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男・50代からの糖質制限: ストーリーで学べる最強の食事法。江部康二著。刊行。
こんにちは。

今までにない新しい企画の本が上梓されました。
2018年10月19日から発売中です。
おかげさまで、ぼちぼち売れてます。

東洋経済新報社 江部康二著
男・50代からの糖質制限: ストーリーで学べる最強の食事法

https://www.amazon.co.jp/dp/4492046313/ref=cm_sw_r_em_apa_y-gLBbEYDJ2DC

です。

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本書は「3人のオヤジのストーリー」を通して
糖質制限食の実践ノウハウや最新知識を学べますが、
とても平易でわかりやすい内容となっています。

一方信頼度を確保するために文章中に根拠となる論文を紹介しています。
文章中にない場合は、根拠となる論文を巻末に通し番号をつけて記載してあります。

つまりとても読みやすくわかりやすい内容ですが、
全てエビデンスに基づいており信頼度が高いと自負しています。

私自身も糖尿病発覚の52歳からスーパー糖質制限食を開始し、
69歳の現在まで17年間継続しています。
歯は全て残り、虫歯はありません。
目は裸眼で広辞苑が読めます。
聴力低下もなく、夜間尿もなく、身長も縮んでいません。
内服薬もなしで、糖尿病合併症もなしです。
スーパー糖質制限食のおかげで、
糖化に伴う老化が予防出来ているものと思われます。
つまり体内のAGEsの蓄積が同年代の人に比べて極めて少ないと
考えられます。



東洋経済オンラインにも、
『男・50代からの糖質制限: ストーリーで学べる最強の食事法』の記事が配信になりました。
https://toyokeizai.net/articles/-/243363
https://toyokeizai.net/articles/-/244977
https://toyokeizai.net/articles/-/246562?display=b

是非、ご一読頂ければ幸いです。


☆以下は出版社の内容紹介です。

長い“これから”の健康度は、これで決まる!
中高年こそ「糖質制限」が必要だ!!


肥満、メタボを解消し、糖尿病はじめ生活習慣病、がん、脳梗塞、心筋梗塞、アルツハイマー病....などを予防して健康100歳に。

「3人のオヤジのストーリー」を通してスッキリわかる“究極の健康食”の知識と実践法。

一流医学誌の最新発表など科学的根拠(エビデンス)に基づいた新たな医学常識――。

○食後高血糖をもたらす栄養素は「糖質」だけ。
○脂肪を食べても不健康にはならない。
○「脳はブドウ糖しか使わない」はウソ。
○認知症の予防にも糖質制限は有効。
○糖質過剰はガンを増やす。
○老化の原因も「糖質」にあった。
……
諸悪の根源「糖質の過剰摂取」を防ぎながら、肉や魚・アルコール類も楽しめる“最高の食事法”のすすめ。

これであなたの人生が変わる!



☆☆以下は、本書のプロローグからの抜粋です。

プロローグ 長い老後の健康度は
五〇代の糖質制限が決める


〇ランセット論文「糖質を摂るほど死ぬ。脂質を摂るほど死なない」

〇アメリカで合併症が激減

○酸化ストレスとAGEs

〇中高年こそ糖質制限が必要


〇三人の五〇代男性が糖質制限を始めるストーリー
 

私の経験上、糖質制限を始めるのに重要なのは五〇代です。

五〇代ならば、まだ、老化物質であるAGEsは
取り返しのつかないほどには溜まっていませんから、
糖質制限でこれ以上の蓄積を食い止められるからです。
 しかし、これよりも高齢になると、かなりの量のAGEsが溜まっており、
老化が身体を蝕んでしまっています。
そして、いったん溜まったAGEsはもう消えません。
 つまり、五〇代で老化物質の蓄積を止められるかどうかで、
その後の人生が決まると言っても過言ではないのです。
五〇代こそ糖質制限を始めるべき時期なのですが、
残念ながら、多くの中高年男性が糖質制限にあまり熱心でないのが現状です。
その理由はいくつかあるようです。
まず、仕事が忙しすぎるという人がいます。
確かに、五〇代というと社会的な責任の重い世代ですから、
健康をおろそかにしがちになるのも無理からぬところがあるでしょう。
また、糖質制限に懐疑的な人もいます。
これは健康情報に詳しいというタイプに多いようです。
情報過多の現代では、糖質制限に関する誤解が蔓延していて、
その有効性を正しく認識していない場合もあるのです。
そして、最も多いのは、もう健康になることをあきらめているという人です。
何度かダイエットに挑戦しては挫折を繰り返し、
中年太りは仕方がないと思いこんでいる人のことです。
そんな人は、年を取れば歯が抜けたり視力が落ちたりなどといった衰えが起こることも、
仕方がないとあきらめています。
高齢になれば老化するのは常識でしょうし、
これは五〇代のほぼ全員かもしれません。
しかし、あきらめているのは、
糖質制限のアンチエイジング効果を知らないからであり、
いかにももったいない話だと思われてなりません。
そこで、五〇代男性になんとかして糖質制限を始めてもらえないかと、
企画したのが本書です。
本書では、三人の五〇代男性のお話として構成されている部分と、
糖質制限の解説をまとめた部分とに分かれます。
三人の男性は、私が診療の現場で見てきた実際の患者さんたちの典型例であり、
いわば、糖質制限に踏み切れない五〇代男性のモデルです。
三人が糖質制限を知り、実践へと踏み切るストーリーを追いながら、
ご自分の未来を幸せにするのに糖質制限が必要かどうか、
考えてみていただきたいのです。
男・五〇代は、人生の後半を幸せなものに出来るかどうかの分岐点です。
どうか本書をきっかけにして、
糖質制限の道へと進むことを決断していただきたいと願っています。

なお本書は、ストーリー仕立てになっており平易でわかりやすいのが特徴です。
あわせて医学的な信頼度も確保するため、文中に通し番号を付け、
巻末に医学的根拠(エビデンス)となる論文を明記しています。
文中で直接出典を示した箇所もあります。
興味のある方はご参考になさってください。


江部康二
インスリンの功罪。
[19/02/16 アキ
タイトルなし
江部先生は文中でインスリンは肥満ホルモンであると言い切っていますが、
肥満ホルモンというより同化ホルモンではないでしょうか?
肥満の為のホルモンなら要らないと思いますが、私は同化に重要なホルモンだと思います。

糖質制限系の医師ではインスリンは要らないという方もいるようですが、
江部先生もそうお考えでしょうか?]



アキ さん

仰る通り、インスリンは同化ホルモンであり、極めて重要なホルモンです。
インスリンが分泌できないレベルの1型糖尿病は、
インスリンが発見されるまでは余命半年の不治の病でした。
そのインスリンが、炭水化物の過剰摂取により、
肥満ホルモンと化してしまっているのが現代の状況と言えます。


1)
基礎分泌インスリンは、ヒトの生命維持に必要不可欠。

2)
スーパー糖質制限食でも、基礎分泌の2~3倍レベルのインスリンは追加分泌される。

3)
インスリン注射で、1型糖尿病患者の命が助かるようになり、近年、1型糖尿病患者の平均寿命が延びた。


4)
過剰なインスリンは活性酸素を発生させ、酸化ストレスとなり、がん、老化、動脈硬化、糖尿病合併症、アルツハイマー病などのリスクとなる。



こんにちは。

今回はインスリンの功罪について考察してみます。

インスリンには、24時間継続して少量出続けている基礎分泌と、
糖質を摂取したときに大量に出る追加分泌の2種類があります。

タンパク質摂取でも少量のインスリンが追加分泌されますが、
脂質摂取では、インスリンは追加分泌されません。
<糖質+蛋白質>だと、一番多くのインスリンが追加分泌されます。

これでまず解るのは、食物を摂取していないときでも、
人体の代謝には、少量のインスリンが必須ということです。

このインスリンの基礎分泌がなくなったら、人体の代謝全体が崩壊していきます。
つまり、基礎分泌のインスリンがないと、全身の高度な代謝失調が生じ、生命の危険があります。
実際1921年インスリンが発見され、1922年から臨床応用されるまでは、
1型糖尿病で内因性インスリンがゼロの場合は平均余命は、僅か半年でした。

例えば「運動をしたらインスリン非依存的に血糖値がさがる」といっても、
インスリン基礎分泌が確保されているのが前提のお話です。
もし、基礎インスリンが不足している状態で運動すれば、
運動で血糖値はかえって上昇します。

また、肝臓で行っている糖新生も、基礎インスリンが分泌されていなければ制御不能となり、
空腹時血糖値が300mg/dl~400mg/dl、或いはこれ以上にもなります。

また、糖質を食べて血糖値が上昇したとき、
追加分泌のインスリンがでなければ、高血糖が持続します。
高血糖の持続は糖毒といわれ、膵臓のβ細胞を傷害し、インスリン抵抗性を悪化させます。

さてブドウ糖が、細胞膜を通過するためには、特別な膜輸送タンパク質が必要です。
それが糖輸送体(GLUT)であり、現在GLUT1~GLUT14まで確認されています。
GLUT1は赤血球・脳・網膜などの糖輸送体で常に細胞の表面にあり、
血流さえあれば即血糖を取り込めます。

これに対して筋肉細胞と脂肪細胞に特異的なのがGLUT4で、
基礎分泌のインスリンレベルだと、通常は細胞内部に沈んでいます。
GLUT1~GLUT14の中で、インスリンに依存しているのはGLUT4だけで特殊です。
筋肉細胞と脂肪細胞にあるGLUT-4は、
インスリン追加分泌がないと細胞内に沈んでいるのでブドウ糖を取り込めません。
インスリンが追加分泌されるとGLUT-4は細胞表面に移動して血糖を取り込むのです。

このようにインスリンは、生命の維持に必須の重要なホルモンであることが確認できました。

また近年、1型糖尿病患者の寿命は延びています。
以下、糖尿病ネットワークから一部抜粋。
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2016/024725.php
1975年に米国で行われた調査では1型糖尿病患者の寿命は、
健康人に比べて27年短いとされていました。

スコットランドのダンディー大学が2万4,691人の1型糖尿病患者を対象に行った調査では、
20代前半の糖尿病患者の予想される平均余命は、
健康な人に比べ男性で11.1年、女性で12.9年短いという結果になりました(2015年1月報告)。


このようにインスリンの使用法や種類が改善されたことで、
1型糖尿病患者の寿命はかなり改善されてきています。
インスリン注射が、おおいに役に立っているわけです。


一方で過剰なインスリンの害にはエビデンスがあります。
たとえ基準値内でも、インスリンの血中濃度が高いほど、
アルツハイマー病、がん、肥満、高血圧などのリスクとなります。
これは内部で産生したインスリンでも外部から注射したインスリンでも同じことです。

また、高インスリン血症は活性酸素を発生させ、酸化ストレスを増加させます。
酸化ストレスは、老化・癌・動脈硬化・その他多くの疾患の元凶とされていて、
パーキンソン病、狭心症、心筋梗塞、アルツハイマー病などにも関与しています。
つまり、過剰なインスリンは『百害あって一利なし』ということです。


ロッテルダム研究によれば、
インスリン使用中の糖尿人ではアルツハイマー病の相対危険度は4.3倍です。

Rotterdam研究(Neurology1999:53:1937-1942)
「高齢者糖尿病における、脳血管性痴呆(VD)の相対危険度は2.0倍。
アルツハイマー型痴呆(AD)の相対危険度は1.9倍。
インスリン使用者の相対危険度は4.3倍」



インスリン注射をしている糖尿人は、メトグルコで治療している糖尿人に比べて
ガンのリスクが1.9倍というカナダの研究もあります。

2005年の第65回米国糖尿病学会、
カナダのSamantha博士等が、10309名の糖尿病患者の研究成果を報告、
その後論文化。コホート研究。
 「メトフォルミン(インスリン分泌を促進させない薬)を使用しているグループに比べて、
インスリンを注射しているグループは、癌死亡率が1.9倍高まる。
SU剤(インスリン分泌促進剤)を内服しているグループは癌死亡率が1.3倍高まる。」 
Diabetes Care February 2006 vol. 29 no. 2 254-258


このようにインスリンの弊害を見てみると、
インスリンは血糖コントロールができている限り少なければ少ないほど、
身体には好ましいことがわかります。

別の言い方をすれば、農耕開始後、精製炭水化物開始後、
特に第二次大戦後に世界の食糧事情が良くなってからの
糖質の頻回・過剰摂取が、インスリンの頻回・過剰分泌を招き、
様々な生活習慣病の元凶
となった構造が見えてきます。

スーパー糖質制限食を実践すれば、
血糖コントロール・体重コントロールは勿論のこと
インスリンの分泌が必要最小限で済むようになり、
様々な生活習慣病の予防・改善が期待できます。

ブログ読者の皆さんも、スーパー糖質制限食実践で、
必要最低限のインスリンで血糖こントロールを維持して、健康ライフを送ってくださいね。

インスリンは糖質代謝の調整が主作用ですが、
それ以外にも下記のごとくいろいろな働きがあります。


☆☆☆インスリンの作用

インスリンは、グリコーゲン合成・タンパク質合成・脂肪合成など、
栄養素の同化を促進し、筋肉、脂肪組織、肝臓に取り込む。
インスリンが作用するのは、主として、筋肉(骨格筋、心筋)、脂肪組織、肝臓である。

A)糖質代謝
*ブドウ糖の筋肉細胞・脂肪細胞内への取り込みを促進させる。
*グリコーゲン合成を促進させる。
*グリコーゲン分解を抑制する。
*肝臓の糖新生を抑制し、ブドウ糖の血中放出を抑制する。

B)タンパク質代謝
*骨格筋に作用してタンパク質合成を促進させる。
*骨格筋に作用してタンパク質の異化を抑制する。

C)脂質代謝
*脂肪の合成を促進する。
*脂肪の分解を抑制する。



江部康二
血中インスリン濃度が低いと太りやすい? → ヒトでは違います。
【P19/02/15 クワトロ
血中インスリン濃度が低いと太りやすい?
広島大学大学院の浮穴和義教授主導の研究で、血中のインスリンの濃度が低いと、
炭水化物などに対する食欲を増進させる機能と、
炭水化物などの糖質を脂肪に変換する機能を増幅させる脳内因子NPGLの産出量が
増えてしまうそうです。

これはずっと糖質制限を継続していくと、インスリン分泌量は低下しますが、
食欲(主に炭水化物への欲求)が高まり、糖質を摂ったときには、
それを脂肪に変換する能力が高まっていて、糖質制限をやめてしまえば、
以前よりも太りやすいカラダになってしまっているということではないでしょうか?
もしくは、一生糖質制限を続けていくことが、
リバウンドを防ぐために必要なことなのでしょうか?

参考研究
https://www.hiroshima-u.ac.jp/souka/news/41197



クワトロさん
興味深い研究をコメント頂き、ありがとうございます。
結論としては、
少なくともヒトにおいては、血中インスリン濃度が高いと肥満し、
血中インスリン濃度が低いと肥満しにくいです。

何故ならインスリンは肥満ホルモンだからです。

臨床的には、ヒトの研究<DIRECT>で、
322人の肥満の患者を3群にわけて調査しています。
2年間の研究です。
Iris Shai,et all:Weight Loss with a Low-Carbohydrate,Mediterranean,or Low-Fat Diet. NENGLJ MED JULY17,2008、VOL359. NO.3 229-241

2018年12月06日 (木)の本ブログ記事
肥満改善に対する糖質制限食の有効性・安全性は確立している。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4758.html

もご参照頂けば幸いです。

カロリー制限ありの『地中海食』『脂肪制限食』
カロリー制限なしの『糖質制限食』での比較検討です。

カロリー制限なしの糖質制限食でしたが、
満腹感と満足感が高いので、自然に摂取エネルギーが減少して
地中海食、脂肪制限食と同じだけ摂取カロリーが減少しました。

その結果、3群とも同一摂取カロリーとなりましたが、
糖質制限食で一番体重が減少してHbA1cは唯一、改善しました。

つまり、ヒトでは、糖質制限食で、食後インスリン分泌は、通常食に比し低下しますが、
自然に過剰な食欲がなくなり、満腹・満足して体重が減少したということになります。
糖質制限食で低下するのは食後の追加分泌インスリンです。
空腹時基礎分泌インスリンは糖質制限食でもなかなか減りにくいことがあります。

広島大学のラットの研究は、空腹時や糖尿病などのインスリン分泌が低い状態では、
NPGLの発現が上昇して、炭水化物の摂取量が増加して、脂肪蓄積を促進ということです。
従いまして、糖質制限食実践者の食後追加分泌インスリンが少ないこととは、
単純に比較はできないと思いますし、
現実にヒトの研究で、
糖質制限食は満腹度・満足度が高くて摂取エネルギーは適正に減少し、
体重減少効果も一番あった
ということで問題ないと思います。

また、ラットの主食は穀物で、炭水化物が主です。
従って、炭水化物摂取にあるていど特化した摂食システムを持っていると思います。
人類は、雑食ですが、狩猟・採集時代の700万年間は、穀物なしですので、
ヒトの摂食システムはラットとはかなり異なっていると思います。

なお、広島大学の研究、糖質制限に言及していて、
こちらも、とても興味深いです。


☆☆☆
広島大学 総合科学部・大学院総合科学研究科
https://www.hiroshima-u.ac.jp/souka/news/41197
【研究成果】
新規脳内因子が過食と脂肪合成を促し肥満を引き起こすことを発見
-エネルギー代謝調節に関わる脳内基盤の解明に貢献-

本研究成果のポイント
研究代表者らが発見した脳内因子(Neurosecretory protein GLと命名、略名NPGL)が
哺乳類のモデル動物であるラットにおいて、
過食や肥満に関わることを世界で初めて発見しました。
これまでの研究では、NPGLが食欲調節に関わることまでを明らかにしていましたが、
今回の研究では、食欲調節だけでなく、
糖質を脂肪に変換し脂肪蓄積を促進するメカニズムに関与していることを解明しました。
NPGLは炭水化物摂取を促すため、
今後、我々ヒトでの糖質制限の科学的理解や肥満対策の創薬への応用が期待できます。

概要
NPGLは、高カロリー食摂餌下において過食を引き起こし、最終的には肥満に至ること。また、通常食摂餌下の摂食量がそれほど増えない場合においても、白色脂肪組織での脂肪合成を高めること。
NPGLは、炭水化物の摂取量を増加させ、この炭水化物は脂肪合成の原料となること。
NPGLを産生する細胞は、インスリンに応答し、血中インスリン量が低い状態(空腹や糖尿病状態下)でNPGLの発現が上昇し、脂肪蓄積を促進すること。
※インスリンも脂肪蓄積に関わる因子として知られている。


江部康二
菊芋とイヌリンと血糖値
【19/02/13 いもいも
菊芋のイヌリンについて
お忙しい中恐れ入ります。
先生のブログを拝見し、ぜひ教えて頂きたく、コメントを差し上げました。

糖尿病の家族の為に、菊芋料理をしているのですが、菊芋は一時期しか取れない為、
菊芋を天日干ししようと思い、
菊芋の天日干しと菊芋のイヌリンについて調べておりました。

そこで、イヌリンは
「酵素を失活させる熱処理をしてから冷凍あるいは乾燥するなどの保存法が有効」
との記事を読みました。

菊芋の天日干しを推奨している記事もあり、菊芋を天日干ししても、
イヌリンは大丈夫なのか分からなくなりました。

野菜は
「ビタミンC等の一部を除いては、天日干しすると成分が増える」
と思っていたので、菊芋の成分(イヌリン)は、
天日干ししても大丈夫なのか、逆に減るのか、分からずにおります。

どんなに調べても素人の知識では判断付かず、先生なら教えて頂けるのでは…と、
一縷の望みをかけてみました。
ぶしつけかとは存じますが、宜しくお願い致します。】


こんにちは。

いもいもさんから、菊芋とイヌリンについて、コメント・質問を頂きました。
今回は、菊芋とイヌリンと血糖値について、考えてみます。

五訂日本食品標準成分表によると、

・菊芋100g:35kcal
・タンパク質 :1.9g
・脂質:0.2g
・糖質:13.1 ほとんどがイヌリン
・食物繊維:2.0
・水分:81.2g


菊芋は名前はイモと付きますが、キク科の多年草で、根はショウガの形に似たイモ状です。
糖質はありますが、ジャガイモやサツマイモのようにデンプンは含まれていません。
菊芋の糖質は、ほとんどがイヌリンです。
フジ日本精糖は世界で初めて、砂糖からイヌリンを作ることに成功した会社です。

そのホームページからの引用です。
・・・・引用ここから・・・・
イヌリンは水に非常に良く溶ける食物繊維です。
普段よく食べているタマネギ、ゴボウなどといった多くの植物に存在します。
キクイモやチコリには 特に多く含まれています。
血糖値の上昇を抑制するなど多くの生理作用が期待されるため、
欧米では古くから糖尿病患者用の食事に利用されています。
イヌリン含量
・キクイモ 15~20%
・チコリ 15~20%
・ニンニク 9~16%
・ニラ 3~10%
・タマネギ 2~6%
イヌリンは、ヒトの胃や腸などの消化管では消化・吸収されにくい難消化性の炭水化物(食物繊維)です。
消化・吸収される消化性糖質のでん粉やオリゴ糖とは異なり、胃や小腸ではまったく分解されません。
大腸ではじめて腸内の善玉菌であるビフィズス菌などの餌として利用されます。
イヌリンのカロリー値は、消化性糖質の約半分にあたる2kcal/gと推定されています。
・・・・引用ここまで・・・・


通常の糖質は4kcal/gですから、
イヌリンは糖アルコールのマルチトール・ソルビトール・キシリトールなどと同じ程度のカロリーです。
血糖値に関してですが、イヌリンはカロリーは有していますが、血糖値は上昇させないと思います。
マルチトール・ソルビトール・キシリトールなどは、砂糖の半分くらい血糖値を上昇させると思います。
腸内細菌がイヌリン(食物繊維)を分解して、産生するのは、短鎖脂肪酸です。
短鎖脂肪酸はカロリーは有していますが、血糖値は上昇させません。
論より証拠ということで、私自身がイヌリンの粉を20g摂取して、人体実験しました。

2014年9月25日(木)
・午後6時、空腹時血糖値:124mg/dl 
 イヌリンを20gお湯に溶いて摂取。
・午後6:30、摂取30分後:119mg/dl
・午後7時、摂取1時間後:119mg/dl

従いまして、イヌリンは糖質制限OK食材です。

菊芋も含まれている糖質のほとんどがイヌリンなので、
血糖値はほぼ上昇せず、糖質制限OK食材と言えます。

なお、菊芋のイヌリン含有量は変化しやすいので、
収穫後は速やかな処理が必要です。


☆☆☆
東京農業大学生物産業学部永島俊夫教授 によれば
『・・・キクイモの試験を行っているうちに、イヌリン含量は変化しやすく、
収穫後の保存状態が大きく影響することや、加工処理中に色の変化が早いこ
となどがわかってきて、取り扱いについての検討が必要でした。
このような変化は酵素によるものと思われ、酵素を失活させる熱処理をしてから
冷凍あるいは乾燥するなどの保存法が有効であることが明らかになりました。・・・』



☆☆☆
菊芋普及会によれば
https://e-kikuimo.com/otameshi/form.html?gclid=Cj0KCQiA-onjBRDSARIsAEZXcKZJdOzuj2VL-IbupxlBpgemgGnO111hM4dcP6rAzMYM7FTDinZNZHUaAooJEALw_wcB
『成分劣化を防ぐために、
畑のすぐそばの最新鋭設備が整った工場で特別製造を実施しています
収穫した菊芋は素早く加工することが重要です。
なぜなら、収穫後の菊芋はイヌリンの量がどんどん減っていき、
代わりに果糖に変わっていくからです。
当店の菊芋は、畑のすぐそばの最新鋭設備を整えたイヌリン抽出工場で、
『収穫→選別→洗浄→皮むき→搾汁→濃縮→凍結乾燥(フリーズドライ)→粉末化』
という工程が素早く行われ、
さらに洗浄以降の工程では人の手を一切加えない衛生面にも
管理が行き届いた優れた製造環境で菊芋エキスを抽出します。』



☆☆☆
オスティナートさんからも、貴重なアドバイスを頂きました。
ありがとうございます。
19/02/13 オスティナート
『菊芋の保存について
菊芋栽培農家のオスティナートです。
菊芋はキク科の植物ですが、11月上旬に地中で芋になります。
放っておくと、土の中で3~4上旬まで、約5ケ月収穫できます。
よって、期間中は、玉ねぎ用のネットなどに入れ土中で保管できます。
その後の保管は、茹でて冷凍保存します。
まず、生の菊芋をピーラーで皮をむき、料理の種類(フライ、炒め物、煮物、スープなど)により重さを決め同量にカットします。
これは、菊芋は茹で時間が難しく、カット重量(g)当たりで、
茹で時間を変える必要があるためです。
少し芯が残る程度に茹でて、料理の種類ごとに冷凍(10月まで)します。
ちなみに一昨年、菊芋の種芋を岩手県と青森県から通販で購入しましたが、
土付きのままで届きました。
やはり、イヌリンの減少を防ぐためだそうです。
追記
菊芋栽培2年目です、去年400株育てました、100株収穫し、残り300株です。』



江部康二
『人気店のパティシエに学ぶ、低糖質スイーツ教室』を開催。3/10(日)京都。
こんにちは。

2019年3月10日(日)、京都にて、日本糖質制限医療推進協会主催の
『人気店のパティシエに学ぶ、低糖質スイーツ教室』を開催します。

メイン講師は、「パティスリー ロア・レギューム」 (埼玉県朝霞市)の
小寺幹成オーナーパティシエです。

小寺パティシエは、2016年11月に文化出版局から、
著書「おいしく作れる低糖質スイーツ」
http://books.bunka.ac.jp/np/isbn/9784579212866/

を出版され、ご自身がこれまでに開発された低糖質スイーツのレシピを
惜しみなく披露しておられます。
私は帯の推薦文を書きました (*^^)v

第9回目、今年初のスイーツ教室となる今回のテーマは、
「定番の焼き菓子を低糖質で~しっとりマドレーヌ」だそうです。

定員は24名様、先着順です。 皆さん奮ってご参加くださいね^^v

江部康二


以下、事務局からのお知らせです。

*********

ブログ読者の皆様、いつも弊会のイベントへ多数ご参加いただきまして、ありがとうございます。


本年も3月より、低糖質スイーツ教室を開始いたします。

低糖質でも美味しいスイーツを食べたい、作りたい、という皆さまのご希望に添えるように、
講師陣、スタッフ共に頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。


本年の第1弾は、3/10(日)に京都にて開催いたします。

テーマは「定番の焼き菓子を低糖質で~しっとりマドレーヌ」です。

シンプルで、「作り置きスイーツ」の定番としても重宝できる焼き菓子。
低糖質の粉を使ってしっとりと焼き上げるには、様々な工夫が必要です。

この機会に粉類の配合やコツ、アレンジ法などを学んで、低糖質マドレーヌ作りをマスターしませんか。


また、併せて低糖質なジャムづくりをデモンストレーション・解説でご紹介いたします。

お菓子作り未経験の方も歓迎ですので、安心手作りの低糖質スイーツに挑戦してみてください。

関西にお住まいの方をはじめ、皆さまのご参加をお待ちしております。

☆ 今回はお土産に、ロア・レギューム特製「低糖質ジャム」を予定しております。

◇スイーツ教室情報URL: http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity

●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○

(一社)日本糖質制限医療推進協会主催

『人気店のパティシエに学ぶ、低糖質スイーツ教室(京都)』

第9回 「定番の焼き菓子を低糖質で~しっとりマドレーヌ」

◆日時: 2019年3月10日(日) 13:00~16:00頃 ※開場・受付は12:45~

◆会場: あじわい館(京の食文化ミュージアム)調理実習室
〒600-8813 京都市下京区中堂寺南町130番地 京都青果センタービル3階
http://www.kyo-ajiwaikan.com/access

♪講師:

・小寺幹成 「パティスリー ロア・レギューム」オーナーパティシエ

・佐々木栄子 管理栄養士/健康運動実践指導者

◆参加費: 賛助会員料金 3,400円/一般料金 4,000円

◆定員・対象: 24名様 ・一般(18歳以上)

◆当日の流れ: レシピ説明・デモ→ 実習 → 試食(復習・歓談) → 片付け後、解散

◆ご持参いただくもの:

エプロン、三角巾、ふきん(タオル)2枚(台ふき用・食器ふき用)、筆記用具

■お支払い方法:
クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。

■お申し込みの流れ:

1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込みください。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越しいただき、受付にてお名前をお伝えください。

■お申し込み方法:

※当教室は、一般の方にご自宅で作っていただくことを趣旨とした教室です。
製菓や料理のお仕事をしておられる方、食品会社で企画・開発をしておられる方など、
業界の方の場合は、その旨をお書き添えの上、お申し込みください。

★賛助会員の方: 事務局へメールにてお申し込み下さい。

​​★賛助会員入会+教室参加をご希望の方:

​1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up

2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「入会ならびに講演会等出席のお問い合わせ」を選択いただき、
「通信」欄に「3/10京都スイーツ教室、参加希望」とご記入下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact

​★一般(会員以外の方)で、教室参加ご希望の方:

下のフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/cooking


◆その他

・予約制です。当日参加はできません。

・当日の開場・受付開始は、レッスン開始時間の15分前からです。

・お申し込み後、キャンセルされる場合は、3月6日(水)までにご連絡ください。
 3月7日(木)以降のキャンセルは、参加費の半額をキャンセル料金としていただきますので、予めご了承ください。


・実習室で作ったもの以外の飲食はできません。
 ご自宅で作ったお料理やお菓子などの持ち込みはできませんのでご注意ください。


・皆さまで実習と試食を行っていただきますので、香水などのフレグランスはお控えください。


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