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ブドウ糖負荷試験のデータと妊娠糖尿病
こんにちは

今回は妊娠糖尿病糖質制限食で乗り切られたすっぽこさんから、経口ブドウ糖負荷試験のデータについてコメント・質問をいただきました。

「09/07/09 すっぽこ
負荷試験1時間値について
最近 負荷試験をしました 結果
空腹66(2.2)
30分173(21.7)
60分240(54.6)
90分176(37.3)
120分147(70.7)
HbA1c4.9 △IRI/△BS 0.18
その他 血液検査問題なし 
29歳 女性 BMI 21
という結果でした 去年 妊娠糖尿病になり先生の糖質制限食で乗り切りました その後 正常型でしたので 油断していたら このような結果になってしまいました 今通っている先生は もう糖尿病だと思っていいよ とのことでした 私もそうだと思い 糖質制限食に励んでいます 一回の食事10g~20gの糖質しか取っていないせいか食後平均90mg/dl以下と満足しています
そのことを病院で話し 今後よくなるか聞くと こんだけ悪いと 直る見込みない? と言われました 自分としてはこのまま糖質制限食を一生続けてもいい気持ちですが  やはりここまで1時間値が高いと 直る見込みはないのでしょうか?
お忙しいのに かってに書き込み すみません
よろしければご意見聞かせてください」


すっぽこさん。コメントありがとうございます。

妊娠糖尿病糖質制限食で乗り切られたとのこと、良かったですね。 (^_^)

ブドウ糖負荷試験食後1時間血糖値が特に高値ですね。2型糖尿病患者は、通常インスリン追加分泌第一相反応が低下或いはなくなっていることが多いようです。従って、糖質摂取時に血糖値の急激な上昇(グルコーススパイク)が起きてしまいます。

インスリンには、24時間ずっとベースに少量分泌されている基礎分泌のインスリンと、食後に血糖値が上昇した時に出る追加分泌のインスリンがあります。追加分泌のインスリンには、即分泌される第1相と少し遅れて出る第2相があります。

このインスリン追加分泌第一相低下傾向は治りにくいと思いますが、すっぽこさんの場合、インスリン追加分泌第2相はまだ結構残っています。

その代わり、血糖値が120分後147mgまで下がった後も、インスリンが70.7と一番多めに遷延して出ています。

このようなパターンの人は、糖質負荷後4時間くらいで低血糖になりやすいので注意が必要です。糖質制限食なら、血糖値はほとんど上昇せず、インスリンの分泌もごく少量なので、4時間後に低血糖になるようなこともありません。

また糖質制限食を実践する限りは、食後高血糖は生じないので、膵臓のβ細胞が傷害されることもなく、インスリン抵抗性が増すこともありません。

従って、将来の糖尿病発症の予防になりますし、現時点でのインスリン分泌能力を維持することができます。

食後血糖値が180mg/dlを超えてくると、β細胞が傷害され、筋肉細胞などのインスリン抵抗性も増加するので、すっぽこさんの場合、精製炭水化物を通常量摂取するとやばいですね。

玄米など未精製の穀物を少量(炊いた重量で80gくらいなら糖質量27gくらいですね)なら、食後血糖値が180mgを超えないと思います。

まあ、基本は糖質制限食で、たまに少量の未精製の穀物なら、何の心配もなく美味しく楽しく続けることができそうですね。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
過去を悔やむより 糖質制限食で未来を明るくします
お忙しいのにコメントありがとうございます
今は 糖質制限食を楽しく 実践しています
糖質制限食を家族に説明するのが大変でしたが
測定器で測るたび血糖値100mg/dl以下なので大満足です。  
2009/07/11(Sat) 23:03 | URL | すっぽこ | 【編集
はじめまして。
貴重な体験談とご回答、とても勉強になりました。
2010/03/07(Sun) 12:23 | URL | けちゃ(糖尿病) | 【編集
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