2009年07月13日 (月)
おはようございます。連日熱帯夜の京都です。 (*_*)
夏ばての患者さんもちょこちょこおられますね。皆さんもご自愛のほど。
さて、今回はFUDMさんから、糖質制限食の効果とリスクについて、コメント・質問をいただきました。
「はじめまして。
糖尿病と糖質制限の、効果のすごさに、 大変関心があります。
糖尿病はもちろん、脂質異常症など コレステロール系、痛風、 動脈硬化性疾患の脳・心筋梗塞などにも
リスクなく改善効果が見られることは、 よくわかりました。
しかし、日本人大多数を対象とした、 10年単位の追跡調査結果があると、 人種間の違いなども考慮でき、 信頼がおけるのですが、 そのような調査はあるのでしょうか?
さらに、腎疾患の認められる場合は、 注意した方が良いこともわかりました。
また、イヌイットの食事の、 動脈硬化、血液凝固作用における 研究も、よくわかりました。
しかし、糖尿病・血液凝固や動脈硬化などの 代謝以外でのリスクはないと いえるのでしょうか?
イヌイットの食事は、心筋梗塞・脳梗塞が 極めて少ないですが、 同時に脳出血などの疾患が多く、 短命であるという報告も見受けられます。
また、ケトン体が産生されることによる弊害も含め、 長期継続と加齢に伴う 他疾患のリスク・寿命への影響は ないと考えて良いものなのでしょうか?
2009/07/09(Thu) 21:25 | URL | FUDM」
FUDMさん。
コメントありがとうございます。
「日本人大多数を対象とした、 10年単位の追跡調査結果があると、 人種間の違いなども考慮でき、 信頼がおけるのですが、 そのような調査はあるのでしょうか?」
日本における糖質制限食は、私達や釜池先生が提唱し始めたのが1999年です。そして最近医学界で徐々に認知されつつあるとはいえ、まだまだマイナーです。従いまして日本における、多数対象の糖質制限食の疫学的研究はありません。
しいて言えば、久山町研究において、
「従来のカロリー制限食(高糖質食)を14年間、きっちり指導して続けた結果、糖尿病が著明に増加し、2002年時点で40才以上の男性の59.9%が糖尿病と予備軍となった。」
という報告があります。
これは糖質制限食の研究ではありませんが、高糖質食が糖尿病発症リスクとして極めて危険であることを証明した研究と言えます。
2009年02月24日 (火) 、2009年02月26日 (木) のブログ、「久山町研究1988→2002,糖尿病有病率」をご参照ください。
「糖尿病・血液凝固や動脈硬化などの 代謝以外でのリスクはないと いえるのでしょうか?」
糖質制限食実践者においては、血糖値・HbA1c・中性脂肪は速やかに改善します。HDL-コレステロールは個人差があり、しっかり上昇する人と軽度に上昇する人がいます。
糖質制限食実践者の総コレステロール、LDLコレステロール値、尿酸値に関しては、個人差があり一定しません。
しかし、HDL-コレステロールが上昇し、中性脂肪が減少するので、真の悪玉である、小粒子LDLコレステロールや酸化LDLコレステロールは減ります。
このように西洋医学的に現在まで明らかにされている動脈硬化の危険因子が 糖質制限食の実践により全て改善します。
西洋医学の現在までのEBMに基づけば長期的予後も悪かろうはずがありません。
全身の代謝、血流が改善しますので、自然治癒力そのものが高まると考えられます。結果として皮膚がしっとりしたり、毛髪が太くなったり、アレルギー疾患が改善したり様々な病気・症状が良くなります。
例えば、糖尿病のために糖質制限食を実践した結果、花粉症が出なかったとか軽くてすんだとか、20年来の尋常性乾癬が治ったとか、ブログ読者の皆さんのコメントにもありますように、様々な病気の改善が期待できます。
糖質摂取によるブドウ糖スパイクやブドウ糖ミニスパイクが生体の恒常性を乱し、様々な病気の元凶となっていますが、糖質制限食によりそれが防げます。」
2009年1月4日、5日、6日のブログ「人類の食生活3段階と血糖値①②③」をご参照ください。
「イヌイットの食事は、心筋梗塞・脳梗塞が 極めて少ないですが、 同時に脳出血などの疾患が多く、 短命であるという報告も見受けられます。」
イヌイットの脳出血は当時で、欧米人と同レベルです。
イヌイットは、1900年代初頭までは生肉・生魚が主食で、まさに糖質制限食を実践していました。結果、心筋梗塞・糖尿病・癌などが極めて少なかったことが報告されています。しかし平均寿命は短かったのです。
何故かといいますと、出産時の死亡、幼児期の自然環境での事故死が非常に多かったのです。感染症での若年者の死亡も多くありました。また、若者が猟での事故で死亡することも、たびたびありました。乳幼児や若者の死亡率が高いので、必然的に平均寿命は短くなります。
人類の進化の歴史で、農耕が始まる前の399万年間は、イヌイットと同じような状況、さらに飢餓も日常的であり、当然、平均寿命は短かったと考えられます。
一方、平成の日本や他の文明国で、糖質制限食を実践した場合は、医療は確保され、飢餓もなく、自然環境の事故もなく、感染症の死亡率も少ないです。
次にイヌイットと癌ですが、ランセットによれば
①イヌイットが伝統的食生活(糖質制限食)を守っている時は、欧米型の癌(乳癌、大腸癌など)は、ほとんどなかった。
②食生活や社会生活などライフスタイルの変化(小麦摂取)と共に、徐々に欧米型の癌(乳癌、大腸癌など)が増えていった。
ということですので、少なくとも欧米型の癌に関しては、糖質制限食で予防できる可能性は高いと思われます。詳しくは2009年01月14日 (水) のブログ「イヌイットと癌」をご参照ください。
「ケトン体が産生されることによる弊害も含め、 長期継続と加齢に伴う他疾患のリスク・寿命への影響は ないと考えて良いものなのでしょうか?」
ケトン体は、心筋や骨格筋の主たるエネルギー源であり、日常的に人体で利用されており、インスリン作用が働いていれば、全く安全なものです。
糖質制限食実践によりケトン体が、今の基準値より上昇しますが、これは生理的なもので農耕前の人類の食生活では正常値と考えられます。
詳しくは、2009年06月18日 (木)のブログ「ケトン体」、2009年06月22日 (月)のブログ「江部康二の生理的ケトン体上昇」をご参照ください。
人類がゴリラやチンパンジーと分かれて400~500万年です。その後、アウストラロピテクス属、パラントロプス属、ヒト属の3属・17種の人類が栄枯盛衰を繰り返し、結局、約20万年前に東アフリカで誕生したホモ・サピエンス(現世人類)だけが現存しているわけです。
ここで大切なこと、そして本質的なことは、3属・17種の人類は、全て狩猟・採集が生業だったということです。
つまり、農耕が始まる前の399万年間は、人類皆糖質制限食であり、ヒトは進化に要した時間の大部分で、狩猟・採集生活をしていたということです。
従って、現世人類の行動や生理・代謝を決める遺伝子セット(DNA)は、狩猟・採集の生活条件に適応するようにプログラムされていると考えるのが自然です。
400万年の人類の進化の過程で、
<狩猟・採集期間>:<農耕期間>=1000対1で、
圧倒的に狩猟・採集期間のほうが長いのです。
即ち、人体は、本来穀物に依存して生きるような遺伝的システムは、持っていないということになります。しかし人口増加を支えるため、やむを得ず穀物摂取が主食となっていったものと考えられます。
このことは、糖質制限食の理論的根拠として、大きなアドバンテージですね。つまり、糖質制限食こそが、人類本来の食事と考えられます。
逆に言えば、生活習慣病の根本要因は、精製炭水化物の過剰摂取と考えられます。例えばメタボリック・シンドロームの全ての基準が糖質制限食で改善します。
今の日本の死亡原因はトップ3は、1位癌、2位心筋こうそく、3位脳卒中 です。
心筋梗塞、脳卒中に関しては、動脈硬化がベースにありますから、糖質制限食で予防できます。
癌に関して、かつて日本では胃癌や肝臓癌や子宮頸癌など、細菌やウィルスが原因となる「アジア型・感染症型」の癌が主流でした。
衛生環境が整い、冷蔵庫の普及などもあり、感染機会が減り、これらの癌による死亡は減少に転じています。
一方、肺癌、乳癌、前立腺癌、大腸癌、子宮体癌など生活習慣と密接に関わる癌が増加しています。このうち肺癌は、喫煙が主たる原因です。
残る乳癌、前立腺癌、大腸癌、子宮体癌などの「欧米型」癌は、イヌイットの例で明らかなように、糖質制限食で予防できる可能性があります。
日本人の死因のトップ3が糖質制限食で予防できるなら、平均寿命も延びますね。
そうすると糖質制限食のリスクは基本的にないということになります。まあ欠点としては、食費が高くなることと、人類66億人を糖質制限食では養えないことですね。
江部康二
夏ばての患者さんもちょこちょこおられますね。皆さんもご自愛のほど。
さて、今回はFUDMさんから、糖質制限食の効果とリスクについて、コメント・質問をいただきました。
「はじめまして。
糖尿病と糖質制限の、効果のすごさに、 大変関心があります。
糖尿病はもちろん、脂質異常症など コレステロール系、痛風、 動脈硬化性疾患の脳・心筋梗塞などにも
リスクなく改善効果が見られることは、 よくわかりました。
しかし、日本人大多数を対象とした、 10年単位の追跡調査結果があると、 人種間の違いなども考慮でき、 信頼がおけるのですが、 そのような調査はあるのでしょうか?
さらに、腎疾患の認められる場合は、 注意した方が良いこともわかりました。
また、イヌイットの食事の、 動脈硬化、血液凝固作用における 研究も、よくわかりました。
しかし、糖尿病・血液凝固や動脈硬化などの 代謝以外でのリスクはないと いえるのでしょうか?
イヌイットの食事は、心筋梗塞・脳梗塞が 極めて少ないですが、 同時に脳出血などの疾患が多く、 短命であるという報告も見受けられます。
また、ケトン体が産生されることによる弊害も含め、 長期継続と加齢に伴う 他疾患のリスク・寿命への影響は ないと考えて良いものなのでしょうか?
2009/07/09(Thu) 21:25 | URL | FUDM」
FUDMさん。
コメントありがとうございます。
「日本人大多数を対象とした、 10年単位の追跡調査結果があると、 人種間の違いなども考慮でき、 信頼がおけるのですが、 そのような調査はあるのでしょうか?」
日本における糖質制限食は、私達や釜池先生が提唱し始めたのが1999年です。そして最近医学界で徐々に認知されつつあるとはいえ、まだまだマイナーです。従いまして日本における、多数対象の糖質制限食の疫学的研究はありません。
しいて言えば、久山町研究において、
「従来のカロリー制限食(高糖質食)を14年間、きっちり指導して続けた結果、糖尿病が著明に増加し、2002年時点で40才以上の男性の59.9%が糖尿病と予備軍となった。」
という報告があります。
これは糖質制限食の研究ではありませんが、高糖質食が糖尿病発症リスクとして極めて危険であることを証明した研究と言えます。
2009年02月24日 (火) 、2009年02月26日 (木) のブログ、「久山町研究1988→2002,糖尿病有病率」をご参照ください。
「糖尿病・血液凝固や動脈硬化などの 代謝以外でのリスクはないと いえるのでしょうか?」
糖質制限食実践者においては、血糖値・HbA1c・中性脂肪は速やかに改善します。HDL-コレステロールは個人差があり、しっかり上昇する人と軽度に上昇する人がいます。
糖質制限食実践者の総コレステロール、LDLコレステロール値、尿酸値に関しては、個人差があり一定しません。
しかし、HDL-コレステロールが上昇し、中性脂肪が減少するので、真の悪玉である、小粒子LDLコレステロールや酸化LDLコレステロールは減ります。
このように西洋医学的に現在まで明らかにされている動脈硬化の危険因子が 糖質制限食の実践により全て改善します。
西洋医学の現在までのEBMに基づけば長期的予後も悪かろうはずがありません。
全身の代謝、血流が改善しますので、自然治癒力そのものが高まると考えられます。結果として皮膚がしっとりしたり、毛髪が太くなったり、アレルギー疾患が改善したり様々な病気・症状が良くなります。
例えば、糖尿病のために糖質制限食を実践した結果、花粉症が出なかったとか軽くてすんだとか、20年来の尋常性乾癬が治ったとか、ブログ読者の皆さんのコメントにもありますように、様々な病気の改善が期待できます。
糖質摂取によるブドウ糖スパイクやブドウ糖ミニスパイクが生体の恒常性を乱し、様々な病気の元凶となっていますが、糖質制限食によりそれが防げます。」
2009年1月4日、5日、6日のブログ「人類の食生活3段階と血糖値①②③」をご参照ください。
「イヌイットの食事は、心筋梗塞・脳梗塞が 極めて少ないですが、 同時に脳出血などの疾患が多く、 短命であるという報告も見受けられます。」
イヌイットの脳出血は当時で、欧米人と同レベルです。
イヌイットは、1900年代初頭までは生肉・生魚が主食で、まさに糖質制限食を実践していました。結果、心筋梗塞・糖尿病・癌などが極めて少なかったことが報告されています。しかし平均寿命は短かったのです。
何故かといいますと、出産時の死亡、幼児期の自然環境での事故死が非常に多かったのです。感染症での若年者の死亡も多くありました。また、若者が猟での事故で死亡することも、たびたびありました。乳幼児や若者の死亡率が高いので、必然的に平均寿命は短くなります。
人類の進化の歴史で、農耕が始まる前の399万年間は、イヌイットと同じような状況、さらに飢餓も日常的であり、当然、平均寿命は短かったと考えられます。
一方、平成の日本や他の文明国で、糖質制限食を実践した場合は、医療は確保され、飢餓もなく、自然環境の事故もなく、感染症の死亡率も少ないです。
次にイヌイットと癌ですが、ランセットによれば
①イヌイットが伝統的食生活(糖質制限食)を守っている時は、欧米型の癌(乳癌、大腸癌など)は、ほとんどなかった。
②食生活や社会生活などライフスタイルの変化(小麦摂取)と共に、徐々に欧米型の癌(乳癌、大腸癌など)が増えていった。
ということですので、少なくとも欧米型の癌に関しては、糖質制限食で予防できる可能性は高いと思われます。詳しくは2009年01月14日 (水) のブログ「イヌイットと癌」をご参照ください。
「ケトン体が産生されることによる弊害も含め、 長期継続と加齢に伴う他疾患のリスク・寿命への影響は ないと考えて良いものなのでしょうか?」
ケトン体は、心筋や骨格筋の主たるエネルギー源であり、日常的に人体で利用されており、インスリン作用が働いていれば、全く安全なものです。
糖質制限食実践によりケトン体が、今の基準値より上昇しますが、これは生理的なもので農耕前の人類の食生活では正常値と考えられます。
詳しくは、2009年06月18日 (木)のブログ「ケトン体」、2009年06月22日 (月)のブログ「江部康二の生理的ケトン体上昇」をご参照ください。
人類がゴリラやチンパンジーと分かれて400~500万年です。その後、アウストラロピテクス属、パラントロプス属、ヒト属の3属・17種の人類が栄枯盛衰を繰り返し、結局、約20万年前に東アフリカで誕生したホモ・サピエンス(現世人類)だけが現存しているわけです。
ここで大切なこと、そして本質的なことは、3属・17種の人類は、全て狩猟・採集が生業だったということです。
つまり、農耕が始まる前の399万年間は、人類皆糖質制限食であり、ヒトは進化に要した時間の大部分で、狩猟・採集生活をしていたということです。
従って、現世人類の行動や生理・代謝を決める遺伝子セット(DNA)は、狩猟・採集の生活条件に適応するようにプログラムされていると考えるのが自然です。
400万年の人類の進化の過程で、
<狩猟・採集期間>:<農耕期間>=1000対1で、
圧倒的に狩猟・採集期間のほうが長いのです。
即ち、人体は、本来穀物に依存して生きるような遺伝的システムは、持っていないということになります。しかし人口増加を支えるため、やむを得ず穀物摂取が主食となっていったものと考えられます。
このことは、糖質制限食の理論的根拠として、大きなアドバンテージですね。つまり、糖質制限食こそが、人類本来の食事と考えられます。
逆に言えば、生活習慣病の根本要因は、精製炭水化物の過剰摂取と考えられます。例えばメタボリック・シンドロームの全ての基準が糖質制限食で改善します。
今の日本の死亡原因はトップ3は、1位癌、2位心筋こうそく、3位脳卒中 です。
心筋梗塞、脳卒中に関しては、動脈硬化がベースにありますから、糖質制限食で予防できます。
癌に関して、かつて日本では胃癌や肝臓癌や子宮頸癌など、細菌やウィルスが原因となる「アジア型・感染症型」の癌が主流でした。
衛生環境が整い、冷蔵庫の普及などもあり、感染機会が減り、これらの癌による死亡は減少に転じています。
一方、肺癌、乳癌、前立腺癌、大腸癌、子宮体癌など生活習慣と密接に関わる癌が増加しています。このうち肺癌は、喫煙が主たる原因です。
残る乳癌、前立腺癌、大腸癌、子宮体癌などの「欧米型」癌は、イヌイットの例で明らかなように、糖質制限食で予防できる可能性があります。
日本人の死因のトップ3が糖質制限食で予防できるなら、平均寿命も延びますね。
そうすると糖質制限食のリスクは基本的にないということになります。まあ欠点としては、食費が高くなることと、人類66億人を糖質制限食では養えないことですね。
江部康二
江部先生こんにちわ。
度々質問をさせていただいておりますれいこです。
先生に教えていただきたいことがございます。
はちみつ 摂取による血糖値への影響についてです。
以下のサイトをご覧頂きたいのですが、
http://sepia53.net/hachimitsu/03seibun2.htm
はちみつは摂取しても血糖値を上げないというのは本当でしょうか?
友人宅へ夏場にお邪魔すると、いつでもおいしいレモネードを友人が作ってくれて(無糖のソーダ水+レモン+はちみつで、砂糖は不使用)
とてもおいしく、気遣いもうれしいのですが、
糖質制限を実施している私にはやはり抵抗感があり、心配です。
好意で作ってくださるので断りづらく、困っております。
糖質制限を実施するうえで、蜂蜜の摂取は弊害になりますでしょうか?
度々質問をさせていただいておりますれいこです。
先生に教えていただきたいことがございます。
はちみつ 摂取による血糖値への影響についてです。
以下のサイトをご覧頂きたいのですが、
http://sepia53.net/hachimitsu/03seibun2.htm
はちみつは摂取しても血糖値を上げないというのは本当でしょうか?
友人宅へ夏場にお邪魔すると、いつでもおいしいレモネードを友人が作ってくれて(無糖のソーダ水+レモン+はちみつで、砂糖は不使用)
とてもおいしく、気遣いもうれしいのですが、
糖質制限を実施している私にはやはり抵抗感があり、心配です。
好意で作ってくださるので断りづらく、困っております。
糖質制限を実施するうえで、蜂蜜の摂取は弊害になりますでしょうか?
2009/07/13(Mon) 17:32 | URL | れいこ | 【編集】
お忙しい日々の中、早急にご回答いただきまして、ありがとうございます。
私は糖尿病ではないのですが、友人から話を聞いて、興味と同時に、他のいろいろな食事療法のように、リスクはないものかと思いコメントしました。とても安心しました。
私も友人も、糖質だけ制限すれば、たんぱくと脂肪は、どれだけ食べてもいいと思いこんでいたので、
自己判断でなく、先生のブログ、著書で勉強して、
正しい知識をつけて実践していこうと思いました。
また、糖尿病になっていなくとも、美容や予防の点にも、非常に効果があるとわかりました。
なおかつ、他の食事療法のような、リスクや弊害もないことに安心しました。
正しい方法で、いつまでも健康で若々しくいられるよう、実践していきたいと思います!
私は糖尿病ではないのですが、友人から話を聞いて、興味と同時に、他のいろいろな食事療法のように、リスクはないものかと思いコメントしました。とても安心しました。
私も友人も、糖質だけ制限すれば、たんぱくと脂肪は、どれだけ食べてもいいと思いこんでいたので、
自己判断でなく、先生のブログ、著書で勉強して、
正しい知識をつけて実践していこうと思いました。
また、糖尿病になっていなくとも、美容や予防の点にも、非常に効果があるとわかりました。
なおかつ、他の食事療法のような、リスクや弊害もないことに安心しました。
正しい方法で、いつまでも健康で若々しくいられるよう、実践していきたいと思います!
2009/07/13(Mon) 19:03 | URL | FUDM | 【編集】
先生、いつもお世話になっています。
まだ、SU薬を休薬して、スーパー糖質制限食に移行してから一月あまりですが、糖質制限食は文句なしにすばらしい効果がありました。
これまで頑として動かなかった血糖値/HbA1cが劇的に下がってます。
それどころか、先生がご指摘されているようにコレステロール関係の値も非常に改善しました。
担当医の先生は椅子からずり落ちてましたよ。(笑)
事情を話したら、「SU薬の休薬は、医者としては勇気の要る処方なんだけど、検査結果が全てを顕してるからSU薬の処方は止めましょう。」と言ってくれました。
これからも一生続けてゆこうと思います。
なお、検査結果は↓にアップしてあります。
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/55/0000889755/24/img5d767eb9zikfzj.jpeg
もし、referの関係で直接表示ができない場合は、↓のブログ内のリンクからどうぞ。
http://plaza.rakuten.co.jp/zplusx/diary/200907130001/
まだ、SU薬を休薬して、スーパー糖質制限食に移行してから一月あまりですが、糖質制限食は文句なしにすばらしい効果がありました。
これまで頑として動かなかった血糖値/HbA1cが劇的に下がってます。
それどころか、先生がご指摘されているようにコレステロール関係の値も非常に改善しました。
担当医の先生は椅子からずり落ちてましたよ。(笑)
事情を話したら、「SU薬の休薬は、医者としては勇気の要る処方なんだけど、検査結果が全てを顕してるからSU薬の処方は止めましょう。」と言ってくれました。
これからも一生続けてゆこうと思います。
なお、検査結果は↓にアップしてあります。
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/55/0000889755/24/img5d767eb9zikfzj.jpeg
もし、referの関係で直接表示ができない場合は、↓のブログ内のリンクからどうぞ。
http://plaza.rakuten.co.jp/zplusx/diary/200907130001/
2009/07/13(Mon) 21:41 | URL | 飯山忍 | 【編集】
飯山忍さん。
空腹時血糖値
261→169mg
HbA1c
10.2→8.6%
SU剤を中止しての結果ですから
素晴らしい改善ですね。
スーパー糖質制限食実践で、糖尿人の目標達成を目指してください。
【糖尿人の目標】
糖尿病合併症予防のために
① 空腹時血糖値140mg/dl未満→126mg/dl未満→さらには110mg/dl未満
② 食後2時間血糖値180mg/dlmg/dl未満→さらには140mg/dl未満
③ 理想的には食後1時間血糖値180mg/dl未満
④ HbA1c6.5%未満→さらには5.8%未満
空腹時血糖値
261→169mg
HbA1c
10.2→8.6%
SU剤を中止しての結果ですから
素晴らしい改善ですね。
スーパー糖質制限食実践で、糖尿人の目標達成を目指してください。
【糖尿人の目標】
糖尿病合併症予防のために
① 空腹時血糖値140mg/dl未満→126mg/dl未満→さらには110mg/dl未満
② 食後2時間血糖値180mg/dlmg/dl未満→さらには140mg/dl未満
③ 理想的には食後1時間血糖値180mg/dl未満
④ HbA1c6.5%未満→さらには5.8%未満
2009/07/14(Tue) 08:57 | URL | 江部康二 | 【編集】
れいこ様
>糖質制限を実施するうえで、蜂蜜の摂取は弊害になりますでしょうか?
たしかに、果糖は代謝経路が他の糖と異なりますが、果糖だけでなく「ブドウ糖」が含まれることが、ご提示のサイトに、そ~っと書いてます。
なぜかショ糖が5%であることだけを強調されていますが・・・。結構、悪質。
ショ糖が加水分解された、ブドウ糖と果糖の混合物の事を転化糖といいます。蜂蜜の主成分ですね。
ゆえに糖質制限的にはNGです。
ただし、このような理屈がわかった上で、嗜好品として数gとるのは、いいんじゃないでしょうか。
>糖質制限を実施するうえで、蜂蜜の摂取は弊害になりますでしょうか?
たしかに、果糖は代謝経路が他の糖と異なりますが、果糖だけでなく「ブドウ糖」が含まれることが、ご提示のサイトに、そ~っと書いてます。
なぜかショ糖が5%であることだけを強調されていますが・・・。結構、悪質。
ショ糖が加水分解された、ブドウ糖と果糖の混合物の事を転化糖といいます。蜂蜜の主成分ですね。
ゆえに糖質制限的にはNGです。
ただし、このような理屈がわかった上で、嗜好品として数gとるのは、いいんじゃないでしょうか。
2009/07/14(Tue) 11:02 | URL | ままん | 【編集】
以前やせすぎで相談させていただきました。
もともとやせ形だったところに糖質制限を開始したところ
1か月で5kgも体重が減り、周囲も私自身も心配しましたが、
果物適量やナッツ、アボガドなどの効果でしょうか、
今もやせてはいますが体重はほぼ変化なく落ち着いています。
ところで、半年ぶりに検診をうけました。中性脂肪30、HDLコレステロールが136で、
私としては先生のブロクからもHDLは善玉なので高い分には問題ないと思っているのですが、
医師は中性脂肪は低すぎで、HDLは高すぎる。。。と
少し悩んでいたふうだったので、こちらも少し心配になりました。
これほどの値は問題なんでしょうか?HDLの正常値の上限はどういう意味があるのでしょうか?
もともとやせ形だったところに糖質制限を開始したところ
1か月で5kgも体重が減り、周囲も私自身も心配しましたが、
果物適量やナッツ、アボガドなどの効果でしょうか、
今もやせてはいますが体重はほぼ変化なく落ち着いています。
ところで、半年ぶりに検診をうけました。中性脂肪30、HDLコレステロールが136で、
私としては先生のブロクからもHDLは善玉なので高い分には問題ないと思っているのですが、
医師は中性脂肪は低すぎで、HDLは高すぎる。。。と
少し悩んでいたふうだったので、こちらも少し心配になりました。
これほどの値は問題なんでしょうか?HDLの正常値の上限はどういう意味があるのでしょうか?
2009/07/14(Tue) 13:02 | URL | あき | 【編集】
あき さん。
体重落ち着いて良かったですね。
HDLコレステロールが高くて中性脂肪が低い場合は、動脈硬化予防のパターンなので、
心配ありません。
私の最新データも似たようなものです。
TC:238
TG:55
HDL-C:113.5
LDL-C:113
体重落ち着いて良かったですね。
HDLコレステロールが高くて中性脂肪が低い場合は、動脈硬化予防のパターンなので、
心配ありません。
私の最新データも似たようなものです。
TC:238
TG:55
HDL-C:113.5
LDL-C:113
2009/07/14(Tue) 14:19 | URL | 江部康二 | 【編集】
ままんさん。
ありがとうございます。
蜂蜜に関し、私もままんさんの
意見に賛成です。
蜂蜜は一度記事にもしたいと思います。
ありがとうございます。
蜂蜜に関し、私もままんさんの
意見に賛成です。
蜂蜜は一度記事にもしたいと思います。
2009/07/14(Tue) 14:57 | URL | 江部康二 | 【編集】
江部先生こんにちは、いつも参考にさせていただております。
さて質問なのですが、私は早起きで朝食もかなり早い時刻に摂るため、昼食までかなり時間が空くので間食(チーズ、ゆで卵など)をしています。
ところが、一般的に糖尿病の人は食事間隔を4時間以上空けたほうが良いと言われていますよね。
いっぽうで学生時代に使用していたテキストに、ドイツかどこだか忘れましたが外国人を対象にした調査で1日3食の人よりも4~5食の人のほうが肥満が少なく糖尿病も少ないという統計がありました。
1日5食食べる場合、食事間隔を4時間空けるのはほぼ無理です。
先生はどう思われますか?スーパー糖質制限食で間食も低糖質のものを選べば食後高血糖は生じないので食事間隔が短くなっても(3時間ぐらい)問題ないでしょうか?
さて質問なのですが、私は早起きで朝食もかなり早い時刻に摂るため、昼食までかなり時間が空くので間食(チーズ、ゆで卵など)をしています。
ところが、一般的に糖尿病の人は食事間隔を4時間以上空けたほうが良いと言われていますよね。
いっぽうで学生時代に使用していたテキストに、ドイツかどこだか忘れましたが外国人を対象にした調査で1日3食の人よりも4~5食の人のほうが肥満が少なく糖尿病も少ないという統計がありました。
1日5食食べる場合、食事間隔を4時間空けるのはほぼ無理です。
先生はどう思われますか?スーパー糖質制限食で間食も低糖質のものを選べば食後高血糖は生じないので食事間隔が短くなっても(3時間ぐらい)問題ないでしょうか?
2009/07/15(Wed) 06:57 | URL | リュカ | 【編集】
江部先生お返事ありがとうございます。
蜂蜜は、やや特殊な糖質なのでは、、、
と常々気になっております。
先生の蜂蜜に関する記事、心待ちにいたしております。
ままんさん コメントありがとうございました。
蜂蜜は、やや特殊な糖質なのでは、、、
と常々気になっております。
先生の蜂蜜に関する記事、心待ちにいたしております。
ままんさん コメントありがとうございました。
2009/07/15(Wed) 11:02 | URL | れいこ | 【編集】
私は糖尿病ではありませんが血糖値のコントロールが悪い低血糖症と診断され糖質を控えた食生活に変えました。まだ1ヶ月ほどですが最近眠りが浅く夢も多く見ます。これまではよく眠れていました。 炭水化物を制限すると脳内のセロトニンが不足するそうですが、先生の本や記事にはそういうことが書かれていませんしこのまま糖質制限した食生活をし続けてもいいものか悩んでいます。 お忙しい中恐縮ですがご回答よろしくお願いします。
文子 さん。
糖質を制限すれば、食後高血糖は改善しますが
低血糖になるわけではありません。
肝臓でブドウ糖を新生するからです。
従ってセロトニンが不足することはありません。
人類は400万年の進化の過程で399万年間は糖質制限食であったことをお忘れなく・・・
あと睡眠が浅いことに関して、
脂質・タンパク質はしっかり摂取して低カロリーに注意してくださいね。
糖質を制限すれば、食後高血糖は改善しますが
低血糖になるわけではありません。
肝臓でブドウ糖を新生するからです。
従ってセロトニンが不足することはありません。
人類は400万年の進化の過程で399万年間は糖質制限食であったことをお忘れなく・・・
あと睡眠が浅いことに関して、
脂質・タンパク質はしっかり摂取して低カロリーに注意してくださいね。
2009/10/22(Thu) 19:09 | URL | 江部康二 | 【編集】
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