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リラグルチド注射
おはようございます。

リラグルチドに関して、下町の糖尿人さんから、コメントをいただきました。

「 横から失礼します。
リラグルチドなどのGLP-1アナログ製剤は期待していますが、リラグルチドは最近米国で甲状腺癌との関連を示唆する動物試験の結果が出たとかで、米国では承認が難しくなっているようです。DPP-4阻害剤もちょっと心配です。
下町の糖尿人 | 2009.05.30(土)」


下町の糖尿人さん。貴重な情報をありがとうございます。

そうですか。「リラグルチド」あるていど期待できる製剤と思っていたのですが、残念ですね。
甲状腺癌との関連で米国で承認されないなら当然、日本でも無理でしょうね。

江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
日本糖尿病学会
糖尿病を発症して直ぐに糖質制限食を始めて1年が経ちました。お陰さまで、HbA1cは5,3と良好にコントロールされています。
先週の大阪で開催された本糖尿病学会に参加しました。大学の栄養学の先生は、「従来の御飯を主食とする食事が日本人の世界一の長寿命に貢献している。この良い食事は正しく、炭水化物は60%は摂らないといない。」と強調されていました。またドクターは「もし患者さんが糖質制限食の話をしたならば、こう言って止めさせなさい。人間は1時間に5gの糖質が必要で、1日に最低120gの糖質が必要になると」。この学会では糖質制限食の話などはとても口にできない雰囲気です。
正常人には従来の食事で問題ないが、糖尿病を発症した人には違った対応が必要であることが理解されていません。
また、注射するインスリンの量の目安として「カーボカウント」(炭水化物の量だけと計算してインスリン量を計算する方法)という方法があり、非常に簡便な方法ですが、この方法も日本糖尿病学会ではまだ認めていない(?)ようです。驚きました。
「カーボカウント」を否定する意見として、ハッキリしたものはないようですが、タンパク質や脂肪も血糖値を上げるので、炭水化物だけでは問題であることが一つの理由(?)のように思いました。
三大栄養素の血糖値上昇曲線は良く知られています。炭水化物を100%とすると、タンパク質は50%、脂肪は10%で時間も遅れる。ここで問題になるのは、正常人、2型、1型で当然血糖値の上昇曲線は変わってきます。その比較データは見たことありません。正常人では、タンパク質や脂肪は一部ブドウ糖として吸収されるが、血糖値はほとんど上昇しなく、1型の人は、タンパク質や脂肪でも血糖値が上がることが予想されます。どの程度かはデーターを見たことがないので分かりませんが。2型は多少インスリンの分泌があるので多分ほとんど上昇しないと思われます。
タンパク質や脂肪でも血糖値を上げるということは、炭水化物を摂らなくてもブドウ糖を補給できることを意味していると思います。学会でも三大栄養素の血糖値の上昇曲線を示され、炭水化物が必要と強調されていましたが、タンパク質や脂肪からでもブドウ糖を摂取できることは無視されています。
糖尿病の治療で、従来からの食事療法と投薬の方法で血糖値をコントロールできているのは約50%程度のようですし、各種のスタディーで血糖値をコントロールしている患者のHbA1cを見ると7%と8%です。これで血糖値がコントロールされていると言えるのでしょうか。さらに驚いたことは、厳しくコントールしてHbA1cを6.5%以下にしたスタディーでは、途中で死亡率が高くなり中止したと言うことでした。血糖値を厳しくコントロールして死亡率が高くなったとは一体どうなっているのかと不思議に思いました。しかし、理由が理解できました。それは高血糖だけでなく低血糖も悪影響があると言うことです。HbA1cが低くなることは、高血糖だけを下げているのではなく低血糖にもなって下がっているのです。1型の患者さんの血糖値の変化の例がありましたが、食後は300mgを超えかと思えば、インスリンを注射後は50mgに下がると言うように血糖値が乱高下をしているのです。ドクターがこれで血糖値をコントロールしていると考えていることには驚きました。投薬で血糖値をコントロールしている場合のHbA1cは単純には信用できないと思います。
また少し気になったのは、ドクターが食事療法に関しては栄養士さんに任せてるようで、意見をあまり言われないことです。

以上日本糖尿病学会に参加して感じたことを書きましたが、医学関係者が本当に患者ことを考えて治療に当たっているかが疑問に思えてきました。
2009/05/30(Sat) 13:13 | URL | イーサン | 【編集
炭水化物抜きの効果①
初めまして。先生のHPを拝見させて頂いてから、半年間主食抜きで過ごしお陰様で七㎏減。嬉しいですがなんだか最近停滞気味です。30代前半の157㎝の55㎏なのでもう五㎏は落としたいのですが糖質制限は継続していれば体重は落ち続けるんでしょうか?私はまだ糖尿病の診断は受けていないのですが、両親が糖尿病でいつか必ず発症するだろうとびくびくしています。父は糖尿病の合併症をどんどん起こして(透析、緑内障、ラクナ梗塞、下肢の切断)10年程前に他界。当時私も家族も本人もカロリー制限が正しいと教え込まれていたので頑張っている父が内服からインスリン注射、入院とどんどん進行していき、最後は心臓に菌がついたとかで糖尿病は本当に怖い病気だと思いました。でも現在先生のHPや本を見せて頂いたり自分なりに調べたら、悪化していくような生活を送っていたなぁと怖くなりました。カロリー制限でお腹がすくので入院中も夜中に看護婦さんに隠れて父なりに栄養あるけど小さくていいだろうと乾パンを食べて翌日は血糖値600にあがり看護婦さんにばれ父に頼まれせっせっと間食用の食材を運んだ母も荷物検査までされてかなり怒られていた記憶があります。お腹がすく父に懇願されたんでしょう。
2009/05/31(Sun) 09:03 | URL | うりぼう | 【編集
炭水化物抜き効果②
私も小さい頃から甘いものには目がなくいつもぽっちゃり体型でアトピーがあり胃腸が弱く大腸神経過敏症と診断されたこともありました。病院にかかっていたのでひどくなったら薬をもらう程度で経過していました。10年前のある時きな粉餅を七個食べてその日はお腹いっぱいでそれ以外のものを何も食べなかったのですが翌日には顔中に吹き出ものがでました。その後に注意するともち米系のものを食べると湿疹が悪化する事に気が付き控えるようになりました。半年前までの食生活はコンビニに偏り、パスタ、丼弁当、お握り、必ずデザートと今なら怖い位に炭水化物生活でした。どんどん太っていくし(5年で10㎏増)食後は強烈な睡魔に襲われ夏はニキビと何か変だなと調べて炭水化物不耐症?などから先生のHPにたどり着き今に至ります。肌も改善、体重減少、何より食後すぐに眠くならなくなりました。今後も継続して兄や母にも勧めます。帰省時の食後は兄も母もすぐうたた寝に入っておりハッとしました。一つ質問ですが朝食抜きでハードな作業をすると冷や汗がでて父の低血糖症状のような状態になります。薬を服用していなくてもそんな事がありますか?何かの機会に教えて頂ければ幸いです。これからも先生を信じていきます。本当に長生きして下さい。
2009/05/31(Sun) 09:16 | URL | うりぼう | 【編集
Re: 日本糖尿病学会
イーサン 様

大阪で第52回日本糖尿病学会年次学術集会があり、東海大学医学部の、山門一平先生、大櫛陽一先生、金大成先生、そして共同演者の江部康二により、

「2型糖尿病における低炭水化物食の有用性とテーラーメード運動処方」

という演題で学会発表が行われました。

もう一つ、糖質制限食の演題が、九州の丸岡先生から出されていました。

日本糖尿病学会で初めて糖質制限食の演題が発表された、記念すべき第52回といえます。
少しずつ、医学界でも変化は起きていますので・・・。

糖質管理食の演題もすこしづつ増えているようです。
また糖尿病専門施設で、少なくとも1型糖尿病には「糖質管理食」を導入しているところが
少し出てきていますよ。

HbA1cを強化コントロールしたら死亡数増加というのはACCORD試験のことですね。

2008.9.30のブログ「2型糖尿病の厳格な血糖管理・大規模試験の衝撃的な結果」
ご参照いただけば幸いです。
2009/05/31(Sun) 20:09 | URL | 江部康二 | 【編集
Re: 炭水化物抜き効果②
うりぼうさん。

「一つ質問ですが朝食抜きでハードな作業をすると冷や汗がでて父の低血糖症状のような状態になります。薬を服用していなくてもそんな事がありますか?」

空腹時に運動やハードな作業をすると、
運動によりインスリンとは無関係に筋肉が血糖値を取り込みます。
そのため薬を内服していなくても低血糖になることはあります。
2009/05/31(Sun) 20:15 | URL | 江部康二 | 【編集
有難うございました
お忙しい所さっそくの返答を有難うございました。身近に糖尿病の父がいて、よく遺伝するからねと言われるので過敏になっているのかもしれません。空腹で冷や汗がでたりイライラすることが昔からあったので、父がそういう時は甘いものをというのでその通りにしていました。大人になってから色々調べてみると父の短気な所やいつも疲れている所、水分をたくさん飲む所、かゆがる所など全部病気のせいだったんだと理解できました。江部先生のような医師と早く出逢えていたら父がまだいたかも…と思わずにはいられません。an・anも見ました。お体に気を付けて、札幌にも来てくださいね。
2009/05/31(Sun) 21:37 | URL | うりぼう | 【編集
Re: 本を読ませていただきました。
繁太郎さん。

本のご購入、ありがとうございます。
また糖質制限食実践で、筋肉量の減少なしで、減量成功おめでとうございます。
糖質制限食により、ほとんどの人において持久力が向上します。

ただ筋肉中のグリコーゲンが一定以上減ったら、足がだるく感じると思いますので
こういうときは糖質を補充しても筋肉がどんどん取り込んでくれるので
グリコーゲンが補充されるまでは血糖値はあまり上昇せず、肥満ホルモンインスリンもあまり分泌されません。

繁太郎さんの今の方法でよいと思いますよ。

なお運動と糖質制限食に関しては
カテゴリーの「運動とエネルギー源」「糖尿人とスポーツ」「人体のエネルギーシステム」
をご参照くださいね。
2009/06/07(Sun) 19:26 | URL | 江部康二 | 【編集
はじめまして
はじめまして。四季と申します。
私は現在26歳の女性です。
身長159cm、体重39㎏のいわゆる痩せ型です。これまでに肥満暦もありません。
昨年、風邪を引いたときに病院にいくと、血糖値が244㎎/dlもあり、あわて風邪が治ってから75gブドウ糖負荷検査をしました。
A1cが5.4% 抗GAD 1.3以下でした。
血糖値は空腹時から2時間まで、30分間隔で 82→ 163→ 123→ 148→ 117 でした。
そのときは、「血糖値があがりやすい体質」ということで、特に治療は無く、玄米食に切り替えたり、低GI食品を意識的に食べたり、ウォーキングなどの運動を意識的に取り入れました。

1年経ち、先日再度75gブドウ糖負荷検査を実施したところ、
A1c 5.1%
血糖値 空腹時から30分間隔で2時間まで
80→ 206 → 215 → 233 → 194
となりました。
私は1年間生活習慣を意識していたので、すっかり良くなっていると思って検査に臨んだので、ショックが大きかったです。
インスリンは空腹時から30分間隔で
2.9→ 39.9→ 27.9→ 33.9→ 30.2でした。
分泌はしていますが、量が少ないのです。
そして効きが悪いのです。

先生いわく、典型的な1型糖尿病とも言いにくいし、A1cの数値を見ても、基準値内。
コレステロールも高くないし、2型を疑うにもいまいち確信がもてないとのこと。

対策として、糖の分解を遅らせる薬(おそらくベイスンなど)を使うか?と提案されましたが、下痢が伴うため、痩せ型の私にはすすめたくないと言われました。
私の体のことを考えると、低単位(2単位程度)のインスリン注射を打って経過を見るのがベターだといわれました。

しかし、インスリン注射ときくと、すい臓にムチ打つイメージ、手放せなくなるイメージが強く、積極的になれません。

先生も私のような症例は初めてらしく、対策が分からないとおっしゃいます。

江部先生、私の体はいったいどうなっているのでしょうか? まったく自分でも分からないのが何より不安で、つらいです。
とにかくは、糖質制限食の勉強をしてみようと思います。

長文失礼しました。なにかアドバイスがあればお願いします。
2009/06/07(Sun) 21:52 | URL | 四季 | 【編集
Re: はじめまして
[「75gブドウ糖負荷検査を実施したところ、
A1c 5.1%
血糖値 空腹時から30分間隔で2時間まで
80→ 206 → 215 → 233 → 194 」

このデータなら、糖尿病ではなくて境界型ですね。
ただ1時間値が180mg以上ありますので将来糖尿病になりやすいタイプです。

糖質制限食実践でそれが防げると思います。
勿論インスリン注射は要りません。
2009/06/08(Mon) 17:05 | URL | 江部康二 | 【編集
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