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糖質制限食と食事間隔
おはようございます。

昨夜は祇園祭りにも関わらず、第三金曜ライブ、沢山の方にお越し頂きました。

ありがとうございました。

さて今回は、糖質制限食と食事間隔について、リュカさんから質問・コメントを頂きました。


「食事間隔について
江部先生こんにちは、いつも参考にさせていただております。

さて質問なのですが、私は早起きで朝食もかなり早い時刻に摂るため、昼食までかなり時間が空くので間食(チーズ、ゆで卵など)をしています。
ところが、一般的に糖尿病の人は食事間隔を4時間以上空けたほうが良いと言われていますよね。
いっぽうで学生時代に使用していたテキストに、ドイツかどこだか忘れましたが外国人を対象にした調査で1日3食の人よりも4~5食の人のほうが肥満が少なく糖尿病も少ないという統計がありました。
1日5食食べる場合、食事間隔を4時間空けるのはほぼ無理です。

先生はどう思われますか?スーパー糖質制限食で間食も低糖質のものを選べば食後高血糖は生じないので食事間隔が短くなっても(3時間ぐらい)問題ないでしょうか?
2009/07/15(Wed) 06:57 | URL | リュカ」


「人類は本来、一日三食か二食かはたまた、一食か?」興味ある問題ですね。

かく言う私は、1984年の第一回目の断食以降は、朝食抜きの一日二食で、間食は摂る日もあれば、摂らない日もあります。一日一食で三ヶ月くらいやったことがありますが、やっぱり食欲に負けましたね。

糖質制限食だと腹が減って動けないというような強烈な空腹感はありません。糖質を食べていると、この強い空腹感が生じるのですが・・・。

それで一日一食ペース、腹減って挫折したのではなくて、「何か食べたいという欲望」です。これに負けました。

一生一日一食だと、何といっても食事回数が減ります。特に団体旅行に行った時など、周囲の人々とのコミュニケーションとか間が持ちません…、とかいろいろ言い訳してますが、まあ、<肉、魚、貝、蟹、海老、ナッツ類、豆腐、納豆、野菜、果実・・・> 何でもいろいろ食べたいという欲望がすべてなのです。

それで、キャッチコピーとしては、「美味しく楽しく 糖質制限食」ということで「清く正しく」とはおさらばして、我慢することなく長続きすることを目指しているのです。ということで、私の場合は一日二食に戻しました。

日本でも、江戸時代初期までは一日二食で、中期から三食になったようです。平安時代まで遡って、清少納言は「枕草子」のなかで「大工のものくうこそいとあやしけれ」と、大工が昼食をとること(多食)を揶揄しています。

平安時代や鎌倉時代の一日二食は、朝食が午の刻(正午)で、夕食が申の刻(午後4時)だったそうです。

イギリスやフランスなどヨーロッパの国々でも、18世紀に二食から三食になったので三食の歴史は意外に浅いのです。

英語の朝食はbreakfastですが、一日の最初の食事(断食を破る)を意味していたのが転じて朝食になりました。当初のbreakfastは、一仕事終えたあと、正午頃食べていたのかもしれませんね。

世界的に見ても、伝統的なライフスタイルを保っている部族は、一日二食のことが多いようです。特に朝起きて何の活動もしていないのに、すぐ食事を摂るという現代人のような「変な?習慣」はありません。

なお糖質制限食を実践していれば、血糖値の上昇がほとんどなく、ブドウ糖スパイクは起こりません。一日二食でも三食でも、糖質制限食である限りは血糖値は安定します。

一方、精製炭水化物を食べると血糖値の急激な上昇-ブドウ糖スパイクが生じ、その後糖尿病や予備軍の人では遷延してでるインスリンのため、3~4時間後などに低血糖になることもあります。

さてご質問ですが、

スーパー糖質制限食で間食も低糖質のものを選べば食後高血糖は生じないので食事間隔が短くなっても(3時間ぐらい)問題ないでしょうか?」

ブドウ糖スパイクを生じない範囲なら、食事間隔が3時間くらいでも、間食は問題ないと思いますよ。

**
今回のブログは、小山内博先生の「明日から朝食をやめなさい」(21世紀ブックス)を参考にし、一部引用させていただきました。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
おはようございます。
いつも先生のブログで勉強させてもらっています。

妊娠糖尿病の診断を受け、産後Ⅱ型の診断を受けて、カロリー制限を指導されていましたが、先生のブログに出会い、糖質制限食をはじめて4ヶ月経過しました。
空腹時70~90 食後1時間では140以内でほぼ経過していました。
先月測定チップをきらし、なかなか購入できず、測定していない期間が3週間ほどありました。
今回測定器をアキュチェックアビバを購入し、測定したところ、今までよりも数値が上昇していました。
食後の上昇幅は変わりませんが、空腹時血糖値が常に100以上です。今までは食事と食事の間の時間が長いと空腹時60台にまでなることがありましたが、今ではなかなか下がらないのが現状です。スタートが高いので食後1時間は140~160ぐらいになってしまいます。
ついでに今までは見られなかった、暁現象も見られるようになりました。
先月初めて測定したa1cは5.8です。(自分が考えていた以上に高くて少しショックでした)
食事内容はそれほど変わっていないと思っていますが、この3週間で耐糖能が悪化したと考えるべきなのでしょうか。
この3週間で変わったことといえば、測定器をグルテストエースからアキュチェックアビバに変更したことと、授乳をやめたことです。
断乳により体重も少し増え、落ちにくくなってます。断乳したことによって消費カロリーが減り、血糖値も上昇したのでしょうか。

お忙しいなか大変恐縮ですが、ご返答宜しくお願いします
2009/07/18(Sat) 09:15 | URL | ゆきの | 【編集
Re: 色素性痒疹と高ケトン血症
sanaeさん。


「食事を変えてから10日位で高ケトン血症になることがあるのでしょうか。」

糖質制限食10日目で高ケトン血症になることはあります。
ただ、糖質制限食で基準値を上回るケトン体値となっても、
あくまでも生理的なものなので、色素性痒疹との因果関係は不明です。

今まで糖質制限食実践で色素性痒疹ができたということは、患者さん、ブログ読者さん含めて
ありませんでした。

色素性痒疹は首の後ろから肩にかけての上半身の皮疹がほとんどのようです。
2009/07/19(Sun) 14:19 | URL | 江部康二 | 【編集
効果的な測定時間
江部先生 お久しぶりです

自己血糖測定器を使って 現在 自分の血糖値を調べるときに 食後の時間を30分おきに食後2時間4回計っています 

もしかして
食後2時間1回でも良いんでしょうか?

理想の測定時間の間隔を教えてください

先生 また福岡での講演お願いします
2009/07/19(Sun) 14:49 | URL | こころ | 【編集
Re: 効果的な測定時間
こころさん

お久しぶりです。
早朝空腹時血糖値を時々測定してください。
食後血糖値は、1時間値か2時間値でいいです。
個人差で1時間値がピークの人もいれば2時間値がピークの人もいます。
こちらも適宜で、よろしいです。
下記の糖尿人の目標を達成することを目指してください。
目標値が達成できているかどうかを、SMBGで測定してください。

【糖尿人の目標】
糖尿病合併症予防のために

① 空腹時血糖値140mg/dl未満→126mg/dl未満→さらには110mg/dl未満
② 食後2時間血糖値180mg/dlmg/dl未満→さらには140mg/dl未満
③ 理想的には食後1時間血糖値180mg/dl未満
④ HbA1c6.5%未満→さらには5.8%未満
2009/07/20(Mon) 10:34 | URL | 江部康二 | 【編集
有り難うございました
空腹時と1時間後2時間後ですね
有り難うございました
 
お忙しいのに いつもすばやくご回答くださり本当に感謝しています
2009/07/20(Mon) 20:16 | URL | こころ | 【編集
PCOSは、糖尿病の関係と糖質制限は有効ですか?
はじめまして。5月から糖質制限ダイエットを始めています。生理不順の為不妊治療で2008年に子供を授かることができ現在は1歳半になる子供の母親です。7年くらいから生理不順になりに低カロリーダイエットをきっかけに無月経になってしまいずっと婦人科に通院をしてきました。赤ちゃんが欲しく不妊治療をはじめたところ、最初に通院していた病院では「多嚢胞性卵巣症候群」だと言われグリコランを飲むようになりましたが目に見えては効果が無かったのですが、その後転院した病院では「多嚢胞性卵巣症候群」ではないようですよと言われました。でも卵巣の質を良くする為にとグリコランを飲むように言われました。ちなみに朝、晩一錠ずつです。とりあえず注射などで妊娠はできましたが、現在も無月経があるので通院しています。そろそろ二人目が欲しくまた不妊治療を開始しようとは思っているのですが、もし本当に私は「多嚢胞性卵巣症候群」だとして糖質制限は「多嚢胞性卵巣症候群」には有効なのでしょうか?糖尿病には有効だとは理解できてるのですが女性の生理や排卵に関することにはあまり記載がないのでずっと一人で悩んでました。(インシュリンが出ないようにすれば薬無しで自力で生理がくるかも??きて欲しい‼)下記に、ある病院のホームページでの記載をぬきだしました。この記事など江部先生はどうお考えですか?ちなみに私のホルモン血液検査で女性ホルモンは普通より少し少ないみたいです。男性ホルモンは普通とのことです。あと婦人科ではホルモンの血液検査だけで血糖値や糖尿病の検査などは全くしてくれません。内科で検査してもらったほうがよいでしょうか?

 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)には生活習慣病の1つである糖尿病との合併の頻度が高いと最近報告されております。両者の因果関係については、はっきりとしておりませんが、多嚢胞性卵巣症候群におけるホルモンの異常などが原因でインシュリンに悪影響を及ぼしている可能性もあります。ですから、まず、高インスリン血症を治療する(飲み薬:メルビン)、または、肥満のある方はダイエットや運動療法で体重を落とすだけで、多嚢胞性卵巣症候群の程度が軽くなることもあります。また、高インスリン血症や多嚢胞性卵巣症候群の場合には男性ホルモンが高くなるということも特徴の1つです
 
 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と生活習慣病の糖尿病が合併することが最近よく報告されております。両者の因果関係はよくわかりませんが、多嚢胞性卵巣症候群ではLH分泌が増加し、これが卵巣からのアンドロゲンの分泌を増加させ、このアンドロゲンの分泌がインスリンの分泌にそれぞれ働いて増加するということもいわれております。ですから,多嚢胞性卵巣症候群と糖尿病の合併が認められた場合にはまず、糖尿病の治療を先にすると有効な結果が出ることはよくあります
2009/07/22(Wed) 07:13 | URL | ハルカ | 【編集
Re: PCOSは、糖尿病の関係と糖質制限は有効ですか?
ハルカさん。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に関しては、糖質制限食実践者の経験がないので、
何とも申し上げようがありません。

ただ、高インスリン血症改善ということに関しては、糖質制限食はとても良い選択肢です。
2009/07/30(Thu) 19:55 | URL | 江部康二 | 【編集
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