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NHK生出演 糖質制限食(低糖質食)と高糖質食
えー、6月20日の水曜日、恥ずかしながらNHK大阪のテレビ番組に生出演します。 (*^^*)
番組は、「もっともっと関西」(月~木17:15~18:00)です。
http://www.nhk.or.jp/mottomotto/
勿論、糖尿病関係の話題でゲスト出演なのですが、「ペットボトル症候群」の特集だそうですので、残念ながら 糖質制限食のことはアピールできそうにありません。(ペットボトル症候群に関しては、6.3のブログに書いていますので参考まで)

せめて「主食を抜けば糖尿病は良くなる」糖質制限食 夏のレシピ」くらい紹介してもらえたらとても嬉しいのですが、何せ天下のNHKさんなので、叶わぬ夢かもしれませんね。ペットボトル症候群の”ズーム”というコーナーは17:15~17:40頃までの予定です。

さて、高雄病院の提唱する 糖質制限食は今でこそ、超少数派で変わった食事療法ということになりますが、西洋医学における糖尿病食事療法を歴史的に振り返ってみると、なかなか興味深いものがあります。

100年以上も前に糖尿病専門のクリニックを創設したエリオット・ジョスリン博士(糖尿病臨床の父と呼ばれる偉人)の時代でも炭水化物20%、脂肪70%の食事でした。

即ち、明らかに 糖質制限食(低糖質食)ですよね。

1921年にインスリンが発見されました。

1950年炭水化物40%、タンパク質20%脂肪40%が指導されるようになりました。

1971年米国糖尿病協会によると炭水化物45%、タンパク質20%、脂肪35%を推奨。

1986年同じく炭水化物60%以下、タンパク質12~20%。脂肪30%以下を推奨。

この間は徐々に低糖質から高糖質にシフトしていますね。

1994年炭水化物、規定なし。タンパク質10~20%。脂肪、規定なし(但し、飽和脂肪酸10%以下)

1994年以降、アメリカでは炭水化物と脂肪のカロリー比を固定しなくなりました。即ち、
①糖質60%の高糖質食、
②オリーブオイルたっぷりで糖質を減らした地中海食、
③糖質管理食(糖質のグラム数を計算して、必要なインスリンの量を決める)

の中から、適宜自分で選べるというパターンです。つまり、高糖質食一辺倒ではなくなったと言うことです。

日本では、残念ながら戦後ずっと高糖質食だけが医学界の常識です。

2000年頃からは米国ではさらに、低糖質食への潮流が出始めてきているようです。(4.13ブログ参照してください)
この流れは、高雄病院の糖質制限食にとっても熱烈歓迎すべきもので、嬉しく思っています。

今日のブログは、河合勝幸氏の“糖尿病ソリューション”というホームページを参考にさせていただきました。河合勝幸さん、ありがとうございます。

江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
江部先生こんにちは。

早速、録画予約せねばっ!!
と思い、番組表をチェックしましたが、残念、九州では放送がないみたいです。(TT)
2007/06/19(Tue) 12:30 | URL | saka10 | 【編集
関西地区のみの放映ですか。
残念ですね。
日本全国に響き渡るほど頑張っておくれやすぅ!
p( ´∇` )q ガンバ!
2007/06/19(Tue) 17:12 | URL | ラオ子 | 【編集
匿名さんへ
ご質問の件ですが、info@ktk-kyoto.jpまでメール頂ければと思います。
2007/06/19(Tue) 17:13 | URL | 江部康二 | 【編集
ありがとうございました
江部先生。
早々のお返事を頂き、大変恐縮です。
ありがとうございました。
TGが低いので、摂取カロリーを考えながら、糖質管理についても、主治医先生と相談の上、進めていこうと存じます。
ご教示、ありがとうございました。

 テレビ、関西限定で残念です。
2007/06/20(Wed) 09:08 | URL | 9日を忘れない | 【編集
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