです。
1972年の元日に放送開始だそうで、いやはや古くてすみません。

現在の歯ブラシによる歯磨きは明治以降です。
旧石器時代人は、きっと、
現在のような歯磨きはしていません。 (^^)       
ということは、歯磨きをしなくても、
糖質さえ取らなければ虫歯の発生率はなかったということになります。
げに、糖質恐るべしですね。

江部康二
現生人類は何を食べていたのか?
こんばんは。
相変わらず暑い日々が続きますが、
現代はどうやら氷河時代らしいです。

ウィキペディアによれば https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B7%E6%B2%B3%E6%99%82%E4%BB%A3

氷河学的には、地球の歴史の中で、
地球上に大陸並みの大きさの氷床が存在している時代を氷河時代というそうです。
この意味において、現在は、広大な氷床が南極大陸とグリーンランドにあるため、
氷河時代ということになります。

氷河時代においては、氷期と間氷期を繰り返します。
実は現在は、氷河期の中の間氷期のようです。

最後の氷期であるウルム氷期が、始まったのが70000年前で
終了したのが16000年前です。

ウルム氷期の間は、現在のベーリング海峡は、ベリンギア陸橋ある
いはベリンギア大陸と呼ばれ、シベリアとアラスカは陸続きでした。

ウルム氷期のころは、日本海もかなり海位が下がって、陸が多かったと思います。
氷期には海位が約160m下がるとされ、
対馬海峡、関門海峡、津軽海峡、宗谷海峡、間宮海峡は全て陸続きで
陸橋状態になって大陸と繋がっていたと思われます。
約16000年前に氷期が終わって間氷期になり海位が160m上昇して
今の日本列島が形成されたわけです。

さて、
人類は700万年前、チンパンジーとわかれて進化、
アルディピテクス、アウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)、パラントロプス・・・
ホモ属(ヒト属):ジャワ原人、北京原人、ネアンデルタール人など
栄枯盛衰を繰り返し進化、唯一現世人類(ホモ・サピエンス)だけが現存です。

ホモ・サピエンス(現生人類)は、
ヨーロッパでネアンデルタール人としばらく共存します。

ネアンデルタール人は、ヨーロッパを中心に13万年前から3万年前
まで生存していましたが、氷期のロシアには適応できずに存在の痕跡がありません。

天然の優れた毛皮を持つネアンデルタール人も、
適応できなかった氷期のロシアに、現生人類存在の痕跡はあります。

ネアンデルタール人に無くて現世人類にだけあったのは、
「衣服、住居、火」ですが、これらの利点により、
氷期のロシアでも生存可能であったと考えられます。

ホモ・サピエンス(現生人類)は、
最後の氷期(7万年前~16000年前のウルム氷期)に
アフリカからユーラシア大陸へ移動したと考えられます。

ネアンデルタール人とホモ・サピエンス・サピエンスが直接戦った
ならば、短期間、例えば数百年以内レベルで決着がつくと考えるのが普通です。

しかし、現実にはこの二つの種の人類は、ヨーロッパで1~2万年共存したあと、
ネアンデルタール人が徐々に衰退して滅びていきます。

約3万年前に絶滅したネアンデルタール人のゲノム(全遺伝情報)を
骨の化石から解読したところ、
現生人類とわずかに混血していたと推定されるとの研究結果を、
ドイツのマックス・プランク進化人類学研究所や
米バイオ企業などの国際チームが
2010年5月7日付の米科学誌サイエンスに発表しています。

ネアンデルタール人は、脳の容量も現生人類より大きく膂力も優れています。
しかし、ネアンデルタール人は言語がなく、火が使えなかったと考えられます。
そしてネアンデルタール人は肉食が主食であったと考えられています。

共存していた二種の人類は、
当初は膂力に優れるネアンデルタール人が優勢であったと思われますが、
言語や文化の発達で組織的な狩りや道具の進歩により、
徐々に現生人類が獲物を先に取り尽くすようになり、
主食を奪われたネアンデルタール人は、衰退せざるを得なかったのでしょう。

このように歴史的に考察してみると、ホモ・サピエンスス(現生人類)は、
雑食ではありますが、ネアンデルタール人と同様に
肉を日常的に摂取していた可能性が高いと思います。
現生人類はネアンデルタール人が滅んでしまうくらい、しっかり肉を摂取していたということですね。


江部康二