2009年11月05日 (木)
こんばんは。
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」現代病を治す糖質制限食 (東洋経済新報社)
宮本輝 江部康二
おかげざまで、現在、4刷・35000部となっています。これもブログ読者の皆さんの応援のたまものです。ありがとうございました。
4刷は訂正してありますが、3刷までは下記の誤りがあります。
☆☆☆
お詫びと訂正
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」(東洋経済新報社)
をご購入いただいた皆様、ありがとうございました。
一部、記載に誤りがありましたのでお詫び申し上げ、訂正させていただきます。
99ページ、7行目
「なお、赤血球・網膜・角膜・水晶体だけはブドウ糖しか利用できません。」
↓
「なお、赤血球だけはブドウ糖しか利用できません。」
に訂正します。
同様に
99ページ、8行目、10行目、13行目、100ページ6行目、
「赤血球・網膜・角膜・水晶体」
↓
「赤血球」
に訂正します。
詳しく検討し直したところ、網膜・角膜・水晶体は、ミトコンドリアを有すことが判明しました。誤った記載をして、申し訳ありませんでした。 m(_ _)m
結局、赤血球以外の全ての細胞が、ミトコンドリアを有するということです。赤血球だけはミトコンドリアを持っていないので、ブドウ糖しか利用できません。
一方、脳を含め赤血球以外の細胞は、全てミトコンドリアを持っているので、脂肪酸-ケトン体をエネルギー源として利用します。
江部康二
◇◇◇
<脳とブドウ糖・ケトン体・エネルギー源>
脳は、ブドウ糖だけでなく、脂肪酸の代謝産物のケトン体を利用します。
日常生活では、心筋・骨格筋など多くの体細胞は、脂肪酸・ケトン体を主エネルギー源としているのに対し、脳・網膜・生殖腺胚上皮などは、ブドウ糖を利用しています。また赤血球は、ブドウ糖だけが唯一のエネルギー源です。
しかし、脳を含めてそれ以外の細胞は、全て内部にミトコンドリアを有すので、脂肪酸・ケトン体をエネルギー源にできます。
赤血球、脳などの糖輸送体はGlut1で、これは常に細胞表面にあり、血液があれば常に血糖を取り込めます。
一方、心筋・骨格筋、脂肪などの糖輸送体はGlut4であり、常は細胞内に沈んでいて血糖をほとんど取り込めません。
運動時あるいは糖質を摂取して血糖値が上昇し、インスリンが大量に追加分泌されたとき、Glut4は細胞表面にトランスロケーションして血糖を取り込みます。
糖質制限食を実践すれば、血中ケトン体は従来の基準値より上昇しますが、インスリン作用は保たれており生理的です。
例えば、2型糖尿病でスーパー糖質制限食を7年間実践中である筆者の2009年9月のデータでは、
血中ケトン体値:530μM/L(26~122)
尿中ケトン体:陰性
HbA1c:5.3%
空腹時血糖値:100mg/dl
IRI:3.6μU/ml(3~15)
でした。
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」現代病を治す糖質制限食 (東洋経済新報社)
宮本輝 江部康二
おかげざまで、現在、4刷・35000部となっています。これもブログ読者の皆さんの応援のたまものです。ありがとうございました。
4刷は訂正してありますが、3刷までは下記の誤りがあります。
☆☆☆
お詫びと訂正
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」(東洋経済新報社)
をご購入いただいた皆様、ありがとうございました。
一部、記載に誤りがありましたのでお詫び申し上げ、訂正させていただきます。
99ページ、7行目
「なお、赤血球・網膜・角膜・水晶体だけはブドウ糖しか利用できません。」
↓
「なお、赤血球だけはブドウ糖しか利用できません。」
に訂正します。
同様に
99ページ、8行目、10行目、13行目、100ページ6行目、
「赤血球・網膜・角膜・水晶体」
↓
「赤血球」
に訂正します。
詳しく検討し直したところ、網膜・角膜・水晶体は、ミトコンドリアを有すことが判明しました。誤った記載をして、申し訳ありませんでした。 m(_ _)m
結局、赤血球以外の全ての細胞が、ミトコンドリアを有するということです。赤血球だけはミトコンドリアを持っていないので、ブドウ糖しか利用できません。
一方、脳を含め赤血球以外の細胞は、全てミトコンドリアを持っているので、脂肪酸-ケトン体をエネルギー源として利用します。
江部康二
◇◇◇
<脳とブドウ糖・ケトン体・エネルギー源>
脳は、ブドウ糖だけでなく、脂肪酸の代謝産物のケトン体を利用します。
日常生活では、心筋・骨格筋など多くの体細胞は、脂肪酸・ケトン体を主エネルギー源としているのに対し、脳・網膜・生殖腺胚上皮などは、ブドウ糖を利用しています。また赤血球は、ブドウ糖だけが唯一のエネルギー源です。
しかし、脳を含めてそれ以外の細胞は、全て内部にミトコンドリアを有すので、脂肪酸・ケトン体をエネルギー源にできます。
赤血球、脳などの糖輸送体はGlut1で、これは常に細胞表面にあり、血液があれば常に血糖を取り込めます。
一方、心筋・骨格筋、脂肪などの糖輸送体はGlut4であり、常は細胞内に沈んでいて血糖をほとんど取り込めません。
運動時あるいは糖質を摂取して血糖値が上昇し、インスリンが大量に追加分泌されたとき、Glut4は細胞表面にトランスロケーションして血糖を取り込みます。
糖質制限食を実践すれば、血中ケトン体は従来の基準値より上昇しますが、インスリン作用は保たれており生理的です。
例えば、2型糖尿病でスーパー糖質制限食を7年間実践中である筆者の2009年9月のデータでは、
血中ケトン体値:530μM/L(26~122)
尿中ケトン体:陰性
HbA1c:5.3%
空腹時血糖値:100mg/dl
IRI:3.6μU/ml(3~15)
でした。
点滴の話への解説ありがとうございました。
ちゃんと伝えることで対処してもらえるとは@@
今度から万が一の時には伝えることにします。
関係の無い話ですが、こないだ近所のスーパーで、ラカント飴を発見しました。
通販で買おうか迷っていたので、ここぞとばかりに買いました。紅茶味を買ったのですが、思った以上においしくてうれしかったです。
あと、先生の基礎インシュリン分泌分が今回のデータでいつもより、多くなっていますね!
おめでとございます。
ちゃんと伝えることで対処してもらえるとは@@
今度から万が一の時には伝えることにします。
関係の無い話ですが、こないだ近所のスーパーで、ラカント飴を発見しました。
通販で買おうか迷っていたので、ここぞとばかりに買いました。紅茶味を買ったのですが、思った以上においしくてうれしかったです。
あと、先生の基礎インシュリン分泌分が今回のデータでいつもより、多くなっていますね!
おめでとございます。
2009/11/06(Fri) 05:07 | URL | てつ | 【編集】
てつさん。
そうなんです。
1回だけではまだ安心はできませんが、
3.4年ずっと、2台だったのが
久しぶりに3.6と正常範囲になってました。
びっくりです。
そうなんです。
1回だけではまだ安心はできませんが、
3.4年ずっと、2台だったのが
久しぶりに3.6と正常範囲になってました。
びっくりです。
2009/11/06(Fri) 07:38 | URL | 江部康二 | 【編集】
こんにちは。いつも閲覧専門でおじゃましています。
糖尿病ではないのですが、アレルギーなど肌のトラブルのため、
米や小麦粉を食べないローカーボ生活をして2年です。
ほんとは甘いものが好きなので、
年に何度かはケーキやピザを食べるし、
つきあいでビールを飲むこともあります。
炭水化物が多くてもGI値が低い
レンコンやカボチャは控えめに食べてますが、
焼き芋が大好物なので、これは冬場にかなり食べてしまいます。
サツマイモのGI値は55くらいのようですが、
焼き芋は、じっくり低温で加熱することで、
デンプンが麦芽糖に変わるから甘い、とききます。
麦芽糖のGIはたしか105だったと主増す。
ということは、焼き芋のGIは55ではなく、
もっと100に近いのでしょうか?
だとすると、レンコンやカボチャ感覚ではなく
ケーキやビール感覚でセーブしなければ、
と思います。
お時間があるときにでも、ご見解をおきかせくださいましたらうれしいです。
糖尿病ではないのですが、アレルギーなど肌のトラブルのため、
米や小麦粉を食べないローカーボ生活をして2年です。
ほんとは甘いものが好きなので、
年に何度かはケーキやピザを食べるし、
つきあいでビールを飲むこともあります。
炭水化物が多くてもGI値が低い
レンコンやカボチャは控えめに食べてますが、
焼き芋が大好物なので、これは冬場にかなり食べてしまいます。
サツマイモのGI値は55くらいのようですが、
焼き芋は、じっくり低温で加熱することで、
デンプンが麦芽糖に変わるから甘い、とききます。
麦芽糖のGIはたしか105だったと主増す。
ということは、焼き芋のGIは55ではなく、
もっと100に近いのでしょうか?
だとすると、レンコンやカボチャ感覚ではなく
ケーキやビール感覚でセーブしなければ、
と思います。
お時間があるときにでも、ご見解をおきかせくださいましたらうれしいです。
2009/11/06(Fri) 17:11 | URL | りんりん | 【編集】
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