2009年10月18日 (日)
【講演会のお知らせ】
☆☆☆
講座「食事で治すアトピー・糖尿病・メタボ」
-テーラーメードダイエットと糖質制限食-
会場 朝日カルチャーセンター芦屋
http://www.asahi-culture.co.jp/www/ashiya-i.html
TEL 0797-38-2666
日時 2009年10月30日 金曜日 13:00~14:30
参加費 会員2,415 一般2,835
【高雄病院、医師・看護師募集】
募集要項
随時面接選考いたします。
詳細は、下記までお問い合せ下さい。
〒616-8265
京都市右京区梅ヶ畑畑町3
財団法人 高雄病院
事務長 岡本 敏雄
TEL 075-872-0027
FAX 075-871-6865
E-mail okamoto@takao-hospital.jp
【コメント・質問に関するお知らせ・お願い】
ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。
読者の皆さんからご意見いただきましたが、確かに普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、主治医にご相談頂けば助かります。m(_ _)m
普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)
掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。
一方、コメント・質問がかなり増えてきていますので、なかなか即お答えすることが困難となってきています。できるだけ全ての質問に本文かコメントでお答えするよう努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m
それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。
【糖質制限食コントロール・教育入院のご案内・保険適応】
お問い合わせは高雄病院
http://www.takao-hospital.jp/
住所:京都市右京区梅ヶ畑畑町3
電話:075-871-0245
ベットが空くまでお待ち頂くこともありますがご了承下さい。
【糖質制限食外来治療のご案内・予約制・保険適応】
高雄病院 電話:075-871-0245
京都市右京区梅ヶ畑畑町3
高雄病院京都駅前診療所 電話:075-352-5050
京都市下京区七条通り烏丸東入ル(50M)北側 ネオフィス 七条烏丸4F
http://www.takao-hospital.net/
江部診療所 電話:075-712-8133
京都市左京区下鴨高木町6 アトリエ・フォー 2F
【糖質制限食とは】
食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%、タンパク質は50%、脂質は10%弱が血糖に変わります。
また糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。
一方、タンパク質の血糖値上昇のピークは食後約3時間で、脂質は消化・吸収に丸一日かかることもあります。これらは、含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。
このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を急峻に上昇させます。従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。
脂質は血糖値をほとんど上昇させないので、インスリンの追加分泌は、ほとんどありません。タンパク質はごく少量のインスリンを分泌させます。
現在糖尿病において食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。
そして食後高血糖を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。
1gの糖質が体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。
一方、牛サーロインステーキを200g(約1000キロカロリー)食べても糖質含有量は1gもないので食後高血糖はほとんど生じないのです。 なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。
糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースにできるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。
簡単に言えば主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなようにカロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。
糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。
なお糖質制限食はカロリー無制限ということではありません。一般的な標準摂取カロリーの範囲、すなわち男性なら1600~2000キロカロリー、女性なら1200~1600キロカロリーくらいが目安です。
☆☆☆
『糖質制限食十箇条』 -糖尿病や肥満が気になる人に-
一、魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。
『糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。
二、スタンダード糖質制限食は朝と夕は主食抜き。
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。
*抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。*炭水化物=糖質+食物繊維
【糖質制限食を実践される時のご注意】
本にも書いてありますが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。 一方、薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」
「 糖質制限食 春のレシピ」
「 糖質制限食 夏のレシピ」
「糖質制限食 秋のレシピ」
「糖質制限食 冬のレシピ」
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」
(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん
(アスペクト)
を参考にされ、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。
なお、血液検査で血清クレアチニン値が高値で腎障害がある場合、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。糖質制限食は、相対的に高タンパク食になるので腎不全には適応とならないのです。
☆☆☆
講座「食事で治すアトピー・糖尿病・メタボ」
-テーラーメードダイエットと糖質制限食-
会場 朝日カルチャーセンター芦屋
http://www.asahi-culture.co.jp/www/ashiya-i.html
TEL 0797-38-2666
日時 2009年10月30日 金曜日 13:00~14:30
参加費 会員2,415 一般2,835
【高雄病院、医師・看護師募集】
募集要項
随時面接選考いたします。
詳細は、下記までお問い合せ下さい。
〒616-8265
京都市右京区梅ヶ畑畑町3
財団法人 高雄病院
事務長 岡本 敏雄
TEL 075-872-0027
FAX 075-871-6865
E-mail okamoto@takao-hospital.jp
【コメント・質問に関するお知らせ・お願い】
ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。
読者の皆さんからご意見いただきましたが、確かに普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、主治医にご相談頂けば助かります。m(_ _)m
普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)
掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。
一方、コメント・質問がかなり増えてきていますので、なかなか即お答えすることが困難となってきています。できるだけ全ての質問に本文かコメントでお答えするよう努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m
それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。
【糖質制限食コントロール・教育入院のご案内・保険適応】
お問い合わせは高雄病院
http://www.takao-hospital.jp/
住所:京都市右京区梅ヶ畑畑町3
電話:075-871-0245
ベットが空くまでお待ち頂くこともありますがご了承下さい。
【糖質制限食外来治療のご案内・予約制・保険適応】
高雄病院 電話:075-871-0245
京都市右京区梅ヶ畑畑町3
高雄病院京都駅前診療所 電話:075-352-5050
京都市下京区七条通り烏丸東入ル(50M)北側 ネオフィス 七条烏丸4F
http://www.takao-hospital.net/
江部診療所 電話:075-712-8133
京都市左京区下鴨高木町6 アトリエ・フォー 2F
【糖質制限食とは】
食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%、タンパク質は50%、脂質は10%弱が血糖に変わります。
また糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。
一方、タンパク質の血糖値上昇のピークは食後約3時間で、脂質は消化・吸収に丸一日かかることもあります。これらは、含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。
このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を急峻に上昇させます。従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。
脂質は血糖値をほとんど上昇させないので、インスリンの追加分泌は、ほとんどありません。タンパク質はごく少量のインスリンを分泌させます。
現在糖尿病において食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。
そして食後高血糖を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。
1gの糖質が体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。
一方、牛サーロインステーキを200g(約1000キロカロリー)食べても糖質含有量は1gもないので食後高血糖はほとんど生じないのです。 なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。
糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースにできるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。
簡単に言えば主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなようにカロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。
糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。
なお糖質制限食はカロリー無制限ということではありません。一般的な標準摂取カロリーの範囲、すなわち男性なら1600~2000キロカロリー、女性なら1200~1600キロカロリーくらいが目安です。
☆☆☆
『糖質制限食十箇条』 -糖尿病や肥満が気になる人に-
一、魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。
『糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。
二、スタンダード糖質制限食は朝と夕は主食抜き。
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。
*抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。*炭水化物=糖質+食物繊維
【糖質制限食を実践される時のご注意】
本にも書いてありますが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。 一方、薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」
「 糖質制限食 春のレシピ」
「 糖質制限食 夏のレシピ」
「糖質制限食 秋のレシピ」
「糖質制限食 冬のレシピ」
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」
(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん
(アスペクト)
を参考にされ、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。
なお、血液検査で血清クレアチニン値が高値で腎障害がある場合、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。糖質制限食は、相対的に高タンパク食になるので腎不全には適応とならないのです。
糖尿病や低血糖症について、調べているなかで、先生のブログに出会うことができ、うれしく思っています。
かかさず拝見し、勉強させて頂いています!ありがとうございます。
江部先生のやさしさにあふれたご回答に、心を打たれております。
お忙しいことを重々承知の上、コメント欄に書き込みいたしますことを、お許しください。
現在、糖尿病患者様の栄養管理について、悩んでおります。
私は病院に勤めて3年になります、管理栄養士です。100床の入院病棟ですので、栄養士は私一人です。そのため、栄養管理のことで、誰にも相談できず、不安に思うことがあります。
前任の栄養士さんから、引継ぎを受けることなく、新卒で現病院に就きましたため、知識は大学で学んだ栄養学。経験値はゼロでした。
糖尿病治療に、糖質制限が有効であることを、今なら理解できますが、当院の治療食はまったくその逆をいっています。エネルギー制限を管理することが、最重要です。
糖尿病治療食の処方箋は、炭水化物60%、脂質20%、たんぱく質20%。これを基本に献立作成しないと、保健所の監査で改善指導を受けます。
糖尿病治療について、いつも疑問に思うことがあります。食事のたびにインスリンを打つことです。
つまり、一日三食必ず、治療食によって高血糖にさせられることを前提に、入院治療を受けているのです。(うまく言い表せなくて、すみません)
食欲がないとおっしゃる患者様にも、低血糖になるからと、無理に食べさせなければならないのがつらいです…
ご病気の方の、少しでも力になりたいと、今の仕事を目指したはずです。
私が非力なため、患者様に毒をもっているようで、日々申し訳ない気持ちです。
一栄養士として、まず何をすべきでしょうか。
院長には相談しましたが、やはり専門外とのことで、「栄養管理に関しては、あなたに任せているのだから、よく検討して、監査に引っかからないようにしっかりして欲しい」と言われました。
こんな責任感のない栄養士では、免許をいただいていることに、大変申し訳ないです。
これからも、先生の著書やブログを拝見し、自分自身ももっと糖質制限食について知識を深め、病院関係者にも理解を求められるように努めたいと思います。
自分自身も低血糖の症状があるので、とても勉強になります。
取り留めのない文章で、大変失礼いたしました。
これからもご指導のほど、よろしくお願いいたします。(*^-^*)
かかさず拝見し、勉強させて頂いています!ありがとうございます。
江部先生のやさしさにあふれたご回答に、心を打たれております。
お忙しいことを重々承知の上、コメント欄に書き込みいたしますことを、お許しください。
現在、糖尿病患者様の栄養管理について、悩んでおります。
私は病院に勤めて3年になります、管理栄養士です。100床の入院病棟ですので、栄養士は私一人です。そのため、栄養管理のことで、誰にも相談できず、不安に思うことがあります。
前任の栄養士さんから、引継ぎを受けることなく、新卒で現病院に就きましたため、知識は大学で学んだ栄養学。経験値はゼロでした。
糖尿病治療に、糖質制限が有効であることを、今なら理解できますが、当院の治療食はまったくその逆をいっています。エネルギー制限を管理することが、最重要です。
糖尿病治療食の処方箋は、炭水化物60%、脂質20%、たんぱく質20%。これを基本に献立作成しないと、保健所の監査で改善指導を受けます。
糖尿病治療について、いつも疑問に思うことがあります。食事のたびにインスリンを打つことです。
つまり、一日三食必ず、治療食によって高血糖にさせられることを前提に、入院治療を受けているのです。(うまく言い表せなくて、すみません)
食欲がないとおっしゃる患者様にも、低血糖になるからと、無理に食べさせなければならないのがつらいです…
ご病気の方の、少しでも力になりたいと、今の仕事を目指したはずです。
私が非力なため、患者様に毒をもっているようで、日々申し訳ない気持ちです。
一栄養士として、まず何をすべきでしょうか。
院長には相談しましたが、やはり専門外とのことで、「栄養管理に関しては、あなたに任せているのだから、よく検討して、監査に引っかからないようにしっかりして欲しい」と言われました。
こんな責任感のない栄養士では、免許をいただいていることに、大変申し訳ないです。
これからも、先生の著書やブログを拝見し、自分自身ももっと糖質制限食について知識を深め、病院関係者にも理解を求められるように努めたいと思います。
自分自身も低血糖の症状があるので、とても勉強になります。
取り留めのない文章で、大変失礼いたしました。
これからもご指導のほど、よろしくお願いいたします。(*^-^*)
2009/10/18(Sun) 13:47 | URL | 蒼い | 【編集】
前にも芦屋に講演にいらっしゃいましたけど その時も時間帯があわなくってーーー今回も合わないーーざんねん 2時からならいけたのにーー
去年9月末から糖質制限して10キロ痩せて ここ4カ月位体重ストップしてうろうろ・・・ところが 最近増えてきました・・て言う事は 糖質制限がうまくいかなくなってきたのかも。。。なんやかんやと接種してしまっているかも・・・やばい!10キロ位減っても太っているのに また太ったら大変だし せっかくの数値絶対悪くなるだろうし~A1cとか良くなってくると (6,1位)どうしても気が緩みます 私は調味料とかをあんまり制限しないので それでか6,1以下になりません。まだきっと 制限が甘いのかも=ちょっとよくなると これくらい良いかもっておもって 少しだけって思って口に入れてしまい・・・その量が次第に増えていく・・・おーーーこわこわ
どうしたらいいのか・・・初心に帰るしか無いですもんね~って 先生に書き込みしています。
毎日の折れ線グラフの体重表見ながら ため息の毎日です~最初のころは凄い勢いで どんどん減っていったのに~~~・…何かアドバイス一言下さい 頑張れるように!それでは 又
去年9月末から糖質制限して10キロ痩せて ここ4カ月位体重ストップしてうろうろ・・・ところが 最近増えてきました・・て言う事は 糖質制限がうまくいかなくなってきたのかも。。。なんやかんやと接種してしまっているかも・・・やばい!10キロ位減っても太っているのに また太ったら大変だし せっかくの数値絶対悪くなるだろうし~A1cとか良くなってくると (6,1位)どうしても気が緩みます 私は調味料とかをあんまり制限しないので それでか6,1以下になりません。まだきっと 制限が甘いのかも=ちょっとよくなると これくらい良いかもっておもって 少しだけって思って口に入れてしまい・・・その量が次第に増えていく・・・おーーーこわこわ
どうしたらいいのか・・・初心に帰るしか無いですもんね~って 先生に書き込みしています。
毎日の折れ線グラフの体重表見ながら ため息の毎日です~最初のころは凄い勢いで どんどん減っていったのに~~~・…何かアドバイス一言下さい 頑張れるように!それでは 又
2009/10/18(Sun) 17:35 | URL | まる子 | 【編集】
蒼い さん。
徐々に糖質制限食、医療界でも広がりつつあります。
私も医学雑誌「治療」2009年4月号に、糖質制限食の小論文を書きました。
医学雑誌「内科」にも糖質制限食の論文が載る予定です。
糖質制限食が選択肢の一つになるくらいまであと何年でしょうね。
徐々に糖質制限食、医療界でも広がりつつあります。
私も医学雑誌「治療」2009年4月号に、糖質制限食の小論文を書きました。
医学雑誌「内科」にも糖質制限食の論文が載る予定です。
糖質制限食が選択肢の一つになるくらいまであと何年でしょうね。
2009/10/18(Sun) 18:06 | URL | 江部康二 | 【編集】
まる子さん。
たれや調味料、ほとんどが砂糖を含んでいるので
結構「塵も積もれば」で、やばいです。
とば屋のポン酢とかラカントSとか常備しておくとかなり違いますよ。
たれや調味料、ほとんどが砂糖を含んでいるので
結構「塵も積もれば」で、やばいです。
とば屋のポン酢とかラカントSとか常備しておくとかなり違いますよ。
2009/10/18(Sun) 18:11 | URL | 江部康二 | 【編集】
初めてコメントさせていただきます。
ミックと申します。
3月に出産後ずっと体調が悪く、特に食後に異常なだるさ、動悸、眠気、手足の冷えなどがあり、8月に糖負荷検査を受け、2時間後の血糖値が177で糖尿病型と診断を受けました。
それから江部先生のブログにたどり着き、糖質制限食にして9月の再検査では以下の結果になりました。
前 血糖88 インスリン3
30分 血糖146 インスリン27
60分 血糖155 インスリン40
120分血糖128 インスリン40
180分血糖97 インスリン15
240分血糖74
産後の一過性の高血糖だったのでしょうとの診断ですが、
この検査から1ヶ月経ちますが、ちょっと油断してお菓子を食べたり、食事で食パン(発芽玄米パンでも)を食べると、2時間くらいで異常な空腹感に襲われてイライラしはじめます。
そのあとしばらくの間落ち着きますが、4時間もすると、思考回路がストップして何も考えられなくなり、表情も全くなくなって別人のようになり、動けなくなります。
これはインスリンの異常で低血糖症になっているのでしょうか?
食パンの種類がよくないのでしょうか?
玄米だとまだ状態はいいと思います。
低血糖症だとしたら、一生治らないのでしょうか?
野菜→たんぱく質→最後に玄米など、食べる順番にも気を付けたりしてますが、4時間持ちません。
授乳中なので、玄米まで止めてしまうと母乳も出なくなるし、
実際に止めていた時は1ヶ月で5キロ体重が減り、産後再開した生理も止まってしまいました。
産後の一過性の高血糖ではなく、まだ治ってないとしたら、このまま放っておくといずれ糖尿病に移行してしまいますか?
このままずっと糖質制限食を続けたほうがいいでしょうか?
毎日不安です。
よろしければ、アドバイスよろしくお願いいたします。
ミックと申します。
3月に出産後ずっと体調が悪く、特に食後に異常なだるさ、動悸、眠気、手足の冷えなどがあり、8月に糖負荷検査を受け、2時間後の血糖値が177で糖尿病型と診断を受けました。
それから江部先生のブログにたどり着き、糖質制限食にして9月の再検査では以下の結果になりました。
前 血糖88 インスリン3
30分 血糖146 インスリン27
60分 血糖155 インスリン40
120分血糖128 インスリン40
180分血糖97 インスリン15
240分血糖74
産後の一過性の高血糖だったのでしょうとの診断ですが、
この検査から1ヶ月経ちますが、ちょっと油断してお菓子を食べたり、食事で食パン(発芽玄米パンでも)を食べると、2時間くらいで異常な空腹感に襲われてイライラしはじめます。
そのあとしばらくの間落ち着きますが、4時間もすると、思考回路がストップして何も考えられなくなり、表情も全くなくなって別人のようになり、動けなくなります。
これはインスリンの異常で低血糖症になっているのでしょうか?
食パンの種類がよくないのでしょうか?
玄米だとまだ状態はいいと思います。
低血糖症だとしたら、一生治らないのでしょうか?
野菜→たんぱく質→最後に玄米など、食べる順番にも気を付けたりしてますが、4時間持ちません。
授乳中なので、玄米まで止めてしまうと母乳も出なくなるし、
実際に止めていた時は1ヶ月で5キロ体重が減り、産後再開した生理も止まってしまいました。
産後の一過性の高血糖ではなく、まだ治ってないとしたら、このまま放っておくといずれ糖尿病に移行してしまいますか?
このままずっと糖質制限食を続けたほうがいいでしょうか?
毎日不安です。
よろしければ、アドバイスよろしくお願いいたします。
2009/10/18(Sun) 18:11 | URL | ミック | 【編集】
ミックさん。
機能性低血糖症の可能性が高いです。
糖質制限食で母乳がでないことはありません。
授乳中はそもそも生理は止まるのが普通です。
脂質・タンパク質はしっかり摂取して、カロリー不足に注意すれば母乳も痩せも大丈夫です。
イヌイット4000年間や人類399万年間の進化は糖質制限食ということをお忘れなく。
機能性低血糖症の可能性が高いです。
糖質制限食で母乳がでないことはありません。
授乳中はそもそも生理は止まるのが普通です。
脂質・タンパク質はしっかり摂取して、カロリー不足に注意すれば母乳も痩せも大丈夫です。
イヌイット4000年間や人類399万年間の進化は糖質制限食ということをお忘れなく。
2009/10/18(Sun) 21:42 | URL | 江部康二 | 【編集】
お忙しい中、お返事ありがとうございました!
これからも糖質制限食を続けていきます!
脂質やタンパク質をもっと積極的に摂取してカロリー不足を防いでいきます!
今思えば摂取量がかなり少なかった気がします。。。
度々低血糖の症状に悩まされ毎日が不安でしたが、先生の御言葉のお陰で前向きに生きて行けそうな気がしています!
本当にありがとうございました。
これからも糖質制限食を続けていきます!
脂質やタンパク質をもっと積極的に摂取してカロリー不足を防いでいきます!
今思えば摂取量がかなり少なかった気がします。。。
度々低血糖の症状に悩まされ毎日が不安でしたが、先生の御言葉のお陰で前向きに生きて行けそうな気がしています!
本当にありがとうございました。
2009/10/18(Sun) 22:57 | URL | ミック | 【編集】
確かに 調味料は甘いもの多いし ケチャップ ソース 麺つゆなど 殆ど甘いですものね。最初の頃はせっせと気を付けていたのに・・・ラカントももちろん持っていますが今は飲み物だけ!やっぱり 知らず知らずに糖質が体に入って行ってるんですね。最初の頃は食べれる物少ないって思ったし調味料も殆ど使えないって思ってたのが今では普通に使っていたので・・・糖尿人はほんと 大変ですね~~~反省しています。体重が減って着たら又面白くなって頑張れるかもですね。食欲の秋! がんばろう==
2009/10/19(Mon) 05:45 | URL | まる子 | 【編集】
診断をしていただくような質問で、申しわけありません。
糖質制限食を始めた当初は空腹時や、食後2時間後の血糖値が2桁で、80などになることが多々あったのですが、ここ2週間ほど、運動面や、シックデイなどの変化はないのですが、56gで糖質5gという米国産のスパゲティ50gをとっても1時間値が177と200近くになり、2時間値も下がらず同じ値だったときがあり、ショックを受けました。その後下がっても120台でした。
7月の負荷試験時は、30分で急上昇し、1時間~2時間までほぼ同じ値で下がりませんでした。因みに当時の自己インスリンは負荷前4.5、30分21.9、120分36.8でした。わたしにはこの数値が何を意味するものかよくわかりませんが、だいぶ遅れて分泌されていることはわかります。
また、早朝空腹時(早朝とは8時でもよいのでしょうか)も110前後です。
以前より、更に糖質を減らし、玄米を1日に70g位(2回に分ける)だけにし、またランチにサラダ(糖質は枝豆くらい)だけにしても2時間値が120近くあります。
もう、以前のように2桁になることはないのでしょうか?
若干慣れもあり、たんぱく質、脂質が全体的に少し増えたとは思いますが、当初は異常な痩せ方だったので、これ以上減らせないと思います。
すい臓機能がまた弱ったのでしょうか?または進行しているのでしょうか、、。
糖質制限食を始めた当初は空腹時や、食後2時間後の血糖値が2桁で、80などになることが多々あったのですが、ここ2週間ほど、運動面や、シックデイなどの変化はないのですが、56gで糖質5gという米国産のスパゲティ50gをとっても1時間値が177と200近くになり、2時間値も下がらず同じ値だったときがあり、ショックを受けました。その後下がっても120台でした。
7月の負荷試験時は、30分で急上昇し、1時間~2時間までほぼ同じ値で下がりませんでした。因みに当時の自己インスリンは負荷前4.5、30分21.9、120分36.8でした。わたしにはこの数値が何を意味するものかよくわかりませんが、だいぶ遅れて分泌されていることはわかります。
また、早朝空腹時(早朝とは8時でもよいのでしょうか)も110前後です。
以前より、更に糖質を減らし、玄米を1日に70g位(2回に分ける)だけにし、またランチにサラダ(糖質は枝豆くらい)だけにしても2時間値が120近くあります。
もう、以前のように2桁になることはないのでしょうか?
若干慣れもあり、たんぱく質、脂質が全体的に少し増えたとは思いますが、当初は異常な痩せ方だったので、これ以上減らせないと思います。
すい臓機能がまた弱ったのでしょうか?または進行しているのでしょうか、、。
usaさん。
SMBGの精度はそれほど高くありません。
20%くらいの誤差があります。
一喜一憂しなくていいですよ。
10月19日のブログをご参照ください。
SMBGで早朝空腹時(10時間以上の絶食)110mg前後なら、病院の静脈血なら100mg前後です。
問題ないです。
食後2時間値も120mgなら、正常人の140mg未満達成なので問題ないです。
タンパク質・脂質はしっかり摂取して、やせないようにしましょう。
SMBGの精度はそれほど高くありません。
20%くらいの誤差があります。
一喜一憂しなくていいですよ。
10月19日のブログをご参照ください。
SMBGで早朝空腹時(10時間以上の絶食)110mg前後なら、病院の静脈血なら100mg前後です。
問題ないです。
食後2時間値も120mgなら、正常人の140mg未満達成なので問題ないです。
タンパク質・脂質はしっかり摂取して、やせないようにしましょう。
2009/10/19(Mon) 15:18 | URL | 江部康二 | 【編集】
お忙しい中、お返事をいただきまして
ありがとうございました!(*^-^*)
先生のお言葉に励まされました。
ご紹介いただきました文献をぜひとも手に入れて
、勉強したいと思います。
ほんとうに、ありがとうございました。
ありがとうございました!(*^-^*)
先生のお言葉に励まされました。
ご紹介いただきました文献をぜひとも手に入れて
、勉強したいと思います。
ほんとうに、ありがとうございました。
2009/10/19(Mon) 20:10 | URL | 蒼い | 【編集】
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