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糖質制限食に関するお知らせ・ご案内など
【コメント・質問に関するお知らせ・お願い】
ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

読者の皆さんからご意見いただきましたが、確かに普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、主治医にご相談頂けば助かります。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、コメント・質問がかなり増えてきていますので、なかなか即お答えすることが困難となってきています。できるだけ全ての質問に本文かコメントでお答えするよう努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。


【講演会のお知らせ】

☆朝日カルチャーセンター京都http://www.asahi-culture.co.jp/www/kyoto-c.html
TEL 075-231-9693
2009年8月18日(火)10:30~12:00
食事で治す!アトピー・糖尿病・メタボ
 -テーラーメードダイエットと糖質制限食


☆脳と栄養のシンポジウム 2009年8月23日(日) 13:30~17:45
『分子整合医学概論』 溝口徹先生
『糖質制限の基礎と臨床 ~脳に糖質は必要か?』 14:15~15:00 江部康二
『精神科医療の現状と問題点』 市来真彦先生
『心療内科領域における栄養療法の実際』 姫野友美先生
『精神科領域における栄養療法の実際』 広瀬久益先生
会場:ニッショーホール 東京都港区虎ノ門2丁目9番16号
一般:¥3000-
医療:¥5000-
お問い合わせ
03-3350-8988 新宿溝口クリニック


糖質制限食シンポジウムin東京  
講 師  江部康二
     (高雄病院理事長/NPO法人糖質制限食ネット・リボーン理事長)
     大柳珠美
     (管理栄養士/NPO法人糖質制限食ネット・リボーン理事)
ゲスト  山田悟先生
     (北里研究所病院糖尿病センター センター長医学博士)

日 時  2009年9月13日(日)9時20分開場  
                  9時30分開演 11時50分終了
場 所  なかのゼロ視聴覚ホール (JR中野駅南口下車6分)
会 費  一般 1800円  リボーン会員 1500円
     ペア券  一般 3600円のところ3000円
     ペア券  会員 3000円のところ2400円
     ※ペア券はご家族に限られていただきます。
主 催 NPO法人糖質制限食ネット・リボーン 
申し込み・問い合わせ リボーン 曽我部ゆかり
電話:03-3388-5428  
e-mail reborn@big.or.jp


【糖質制限食コントロール・教育入院のご案内・保険適応】
お問い合わせは高雄病院
http://www.takao-hospital.jp/

住所:京都市右京区梅ヶ畑畑町3 
電話:075-871-0245
ベットが空くまでお待ち頂くこともありますがご了承下さい。

【糖質制限食外来治療のご案内・予約制・保険適応】
高雄病院  電話:075-871-0245
京都市右京区梅ヶ畑畑町3

高雄病院京都駅前診療所  電話:075-352-5050
京都市下京区七条通り烏丸東入ル(50M)北側 ネオフィス 七条烏丸4F
http://www.takao-hospital.net/

江部診療所 電話:075-712-8133
京都市左京区下鴨高木町6 アトリエ・フォー 2F

【糖質制限食を実践される時のご注意】
本にも書きましたが、 糖質制限食実践によりリアルタイムに血糖値が改善します。このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「 糖質制限食 春のレシピ」「 糖質制限食 夏のレシピ」「糖質制限食 秋のレシピ」「糖質制限食 冬のレシピ」(以上東洋経済新報社)
糖尿病のための糖質オフごちそうごはん」(アスペクト)
などを参考にされて、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。

江部康二

☆☆☆☆☆
【糖質制限食とは】

食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%、タンパク質は50%、脂質は10%弱が血糖に変わります。 また糖質は摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。

一方、タンパク質の血糖値上昇のピークは食後約3時間で、脂質は消化・吸収に丸一日かかることもあります。これらは、含有カロリーとは無関係な、三大栄養素の生理学的特質です。 

このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を急峻に上昇させます。従って、糖質を摂取した時には、インスリンが大量に追加分泌されます。

しかし、脂質やタンパク質は血糖値をほとんど上昇させないので、インスリンの追加分泌は、ほとんどありません。

現在糖尿病において、食後の急激な高血糖が大きな問題として注目されています。食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。そして食後高血糖を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。

1gの糖質が体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。 従って6枚切りの食パン2枚(約310キロカロリー)食べると糖質 が53.2g含まれているので、血糖値は160mgも上昇します。

一方、ロースステーキを300g(約1200キロカロリー)食べても、糖質含有量は1g未満なので血糖値は数mgも上がらず、食後高血糖は生じません。なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を約5mg上昇させます。

糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースにできるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
 
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。

一方、上述の食パンとステーキの例でも明らかなようにカロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。

従って現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても食後高血糖が必ず生じるのです。

糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということが、おわかりいただけたと思います。なお糖質制限食はカロリー無制限ということではありません。一般的な標準摂取カロリーの範囲、すなわち男性なら1600~2000キロカロリー、女性なら1200~1600キロカロリーくらいが目安です。

☆☆☆
『糖質制限食十箇条』 -糖尿病や肥満が気になる人に-

一、魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。

『糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。
二、スタンダード糖質制限食は朝と夕は主食抜き。
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。

*抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。*炭水化物=糖質+食物繊維

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
早速読ませて頂きました
こんばんは。
近所の大型スーパーの書店にもう販売されていましたので、すぐ購入しレジ支払っていたところ後ろに並ばれた方(私と同年代と思われるおじさん)も同じ本を持たれていて目が合いお互いニッと笑ってしまいました。すごく売れそうな気がします。又、売れて世の中の人に糖質制限をもっともっと知って頂きたいです。

江部先生と宮本先生の対談の中で糖質制限は糖尿病だけでなく、ガンやアトピーやその他色々な病気にも効果的だとあります。又、病気の多くは血流が悪くなるのが原因と聞いた事がありますが、糖質制限はこの血流の流れをすごく良くするとの事ですので、今後他の病気を予防する為にもますます自信をもって続けていくことが出来ます。本当に沢山の人に読んで頂きたいと思います。
2009/08/09(Sun) 20:47 | URL | モン吉 | 【編集
はじめまして
江部先生、はじめまして。

毎回ブログ、勉強させて頂いております。
また、私自身もバンドでボーカルをやっていることもあって、
非常に親近感を覚えております。
いつか、京都に足を運ぶことがあったら、是非江部先生の
バンドを拝見させて頂きたいと思っております。

さて、私は昨年5月に糖尿病が発覚しました。
その後、いろいろとネットで調べて、糖質制限食をしりました。
最初は半信半疑でしたが、あっという間に劇的に色々な数値が改善して、
本当に感謝しております。

発病時と最近の測定値を以下に記します。

■発病時
食後1.5時間の血糖値:327
HbA1c:6.5
中性脂肪:342
GOT/GPT:122/195

■2009/06/01
空腹時血糖値:97
HbAic:4.9
中性脂肪:57
GOT/GPT:20/16

体重も、81.7kgから67kgに減り、最近はとても体調が良いです。
お酒も発病当時は、かなり減らして1週間に1回程度としていたのが、
気が付けば、毎晩晩酌をしております。(汗)
スタイルフリーを呑んでから、焼酎だったり、赤ワインだったり。。。
赤ワインだとついつい1本と飲み過ぎてしまうのが悩みです。(汗)

発病当時から、近所のかかりつけ医に診てもらっているのですが、
基本的にあまり薬を出さないお医者さんで、当初から、
まずは食事や運動などで、体重を落としてくださいという方針でした。
薬自体は、出されないほうが気楽なのですが、あくまで空腹時血糖値と
HbA1c、血圧、体重といったコントロールのみなので、物足りなさを感じています。
例えばインスリンの分泌量がどうかといったところも知りたくなってきました。
別なお医者さんでも診てもらいたいと思っているのですが、糖質制限食について、
最初から理解のある専門医が近所にいれば、そこに行きたいと思っています。

当方、東京の西東京市在住なのですが、近いところで糖質制限食について、
理解の有るお医者さんがもしいらっしゃるようならお教え頂けないでしょうか?
初めての投稿で、厚かましいことをいって、気が引けるのですが、
よろしくお願いします。
2009/08/09(Sun) 23:32 | URL | na_vocal | 【編集
赤ワイン
お久しぶりです。お久しぶりなのに質問があります。赤ワインについてです。というのも週に3回ワインを飲み、たいてい1回に1本から2本です、白より赤が良いということですが、近頃不安です、赤はどれぐらい糖分が含まれているのでしょうか、他のアルコールに関しては詳細なデーターを先生は掲載されますが、赤については少しデーター不足のような、もしかして先生も赤ワインがお好きなので赤については甘いのではと。そんなことは無いでしょうが、ひとつ宜しく御願いいたします。
2009/08/10(Mon) 13:04 | URL |  | 【編集
Re: 早速読ませて頂きました
モン吉さん。

ありがとうございます。
おかげさまで「我ら糖尿人、元気なのには理由がある」
とても好調な売れ行きです。
2009/08/10(Mon) 16:11 | URL | 江部康二 | 【編集
質問させてください
私はいまだ糖尿病の確定診断を受けたことはないのですが、
血糖値が以前から気になっており、ここ1年ほど、
糖質制限(スーパー)を行っていたのですが、
果たして自分の血糖値というのはどういう状況にあるのか確認したいと思い、
自己血糖測定器を購入し、最近人体実験!を行っています。
すると少々不思議な現象があるので果たしてどんなことが考えられるのか、教えてください。

例えば、
 【摂取炭水化物 35g】
   食前空腹時  96
   食後1時間  100
   食後2時間  108

 【摂取炭水化物 60g】
    食前     101
    食後30分  151
    食後1時間 134 
    食後2時間 154

(いずれも、たんぱく質と脂質を一緒に摂取しています)
 といった具合で、1時間で一度下がるものの、
2時間でまたピークを迎える傾向があるのです。
また、仮にピークがこの程度でも2時間値が140を超えて
いるようでは、体への負担は大きいのでしょうか?
よろしくお願いします。
2009/08/10(Mon) 16:38 | URL | taichi | 【編集
食後2時間血糖値
taichi さん。

御両親、家族、親戚の型で糖尿病の人はおられますか?

食後2時間値が140mg/dlを「超えているので
境界型の可能性があります。

念のため75g経口ブドウ糖負荷試験を実施されればよいと思います。

2009/08/10(Mon) 18:35 | URL | 江部康二 | 【編集
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