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「糖質制限食をかたる」DVD販売のお知らせ、そして脂質摂取について
おはようございます。

今回は、よよさんから脂肪摂取について、コメント・質問をいただきました。
「糖質制限食をかたる」DVDもご購入いただきました。

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「糖質制限食を語る」DVD販売のお知らせ

こちらは、視聴用のYou Tube の映像です。



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京都高雄病院理事長、江部康二医師
画期的な糖尿病治療食
「糖質制限食を語る」

は、こちらのサイトで販売致します。

↓ ↓ ↓

http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.php


【11/04/30 よよ
頑張っています
DVDが届き、何度も見ています。糖質制限の本当に大事なことと、効果を体で実感しているところです。主食はもうほとんど食べていません。
食後1時間後の血糖値は、120前後と安定しています。

今日、外食の機会があり、セイブルをその時だけ服用しました。フルコースでしたが、主食の握り寿司は、3個のうち1つだけ食べてデザートも完食しましたが、2時間後の血糖値は133でした。
血糖値が高い頃に手足に出ていた皮膚の発赤も、きれいに治ってしかも、最近気になっていた髪の毛のパサつきも、気づくともとのツヤを取り戻していました。

スーパー糖質制限をしてみたらどうですかと言われた先生のアドバイス本当に有難うございました。
そこで、一つ質問があります。

スーパー糖質制限では、脂肪を60パーセント摂る指導がなされていますが、脂肪をしっかり摂り、糖質を20パーセントに抑え、蛋白質を40パーセント摂る割合は守らねば何か体に害があるのでしょうか。
脂肪はどのようなものを食べれば良いのでしょうか。肉の脂身でしょうか。バター、植物油にしても、料理に使う程度で、摂る量はしれていますし、どのくらい摂れば60%になるのかがよくわかりません。
それと、主食を抜く分、肉、さかな、豆腐などの蛋白質を摂る量が多くなっているのですが、蛋白質の摂り過ぎは、腎臓に負担になるのでしょうか。注意点などお教えいただけると有り難いです。】



よよさん。
DVDのご購入、そして何度も見ていただいて、ありがとうございます。

「糖質制限食をかたる」DVD
ですが、見ていただいた方々には「わかりやすい」と好評で、私としても嬉しく思っています。

しかしながら、ビデオ屋にもアマゾンにも販売ルートがありませんので、ほぼ本ブログでの広報だけが頼りです。

ブログ読者の皆さんとその口コミが「糖質制限食をかたる」DVD販売の生命線です。

何卒よろしくお願い申しあげます。


さて、よよさん。

スーパー糖質制限食実践で、血糖値は絶好調ですね。皮膚の湿疹も治り、髪の毛も艶々とは良かったです。

スーパー糖質制限食では、

『脂質56%、タンパク質32%、糖質12%』

くらいの比率となります。

高雄病院の「スーパー糖質制限食給食メニュー」の平均値をとると、だいたい上記の数値となります。

さて脂肪の話しですが、厳密な必須脂肪酸は、リノール酸とα-リノレン酸です。

この2つは、人体で全く作れないので、食事から摂取することが必須です。

<リノール酸→γリノレン酸→アラキドン酸>(体内で合成)
<α-リノレン酸→EPA→DHA>(体内で微量は合成)

このようにアラキドン酸、EPA・DHAは体内で合成されますが、ゆるい基準では、アラキドン酸、EPA・DHAも必須脂肪酸にいれることがあります。

現在の日本人の食生活では、「リノール酸の過剰摂取→アラキドン酸の過剰」となっています。従って、リノール酸の摂取は意識して控えた方がいいです。

一方、α-リノレン酸は摂取不足気味ですので、体内で作られるEPA・DHAも不足気味です。

EPA・DHAはマグロ・ハマチ・サバ・タイ・サンマ・イワシ・・・、などお魚にたくさん含まれています。

しっかり魚を食べてEPA・DHAを補給しましょう。

α-リノレン酸は、紫蘇油やエゴマ油、緑の濃い野菜に含まれています。

人体内で「α-リノレン酸→EPA→DHA」というルートはありますが、生産能力はぼちぼちなので、直接、魚からEPA・DHAを摂取する方が、はるかに効率がいいです。

EPA・DHAに共通する働きとして中性脂肪の低下と血小板凝集の抑制があります。EPAには血液サラサラ作用があり、DHAには脳代謝の賦活作用などがあるようです。

天然の食用油は、

「多価不飽和脂肪酸」P
「一価不飽和脂肪酸」M
「飽和脂肪酸」S

の3種から成っています。

飽和脂肪酸にはステアリン酸、パルミチン酸などがあり、獣肉油脂、牛乳、卵など動物性脂肪に多く含まれていま植物性脂肪にも含まれています。

厚生労働省は、P:M:Sの比率を3:4:3とすることを推奨しています。

積極的に摂った方がよい油脂はオリーブオイルに含まれるオレイン酸など一価不飽和脂肪酸そしてα-リノレン酸・EPA・DHA など多価不飽和脂肪酸ですね。

なお意外かもしれませんが、「和牛・サーロイン・脂身つき-生」100g中に脂肪は42.75g含まれており、
そのうち19.96gはオレイン酸で、一番多い主成分なのです。

「和牛・かたロース・赤肉-生」100g中に脂肪は23.75g含まれており、その内11.12gはオレイン酸で、やはり一番多い主成分です。

世界ガン研究基金は、赤身肉(牛・豚・羊)は週に500g以下が目標としています。

この目標、米国人にはつらいかもしれませんが、我々日本人には軽くOKですね。

最後になりましたが、腎機能が正常な人が、高タンパク食を摂取しても何の問題もありません。一方、既に血液検査で腎機能障害がある人は、高タンパク食は適応となりません。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
脂質代謝
おはようございます。

生化学・生理学など本当はかなり苦手分野なのですが、何とかいろいろ調べて、脂質代謝について考えてみました。

食物中の脂質(ほとんどが中性脂肪)は、グリセロールと脂肪酸に分解されて小腸上皮から吸収されますが、そのなかで中性脂肪に再合成され集合します。

この集合体は、キロミクロンと呼ばれ、リンパ液に瞬時に入り、リンパ管に拡散します。キロミクロンは、胸管を上行し鎖骨下静脈内に移行します。

鎖骨下静脈に入ったキロミクロン(中性脂肪が積み荷)のほとんどは、肝臓、あるいは脂肪組織・筋肉組織などの毛細血管を通る間に、毛細血管壁にあるリポ蛋白リパーゼにより、脂肪酸とグリセロールに分解され、中性脂肪は血液中から取り除かれます。

脂肪酸は、筋肉細胞などでエネルギー源として利用されます。脂肪細胞の脂肪酸は、血中に入り循環し筋肉細胞などで利用されます。血中に残った脂肪酸は、肝臓と脂肪組織の中に拡散します。

そしてエネルギー源として利用されなかった肝臓や脂肪組織に取り込まれた脂肪酸は、再び中性脂肪に合成され脂肪細胞内に蓄えられます。

中性脂肪は、1つのグリセロール(グリセリン)に3分子の脂肪酸が結合して構成されています。

このように、食事で脂肪を摂取した場合、血中に入った中性脂肪は、脂肪組織・筋肉組織などの毛細血管のリポ蛋白リパーゼにより分解されて、脂肪酸とグリセロールになります。

その脂肪酸を筋肉がしっかり利用してくれれば、余った脂肪酸を再合成して中性脂肪をつくり、脂肪細胞に蓄積する比率は少なくなります。

つまり、肥満しないためには、いかに筋肉が食事由来の脂肪酸を、たくさんエネルギー源として利用してくれるかがポイントですね。

なお糖質を摂取してインスリンが分泌されてしまうと、筋肉細胞毛細血管のリポ蛋白リパーゼが抑制されて、中性脂肪を脂肪酸に分解できず、エネルギー源として使えなくなるので、余剰となり脂肪細胞に蓄積されやすくなります。

インスリンには、タンパク質合成の促進、グリコーゲンの合成促進・分解抑制、脂肪の合成促進・分解抑制など、全体として異化を抑制して各種貯蔵物質の新生・同化を促進する作用があります。

また、脂肪酸はケトン体と共に心臓が優先的に使用するエネルギー源であり、長時間の運動の際には骨格筋の重要なエネルギー源ともなります。

空腹時には、身体のエネルギーの大半が脂質代謝から供給されています。

脂質をエネルギー源として利用するには、中性脂肪を異化し遊離脂肪酸やグリセロールにする必要があります。

遊離脂肪酸は、肝臓および筋肉など末梢組織において、β酸化により代謝されアセチルCoAとなりエネルギー源となります。

グリセロールは、肝臓において中性脂肪合成または糖新生に利用されます。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット