臨床上役に立つ「インスリン分泌指標」「インスリン抵抗性指標」
【15/09/03 あじさい

教えてください

ブドウ糖負荷試験の結果ですが、
GTT血糖前・・・139
GTT血糖30・・・235
GTT血糖60・・187
GTT血糖120・・162
インスリン前・・4.25
インスリン30・・100
で、
インスリン分泌指数は1.00>0.4
HOMA-β・・20.1%・・20%以下でインスリン治療、40~70%
HOMA-R・・1.46<1.73
でした。

発見が早かったため、2か月に一回測っているHbA1cは6.3ぐらいで、薬物投与は受けていません。空腹時血糖値は毎回126をやや超えたぐらいです。今回、インスリン分泌指数もHOMA-Rも正常で、HOMA-βだけが、20.1%と低かったのは、どういったものなのでしょうか?医師から全く説明がなく困っています。HOMA-βが20.1を切るとインスリン治療と聞き、すごく恐ろしいです。ローカーボしようかと考えています。どうか、ご回答お願いいたします。】


こんばんは。

あじさいさんから、HOMA-R、HOMA-βなどの意味について、コメント・質問を頂きました。

あじさい さんの
空腹時血糖値は139mg/dlで糖尿病型です。
GTTの2時間値は162mg/dlで境界型です。

HOMA-βは、空腹時血糖値が130mg/dl以下であると正確ですが、超えると不正確です。

つまり、今回のあじさいさんのHOMA-βは、信頼度がやや低いです。

従って、今回は、HOMA-Rとインスリン分泌指数が参考になります。

インスリン前・・4.25
インスリン30・・100


あじさいさんは自分の内因性インスリンはしっかり分泌されているので、スーパー糖質制限食で、薬なしで、コントロール良好となると思います。


☆☆☆

以下、参考までに、臨床上役に立つインスリン分泌指標、インスリン抵抗性指標をまとめてみます。


インスリン分泌指標
HOMA-β
<HOMA-β=360×空腹時インスリン値(μU/mL)/(空腹時血糖値(mg/dL)-63)>
空腹時の検査であるが経口血糖負荷試験時の2時間値のインスリン分泌量と、よく相関する。
空腹時血糖値130mg以下なら信頼度高い。
正常値:40-60
30%以下は軽度、15%以下は顕著なインスリン分泌低下。
インスリン使用中の患者には使えない。

SUIT指数
空腹時CPR(ng/ml)×1485/<空腹時血糖値(mg/dl)-61.8>
50%以下は軽度、20%以下は顕著なインスリン分泌低下。
30%以下だとインスリン治療が必要。

Cペプチドインデックス(CPI)
空腹時CPR(ng/ml)×100/空腹時血糖値(mg/dl)
1.2以上は正常。0.8以下でインスリン分泌低下。
1.2以上の場合は食事や経口薬治療、0.8未満の場合はインスリン療法を選択。
空腹時血糖値140mg/dl以上なら、CPIのほうが、HOMA-βやSUIT指数より信頼度が高い。


インスリン分泌指数
インスリン追加分泌のうち初期追加分泌能はインスリン分泌指数で見る。
Insulinogenic index(⊿IRI/⊿BS)
=(負荷後30分IRI値-負荷後IRI値)/ (負荷後30分血糖値-負荷前血糖値)
0.4以上は初期追加分泌能維持。2型では0.3以下が多い。


インスリン抵抗性指標
HOMA-R
<HOMA-R=空腹時血糖値(mg/dL)×空腹時インスリン値(μU/mL)/405 >
1.6以下が正常、2.5以上は抵抗性あり。
空腹時血糖値140mg以下なら信頼度高い。
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
75gOGTTで、インスリンの分泌が少なめなのは、良いパターン。
【15/07/01 じょん

75OGTT時の血糖値とインスリン値

いつも先生のブログを楽しみにしています。また、完全ではありませんが、糖質制限をしています。

私は下垂体腺腫のためアクロメガリーになり、7年ほど前に手術をしました。腫瘍は完全に切除できました。1年に一度、再発がないかを検査をするために75OGTTをしています。糖負荷によりGHが抑制されるかどうかを確認しています。おかげさまで再発はないです。
さて、75OGTTのときに血糖値とインスリン値を測定しています。糖質制限前の昨年の検査結果ですが、次のような結果です。
Pre      血糖 94 mg/dL インスリン 3 μU/mL
30min  血糖 92 mg/dL インスリン 11 μU/mL
60min 血糖 111 mg/dL インスリン 14 μU/mL
90min 血糖 119 mg/dL インスリン 18 μU/mL
12min 血糖 122 mg/dL インスリン 20 μU/mL

この推移は問題ないのでしょうか?血糖値は高くないのですが、インスリンの分泌が少ないようにも思いますがいかがでしょうか?インスリンインデックスの基準値は0.4未満のようですが、計算するとマイナスになってしまいます。

いずれにしても糖質制限は継続していこうと考えています。家では私だけが実践しているので、食事の準備で家内には少し負担をかけているのが申し訳ないところです。

今後ともよろしくお願いいたします。】



こんばんは。

じょんさんから、75gOGTTの結果についてコメントをいただきました。

インスリンの分泌が、

前 インスリン 3 μU/mL
30min インスリン 11 μU/mL

ですので、空腹時基礎分泌インスリンに対して、30分値(追加分泌初期相)は3.67倍くらい出ていますが、確かに少量ですね。

少量の追加分泌インスリンで、血糖値が上昇するどころか、94mgから92mgに下がったのですから、とてもよいことと思います。

じょんさんの場合は、インスリンの効き目が非常にいいので、このような少量で血糖コントロールが良好に保てているといえます。

ちなみにインスリン抵抗性の指標であるHOMA-Rは0.7(1.6以下正常)と、とても良好です。

インスリンは人体に絶対に必要なホルモンですが、少量で済めば済むほどよいのです。

インスリンがたくさん分泌されることそのものが酸化ストレスリスクとなり、がんや老化の元凶となります。

じょんさんは、75gのブドウ糖を負荷してもこの程度のインスリン分泌で済んでいるので、とても好ましい状況です。

糖質制限食なら、さらにインスリン分泌は少なくて済むので、酸化ストレスリスクは殆どなくなります。

このまま美味しく楽しく末長く、糖質制限食をお続けくださいね。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
インスリンは絶対に必要だが少量ですむほど身体に優しい。
こんばんは。

劇症1型糖尿病から生還された、ちくてつさんから、とても参考になるコメントをいただきました。
ありがとうございます。

「インスリンを上手に使ってください」

とのコメントですが、まさにその通りです。

インスリンは絶対に必要ですが、少量ですむほど身体には優しいのです。

ロッテルダム研究によれば、インスリン使用中の糖尿人ではアルツハイマー病の相対危険度は4.3倍です。

Rotterdam研究(Neurology1999:53:1937-1942)
「高齢者糖尿病における、脳血管性痴呆(VD)の相対危険度は2.0倍。
アルツハイマー型痴呆(AD)の相対危険度は1.9倍。
インスリン使用者の相対危険度は4.3倍」


インスリン注射をしている糖尿人は、メトグルコで治療している糖尿人に比べてガンのリスクが1.9倍というカナダの研究もあります。

2005年の第65回米国糖尿病学会、
カナダのSamantha博士等が、10309名の糖尿病患者の研究成果を報告、
その後論文化。コホート研究。
 「メトフォルミン(インスリン分泌を促進させない薬)を使用しているグループに比べて、インスリンを注射しているグループは、癌死亡率が1.9倍高まる。SU剤(インスリン分泌促進剤)を内服しているグループは癌死亡率が1.3倍高まる。」 
Diabetes Care February 2006 vol. 29 no. 2 254-258



1型糖尿人でも2型糖尿人でも、インスリン注射を打っているなら、是非ともスーパー糖質制限食を実践して欲しいと思います。

従来の糖尿病食に比べたら、食前のインスリンの単位を1/3以下に減らすことができます。

インスリン注射は、上手に使いこなすことが、大変重要なのです。

アルツハイマー病もガンも各種難病も、皆なりたくないのは当たり前と思います。

10年前の京大医学部49年卒の同窓会で、「一番なりたくない病気は何か?」という質問を集まった数十名にしてみたところ、
ほぼ全員が「アルツハイマー病」と答えたのは印象的でした。

ちくてつさんのご意見と全く同様ですね。

閑話休題

ちくてつさん、
「ばあさまと恋に落ちた」
糖質制限OK食材、わかりやすくていいですね。

 ば バター
 あ アボガド
 さ 魚
 ま マヨネーズ
 と 豆腐
 こ コーヒー
 い 犬
 に 肉
 お オリーブオイル
 ち チーズ
 た 卵




江部康二


【15/05/22 ちくてつです

インスリンを上手に使ってください

江部先生、ご紹介、ありがとうございます。

インスリンポンプ人になって、いろんなことに気づきました。

ニプロのCMに、中学生が手帳を見せて、ナースさんから「頑張っているじゃない」とほめられるものがありました。

何の手帳か、何の意味か、わからなかったのですが、この男子学生は1型糖尿病で、血糖値の記録をつける手帳をみせていたのだと、退院後にはじめて理解しました。

注射をし、血糖をつける日々。小学生から死ぬまで続きます。

私は63歳で発症しましたから、平均余命は19年ほどありますので、合併症さえ起こさなければ、良い人生を過ごせると思います。

 「幸せな死のために一刻も早くあなたにお伝えしたいこと 若き外科医が見つめた『いのち』の現場三百六十五日」 (幻冬舎新書)

というベストセラーに、医者は「死ぬよりつらい人生があることを100%知っている」というすごいコメントがありました。

本当です。私も劇症1型を発症するまでは、死を意識したことはありませんから、「死ぬよりつらい状態」を考えもしませんでした。しかし著者のドクターは、ALSの例を出して、そんな状態があると説明しています。

私の場合、「死ぬよりつらい状態」があると、この本で気づきました。

糖尿病由来の失明。毎年3000人。
闘病由来の下肢切断。毎年3000人。
糖尿病由来の血液透析。毎年1万6000人。そのうちの2人に1人は5年生きられない。
「死ぬよりもつらい状態」よりもさらにつらい「最悪の状態」があることにも気づきました。
アルツハイマー病です。
糖尿人は正常人の2倍のリスク、インスリン依存の糖尿人は4倍のリスクです。

ですから、真剣に糖質制限をおこなって、自分も家族も不幸にする、このような未来を回避しなければならないと思います。
 
事実を知って、真摯に努力したいですね。

◎インスリンを拒む必要はありません

私の場合、この世に生還した時に、インスリンが出なくなっていました。完璧にすい臓の機能が壊れていました。
主治医の、「あなたを自殺させるわけにはゆかない」という説得に、「はい、従います」と答えました。
そして、想像もしなかったインスリン注射生活が始まりました。
第一回の注射、自分でしますが、「あらっ、なんてことはない」
全然痛くもなく、チクリ以下の感覚でした。
入院中、食前に3回、血糖値の測定とともに注射しました。

その後、糖尿病の雑誌、「さかえ」を渡されて、開いたページに、インスリン注射生活50年以上を達成した(生き延びた)人たちが、メーカーのイーライリリー社から表彰されたと紹介されていました。

実名での紹介です。
山田タエ子さま90歳、インスリン治療歴51歳などと。
10数名の皆さんの笑顔を見ていて、インスリンへの偏見が消えました。
2型人はインスリンをつかえば、すい臓の機能をよみがえらせる可能性があります。
1型人はインスリンで合併症を予防できて、死ぬよりつらい人生を回避できます。
糖質制限でインスリンの量が減らせると江部先生が言われているとおりです。インスリン人こそ、糖質制限ですね。

ところで、私が大好きだったのが、カツカレーです。美味しかったですねぇ^^;
いまも思い出します。
しかし、糖尿人にカレーはNGです。

「マンガでわかる肉体改造」というギャグマンガの単行本のなかに、カレーの材料、米、小麦粉、じゃがいも、人参などでカレーライス1杯500グラムに糖質が150グラムと説明されていました。

糖質150グラム=1型糖尿人の血糖値を150x5=750mg/dl上げてしまいます。

カツカレーへの欲求はこの数値を見て、完璧に消えました。

笑ってしまったのが、食べて良い食材の暗記方法です。

ごろあわせ。

 「ばあさまと恋に落ちた」
 ば バター
 あ アボガド
 さ 魚
 ま マヨネーズ
 と 豆腐
 こ コーヒー
 い 犬
 に 肉
 お オリーブオイル
 ち チーズ
 た 卵

 犬が入っているのがギャグなんです。笑えますが、忘れませんね。

 皆さんの参考、糖質制限への刺激になれば幸いです。】


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
インスリンポンプのメリットとデメリット
こんにちは。

劇症1型糖尿病から生還された「ちくてつ」さんから、インスリンポンプのメリット・デメリットについて、詳しいコメントを頂きました。

ありがとうございます。

新刊『なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか』2015/5/18(ナツメ社)
のご購入もありがとうございます。

ちくてつさんは、現在インスリンポンプを装着中ですので実体験レポートです。

私自身もインスリンポンプの患者さんは診ていないし、知識もほとんどなかったので、大変参考になりました。

インスリンポンプはとても便利な優れものですが、現時点で故障が多いのが難点で、担当医師もメンテナンスにあまり詳しくないとのことです。

それでバーンスタイン先生も、インスリンポンプよりもインスリン注射を推奨だそうです。


江部康二



15/05/20 ちくてつです

インスリン体験報告です

江部先生、毎日のブログ更新、ありがとうございます。

ナツメ社の新刊、Amazonで購入しました。在庫切れになっていましたから、好調に売れているようですね。
また、それだけニーズがあると思います。旧版には、たいへんお世話になりました。

半年前に劇症1型糖尿病を発症して以来、江部先生の本でたくさんのことを学び、糖質制限を実践してきました。

そして、この重篤な病気からたくさんのことを学びました。江部先生という存在を知ったことや、1型糖尿人で80歳を超えてお元気なバーンスタイン先生の「糖尿病の解決」と出会ったことです。

私の敬愛する塩谷信男医学博士(100歳まで現役で活躍されました)がモットーとされた「人生に無駄はない」を体験している最中です。

 「糖尿病の解決」は絶版かと思っていましたら、Jeidoさんという方から、「版元の金芳堂のHP http://www.kinpodo-pub.co.jp/shosai/e0404-1399-5.html から普通に購入できますよ。送料500円かかりますが」と、ご親切な連絡がありました。

インスリンが生命維持に不可欠な1型糖尿人は絶対に読むべき本です。英語の原書もたいへんわかりやすいですから、海外の方はこちらをどうぞ。

今日、先生や1型糖尿人の方、21万人の方々に聞いていただきたいのは、インスリンポンプのことです。

入院中、インスリン注射の仕方を教わり、「インスリンポンプはどうですか? あなたでしたら使えると思います」と主治医にすすめられました(電子機器であり、表示はすべて英語なので、ハードルが高いわけです)。

 インスリンポンプは24時間、体に装着し、ベーサル=基礎インスリンを毎時、0.1単位から設定でき、朝昼晩と注入できるスグレモノです。朝から昼が0.3単位、夜間が0.35単位とか設定できます。

そしてボーラスは食事前の血糖値を測り、いただく糖質に合わせてリスプロ(ヒューマログ)を注入します。ベーサルもボーラスもリスプロというのは、ひとつ問題で、バーンスタイン先生も指摘されていますが、インスリンポンプ人の大規模な人体実験でどうなるか、今後、わかってくるものと思われます。

ちなみに、バーンスタイン先生は、ポンプのトラブルを指摘されて、注射を推奨されています。

トラブルの最大のものは、インスリンポンプ人となって半年間の私の血糖値記録を見ましても、きちんとインスリンが注入できず、高血糖状態が続くトラブルが5、6回あったことです。

先週、天皇皇后両陛下がゆかれた金沢市を旅行しました。1型のインスリンポンプ人ですから、旅行には緊急時の注射器も持参します。

 糖質制限食が、外食でしたからむずかしくて、血糖値が300mg/dl超えを記録し、2日間、200mg/dl超えでした。後で判明したのはポンプのトラブルでした!
(ところで、インスリンポンプは2日目、あるいは3日目にリザーバーの消耗品を交換する必要があります。これが結構面倒です。体に装着するのもコツがあるようですし、部位を上手に選定しなければなりません)

残念なことに、インスリンポンプのトラブルは、主治医もそれほど知識はなく、メーカーもトラブルの24時間相談で対応してはいますが、トラブル情報を積極的に開示していません。

ですから、1型糖尿人のインスリンポンプは、かなりリスクがあると思います。それでも、私は1年間、この人体実験を続けて、ヘモグロビンA1c5.0=平均血糖値100mg/dlが実現できるかどうか、挑戦してみようと思っています。

バーンスタイン先生は正常人の85mg/dlを長年、スーバー糖質制限食とインスリン注射で実践されてきましたから、それよりゆるめの100mg/dlを目指しています。

しかし、インスリンポンプにはリスクがあります。私が体験したトラブルです。

過去の経験から、旅行から帰って「これはおかしい」と思って、消耗品を交換しました。

そしてリスプロ3単位を注入しましたら、200超えから180台、そして120台へと順調に落ち着いてゆきました。

2日間、200超えでしたが、からだに支障、違和感はまったく出ませんでした。これが糖尿病の怖いところですね。

私が得た教訓としては、

1)インスリンポンプ人はこまめに血糖値を測定すること(いつ何時、ポンプが不調となり、血糖値が下がらない事態が起きるかわからないからです)。

2)半日くらい、インスリンを注入しても血糖値が下がらないなら、消耗品を取り替えてしまう。そして注入し、効果の出ている1時間後の血糖値を測定すること。

3)インスリンポンプ人には糖質制限が絶対に必要。それに1型人も、2型人でインスリンを注射している人も絶対に必要です。なぜなら、「糖尿病の解決」にあるように、インスリンの効果の誤差が大学の研究で明らかになっているからです。
 注射ですら29%もの誤差があります。インスリンポンプはもっと大きいでしょう。

もしも、糖質制限人には絶対NG(ノー・グッド)のカレーをいただくために、7単位のリスプロを打つとすれば、誤差は2単位もあります。

2単位の誤差は、80mg/dlにもなりますから、とんでもない高血糖、あるいは低血糖になりかねません。

クルマ社会のアメリカでは、糖尿人が低血糖で起こした事故が多発していると、バーンスタイン先生は述べています。そしてスーパー糖質制限を実践する前に、ご自分が交通事故で死ななかったのは幸運な偶然の結果だと明かされています。

最後に、2型糖尿人も、毎日2、3回は血糖値を測っていただきたいですね。

 のためには、センサーと針のセットで200回分が10980円(1回50円程度)のこちらを利用しましょう。並行輸入品です。

http://www.kettochi.biz/

冒頭に以下の説明があり、信頼できます。ただし、「昆布」を推奨するなど、小さなミスはあるようですが。

<最新のⅡ型糖尿病治療
最新のⅡ型糖尿病治療として注目されているのが「糖質制限食」です。正しい順序で炭水化物を最後に食べる方法は理に適っていますが、炭水化物でも糖質の含有量は様々です。それらを知っておく事で、糖質の少ないものを選ぶ事もでき、食事療法の効果を高めますので、ここでは最新のⅡ型糖尿病治療も参考に紹介しておきます。しかし「こうしなければいけない、これは絶対ダメ」という自分を追い詰めてしまう気持ちが一番継続の妨げになってしまうので、正しい知識を身につけた上、自分に合った方法で継続していきましょう。 (以下略)>


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
インスリンの必要性と弊害。2015年5月。
こんばんは。

今回はインスリンに関して、少し整理整頓してみましょう。

インスリンって、人体でどのような役割を果たしているのでしょう?

そしてインスリンは人体に絶対に必要なホルモンなのでしょうか?

インスリンには、24時間継続して少量出続けている基礎分泌と、糖質を摂取して血糖値が上昇したときに出る追加分泌の2種類があります。

これでまず解るのは、食物を摂取していないときでも、人体の代謝には、少量のインスリンが必須ということですね。

このインスリンの基礎分泌がなくなったら、人体の代謝全体が崩壊していきます。

つまり、基礎分泌のインスリンがないと、全身の高度な代謝失調が生じ、生命の危険があります。

例えば「運動をしたらインスリン非依存的に血糖値がさがる」といっても、インスリン基礎分泌が確保されているのが前提のお話です。

もし、基礎インスリンが不足している状態で運動すれば、運動で血糖値はかえって上昇します。

また、肝臓で行っている糖新生も、基礎インスリンが分泌されていなければ制御不能となり、空腹時血糖値が300mg/dl~400mg/dl、或いはこれ以上にもなります。

また、糖質を食べて血糖値が上昇したとき、追加分泌のインスリンがでなければ、高血糖が持続します。

高血糖の持続は糖毒といわれ、膵臓のβ細胞を傷害し、インスリン抵抗性を悪化させます。

急激に発症するタイプの1型糖尿病であれば、短期間でインスリン分泌が枯渇しますので、基礎分泌も追加分泌もなくなり血糖値が急上昇して、随時で250~500mg/dl、時には600mg/dl~1000mg/dlにもなります。

インスリンがないと筋肉細胞や脂肪細胞はブドウ糖を利用できないので高血糖が持続します。

そしてブドウ糖が利用できないので、脂肪酸や脂肪酸の分解産物のケトン体をエネルギー源にします。

糖尿病ケトアシドーシスは、インスリン作用の欠乏による全身の高度な代謝失調です。

強調しますが、インスリン作用の欠乏がすべての出発点ですから、それがなければ絶対に起こらない病態です。

つまり、インスリン作用の欠乏から始まる一連の流れ、

「インスリン作用の欠乏→拮抗ホルモンの過剰→全身の代謝障害→糖利用の低下・脂肪分解の亢進→高血糖・高遊離脂肪酸血症→ケトン体の産生亢進」

があり、結果としてケトン体が高くなるわけです。

ケトン体が高値となったとき、高度の代謝失調のため、緩衝作用もうまく働かず、酸性血症となり意識障害を生じ、放置すれば死にいたります。

このように、インスリン作用が欠落しているときの血中ケトン体上昇は病的であり、極めて危険です。

インスリンが発見される以前の1型糖尿病は、発症後、平均半年で死にいたる、致命的な病だったのです。

一方、糖質制限食やケトン食や断食でも、血中ケトン体が上昇しますが、これはインスリン作用が確保されている「生理的ケトン体上昇」なので、全く危険はありません。

例えば、胎盤のケトン体値は、成人の基準値の20~30倍あり、新生児は4~5倍ですが、それが普通であり、勿論全く安全ですね。

さてブドウ糖が、細胞膜を通過するためには、特別な膜輸送タンパク質が必要です。

それが糖輸送体(GLUT)であり、現在GLUT1~GLUT14まで確認されています。

GLUT1は赤血球・脳・網膜などの糖輸送体で常に細胞の表面にあり、血流さえあれば即血糖を取り込めます。

これに対して筋肉細胞と脂肪細胞に特異的なのがGLUT4で、基礎分泌のインスリンレベルだと、通常は細胞内部に沈んでいます。

GLUT1~GLUT14の中で、インスリンに依存しているのはGLUT4だけで特殊です。

筋肉細胞と脂肪細胞にあるGLUT-4は、インスリン追加分泌がないと細胞内に沈んでいるのでブドウ糖を取り込めません。

インスリンが追加分泌されるとGLUT-4は細胞表面に移動して血糖を取り込むのです。

上述のようにインスリンは、人体の生存に必須のホルモンであることが確認できました。

なお、必須ホルモンですが、血糖コントロールの折り合いが付く限り、少なければ少ないほど、身体には優しいのです。

過剰のインスリンは、発がん、肥満、アルツハイマ-病などのリスクになります。

インスリンは糖質代謝の調整が主作用ですが、それ以外にも下記のごとくいろいろな働きがあります。


☆☆☆インスリンの作用

インスリンは、グリコーゲン合成・タンパク質合成・脂肪合成など、栄養素の同化を促進し、筋肉、脂肪組織、肝臓に取り込む。

インスリンが作用するのは、主として、筋肉(骨格筋、心筋)、脂肪組織、肝臓である。

1)糖質代謝
*ブドウ糖の筋肉細胞・脂肪細胞内への取り込みを促進させる。
*グリコーゲン合成を促進させる。
*グリコーゲン分解を抑制する。
*肝臓の糖新生を抑制し、ブドウ糖の血中放出を抑制する。

2)タンパク質代謝
*骨格筋に作用してタンパク質合成を促進させる。
*骨格筋に作用してタンパク質の異化を抑制する。

3)脂質代謝
*脂肪の合成を促進する。
*脂肪の分解を抑制する。


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット