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現行の糖尿病治療の問題点②食事療法
こんにちは。京都は朝からとてもよい天気です。夜はステーキを食べに出かけるので雨で無くて良かったです。勿論おいしい赤ワインも飲ませていただきますよ。

さて、現行の糖尿病治療の問題点、最初は食事療法です。

1998年、UKPDSという英国の2型糖尿病の大きな研究が報告されました。その結果、空腹時血糖値よりも食後高血糖のほうが、動脈硬化に密接に関与するということが明らかになりました。つまり簡単に言えば、食後高血糖こそが将来、心筋梗塞や脳梗塞を起こす元凶ということです。

製薬業界は即反応して、速効型インスリン分泌促進剤(グルファスト、スターシスなど)が開発されて、「食後高血糖を防ぐ」というのが宣伝材料となっています。

従来のカロリー制限中心の糖尿病食(糖質:60%、タンパク質:20%、脂質:20%)だと、必ずや食後高血糖を起こしますから、食前に速効型インスリン分泌促進剤を内服しておけば、それが防げることになるので実にリーズナブルな治療ということですね。

うーん、一見確かに悪くないお話ですが・・・ちょっと待ってください。(*o*)

「糖尿人にわざわざ高糖質食を食べさせて、食後高血糖が生じるのを、薬で防ぐ」これでは、まるで<マッチ-ポンプ>ではないですか。 (`ヘ´~)

それに、これらの薬で食後高血糖があるていど改善されることはありますが、なかなか目標の180mg未満にはならないことが多いのです。

糖尿人の強い味方(というか自分が糖尿人)の江部康二としては、これはやはり見過ごすことはできません。 (⌒~⌒)∂

糖質制限食を実践すれば、そもそも、食後高血糖など生じないので、薬も要らないわけです。三大栄養素(糖質、タンパク質、脂質)の内、急峻な食後高血糖を引き起こすのは糖質だけです。

なぜ日本の糖尿病専門医の先生方は、このシンプルな事実は充分ご存知のはずなのに、食後高血糖を必発させる高糖質食を糖尿人に強制するのか、私には理解できません。(欧米では、既に低糖質食( 糖質制限食)が検討され始めています。)

結論です。現行の日本の糖尿病食(カロリー制限中心の高糖質食)は確実に食後高血糖を引き起こし問題です。食後高血糖を薬に頼ることなく防ぐことができるのは、唯一、糖質制限食だけです。糖尿人の皆さん、どっちの食事療法が好ましいのか、しっかり論理的(ミスター・スポックのように)に考えてみてくださいね。 (^-^)w

江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
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