2009年06月18日 (木)
イトーさん、のぞみさん、カンジパパさんから、ケトン体についてコメント・質問をいただきました。
ケトン体に関する質問は、結構多いですね。医師に糖質制限食の説明をしていても、たいていケトン体の質問があります。
「09/06/09 イトー
ケトン体と早朝の糖新生について質問です。
1型糖尿病、糖質制限中のイトーです。
私もケトンについてお聞きしたいです。
私は糖質制限して1週間目に定期検査で病院に行き 尿検査をしたら尿中ケトンが2+でした。
その時は順調に痩せていたのですが、 糖質制限を始めて3週間目以降体重は減りませんでした。
結局、3キロしか痩せておらず今も標準体重+5キロ程あります。
そして、糖質制限を始めて5週間目にまた定期検査があり 今度の尿検査ではケトンは出ていませんでした。 糖質制限を続けていくと尿中ケトンは出なくなるものでしょうか?
ちなみに血液中のケトンは計っておりません。
ケトンの無駄な消費?が減り、体重減少も止まったのでしょうか? もう少し痩せた方が良いのですが体重減少が止まり残念です。
インスリンの量は減ったので糖質制限は続けるつもりですが。
それと、糖新生についてお聞きしたいのですが、 私は朝食と昼食の食事量(炭水化物)の量は同じなのですが 朝食後は血糖値が高くなりやすく、 糖質の量は昼食と同じにも関わらずインスリンは二倍打ってます。
昼食は3単位のインスリンで済んでいますが 朝食は6単位打たなければ食後血糖値が下がりません 朝は糖新生が起きているのでしょうか。 それについても先生の意見をお聞きしたいです。
よろしくお願いします。」
「09/06/09 のぞみ
タイトルなし
先生、初めまして。
栄養士をしているのぞみと申します。先生のブログを拝見して色々と勉強をさせて頂いています。
学生時代からずっと疑問に思っていたことなのですが、ケトン体の利用についてです。国家試験の勉強の際だったと思うので教科書レベルなのですが・・
ケトン体は腎臓でも利用されるということですが、絶食時にはTCAサイクルが回らないからケトン体が生成されてということだったと思うのですが、絶食時には腎臓でも糖新生が行われていると思います。しかも絶食時には腎臓での比率が高まると本で読みました。ということは、腎臓でもTCAサイクルは回らないからケトン体利用はできないのではないかな?と思ったのです。
久々に思い出して色々調べてみたのですが、分からず・・。もし宜しければ教えて頂けると嬉しいです。」
「09/06/10 カンジパパ
ケトン体の数値
はじめまして。Glut1異常症のカンジパパです。いつも楽しみに拝見しています。ケトン体に関することなのでトラックバックさせていただきました。トラックバックという行為の本来の意義に疑問を覚えつつ。ご紹介もさせていただきましたので、これからもよろしくお願いします。」
イトーさん、のぞみさん、カンジパパさん。
コメントありがとうございます。
ケトン体について少し整理してみましょう。
アセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸のことを、まとめてケトン体といいます。ケトン体は、脂肪酸の分解により肝臓で作られ、血液中に出されます。
ケトン体は心筋、骨格筋、腎臓などさまざまな臓器で日常的にエネルギー源として利用されており、脂肪酸の合成にも再利用されます。人体に日常的に存在しているものなので、基本的に毒性はありません。 (^_^)
実際、意外かもしれませんが、基礎代謝の大部分を占める骨格筋や心筋は、エネルギー源の大部分が脂肪酸-ケトン体です。
つまり、私達は、ごく日常的に毎日24時間、「脂肪酸-ケトン体」エネルギーシステムを利用して生きているのです。
ケトン体の基準値は26~122μM/lですが、これはあくまでも、現代人が日常的に三食以上糖質を摂取している条件下の基準値です。
断食中の初期や 糖質制限食の初期の段階だと、「脂肪酸-ケトン体」エネルギーシステムが活性化するので、血中ケトン体は2000~4000μM/lていどに上昇するのが普通です。勿論このとき人体の細胞のTCAサイクルも活発に活動しています。
江部康二のように4~5年間、スーパー糖質制限食を続けている場合、ケトン体は、300~1400μM/lていどで、これは糖質制限食を実践している場合の正常値と考えられます。そして、農耕前の人類のケトン体の基準値も同様と考えられます。
要するに「脂肪酸-ケトン体」システムが活発化すれば、単純に血中のケトン体値は高値となりますが、インスリン作用が確保されていて、血糖値が正常なら全く何の問題もありませんし、これは生理的な現象なのです。 (^_^)
糖尿病のコントロールが悪くて、血糖値600mgとか、インスリン作用が欠落している時の病理的ケトン体上昇とは、はっきり区別する必要があります。
「生理的ケトンタ体上昇」と「病理的ケトン体上昇」は全く異なる状態なのですが、多くの医師が混同しているため、現場に混乱があります。 (*_*)
例えば最近の江部康二の血中ケトン体は1400μM/lでしたが、血糖値も含め検査データは全て正常です。尿中ケトン体は陰性です。
糖質制限食を続けて3ヶ月~6ヶ月が経過すると、血中のケトン体が従来の基準値より高値のままでも、尿中にはでなくなります。
これは心筋や骨格筋が効率よくケトン体を利用するようになることと、腎臓での再吸収が高まることによると考えられます。
体重減少は尿中にケトン体が陽性の時期は速やかに減りますが、尿中ケトン体陰性になってくると減少率はゆっっくりになります。いずれその人における一番ベストな体重になった時点で落ち着きます。
医学の教科書
「ハーパー・生化学」(原著27版)の訳本、155ぺージ・図16-9の説明に、
「心臓のような肝外組織では代謝エネルギー源は次の順に好まれて酸化される。
(1)ケトン体.(2)脂肪酸.(3)グルコース」
との記載があります。
また157ページ左側27行には、
「遊離脂肪酸は肝臓、心臓、骨格筋において好まれて利用される代謝エネルギー源であり、グルコースの消費を節約することができる。」
とあり、
157ページ、左側38行には、
「ケトン体は、骨格筋と心筋の主要な代謝エネルギー源であり、脳のエネルギーの必要性を部分的に満たす。」
とあります。
イトーさんのご質問
「それと、糖新生についてお聞きしたいのですが、 私は朝食と昼食の食事量(炭水化物)の量は同じなのですが 朝食後は血糖値が高くなりやすく、 糖質の量は昼食と同じにも関わらずインスリンは二倍打ってます。
昼食は3単位のインスリンで済んでいますが 朝食は6単位打たなければ食後血糖値が下がりません 朝は糖新生が起きているのでしょうか。」
1型糖尿人は、暁現象があることが多いので、仰有る通り、糖新生が朝高まっている可能性がありますね。バーンスタイン医師によれば、就寝後8~10時間が、一番暁現象が目立つそうです。
のぞみさん。
TCAサイクルは、絶食時も食事時も常に活動しています。人体の細胞のエネルギー生産装置は、ミトコンドリアです。
ミトコンドリア内で24時間TCAサイクルは活動しています。ミトコンドリアがあれば、細胞は脂肪酸-ケトン体をエネルギー源とします。
人体で唯一、赤血球だけはミトコンドリアを持っておらず、ブドウ糖しか利用できません。脳を始めとして赤血球以外の全ての細胞は、脂肪酸-ケトン体システムを利用します。
空腹時や夜間や絶食時などに、糖新生は主として肝臓でアミノ酸、グリセロール、乳酸などから行われますが、一部腎臓でも行われます。また飢餓状態が進行すると腎臓での糖新生が高まるようです。
最低限度のブドウ糖は、赤血球のために絶対必要なので、糖新生は必須です。
繰り返しになりますが、糖新生をしている時も同時に「脂肪酸-ケトン体」システムは活発に活動しています。
江部康二
ケトン体に関する質問は、結構多いですね。医師に糖質制限食の説明をしていても、たいていケトン体の質問があります。
「09/06/09 イトー
ケトン体と早朝の糖新生について質問です。
1型糖尿病、糖質制限中のイトーです。
私もケトンについてお聞きしたいです。
私は糖質制限して1週間目に定期検査で病院に行き 尿検査をしたら尿中ケトンが2+でした。
その時は順調に痩せていたのですが、 糖質制限を始めて3週間目以降体重は減りませんでした。
結局、3キロしか痩せておらず今も標準体重+5キロ程あります。
そして、糖質制限を始めて5週間目にまた定期検査があり 今度の尿検査ではケトンは出ていませんでした。 糖質制限を続けていくと尿中ケトンは出なくなるものでしょうか?
ちなみに血液中のケトンは計っておりません。
ケトンの無駄な消費?が減り、体重減少も止まったのでしょうか? もう少し痩せた方が良いのですが体重減少が止まり残念です。
インスリンの量は減ったので糖質制限は続けるつもりですが。
それと、糖新生についてお聞きしたいのですが、 私は朝食と昼食の食事量(炭水化物)の量は同じなのですが 朝食後は血糖値が高くなりやすく、 糖質の量は昼食と同じにも関わらずインスリンは二倍打ってます。
昼食は3単位のインスリンで済んでいますが 朝食は6単位打たなければ食後血糖値が下がりません 朝は糖新生が起きているのでしょうか。 それについても先生の意見をお聞きしたいです。
よろしくお願いします。」
「09/06/09 のぞみ
タイトルなし
先生、初めまして。
栄養士をしているのぞみと申します。先生のブログを拝見して色々と勉強をさせて頂いています。
学生時代からずっと疑問に思っていたことなのですが、ケトン体の利用についてです。国家試験の勉強の際だったと思うので教科書レベルなのですが・・
ケトン体は腎臓でも利用されるということですが、絶食時にはTCAサイクルが回らないからケトン体が生成されてということだったと思うのですが、絶食時には腎臓でも糖新生が行われていると思います。しかも絶食時には腎臓での比率が高まると本で読みました。ということは、腎臓でもTCAサイクルは回らないからケトン体利用はできないのではないかな?と思ったのです。
久々に思い出して色々調べてみたのですが、分からず・・。もし宜しければ教えて頂けると嬉しいです。」
「09/06/10 カンジパパ
ケトン体の数値
はじめまして。Glut1異常症のカンジパパです。いつも楽しみに拝見しています。ケトン体に関することなのでトラックバックさせていただきました。トラックバックという行為の本来の意義に疑問を覚えつつ。ご紹介もさせていただきましたので、これからもよろしくお願いします。」
イトーさん、のぞみさん、カンジパパさん。
コメントありがとうございます。
ケトン体について少し整理してみましょう。
アセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸のことを、まとめてケトン体といいます。ケトン体は、脂肪酸の分解により肝臓で作られ、血液中に出されます。
ケトン体は心筋、骨格筋、腎臓などさまざまな臓器で日常的にエネルギー源として利用されており、脂肪酸の合成にも再利用されます。人体に日常的に存在しているものなので、基本的に毒性はありません。 (^_^)
実際、意外かもしれませんが、基礎代謝の大部分を占める骨格筋や心筋は、エネルギー源の大部分が脂肪酸-ケトン体です。
つまり、私達は、ごく日常的に毎日24時間、「脂肪酸-ケトン体」エネルギーシステムを利用して生きているのです。
ケトン体の基準値は26~122μM/lですが、これはあくまでも、現代人が日常的に三食以上糖質を摂取している条件下の基準値です。
断食中の初期や 糖質制限食の初期の段階だと、「脂肪酸-ケトン体」エネルギーシステムが活性化するので、血中ケトン体は2000~4000μM/lていどに上昇するのが普通です。勿論このとき人体の細胞のTCAサイクルも活発に活動しています。
江部康二のように4~5年間、スーパー糖質制限食を続けている場合、ケトン体は、300~1400μM/lていどで、これは糖質制限食を実践している場合の正常値と考えられます。そして、農耕前の人類のケトン体の基準値も同様と考えられます。
要するに「脂肪酸-ケトン体」システムが活発化すれば、単純に血中のケトン体値は高値となりますが、インスリン作用が確保されていて、血糖値が正常なら全く何の問題もありませんし、これは生理的な現象なのです。 (^_^)
糖尿病のコントロールが悪くて、血糖値600mgとか、インスリン作用が欠落している時の病理的ケトン体上昇とは、はっきり区別する必要があります。
「生理的ケトンタ体上昇」と「病理的ケトン体上昇」は全く異なる状態なのですが、多くの医師が混同しているため、現場に混乱があります。 (*_*)
例えば最近の江部康二の血中ケトン体は1400μM/lでしたが、血糖値も含め検査データは全て正常です。尿中ケトン体は陰性です。
糖質制限食を続けて3ヶ月~6ヶ月が経過すると、血中のケトン体が従来の基準値より高値のままでも、尿中にはでなくなります。
これは心筋や骨格筋が効率よくケトン体を利用するようになることと、腎臓での再吸収が高まることによると考えられます。
体重減少は尿中にケトン体が陽性の時期は速やかに減りますが、尿中ケトン体陰性になってくると減少率はゆっっくりになります。いずれその人における一番ベストな体重になった時点で落ち着きます。
医学の教科書
「ハーパー・生化学」(原著27版)の訳本、155ぺージ・図16-9の説明に、
「心臓のような肝外組織では代謝エネルギー源は次の順に好まれて酸化される。
(1)ケトン体.(2)脂肪酸.(3)グルコース」
との記載があります。
また157ページ左側27行には、
「遊離脂肪酸は肝臓、心臓、骨格筋において好まれて利用される代謝エネルギー源であり、グルコースの消費を節約することができる。」
とあり、
157ページ、左側38行には、
「ケトン体は、骨格筋と心筋の主要な代謝エネルギー源であり、脳のエネルギーの必要性を部分的に満たす。」
とあります。
イトーさんのご質問
「それと、糖新生についてお聞きしたいのですが、 私は朝食と昼食の食事量(炭水化物)の量は同じなのですが 朝食後は血糖値が高くなりやすく、 糖質の量は昼食と同じにも関わらずインスリンは二倍打ってます。
昼食は3単位のインスリンで済んでいますが 朝食は6単位打たなければ食後血糖値が下がりません 朝は糖新生が起きているのでしょうか。」
1型糖尿人は、暁現象があることが多いので、仰有る通り、糖新生が朝高まっている可能性がありますね。バーンスタイン医師によれば、就寝後8~10時間が、一番暁現象が目立つそうです。
のぞみさん。
TCAサイクルは、絶食時も食事時も常に活動しています。人体の細胞のエネルギー生産装置は、ミトコンドリアです。
ミトコンドリア内で24時間TCAサイクルは活動しています。ミトコンドリアがあれば、細胞は脂肪酸-ケトン体をエネルギー源とします。
人体で唯一、赤血球だけはミトコンドリアを持っておらず、ブドウ糖しか利用できません。脳を始めとして赤血球以外の全ての細胞は、脂肪酸-ケトン体システムを利用します。
空腹時や夜間や絶食時などに、糖新生は主として肝臓でアミノ酸、グリセロール、乳酸などから行われますが、一部腎臓でも行われます。また飢餓状態が進行すると腎臓での糖新生が高まるようです。
最低限度のブドウ糖は、赤血球のために絶対必要なので、糖新生は必須です。
繰り返しになりますが、糖新生をしている時も同時に「脂肪酸-ケトン体」システムは活発に活動しています。
江部康二
先生こんにちは。
ケトン体については理解しているつもりなのですが、体重の増減について質問させて下さい。
私は糖質制限食に移行して以来、早朝空腹時血糖が260から130まで低下しました。
しかし、SU剤がよろしくないということを聞いて、SU剤を休薬したところ再び早朝空腹時血糖が210まで上昇しました。
それから10日、再び血糖値は低下に転じ、今朝は186でした。
ところが、糖質制限食~スーパー糖質制限食を継続している間、ほとんど体重の増減がありません。
身長175センチ体重84キロだったのが、現在83.5キロです。BMIは27.3、お世辞にも痩せたとは思えません。(笑)
先日何かで読んだのですが、中年以降で一番長生きするBMIグループに入っているから、まぁいいやって思ってはるのですが、私はなにか間違ったやり方をしているのでしょうか。
ケトン体については理解しているつもりなのですが、体重の増減について質問させて下さい。
私は糖質制限食に移行して以来、早朝空腹時血糖が260から130まで低下しました。
しかし、SU剤がよろしくないということを聞いて、SU剤を休薬したところ再び早朝空腹時血糖が210まで上昇しました。
それから10日、再び血糖値は低下に転じ、今朝は186でした。
ところが、糖質制限食~スーパー糖質制限食を継続している間、ほとんど体重の増減がありません。
身長175センチ体重84キロだったのが、現在83.5キロです。BMIは27.3、お世辞にも痩せたとは思えません。(笑)
先日何かで読んだのですが、中年以降で一番長生きするBMIグループに入っているから、まぁいいやって思ってはるのですが、私はなにか間違ったやり方をしているのでしょうか。
2009/06/18(Thu) 10:02 | URL | 飯山忍 | 【編集】
1型糖尿病のイトーです。
ご回答ありがとうございました。
尿中ケトンは出なくなるのですね。
やはり体重の減少が止まったのが残念です。
多少太ってる方が長生きすると何かで聞きましたが、
インスリンの効きが良くなることも考えると
もう少し痩せたいなとは思います。
体重は3キロだけ減ったんですが、
体脂肪は3%も減ったのが不思議でした。
機械の誤差もあるかもしれませんが純粋に脂肪が減ったのですかね。
暁現象に関しては割り切るしか無いでしょうか。
初めはランタスが効いてないのかと思ったのですが
ランタスを増やすと夜中に低血糖で目が覚めてました。
朝夜と二度に分けてランタスを打ってますし
食前血糖値も正常の範囲ですので
自分ではランタスの不足ではないと結論付けたのですが。
糖新生で血中に放出されたグルコースを
インスリンで再度細胞に戻すなんて
非効率的なシステムが不思議です。
ご回答ありがとうございました。
尿中ケトンは出なくなるのですね。
やはり体重の減少が止まったのが残念です。
多少太ってる方が長生きすると何かで聞きましたが、
インスリンの効きが良くなることも考えると
もう少し痩せたいなとは思います。
体重は3キロだけ減ったんですが、
体脂肪は3%も減ったのが不思議でした。
機械の誤差もあるかもしれませんが純粋に脂肪が減ったのですかね。
暁現象に関しては割り切るしか無いでしょうか。
初めはランタスが効いてないのかと思ったのですが
ランタスを増やすと夜中に低血糖で目が覚めてました。
朝夜と二度に分けてランタスを打ってますし
食前血糖値も正常の範囲ですので
自分ではランタスの不足ではないと結論付けたのですが。
糖新生で血中に放出されたグルコースを
インスリンで再度細胞に戻すなんて
非効率的なシステムが不思議です。
2009/06/18(Thu) 17:06 | URL | イトー | 【編集】
飯山忍さん、イトーさんへ(横レス失礼します)
インスリン抵抗性を減らすには減量と筋肉量の増加が有効だそうです。
一度、食品成分表を使い1日の総カロリーを計算されて、糖質制限に少しだけカロリー制限をプラスされると減量が可能になると思います。
ただし、食事制限だけの減量は筋肉量の減少につながる可能性がありますので、ウォーキングより効率の良い運動を取り入れることをお勧めします。
最も楽で効率の良い運動としてスロージョギングが注目されています。(NHK「ためしてガッテン」で最近紹介されましたので番組ホームページのアーカイブをご参照下さい。)
やり方は簡単で、息が苦しくならず、おしゃべりができる程度にゆっくりとジョギングするだけです。コツはできるだけ正しい姿勢を保って速くなりすぎないことです。1日30分(可能な場合毎日)でウォーキングよりはるかに高いカロリー消費率と脚の遅筋(赤筋)の増加が見込めインスリン抵抗性を下げることが可能です。
さらに2~3日に1回ジョギングの直前に(スロー)筋トレをすれば年を取ると衰えやすい速筋(白筋)も強化可能です。(shoさんのブログ「セルフ コントロール ラリー」に解説があります。スロー筋トレについても「ためしてガッテン」で過去に放送されました。)
インスリン抵抗性を減らすには減量と筋肉量の増加が有効だそうです。
一度、食品成分表を使い1日の総カロリーを計算されて、糖質制限に少しだけカロリー制限をプラスされると減量が可能になると思います。
ただし、食事制限だけの減量は筋肉量の減少につながる可能性がありますので、ウォーキングより効率の良い運動を取り入れることをお勧めします。
最も楽で効率の良い運動としてスロージョギングが注目されています。(NHK「ためしてガッテン」で最近紹介されましたので番組ホームページのアーカイブをご参照下さい。)
やり方は簡単で、息が苦しくならず、おしゃべりができる程度にゆっくりとジョギングするだけです。コツはできるだけ正しい姿勢を保って速くなりすぎないことです。1日30分(可能な場合毎日)でウォーキングよりはるかに高いカロリー消費率と脚の遅筋(赤筋)の増加が見込めインスリン抵抗性を下げることが可能です。
さらに2~3日に1回ジョギングの直前に(スロー)筋トレをすれば年を取ると衰えやすい速筋(白筋)も強化可能です。(shoさんのブログ「セルフ コントロール ラリー」に解説があります。スロー筋トレについても「ためしてガッテン」で過去に放送されました。)
2009/06/18(Thu) 21:24 | URL | tomo | 【編集】
tomoさん>
アドバイスありがとうございます。実はスロージョギングは二年ほど前から近所にグループがあったのでぼちぼち参加してました。
で、腹が出るのが気になっていたので筋トレもしてたんですが・・・
ぶっちゃけ、仕事が忙しいのを言い訳にどっちも最近ご無沙汰で・・・(^^;)ゞ
まず反省からはじめます。(笑)
アドバイスありがとうございます。実はスロージョギングは二年ほど前から近所にグループがあったのでぼちぼち参加してました。
で、腹が出るのが気になっていたので筋トレもしてたんですが・・・
ぶっちゃけ、仕事が忙しいのを言い訳にどっちも最近ご無沙汰で・・・(^^;)ゞ
まず反省からはじめます。(笑)
2009/06/18(Thu) 21:52 | URL | 飯山忍 | 【編集】
一人暮らしで食事を作るのが面倒くさく、弁当やお惣菜を買って、ご飯を豆腐に置き換えています。市販の弁当だと、どうしても揚げ物が多くなってしまいます。コロッケは食べませんが、白身魚のフライとか、ちくわの天ぷらとか食べても、べらぼうに血糖値はあがらないのでしょうか?主食は排除しているのに、揚げ物もダメとなると、食べるものが無くなってしまいます。弁当でも糖質制限食はできますか?アドバイスお願いします。
2009/06/18(Thu) 22:24 | URL | ケイ | 【編集】
ケイさん。
「1回の食事で摂取する合計糖質量」がキーワードです。
1gの糖質が3mg血糖値をあげます。
てんぷらやフライの糖質は唐揚げより多いですが、他の食材との組み合わせ次第ですね。
私も唐揚げはよく食べます。
「1回の食事で摂取する合計糖質量」がキーワードです。
1gの糖質が3mg血糖値をあげます。
てんぷらやフライの糖質は唐揚げより多いですが、他の食材との組み合わせ次第ですね。
私も唐揚げはよく食べます。
2009/06/19(Fri) 07:58 | URL | 江部康二 | 【編集】
一人だけ明後日を向いたコメントでしたが、とりあげていただいてありがとうございます。
今度は、「『脂肪酸-ケトン体』エネルギーシステムの活性化が落ち着いてくること」が気になってきましました。どのくらいの期間で落ち着くのか(江部先生の例では遅くても 4、5 年で落ち着くということですね)、またどこまで落ち着くのか(同じく、300~1400 μM/L でしょうか)といったことが気になります。考えるのは Glut1 異常症側からのことですが。
以上、自分のコメントを訂正させていただくと、正確には「Glut1 異常症の子どもを持つカンジパパ」でした。ありがとうございました。
今度は、「『脂肪酸-ケトン体』エネルギーシステムの活性化が落ち着いてくること」が気になってきましました。どのくらいの期間で落ち着くのか(江部先生の例では遅くても 4、5 年で落ち着くということですね)、またどこまで落ち着くのか(同じく、300~1400 μM/L でしょうか)といったことが気になります。考えるのは Glut1 異常症側からのことですが。
以上、自分のコメントを訂正させていただくと、正確には「Glut1 異常症の子どもを持つカンジパパ」でした。ありがとうございました。
カンジパパさん。
摂取カロリー比脂質が56%程度のスーパー糖質制限食だと、
血中ケトン体が1000くらいあっても
尿中ケトン体は3~6ヶ月で出なくなります。
しかし、脂質70~80%レベルだと、血中ケトン体値は3000レベルを保つようで、その場合は尿中ケトン体も2年、3年たっていても陽性です。患者さんでもそういう方がごく少数おられます。
ケトン食の脂質摂取だと血中ケトン体のレベルは3000くらいあるのではないでしょうか。
それくらいだと腎臓の再吸収が高まっていても少し尿中にケトン体がでると思います。
私のように6~7年スーパー糖質制限食だと
血中ケトン体は1000くらいですが、
尿中ケトン体は陰性です。
摂取カロリー比脂質が56%程度のスーパー糖質制限食だと、
血中ケトン体が1000くらいあっても
尿中ケトン体は3~6ヶ月で出なくなります。
しかし、脂質70~80%レベルだと、血中ケトン体値は3000レベルを保つようで、その場合は尿中ケトン体も2年、3年たっていても陽性です。患者さんでもそういう方がごく少数おられます。
ケトン食の脂質摂取だと血中ケトン体のレベルは3000くらいあるのではないでしょうか。
それくらいだと腎臓の再吸収が高まっていても少し尿中にケトン体がでると思います。
私のように6~7年スーパー糖質制限食だと
血中ケトン体は1000くらいですが、
尿中ケトン体は陰性です。
2009/06/20(Sat) 08:19 | URL | 江部康二 | 【編集】
血中ケトン体濃度が高くなると、お酒を飲んでいなくても呼気中のアルコールを計測する検知器が反応することがあるそうですが、どうなんでしょう。
ドクターの証明書でも貰って携帯していたほうがいいんでしょうかねぇ。お酒は飲みませんが、車をよく利用するのでちょっと怖いですね。
ドクターの証明書でも貰って携帯していたほうがいいんでしょうかねぇ。お酒は飲みませんが、車をよく利用するのでちょっと怖いですね。
2009/06/20(Sat) 10:25 | URL | 飯山忍 | 【編集】
飯山忍さん。
「血中ケトン体濃度が高くなると、お酒を飲んでいなくても呼気中のアルコールを計測する検知器が反応することがある」
これは全く知りませんでした。
私にもよくわかりません。
2009/06/21(Sun) 19:54 | URL | 江部康二 | 【編集】
2009/06/21(Sun) 22:02 | URL | 飯山忍 | 【編集】
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