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香川県、成人男性の42.6%が耐糖能異常
こんにちは。

しんさんから興味深いニュースをコメントいただきました。

2012年6月9日のヤフーニュースに、毎日新聞の記事が載りました。

それによると香川県が2011年に実施した調査で、成人男性の42.6%が耐糖能異常であり、2009年の全国平均より12%も高かったとのことです。

男性は23.8%が有病者で、18.8%が予備群で合計42.6%が耐糖能異常です。

一方、女性は有病者が8.8%、予備群が10.1%の計18.9%と、全国平均より約6.5%低かったそうです。

香川県は、2008年度の糖尿病受療率が全国一ですけれど、もっぱら男性のせいですね。

香川県の男性は、うどんのドカ食いを毎日3回くらいしているのでしょうか?

それに対して、香川の女性はうどん好きでしょうが、ドカ食いはないのかもしれませんね。


江部康二



『糖尿病:有病者と予備群、県成人男性の4割超 全国平均上回る 原因や背景分析へ /香川

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120609-00000277-mailo-l37

毎日新聞2012年 6月9日(土)15時58分配信のヤフーニュース

県が2011年実施した「県民健康・栄養調査」で、成人男性の42・6%が、糖尿病の有病者またはその予備群とされ、全国平均(09年調査)より約12ポイントも高かったことが分かった。
県民の糖尿病死亡率は全国的にも高く、県は今後、原因や背景の分析などに取り組む。【馬渕晶子】

調査は、県の健康増進計画(01年度~今年度)を評価するとともに、次期計画(13年度から)策定の前提となる基礎データを得るために実施。

国が毎年行う国民健康・栄養調査の項目に県独自の生活習慣アンケートを加え、5年に1回程度実施している。

糖尿病については今回初めて調べた。県内から抽出した約680世帯の1843人が対象で、血液検査には407人(27・3%)が協力した。

血液検査では、血糖値と相関関係があるとされる血中ヘモグロビンA1c値を調べた。

その結果、男性は23・8%が有病者(ヘモグロビンA1c値6・1以上か、治療薬の服薬者)、18・8%が予備群(同5・5以上6・1未満)に分類され、合わせると42・6%に上った。

特に60代は52%と過半数を占めたほか、70歳以上は64・6%と、全国平均(4割前後)より20ポイント以上高かった。

一方、女性は有病者が8・8%、予備群が10・1%の計18・9%と、全国平均より約6・5ポイント低かった。

県は今年度、糖尿病対策に1700万円を計上。専門家らによる検討会を設置し、要因分析する。
また、小中学生対象の成人病予防検診(血液検査)の費用を半額助成し、市町からデータを集め、子どもの生活習慣から把握していくとしている。

県では、10年の人口動態統計で糖尿病死亡率が全国5位、08年患者調査で糖尿病受療率が全国1位となっている。

6月9日朝刊 』


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食で耐糖能が改善
こんにちは。

Yさんから、糖質制限食で耐糖能が改善したという、嬉しいコメントをいただきました。

【12/03/20 Y
こんにちは
Yと申します。

2010年の夏に糖尿と診断されました。(久しぶりの病院での検査だったので、きっともっと前から糖尿だったと思われます。)その時の検査値は酷いものでした。

総コレステロール:274
HDLコレステロール:不明(ほとんど無い状態?)
LDLコレステロール:197
中性脂肪:238
グルコース:154
HbA1c:10.2
(当然全てがHighです)

普段はあらてつさんの方にコメントをしている者ですが、
先日自己測定器を購入し70gの糖質を取り込んだ自己検査をしてみましたので、
先生にもご報告を。↓

早朝(空腹)血糖値:86
摂取後30分値:128
摂取後1時間値:109
摂取後2時間値:87

素人の自己測定なので誤差があるかも知れませんが、このような結果でした。

これは正常の値と考えて良いのかなと自分では思ってますが、測定器の誤差とかよく聞くので…(..`)ちなみに糖質制限は約10ヶ月目です

しかし糖質制限を始めてからはケーキなどの洋菓子は解禁日に食べるのですが、パンを除いた主食(ご飯と麺)には全く興味が無くなりました。パンも解禁日以外は食べません。

大好きだったカップラーメンも先ほど食べてみましたが、麺が全く美味しくなくてすぐごちそうさまでした。何故あんなものを好き好んで食べていたのか自分でも理解不能です(・ω・;)でも最近のカップラーメンはスープがとっても美味しいですね!スープだけ完食してしまいました(笑)

この調子でずっと糖質制限を続けていきたいと思います。体内の数値どころかお肌や髪までキレイになって、何より高血圧まで治りました(*´ω`*)160~180/100~110あったのが、今は116~126/59~66です。今の血液検査の値は

総コレステロール:143~231
HDLコレステロール:79~83
LDLコレステロール:75~144
中性脂肪:27~38
グルコース:85~94
HbA1c:5.1~5.2

ではでは、本当にありがとうございます。もしこれから糖尿の件で何かあったら京都まですっ飛んで行くので、診察お願いしますねv(^-^)v笑

そう言えばコンビニ(セ○ン)でゼロカロリー表示のピーチゼリーが出てました。一口食べましたがずいぶんと甘かったです(^-^;)そしてもも果汁が入っていると…これは近々測定したいと思います。ゼリーdeゼロは大丈夫だと思うのですが…】


Y さん。
コメントありがとうございます。

血糖自己測定機を購入されたとは、気合いが入っておられますね。自己測定機は、糖尿病の自己管理にはとても役立つアイテムです。

2011年夏
グルコース:154mg/dl HbA1c:10.2%

糖質制限食実践約10か月後の、2012年3月
グルコース:85~94mg/dl HbA1c:5.1~5.2%


素晴らしい改善ですね。 (^-^)v(^-^)v

<70gの糖質を摂取して負荷テスト>
早朝(空腹)血糖値:86
摂取後30分値:128
摂取後1時間値:109
摂取後2時間値:87


医療機関では75g経口血糖負荷試験ですが、70gでも似たようなものですので耐糖能そのものが、糖尿病型から正常型に改善しています。

糖質制限食で膵臓のβ細胞が休養できて、回復したのでしょう。

100%元に戻ったというより、90%くらいまで回復したので耐糖能が正常型に復活したのでしょう。

【体内の数値どころかお肌や髪までキレイになって、何より高血圧まで治りました(*´ω`*)160~180/100~110あったのが、今は116~126/59~66です。】

こちらも素晴らしいです。

血圧、血糖、HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪・・・

全て正常なので、糖質制限食による医療費削減効果が抜群ですね。(^^) 

なお、カロリーゼロ、糖質ゼロはOK食品です。

カロリーゼロということは、100mlあたり5kcal未満なので血糖値もほとんど上昇させません。

また糖質ゼロ表示なら、栄養表示基準に基づき

「100ml中糖質0.5g未満を、糖質0(ゼロ)で表示してOK」

なので糖質が全くなしということではありませんが、血糖への影響は極めて少ないといえます。



江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質摂取とインスリン分泌と耐糖能
こんばんは。

peavywagner さんから、糖質摂取とインスリン分泌と耐糖能について、コメント・質問をいただきました。


【12/02/04 peavywagner

前から疑問に思ってたんですが、よく聞く説明に、

「食後高血糖に対処するために、インスリンが食後に大量分泌される。 それを繰り返していると、膵臓のβ細胞が疲弊して、インスリンが分泌能が低下していく」

がありますし、一般的な考え方として普及していると思います。

この考え方に何か根拠はあるのでしょうか?

例えばエビデンスとして認められているような。

逆に考えれば、

「食後高血糖に対処するために、インスリンが食後に大量分泌される。 それを繰り返していると、膵臓のβ細胞がそれに対応して、 インスリン分泌が増大するよう強化される」

という考え方も出来るような気もするんですが…よろしくお願いします。】


peavywagner さん。
興味深いコメント・質問をありがとうございます。

1)糖質を摂取したあと食後血糖値が上昇しないように、インスリンが食後に大量分泌される。

2)インスリン分泌能が保たれているうちは、食後血糖値は正常に保たれる。

3)上記パターン1)2)を20~40年繰り返しているうちに、β細胞が疲弊してインスリン分泌能が
  やや衰えてくるとと食後高血糖を生じる。
  食後2時間で140~199mgとなるとIGT(耐糖能障害)という境界型段階に達する。

4)IGT(耐糖能障害)という段階を数年~10年繰り返しているうちに、
  早朝空腹時血糖値が110~125mgとなり
  IFG(空腹時血糖障害)という境界型になります。
  早朝空腹時血糖値が126mg/dl以上になれば糖尿病型となります。

5)インスリン分泌能がさらに衰えて食後2時間血糖値が200mg/dl以上になれば
糖尿病型です。


日本人の糖尿病発症のパターンは、上記の1)2)3)4)5)の流れが主流とされています。

つまり糖尿病は、

「インスリン分泌不足+インスリン抵抗性」=インスリン作用不足

で発症しますが、日本人の場合はインスリン分泌不足が主体です。

これは、過去の臨床の豊富な症例で多施設で確認されている事実です。

日本人の2型糖尿病発症時の平均BMIは24くらいです。

従いまして

「食後高血糖に対処するために、インスリンが食後に大量分泌される。 それを繰り返していると、膵臓のβ細胞がそれに対応して、 インスリン分泌が増大するよう強化される」

というようなことは、少なくとも日本人では期待できないということです。

一方、欧米人の場合は、大量のインスリンを長期にわたって分泌し続け、巨大な肥満を呈するパターンが多いです。

インスリンは肥満ホルモンです。

上記1)2)を長年続けて、巨大肥満となりインスリン抵抗性が高まります。

すなわち、インスリンの効きが悪くなり糖尿病を発症します。

欧米人の場合、インスリン抵抗性が主の糖尿病がほとんどです。

2型糖尿病発症時の平均BMIは31くらいで、インスリン分泌能はまだ残っていることが多いのです。

この欧米人と日本人(アジア人)のインスリン分泌能の差は、現時点では遺伝的・先天的なものとされています。

つまりβ細胞が糖質摂取で鍛えられて、分泌能が高まったという風には考えられていません。



江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
スーパー糖質制限食で耐糖能改善
こんにちは。

はやく正常値になりたいさんから、スーパー糖質制限食で耐糖能改善という嬉しいコメントをいただきました。


【12/01/12 はやく正常値になりたい

こんにちは、江部先生
私は健康診断で糖尿病と診断され、ネットを調べていたらこのブログに行き着きスーパー糖質制限を始めたものです。
診断時はHbA1c13.5あり空腹時血糖値も297と重度の糖尿病で医師からは入院とインシュリンを進められました
仕事の都合上入院するのは難しいしインシュリンを打つのも精神的に嫌だったので食事療法で治せるこの糖質制限には本当に助かってます、
(インシュリンは8日ぐらい続けましたが糖質制限と一緒に行ってたら低血糖症状らしきものが出たので自己判断で止めました)
糖質制限開始から2週間後の受診時、血糖値が99になっておりこの食事療法の効果が実感できました
(体調も糖質制限開始後1週間くらいで良くなっていたので感覚的には実感してましたが・・・)
で、糖質制限開始から本日で30日たちましたので試しにと朝食に玄米130g食べ30分後1時間後2時間後3時間後と血糖値を測定してみました
食事内容:玄米130g(硬め)味噌汁、納豆100g卵1個チーズ3個
早朝空腹時血糖値104
食後30分134
食後1時間159
食後2時間162
食後3時間114
食後2時間の数値が食後1時間の数値より若干高いのが気になりましたが玄米を食べてもこの数値だったので良かったと思いました。
今後も全ての数値で正常値を出せるように糖質制限を続けていきたいと思います。ありがとうございました。
(ちなみに運動療法も取り入れておりエアロバイク30分から50分を週5日、筋トレを週2日行っています)】



はやく正常値になりたい さん。

「診断時はHbA1c13.5%あり空腹時血糖値も297mg」
「糖質制限開始から2週間後の受診時、血糖値が99mg」


素晴らしい改善ですね。(^-^)v(^-^)v

「食事内容:玄米130g(硬め)味噌汁、納豆100g卵1個チーズ3個
早朝空腹時血糖値104
食後30分134
食後1時間159
食後2時間162
食後3時間114 」


重症の糖尿病から境界型まで耐糖能が改善していますね。

スーパー糖質制限食で膵臓のβ細胞が休養できて、疲弊していたのがあるていど回復したのでしょう。

早朝空腹時血糖値が正常になっているので、基礎分泌インスリンは確保されているようです。

食後血糖値のピークが1時間でなくて2時間なので、追加分泌インスリンは、やや出遅れている糖尿病パターンです。

このまま、血糖コントロール良好を保って「糖尿病型→境界型→正常型」にまで回復したらいいですね。



江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食で耐糖能改善
こんばんは。

ざとさんから、糖質制限食で耐糖能改善という、嬉しいコメントをいただきました。

【11/12/25 ざと
自己流負荷試験
江部先生いつも有用な情報を発信して下さいまして誠にありがとうございます。
とても勉強になっています。

さて、最近皆さんが色々と改善報告をコメント欄に上げてきているので、
それに触発され私も自己流負荷試験を行いました。

確か、糖質制限食を始めるとどんどん改善するが、半年程度経過するとそれ以降の改善は余りないと、何かで読んだ記憶がありました。
ですので、糖質制限食を始めてから1年程度経過したのを記念(笑)に、現状認識という事でスーパーに売っているブドウ糖で血糖値の上がり具合を調べてみました。

1年目以降はあまり値が変わらないと思っていたので、特に行う予定も無かったのですが、1年経過後も少しずつ改善している人もいるので、
本日計ってみました(約2年2ヶ月経過)。
45gでの結果です(75gは危険だと思い、勝手に減らして自己流です)。

日付   2010/10/24        2011/12/24
空腹時   107            91
30分    206            175
60分    225            204
90分    230            183
120分    171            159

誤差や体調や運動の成果などもあるとは思いますが、ピークが90分から60分に変わっている事より、膵臓が回復していると実感出来ました。

何かのご参考になれば幸いです。】



ざとさん。
コメントありがとうございます。

糖質制限食を始めるとどんどん改善するが、半年程度経過するとそれ以降の改善は余りない】

糖質制限食実践で、食後高血糖はリアルタイムに改善して、HbA1cは1~2%/月、改善します。

空腹時血糖値は、基礎分泌インスリンがあるていど残っている段階だと1~4週間で正常値に改善することが多いです。

一方、基礎分泌インスリンが一定以上障害されていると、糖質制限食実践でも空腹時血糖値が110mg/dl未満にならないことがあります。

いずれにせよ、早ければ2~3ヶ月、HbA1cが10%を超えていても半年くらいで順調なら5.8%未満に改善します。

この時点で、データ的に全て基準値内ですので、「それ以上の改善はない」というか、「それ以上の改善が必要ない」データレベルになったということです。

糖尿病で見られる血糖異常は、

1)空腹時血糖
2)食後血糖
3)1日を通しての血糖変動

の3つの要因で構成されています。

糖質制限食なら、薬に頼ることなく、1)2)3)全ての改善が期待でき、その結果HbA1cも改善します。

一方、糖質制限食を続けて、膵臓のβ細胞を休養させ、なおかつ食後高血糖がない状態を1年、2年と長期間保てば、耐糖能が改善することはあります。

ざとさんの場合も、糖質制限食実践1年目と2年2ヶ月目で、「45g経口ブドウ糖負荷試験」をされて、ピークが90分から60分に変わって、血糖値も低下して、耐糖能が改善している可能性が高いですね。

他にも、2年間の糖質制限食で耐糖能が正常化した方などおられますよ。

例えば、2011年11月27日 (日)のブログ記事「糖質制限食で耐糖能正常化」もご参照いただけば幸いです。

なお75gは危険なので45gで、負荷試験をされたのは賢明な判断と思います。



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット