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「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」→お詫びと再訂正
お詫びと再訂正

「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」(東洋経済新報社)をご購入いただいた皆様、ありがとうございました。 

一部、記載に誤りがありましたのでお詫び申し上げ、再訂正させていただきます。

99ページ、7行目

「なお、赤血球・網膜・角膜・水晶体だけはブドウ糖しか利用できません。」
            ↓
「なお、赤血球だけはブドウ糖しか利用できません。」

に再訂正します。

同様に

99ページ、8行目、10行目、13行目、100ページ6行目、

「赤血球・網膜・角膜・水晶体」
  ↓
「赤血球」

に再訂正します。

詳しく検討し直したところ、網膜・角膜・水晶体は、ミトコンドリアを有すことが判明しました。

誤った記載をして、申し訳ありませんでした。 m(_ _)m

結局、赤血球以外の全ての細胞がミトコンドリアを有するということです。


☆☆☆ <脳とブドウ糖・ケトン体・エネルギー源>

脳はブドウ糖だけでなくケトン体を利用します。(*)日常生活では心筋・骨格筋など多くの体細胞は脂肪酸・ケトン体を主エネルギー源としている)のに対して(**)脳・網膜・生殖腺胚上皮・角膜・水晶体はブドウ糖を利用しています。

そして赤血球は、ミトコンドリアを細胞内に持っていないのでブドウ糖だけが唯一のエネルギー源であり、脂肪酸・ケトン体は利用できません。

しかし、脳を含めてそれ以外のミトコンドリアを内部に有す細胞は全て、脂肪酸・ケトン体をエネルギー源にできます。

赤血球、脳、網膜などの糖輸送体はGlut1で常に細胞表面にあり、血液があれば常に血糖を取り込めます。

一方、心筋・骨格筋、脂肪などの糖輸送体はGlut4であり、常は細胞内に沈んでいて血糖をほとんど取り込めません。運動時あるいは糖質を摂取してインスリンが大量に追加分泌されたとき、Glut4は細胞表面にトランスロケーションして血糖を取り込みます。

糖質制限食を実践すれば血中ケトン体は従来の基準値より上昇しますが、インスリン作用は保たれており生理的です。

例えば、2型糖尿病スーパー糖質制限食を7年間実践中である私の2009年6月のデータですが、

血中ケトン体値 945μM/L(26~122)、
HbA1c 5.3%
空腹時血糖値 93mg/dl
pH 7.45
尿中ケトン体 陰性

でした。

糖質制限食開始後3ヶ月~半年間は尿中ケトン体が陽性となりますが、その後は陰性化することが多いです。

心筋・骨格筋などの利用効率がよくなることと腎臓の再吸収がよくなるためと考えられます。


*ハーパー生化学(原書27版):194、上代淑人監訳.丸善株式会社.2007
**ハーパー生化学(原書27版):157、上代淑人監訳.丸善株式会社.2007


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
先ほど、お礼のコメントを差し上げたばかりです。申し訳ありませんが、先生のご返事の中に『温野菜とかもしっかり摂取して下さいね』とあり、この『温野菜』の意味をネットで確認したら下記のものが見つかりました。ビタミン類は過熱すると破壊されるから葉野菜は生で食べるものと考えていました。先生の著書を読み、挑戦は始めたものの、身一つ処理できない状態になっているようです。
病気蘭hには温野菜が効果的 http://www.ekanpou.com/news/80.html
心血管疾病やガン蘭hには、生野菜よりも温野菜を摂取した方が効果が高いことが、欧州の医学関係者の研究により明らかになった。多くの国では野菜に含まれるカロチンの活性についての研究が進められている。その結果、カロチンの成分は一種の抗酸化剤であり、抗ガン効果が高いことが分かった。野菜を温めることにより、植物の細胞膜が軟化して含まれるカロチンが吸収されやすくなる。生野菜ではこのカロチンは一部分しか吸収されないが、細かく刻んで火を通した野菜では吸収率が45%高くなる。ニンジンやホウレンャEは煮たほうが、健康維持の効果が高い。

2009/09/29(Tue) 23:07 | URL | 飯坂 | 【編集
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