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ケトン体、アセト酢酸
こんにちは。

昨日は、2週間ぶりにテニスをしたので、若干の筋肉痛があります。練習不足を痛感します。

さて今回は、大阪のシンドバッドさんからアセト酢酸についてコメント・質問をいただきました。


アセト酢酸とは何かを知りたいです。

地元の担当医は結構理解があり、糖質制限してることを告げていますが、検査結果については、「どう読んだら良いのでしょうかね?」とのこと。またアセト酢酸には 毒素も有るのでは?という意見でした。
よろしくお願いします。
大阪のシンドバッド | 2009.06.01(月)」



大阪のシンドバッドさん。
コメントありがとうございます。

ケトン体アセト酢酸・・・確かに耳慣れない用語ですよね。(∵)?

アセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸のことをまとめてケトン体といいます。ケトン体は、脂肪酸の分解により肝臓で作られ、血液中に出されます。

ケトン体は心筋、骨格筋、腎臓などさまざまな臓器で日常的にエネルギー源として利用されており、脂肪酸の合成にも再利用されます。人体に日常的に存在しているものなので、基本的に毒性はありません。 (^_^)

実際、意外かもしれませんが、基礎代謝の大部分を占める骨格筋や心筋は、エネルギー源の大部分が脂肪酸-ケトン体です。

つまり、私達は、ごく日常的に毎日24時間、「脂肪酸-ケトン体」エネルギーシステムを利用して生きているのです。

ケトン体の基準値は26~122μM/lですが、これはあくまでも、現代人が日常的に三食以上糖質を摂取している条件下の基準値です。

断食中や 糖質制限食の初期の段階だと、「脂肪酸-ケトン体」エネルギーシステムが活性化するので、血中ケトン体は2000~4000μM/lていどに上昇するのが普通です。

江部康二のように4~5年間、スーパー糖質制限食を続けている場合、ケトン体は、300~1400μM/lていどで、これは糖質制限食を実践している場合の正常値と考えられます。

要するに「脂肪酸-ケトン体」システムが活発化すれば、単純に血中のケトン体値は高値となりますが、インスリン作用が確保されていて、血糖値が正常なら全く何の問題もありませんし、これは生理的な現象なのです。

糖尿病のコントロールが悪くて、血糖値600mgとか、インスリン作用が欠落している時の病理的ケトン体上昇とは、はっきり区別する必要があります。


例えば最近の江部康二の血中ケトン体は1400μM/lでしたが、血糖値も含め検査データは全て正常です。


医学の教科書
「ハーパー・生化学」(原著27版)の訳本、155ぺージ・図16-9の説明に、

「心臓のような肝外組織では代謝エネルギー源は次の順に好まれて酸化される。
(1)ケトン体.(2)脂肪酸.(3)グルコース」

との記載があります。

また157ページ左側27行には、

「遊離脂肪酸は肝臓、心臓、骨格筋において好まれて利用される代謝エネルギー源であり、グルコースの消費を節約することができる。」

とあり、

157ページ、左側38行には、

「ケトン体は、骨格筋と心筋の主要な代謝エネルギー源であり、脳のエネルギーの必要性を部分的に満たす。」

とあります。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
江部先生 コメントありがとうございました。
6/27に駅前診療所に予約が取れて伺うのですが、それまで待てなかったので質問させていただきました。
5/30の検査では総ケトン体 379
HbA1c 5.8
で喜んでいます。
今後もがんばって糖質制限色を楽しく続けます。

最近糖質制限のスイーツを色々考えながら
作っています。
もう少し種類が増えたら、私のブログで紹介
する予定です。
2009/06/08(Mon) 19:17 | URL | 大阪のシンドバッド | 【編集
はじめまして
はじめまして。
最近、近親にて糖尿病が発覚し、勉強のため訪問させていただきました。
近親ということもあり、自身の心配もあるのですが…。
また訪問させていただきます。
2009/06/08(Mon) 23:56 | URL | jamjam | 【編集
体重減少
スーパー糖質制限食にしてから、100kgあった体重が一週間で95.5kgになりました。すい臓の負担は軽減されると思いますが、ちょっと怖いです。
2009/06/09(Tue) 06:20 | URL | ケイ | 【編集
カロリー
カロリー計算してみたら、1300kcalでした。身長が178cmですので、かなり不足しています。
足や手に力が入りません。こんな状態でも、膵臓は回復するのでしょうか?ごはんのカロリーの高さを痛感しました。
2009/06/09(Tue) 08:23 | URL | ケイ | 【編集
Re: カロリー
ケイさん。

糖質制限食ですので、
タンパク質・脂質はしっかり摂取して低カロリーになりすぎないようにしましょう。
糖質制限食で膵臓のβ細胞は休養できるので、疲弊していた分は回復します。
2009/06/09(Tue) 12:22 | URL | 江部康二 | 【編集
先生、初めまして。
栄養士をしているのぞみと申します。先生のブログを拝見して色々と勉強をさせて頂いています。
学生時代からずっと疑問に思っていたことなのですが、ケトン体の利用についてです。国家試験の勉強の際だったと思うので教科書レベルなのですが・・
ケトン体は腎臓でも利用されるということですが、絶食時にはTCAサイクルが回らないからケトン体が生成されてということだったと思うのですが、絶食時には腎臓でも糖新生が行われていると思います。しかも絶食時には腎臓での比率が高まると本で読みました。ということは、腎臓でもTCAサイクルは回らないからケトン体利用はできないのではないかな?と思ったのです。
久々に思い出して色々調べてみたのですが、分からず・・。もし宜しければ教えて頂けると嬉しいです。
2009/06/09(Tue) 19:48 | URL | のぞみ | 【編集
初めまして。
先生、初めまして。
栄養士をしているのぞみと申します。先生のブログを拝見して色々と勉強をさせて頂いています。
学生時代からずっと疑問に思っていたことなのですが、ケトン体の利用についてです。国家試験の勉強の際だったと思うので教科書レベルなのですが・・
ケトン体は腎臓でも利用されるということですが、絶食時にはTCAサイクルが回らないからケトン体が生成されてということだったと思うのですが、絶食時には腎臓でも糖新生が行われていると思います。しかも絶食時には腎臓での比率が高まると本で読みました。ということは、腎臓でもTCAサイクルは回らないからケトン体利用はできないのではないかな?と思ったのです。
久々に思い出して色々調べてみたのですが、分からず・・。もし宜しければ教えて頂けると嬉しいです。
2009/06/09(Tue) 19:49 | URL | のぞみ | 【編集
ケトン体の数値
はじめまして。Glut1異常症のカンジパパです。いつも楽しみに拝見しています。ケトン体に関することなのでトラックバックさせていただきました。トラックバックという行為の本来の意義に疑問を覚えつつ。ご紹介もさせていただきましたので、これからもよろしくお願いします。
2009/06/10(Wed) 01:21 | URL | カンジパパ | 【編集
トラックバック失敗
度々すみません。先ほどトラックバックさせていただきました、と書きましたができていませんでした。fc2 ブログの方だけできるんでしょうか?ま、大した問題ではないのでお気になさらないでください。失礼しました。
2009/06/10(Wed) 01:39 | URL | カンジパパ | 【編集
Re: トラックバック失敗
カンジパパさん。

どうやら、FC2ブログ内部でしか、トラックバックできないようです。
ケトン体のこと、また質問が3人くらいの方からありましたので、
江部康二自身のデータも含めて一度記事にしたいと思います。
2009/06/10(Wed) 14:29 | URL | 江部康二 | 【編集
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