2009年05月26日 (火)
おはようございます。
てぃむさんから、興味深いコメントをいただきました。
「お忙しいところ、わざわざのコメントありがとうございます。
まさしくおっしゃる通り、入院した時にケトアシドーシスを起こしていると言われ、尿にはタンパクまでおりてました^^;
2型でケトアシドーシスを起こすとは・・と驚かれた記憶があります。
あと3日放置していたら昏睡して死んでいたかもしれない、と言われ心底ぞっとしました。ですので入院して即一日4回のインシュリンでしたね。いい経験でした。
2週間ほどで一応の正常値あたりには落ちました。
もともとペットボトルのジュースなどは毎日のように飲んでましたが、糖尿と診断される数カ月前くらいからはさらに拍車がかかって、入院前日は恐らく500mlを6,7本一気に飲んだと思います。飲みきった数秒後にのどが渇くので、(これは絶対なにかおかしい!)と思い病院へ行ったわけです。
とはいえ当時は今より30kg重く、肥満でもありましたし、退院後一年近くは普通のカロリー制限食で6,0くらいまでが下げれる限界でしたから、β細胞の機能不全?やインスリン抵抗というものは当然あると思います。母も糖尿ですし遺伝性も。
今は江部先生の糖質制限食がこの壁を突破して血糖を正常値に限りなく近づける唯一の道であると確信しております。もっと早く気付いていれば・・・と思います(そこまで手遅れではないですが)
ただ、最初の高血糖で腎臓のフィルターが損傷したのか、もともと腎炎があったのかはわかりませんが、尿たんぱくが+-程度でずっと続いており、尿アルブも+-なので糸球体の何らかの障害もあるようです。主治医の先生はこれほど早く腎症は起きないはずだから、元々の軽い腎炎ではないか?と仰いますが、腎生検にはまだまだ早すぎるとも言われなんなのか確定できません。
糖質制限食を徹底しますとどうしても高たんぱく食となり腎臓病のたんぱく制限量を軽々とオーバーしますので、自分の状態に合わせてゆるやかに糖質制限を続けていき、DPP阻害薬などの次世代薬によるβ細胞増殖に望みをつなぎたい、と思っております(そうするとa1cを維持したまま食事の糖質の比率を増やせて腎臓への負担が減る?んではないかと)
まぁ主治医の先生はインクレチン系の新薬が出ても残念ながら自分のような軽症には厚生省の方針で恐らく投薬許可が出ない、a1cの下限か罹病期間で制限が設けられるはず、と仰いますが^^;
軽症というのと糖質制限により努力して下げている人というのは同じではないと思うんですけどね。
努力してる人に「あなたはa1cが5の前半で軽いから新薬の適応ではなく出せない」というのは実にひどい話です。まぁ新薬も膵炎等のリスクがあるからでしょうが・・・
そういえば先日体重が減りすぎてちょっとたまに目まいがします、と言いましたら、主治医の先生も専属の管理栄養士も友人知人さらに嫁までもことごとくに「炭水化物をもう少し摂取して」と言われました。いや~・・取れません。だって測定機でどれ位上がるかわかっちゃいますもん。自分が一番わかってます。それに「もう少し」っていくつよ!?アバウトすぎるという・・・^^;
日本の糖尿医療の現場ってこんなのばっかりなんでしょうね。
長くなりました。
最新のa1cは5,2で、空腹時はいつも70~80くらいです(たまーに、月1、2くらいで食後2時間140あたりからなかなか下がらない謎の日がありますが)
これからも糖質制限、食後の有酸素運動、体重維持、頑張って続けていきたいと思います。本も買って母や知り合いに薦めたいと思います。コメントありがとうございました。
てぃむ | 2009.05.26(火) 」
てぃむさん。
本のご購入そして、とても参考になるコメント、ありがとうございます。まさにペットボトル症候群だったのですね。
尿蛋白が(±)ていどならば、血液検査(クレアチニンなど)で腎機能の悪化がなければ、糖質制限食実践に問題はありません。
すなわち、てぃむさんのレベルなら高タンパク・高脂質のスーパー糖質制限食で、何の問題もありません。
もっとも「最新のa1cは5,2で、空腹時はいつも70~80くらい」なら、いまくらいの緩い糖質制限食でも目標達成しておられますね。
私の母親は、20年来糖尿病です。現在85才ですが完全自立で一人暮らしです。2009年でHbA1c6.1%程度です。糖質制限食を数年間実践しています。
2007年11月、HbA1c7.0%くらいで、尿中微量アルブミン299(正常30以下)と上昇したので、糖質制限食をそれまでより厳しくしました。即ちより高蛋白・高脂質食にしました。
その結果、HbA1cは改善していき、だいたい、6.1~6.3%で推移しています。2008年12月の尿中微量アルブミンは33.3まで改善しあと一歩で正常です。
糖質制限食により血糖コントロールが良くなることで、腎糸球体の最小血管の障害も、軽度のものは改善する可能性があるようです。他にも微量アルブミンが消えた患者さんがいます。
ブログ読者の書き込みでもスーパー糖質制限食実践半年くらいで尿蛋白が消えたとのコメントがありました。
またご自身が1型糖尿病の米国のバーンスタイン医師は、小児期12才に1型糖尿病を発症し、以後インスリンを打ち続けておられます。「バーンスタイン医師の糖尿病の解決」(メディカルトリビューン)の著者です。
35才、顕性腎症前期となった頃、SMBGで血糖自己測定をしながら食事療法を研究し、徹底した糖質制限食を開始。
尿中微量アルブミンの増加する「早期腎症期」より進行した、蛋白尿が出現する段階の「顕性腎症前期」から、糖質制限食で回復しタンパク尿消失。
45才で医学部に入学、49才で医師になり、糖尿病を徹底的に研究。以後、多数の糖尿病患者を診察。
73才現在、糖尿病合併症もなく、現役医師としてお元気にお過ごしです。
それから、肥満そのものが蛋白尿の原因となることがあります。糖質制限食で血糖コントロールしながら、体重も減少すれば蛋白尿消失も充分期待できますよ。(⌒o⌒)v
江部康二
てぃむさんから、興味深いコメントをいただきました。
「お忙しいところ、わざわざのコメントありがとうございます。
まさしくおっしゃる通り、入院した時にケトアシドーシスを起こしていると言われ、尿にはタンパクまでおりてました^^;
2型でケトアシドーシスを起こすとは・・と驚かれた記憶があります。
あと3日放置していたら昏睡して死んでいたかもしれない、と言われ心底ぞっとしました。ですので入院して即一日4回のインシュリンでしたね。いい経験でした。
2週間ほどで一応の正常値あたりには落ちました。
もともとペットボトルのジュースなどは毎日のように飲んでましたが、糖尿と診断される数カ月前くらいからはさらに拍車がかかって、入院前日は恐らく500mlを6,7本一気に飲んだと思います。飲みきった数秒後にのどが渇くので、(これは絶対なにかおかしい!)と思い病院へ行ったわけです。
とはいえ当時は今より30kg重く、肥満でもありましたし、退院後一年近くは普通のカロリー制限食で6,0くらいまでが下げれる限界でしたから、β細胞の機能不全?やインスリン抵抗というものは当然あると思います。母も糖尿ですし遺伝性も。
今は江部先生の糖質制限食がこの壁を突破して血糖を正常値に限りなく近づける唯一の道であると確信しております。もっと早く気付いていれば・・・と思います(そこまで手遅れではないですが)
ただ、最初の高血糖で腎臓のフィルターが損傷したのか、もともと腎炎があったのかはわかりませんが、尿たんぱくが+-程度でずっと続いており、尿アルブも+-なので糸球体の何らかの障害もあるようです。主治医の先生はこれほど早く腎症は起きないはずだから、元々の軽い腎炎ではないか?と仰いますが、腎生検にはまだまだ早すぎるとも言われなんなのか確定できません。
糖質制限食を徹底しますとどうしても高たんぱく食となり腎臓病のたんぱく制限量を軽々とオーバーしますので、自分の状態に合わせてゆるやかに糖質制限を続けていき、DPP阻害薬などの次世代薬によるβ細胞増殖に望みをつなぎたい、と思っております(そうするとa1cを維持したまま食事の糖質の比率を増やせて腎臓への負担が減る?んではないかと)
まぁ主治医の先生はインクレチン系の新薬が出ても残念ながら自分のような軽症には厚生省の方針で恐らく投薬許可が出ない、a1cの下限か罹病期間で制限が設けられるはず、と仰いますが^^;
軽症というのと糖質制限により努力して下げている人というのは同じではないと思うんですけどね。
努力してる人に「あなたはa1cが5の前半で軽いから新薬の適応ではなく出せない」というのは実にひどい話です。まぁ新薬も膵炎等のリスクがあるからでしょうが・・・
そういえば先日体重が減りすぎてちょっとたまに目まいがします、と言いましたら、主治医の先生も専属の管理栄養士も友人知人さらに嫁までもことごとくに「炭水化物をもう少し摂取して」と言われました。いや~・・取れません。だって測定機でどれ位上がるかわかっちゃいますもん。自分が一番わかってます。それに「もう少し」っていくつよ!?アバウトすぎるという・・・^^;
日本の糖尿医療の現場ってこんなのばっかりなんでしょうね。
長くなりました。
最新のa1cは5,2で、空腹時はいつも70~80くらいです(たまーに、月1、2くらいで食後2時間140あたりからなかなか下がらない謎の日がありますが)
これからも糖質制限、食後の有酸素運動、体重維持、頑張って続けていきたいと思います。本も買って母や知り合いに薦めたいと思います。コメントありがとうございました。
てぃむ | 2009.05.26(火) 」
てぃむさん。
本のご購入そして、とても参考になるコメント、ありがとうございます。まさにペットボトル症候群だったのですね。
尿蛋白が(±)ていどならば、血液検査(クレアチニンなど)で腎機能の悪化がなければ、糖質制限食実践に問題はありません。
すなわち、てぃむさんのレベルなら高タンパク・高脂質のスーパー糖質制限食で、何の問題もありません。
もっとも「最新のa1cは5,2で、空腹時はいつも70~80くらい」なら、いまくらいの緩い糖質制限食でも目標達成しておられますね。
私の母親は、20年来糖尿病です。現在85才ですが完全自立で一人暮らしです。2009年でHbA1c6.1%程度です。糖質制限食を数年間実践しています。
2007年11月、HbA1c7.0%くらいで、尿中微量アルブミン299(正常30以下)と上昇したので、糖質制限食をそれまでより厳しくしました。即ちより高蛋白・高脂質食にしました。
その結果、HbA1cは改善していき、だいたい、6.1~6.3%で推移しています。2008年12月の尿中微量アルブミンは33.3まで改善しあと一歩で正常です。
糖質制限食により血糖コントロールが良くなることで、腎糸球体の最小血管の障害も、軽度のものは改善する可能性があるようです。他にも微量アルブミンが消えた患者さんがいます。
ブログ読者の書き込みでもスーパー糖質制限食実践半年くらいで尿蛋白が消えたとのコメントがありました。
またご自身が1型糖尿病の米国のバーンスタイン医師は、小児期12才に1型糖尿病を発症し、以後インスリンを打ち続けておられます。「バーンスタイン医師の糖尿病の解決」(メディカルトリビューン)の著者です。
35才、顕性腎症前期となった頃、SMBGで血糖自己測定をしながら食事療法を研究し、徹底した糖質制限食を開始。
尿中微量アルブミンの増加する「早期腎症期」より進行した、蛋白尿が出現する段階の「顕性腎症前期」から、糖質制限食で回復しタンパク尿消失。
45才で医学部に入学、49才で医師になり、糖尿病を徹底的に研究。以後、多数の糖尿病患者を診察。
73才現在、糖尿病合併症もなく、現役医師としてお元気にお過ごしです。
それから、肥満そのものが蛋白尿の原因となることがあります。糖質制限食で血糖コントロールしながら、体重も減少すれば蛋白尿消失も充分期待できますよ。(⌒o⌒)v
江部康二
はじめまして。まだ糖質制限食初心者のつばさです。今年に健康診断で尿糖+4で即入院し、2週間1日4回の注射打ち、退院後2ヵ月はインスリン、今2ヵ月目ですがメルビンを飲んでます。入院時はヘモグロビンが13、2あり今は6、3です。てぃむさんと一緒で入院時ケトアシドーシスでした。それからきついカロリー制限と運動を2ヵ月して、正直この先この食事でまた毎日ウォーキングで生きていくのがつらく、なにかないだろうかと本を探し、先日江部制限の本とこのブログに出逢いました。生きる希望が少しでました。あとブログの皆様のお話しを聞き、仲間というと怒られてしまうかもしれませんが、戦友みたいな感じで先生と一緒にこの先闘って、また情報交換して、お互いに励まして生きてたらと思います。まだ初心者なのでお恥ずかしい質問がたくさんありまして、少しずつ勉強していきたいので、ご辛抱していただけたらありがたいです。今回ですかお肉についてですが、鳥の唐揚げ、ロースカツですが、肉自体は糖質それほど問題ないと思いますが、衣とかはやはり糖質っぽいですが、糖質制限には向かない食べ物なのでしょうか?。初心者ですみません。もしよろしければアドバイスお願いいたします。
バーンスタイン先生を思うと、まだまだ、糖質管理が甘いなぁーと思いますが、お説は身にしみます。
2009/05/26(Tue) 22:39 | URL | my | 【編集】
myさん。
お久しぶりです。
1型ですが、調子は如何ですか?
1型でも糖質制限食でインスリンの量を最小限に抑えると
身体にはとても優しいですね。
「1型糖尿人、目指せ、バーンスタイン先生。」ですね。
お久しぶりです。
1型ですが、調子は如何ですか?
1型でも糖質制限食でインスリンの量を最小限に抑えると
身体にはとても優しいですね。
「1型糖尿人、目指せ、バーンスタイン先生。」ですね。
2009/05/26(Tue) 22:59 | URL | 江部康二 | 【編集】
はじめまして。44歳、男性の医師です。今年の2月に検診で脂肪肝に肝機能障害を指摘され、減量を開始しました。この時点でメタボリック症候群の診断基準を十分みたしておりました。
医師でありながら自分の検診時の血液検査データにあまり関心を持たず、改めてチェックしたところ、平成20の血清クレアチニン値が1.08(正常値0.61~1.04)と判明、今年の4月には食後高血糖があることがわかりました。このときで血清クレアチン値は1.02から1.04の間を行ったり来たりです。44歳で血清クレアチニン値が1.04の場合、推定GFRは62で、60を切るとCKD(慢性腎臓病)の分類で第3期に入ることをしりました。クレアチニン値の上昇が耐糖能の悪化によるものではないかと考え、いろいろ調べるうちに江部先生のブログに辿りつきました。
クレアチニン値を改善したく、福岡の漢方医師に養腎降濁湯加減を処方してもらい
1か月服用してみました。心配していた味もぜんぜん気にならず、むしろ一種の甘みのようなものを感じます。(もちろん糖質制限食も先生の本をすべて買い、実施しております。)この漢方を服用するのはまだ早いかと思いましたが、血清クレアチニン値は1か月後、1.01と微減しました。
やはりまだこの程度のクレアチニン値では、服用するのは早かったかと思い、
しばらく服用をやめたところ、毎食後3~4ポイント測定している自己測定の血糖値が普段より10mg/dlほど高くなり、服用を再開すると、普段通りの血糖値になりました。
(玄米40gを含む食事の後、服用しているときは1~3時間後100前半の血糖値が
服用しないと120前後に上昇するなど)
漢方の成分のビャクジュツやジオウなどには、血糖降下作用があるとききます。
血糖値が落ち着くのはいいのですが、これらの漢方の成分がSU剤のように膵臓のβ細胞を刺激してインスリンの分泌を促し血糖を下げているのではと心配になりました。それでは糖質制限をやっても膵臓が休まりません。
そこで教えていただきたいのですが、養腎降濁湯加減の成分のなかで、β細胞を刺激してインスリン分泌をさせるような作用のあるものは、あるのでしょうか。
処方をしてくれた漢方医は、そのような作用のものはないでしょうという見解です。
養腎降濁湯加減は将来腎機能がもっと悪くなったときのためにとっておこうと思いますが、いきなり中止してもかまわないでしょうか。心配なのでステロイド剤のように漸減していこうと思いますが。
もし養腎降濁湯加減の血糖降下作用を考えて、服用をつづけるなら、どの成分をどれくらいの量を飲めばよいか、教えていただければ幸いです。
ちなみに根が小心者で怖くてOGTT負荷試験をしておりません。
しかし551の豚まん1個(推定カーボ46g)で1時間値が174mg/dlと上昇します。
OGTTでは少なくとも境界型または糖尿病型になると思います。
ただ今年の2月から17kg減量(身長174cm 80kgが63kgへ)し、
5月直近の空腹時血糖 86mg/dl 空腹時インスリン 4.0μU/mlでインスリン抵抗性(HOMA-R)は2月の2.2から0.85となりました。HbA1cは4.8%でした。HbA1c4.8%は糖質制限のおかげだと思います。ちなみに2月はHbA1c5.3%でした。
ただこの86mg/dlの空腹時血糖は出来すぎで、普段の自己測定の空腹時血糖は100前後です。
医師でありながら自分の検診時の血液検査データにあまり関心を持たず、改めてチェックしたところ、平成20の血清クレアチニン値が1.08(正常値0.61~1.04)と判明、今年の4月には食後高血糖があることがわかりました。このときで血清クレアチン値は1.02から1.04の間を行ったり来たりです。44歳で血清クレアチニン値が1.04の場合、推定GFRは62で、60を切るとCKD(慢性腎臓病)の分類で第3期に入ることをしりました。クレアチニン値の上昇が耐糖能の悪化によるものではないかと考え、いろいろ調べるうちに江部先生のブログに辿りつきました。
クレアチニン値を改善したく、福岡の漢方医師に養腎降濁湯加減を処方してもらい
1か月服用してみました。心配していた味もぜんぜん気にならず、むしろ一種の甘みのようなものを感じます。(もちろん糖質制限食も先生の本をすべて買い、実施しております。)この漢方を服用するのはまだ早いかと思いましたが、血清クレアチニン値は1か月後、1.01と微減しました。
やはりまだこの程度のクレアチニン値では、服用するのは早かったかと思い、
しばらく服用をやめたところ、毎食後3~4ポイント測定している自己測定の血糖値が普段より10mg/dlほど高くなり、服用を再開すると、普段通りの血糖値になりました。
(玄米40gを含む食事の後、服用しているときは1~3時間後100前半の血糖値が
服用しないと120前後に上昇するなど)
漢方の成分のビャクジュツやジオウなどには、血糖降下作用があるとききます。
血糖値が落ち着くのはいいのですが、これらの漢方の成分がSU剤のように膵臓のβ細胞を刺激してインスリンの分泌を促し血糖を下げているのではと心配になりました。それでは糖質制限をやっても膵臓が休まりません。
そこで教えていただきたいのですが、養腎降濁湯加減の成分のなかで、β細胞を刺激してインスリン分泌をさせるような作用のあるものは、あるのでしょうか。
処方をしてくれた漢方医は、そのような作用のものはないでしょうという見解です。
養腎降濁湯加減は将来腎機能がもっと悪くなったときのためにとっておこうと思いますが、いきなり中止してもかまわないでしょうか。心配なのでステロイド剤のように漸減していこうと思いますが。
もし養腎降濁湯加減の血糖降下作用を考えて、服用をつづけるなら、どの成分をどれくらいの量を飲めばよいか、教えていただければ幸いです。
ちなみに根が小心者で怖くてOGTT負荷試験をしておりません。
しかし551の豚まん1個(推定カーボ46g)で1時間値が174mg/dlと上昇します。
OGTTでは少なくとも境界型または糖尿病型になると思います。
ただ今年の2月から17kg減量(身長174cm 80kgが63kgへ)し、
5月直近の空腹時血糖 86mg/dl 空腹時インスリン 4.0μU/mlでインスリン抵抗性(HOMA-R)は2月の2.2から0.85となりました。HbA1cは4.8%でした。HbA1c4.8%は糖質制限のおかげだと思います。ちなみに2月はHbA1c5.3%でした。
ただこの86mg/dlの空腹時血糖は出来すぎで、普段の自己測定の空腹時血糖は100前後です。
2009/05/26(Tue) 23:53 | URL | 九州の医師 | 【編集】
なるほど・・・腎症は初期では可逆性であるとは聞いておりましたが、20年来の糖尿を患っておられる先生のお母様でも糖質制限で改善は可能なのですね。と聞くと時間はかかるかもですが自分のアルブミン尿もいずれ正常に戻したいですね。
と、すると顕性腎症期の尿蛋白を減らすタンパク制限の必要性ってのはよくわかりませんねぇ・・・塩分制限はまぁわかりますけども。
入院時にアルブミン尿は+3と高く出ていたようで、その後すぐ小康状態となり。最近の2か月ほど前の検査では微量アルブミンは随時尿20,3mg/creでした。が、基本的に毎回に近いくらいで+-もしくは+程度には出ます。クレアチニンは入院時0,78で1年の推移で0.74、0,76、最新でなぜか0,65と良いのでまだ腎機能は大丈夫のようです。フィッシュオイルなどのサプリのおかげもあるかもですが・・お話を聞く限りでは糖質制限に+αで神経質にたんぱくすらもギリギリまで制限する必要はない?ようですね。
30代にして炭水化物は取れない、たんぱく質は取れないでは3大栄養素のうちもはや安全なのは脂肪しかない!オリーブオイルをメインカロリーとして飲む生活しかない、と悲壮な覚悟(?)に近いものがあって最近かなり憂鬱になっていたところですので光が見えました。もしも近いうちにアルブミン尿が正常化したらご報告いたします。
そういえば糸球体腎炎(IGA腎炎など)でも血尿やタンパク尿がでてそれは当然粒子の小さいアルブミンも漏れているのでしょうが、もしも糖尿かつ腎炎もある(もしかしたら自分がそうかもしれませんが^^;)人であればそれは腎症の前期をすっとばして顕性腎症に移行したことにはならないのでしょうか。確か主治医の先生は「糖尿性腎症は糸状体の硬化や繊維化で腎炎は炎症や免疫抗体?の付着だから似ているようで全く別物です。あなたが腎炎ならむしろ幸いなんですよ」というようなことを言われましたが、何故幸いなのかちょっと難しくて理解しにくかったです^^;
腎炎も難治性の病気なのにそこに腎症が(いずれ)かぶさってくると思うと悲惨だなぁ・・と素人考えで思いますけども。
ところで先生もお薦めの糖質制限ドットコムのローカーボふすまパンも買ってみましたが、お値段結構しますので、それをサンプルにして食べつつホームベーカリーで同等の質の大豆粉パンを鋭意改良中です。7枚切りで一枚の糖質10gくらいがせいぜいで4gなんていう究極のパンにはなりませんが・・・全粒パンよりも美味しい感じにまではこぎつけました。ほとんど母が消費してますが。
外食も糖尿の人が安心して食べれる低炭水化物メニューなお店とかがチェーン店でできると良いんですけどねぇ。はやりそうですが(無理かな?)
外食・店屋物の多くが高炭水化物ですもんねぇ。世の中炭水化物があふれてます。
あれじゃ母をはじめとする高年齢層糖尿の人は改善していけるわけない環境ですね。
先々はできるだけ思い悩まず、糖質制限を信じて楽しく今を乗り切ろうと思います。糖尿は個性ってことで!
>つばささんへ
自分も糖尿と診断された人全て戦友と思っております。糖尿人の気持ちはぶっちゃけ糖尿じゃない人にはなかなか分からないと思いますし。ドクターが糖尿人なら失礼ながら患者にとっては最高(?)ですよね。なんせ自分のことのように親身に考えてくれるどころか自分のことなんですもん(笑)
ウォーキングとかは一年も続ければやらないと気持ち悪くなる程”慣れ”になりますよ。体重も元がメタボなら大丈夫か!?てくらい減っていきます。
カツ・天ぷら系食べたいですよねぇ。試作として大豆粉と卵とビール(無糖)を混ぜて衣にして揚げてみましたが、衣の付着率が悪く、そんなに上手くいきませんでした。今後改良します。上手くいったらお教えします(笑)
カツは全粒粉パン粉でかなり吸収は抑えられるかもですが・・・江部先生に聞いてみたほうがいいでしょうね。お互い悲観せず頑張りましょう。
それでは失礼いたします。また。
と、すると顕性腎症期の尿蛋白を減らすタンパク制限の必要性ってのはよくわかりませんねぇ・・・塩分制限はまぁわかりますけども。
入院時にアルブミン尿は+3と高く出ていたようで、その後すぐ小康状態となり。最近の2か月ほど前の検査では微量アルブミンは随時尿20,3mg/creでした。が、基本的に毎回に近いくらいで+-もしくは+程度には出ます。クレアチニンは入院時0,78で1年の推移で0.74、0,76、最新でなぜか0,65と良いのでまだ腎機能は大丈夫のようです。フィッシュオイルなどのサプリのおかげもあるかもですが・・お話を聞く限りでは糖質制限に+αで神経質にたんぱくすらもギリギリまで制限する必要はない?ようですね。
30代にして炭水化物は取れない、たんぱく質は取れないでは3大栄養素のうちもはや安全なのは脂肪しかない!オリーブオイルをメインカロリーとして飲む生活しかない、と悲壮な覚悟(?)に近いものがあって最近かなり憂鬱になっていたところですので光が見えました。もしも近いうちにアルブミン尿が正常化したらご報告いたします。
そういえば糸球体腎炎(IGA腎炎など)でも血尿やタンパク尿がでてそれは当然粒子の小さいアルブミンも漏れているのでしょうが、もしも糖尿かつ腎炎もある(もしかしたら自分がそうかもしれませんが^^;)人であればそれは腎症の前期をすっとばして顕性腎症に移行したことにはならないのでしょうか。確か主治医の先生は「糖尿性腎症は糸状体の硬化や繊維化で腎炎は炎症や免疫抗体?の付着だから似ているようで全く別物です。あなたが腎炎ならむしろ幸いなんですよ」というようなことを言われましたが、何故幸いなのかちょっと難しくて理解しにくかったです^^;
腎炎も難治性の病気なのにそこに腎症が(いずれ)かぶさってくると思うと悲惨だなぁ・・と素人考えで思いますけども。
ところで先生もお薦めの糖質制限ドットコムのローカーボふすまパンも買ってみましたが、お値段結構しますので、それをサンプルにして食べつつホームベーカリーで同等の質の大豆粉パンを鋭意改良中です。7枚切りで一枚の糖質10gくらいがせいぜいで4gなんていう究極のパンにはなりませんが・・・全粒パンよりも美味しい感じにまではこぎつけました。ほとんど母が消費してますが。
外食も糖尿の人が安心して食べれる低炭水化物メニューなお店とかがチェーン店でできると良いんですけどねぇ。はやりそうですが(無理かな?)
外食・店屋物の多くが高炭水化物ですもんねぇ。世の中炭水化物があふれてます。
あれじゃ母をはじめとする高年齢層糖尿の人は改善していけるわけない環境ですね。
先々はできるだけ思い悩まず、糖質制限を信じて楽しく今を乗り切ろうと思います。糖尿は個性ってことで!
>つばささんへ
自分も糖尿と診断された人全て戦友と思っております。糖尿人の気持ちはぶっちゃけ糖尿じゃない人にはなかなか分からないと思いますし。ドクターが糖尿人なら失礼ながら患者にとっては最高(?)ですよね。なんせ自分のことのように親身に考えてくれるどころか自分のことなんですもん(笑)
ウォーキングとかは一年も続ければやらないと気持ち悪くなる程”慣れ”になりますよ。体重も元がメタボなら大丈夫か!?てくらい減っていきます。
カツ・天ぷら系食べたいですよねぇ。試作として大豆粉と卵とビール(無糖)を混ぜて衣にして揚げてみましたが、衣の付着率が悪く、そんなに上手くいきませんでした。今後改良します。上手くいったらお教えします(笑)
カツは全粒粉パン粉でかなり吸収は抑えられるかもですが・・・江部先生に聞いてみたほうがいいでしょうね。お互い悲観せず頑張りましょう。
それでは失礼いたします。また。
2009/05/27(Wed) 01:48 | URL | てぃむ | 【編集】
九州の医師さんへ
「平成20の血清クレアチニン値が1.08(正常値0.61~1.04)と判明、今年の4月には食後高血糖があることがわかりました。」「2月はHbA1c5.3%でした。 」
HbA1c5.3%で糖尿病のために腎機能が悪化することは考えにくいです。
また養腎降濁湯の成分にインスリン分泌促進作用はないと思います。
「HbA1cは4.8%」ならば、糖尿病に関しては漢方薬もいりません。
体重が17kg減量されたのも糖尿病にも腎臓にも良いと思います。
肥満も腎機能悪化の要因になるようです。
血清シスタチンCを検査していただいて、正常なら養腎降濁湯はいらないと思います。
「平成20の血清クレアチニン値が1.08(正常値0.61~1.04)と判明、今年の4月には食後高血糖があることがわかりました。」「2月はHbA1c5.3%でした。 」
HbA1c5.3%で糖尿病のために腎機能が悪化することは考えにくいです。
また養腎降濁湯の成分にインスリン分泌促進作用はないと思います。
「HbA1cは4.8%」ならば、糖尿病に関しては漢方薬もいりません。
体重が17kg減量されたのも糖尿病にも腎臓にも良いと思います。
肥満も腎機能悪化の要因になるようです。
血清シスタチンCを検査していただいて、正常なら養腎降濁湯はいらないと思います。
2009/05/27(Wed) 07:39 | URL | 江部康二 | 【編集】
江部先生、早速のお返事ありがとうございました。少し怖いですが、血清シスタチンを調べてみようと思います。糖質制限は
今後も続けていきます。お体に気をつけて今後も御活躍ください。
今後も続けていきます。お体に気をつけて今後も御活躍ください。
2009/05/27(Wed) 08:45 | URL | 九州の医師 | 【編集】
こんにちは 先週は主人の空腹時血糖が296A1Cが12、8であることがわかりショックの一週間でした。主人は肥満ですが、昨年9月の空腹時でないときの血糖が118という申し分ない結果であったのにもかかわらずの出来事でした。ただ3月に長期の咳があったために、ステロイド剤を3日間服用させた時から、尿回数が増え、口渇もあり体重が現在までに13kgも減少していました。ハワイから日本に今月2週間ほど行っていましたが、彼の話ではあまりに喉が渇くので、手当たり次第のものを飲み、またいつも以上に食べていたとのこと。現在はたまたま、食事内容が、糖を除いたものすなわち糖制限食を 3日より前から実施していて、血糖値が、徐々に下がり、今日は食後に時間の血糖も160台になってきました。今朝の空腹時血糖160代とまだ高く食後の血糖とほぼ変わり仮が無かったものの今日の夕食前にはかった血糖は95でした。私の頭の中では、これはペットボトル症候群状態がステロイド剤によりおこったためと仮定して膵臓を休めるためにこの食事をしばらく続けてみてはどうかと思っています。主人は糖質制限は期限があるならできそうだといっています。ただその場合糖の代わりをケトン体で代用をすることになりますが、ケトアシドーシスを引き起こすことはありますか?またメトホーミンをとっても良いですか?先生のお考えをお聞かせ願えると幸いです。
2014/06/29(Sun) 17:16 | URL | ハワイより | 【編集】
ハワイより さん
今日の夕食前にはかった血糖は95
これならインスリン作用は、あるていど確保されているので
ケトアシドーシスになることはありません。
スーパー糖質制限食で、食後血糖値はリアルタイムに改善します。
早朝空腹時血糖値も徐々に改善します。
スーパー糖質制限食でケトン体値は基準値より高値となりますが、
インスリン作用が確保されているなら、絶対にケトアシドーシスにはなりません。
スーパー糖質制限食だけで良くなる可能性が高いですが、
早朝空腹時血糖値が下がりにくければ、欧米では第一選択剤のメトホルミンを服用もありですね。
今日の夕食前にはかった血糖は95
これならインスリン作用は、あるていど確保されているので
ケトアシドーシスになることはありません。
スーパー糖質制限食で、食後血糖値はリアルタイムに改善します。
早朝空腹時血糖値も徐々に改善します。
スーパー糖質制限食でケトン体値は基準値より高値となりますが、
インスリン作用が確保されているなら、絶対にケトアシドーシスにはなりません。
スーパー糖質制限食だけで良くなる可能性が高いですが、
早朝空腹時血糖値が下がりにくければ、欧米では第一選択剤のメトホルミンを服用もありですね。
2014/06/29(Sun) 21:19 | URL | ドクター江部 | 【編集】
先生の心強いお言葉に本当に心から感謝しています。
昨日は1本、夜にミーティングで ビールを飲んでしまったようです。その夜 11時ごろの血糖は195でした。今が大事な時だからと軽く注意を促しましたが。糖質制限食6日目の今朝の空腹時血糖は140です。夜中の血糖値も同値なので140という数値は暁現象ではないのです。なので先生のブログによるとインシュリンの基礎分泌が弱いことになりますよね。
いくつかのリサーチでは高血糖患者にアグレッシブに血糖コントロールをしたところベータ細胞が回復してきたというものもあるのですが、それだったらやはり肥満なので、細胞のインシュリンの取り込みを向上させるため、メトフォルミンを開始したほうが、妥当なのかもしれないと思っています。
ただ私も主人もプレドニゾンが引き金になって起こったことと思っているので、薬は回避したいモードにあります。肝機能は今は大丈夫です。でも取り返すなら今というなら私はチャレンジしてもいいのかなと思います。
先生のご経験ではどれぐらいの日数で空腹時血糖が下がってくるとお考えになりますか?血糖値95に下がったのは夕食前にあった一回のみです。
昨日は1本、夜にミーティングで ビールを飲んでしまったようです。その夜 11時ごろの血糖は195でした。今が大事な時だからと軽く注意を促しましたが。糖質制限食6日目の今朝の空腹時血糖は140です。夜中の血糖値も同値なので140という数値は暁現象ではないのです。なので先生のブログによるとインシュリンの基礎分泌が弱いことになりますよね。
いくつかのリサーチでは高血糖患者にアグレッシブに血糖コントロールをしたところベータ細胞が回復してきたというものもあるのですが、それだったらやはり肥満なので、細胞のインシュリンの取り込みを向上させるため、メトフォルミンを開始したほうが、妥当なのかもしれないと思っています。
ただ私も主人もプレドニゾンが引き金になって起こったことと思っているので、薬は回避したいモードにあります。肝機能は今は大丈夫です。でも取り返すなら今というなら私はチャレンジしてもいいのかなと思います。
先生のご経験ではどれぐらいの日数で空腹時血糖が下がってくるとお考えになりますか?血糖値95に下がったのは夕食前にあった一回のみです。
2014/07/02(Wed) 16:16 | URL | ハワイより | 【編集】
ハワイより さん
プレドニンが引き金の糖尿病悪化で間違いないと思います。
このまま、薬なしのスーパー糖質制限食で、
2~4週間くらいで早朝空腹時血糖値も正常になる可能性が高いと思います。
プレドニンが引き金の糖尿病悪化で間違いないと思います。
このまま、薬なしのスーパー糖質制限食で、
2~4週間くらいで早朝空腹時血糖値も正常になる可能性が高いと思います。
2014/07/02(Wed) 22:47 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ありがとうございます。便利とはいうもののインターネットの情報の炸裂に疑問を感じていましたがこのおかげで、先生やここに投稿している皆さんの意見や経過を知ることができるでとても心強いです。ここ1週間は心身ともに疲労困憊しているので心の光のようです。本当にありがとうございます。
2014/07/03(Thu) 01:25 | URL | ハワイより | 【編集】
江部先生 ご無沙汰しております。
ステロイドによる糖毒症状を起こした主人の経過は糖質制限食のおかげで良好です。7月の終わりに私と子供たちが日本へ行っていた間も、自分で食事を考えて、現在の空腹時血糖は100-105、食後2時間の血糖も95-105と改善しています。ちなみに日本へ行った時に先生の著書を5冊ほど購入し私たちの知識や食事のメニューの幅も広がってきました。主人だけでなく私自身、父は糖尿病でありリスクがあります。空腹時血糖やA1Cには反映されていませんが、食後には尿糖が出ます。
今回のことは精神的にはとてもつらい経験でしたが、この経験を通して、江部先生や糖質制限食を知ることができたことはとても良かったと思います。またお忙しい中ブログのコメントで私の疑問にすぐにお答えいただき、どんなに心強く思ったことか、感謝の気持ちを言葉で表現しきれないほどです。
私はハワイでFamily Nurse Practitionerをしています。こちらでNurse Practitionerは独自で診察や処方をする事が許可されています。
今後は経験を活かして患者さんたちに糖質制限食を主体とした血糖コントロールを勧めマネージメントしていきたいと考えるようになりました。
まだまだ糖質制限食のこと、どのようなアプローチをしていくか、またこちらの医療保険との兼ね合いなど多くを学ぶべき必要がありゼロに近い状態ですが、先生の著書と合わせて先生の支持されるバーンスタイン先生の著書も読ませていただこうと思っています。
本当に心からありがとうございます。またご相談させていただくこともあると思いますが、今後もよろしくお願いいたします。
ステロイドによる糖毒症状を起こした主人の経過は糖質制限食のおかげで良好です。7月の終わりに私と子供たちが日本へ行っていた間も、自分で食事を考えて、現在の空腹時血糖は100-105、食後2時間の血糖も95-105と改善しています。ちなみに日本へ行った時に先生の著書を5冊ほど購入し私たちの知識や食事のメニューの幅も広がってきました。主人だけでなく私自身、父は糖尿病でありリスクがあります。空腹時血糖やA1Cには反映されていませんが、食後には尿糖が出ます。
今回のことは精神的にはとてもつらい経験でしたが、この経験を通して、江部先生や糖質制限食を知ることができたことはとても良かったと思います。またお忙しい中ブログのコメントで私の疑問にすぐにお答えいただき、どんなに心強く思ったことか、感謝の気持ちを言葉で表現しきれないほどです。
私はハワイでFamily Nurse Practitionerをしています。こちらでNurse Practitionerは独自で診察や処方をする事が許可されています。
今後は経験を活かして患者さんたちに糖質制限食を主体とした血糖コントロールを勧めマネージメントしていきたいと考えるようになりました。
まだまだ糖質制限食のこと、どのようなアプローチをしていくか、またこちらの医療保険との兼ね合いなど多くを学ぶべき必要がありゼロに近い状態ですが、先生の著書と合わせて先生の支持されるバーンスタイン先生の著書も読ませていただこうと思っています。
本当に心からありがとうございます。またご相談させていただくこともあると思いますが、今後もよろしくお願いいたします。
2014/08/10(Sun) 03:54 | URL | ハワイより | 【編集】
ハワイより さん
拙著のご購入、ありがとうございます。
「現在の空腹時血糖は100-105、食後2時間の血糖も95-105と改善」
ご主人、血糖値は全て正常範囲ですね。
良かったです。
「ハワイでFamily Nurse Practitioner」
ハワイで、開業家庭看護師をされているのですか。
米国のナースは日本と比べて、医療行為などに関する権限が大きくて、医者の代わりをできることが
結構ありますよね。
今後のハワイでの、糖質制限食普及活動、楽しみです。
またハワイの糖尿病、医療情報などありましたら、ご教示いただけば幸いです。
糖質制限食に関する質問があれば、いつでもどうぞ。
拙著のご購入、ありがとうございます。
「現在の空腹時血糖は100-105、食後2時間の血糖も95-105と改善」
ご主人、血糖値は全て正常範囲ですね。
良かったです。
「ハワイでFamily Nurse Practitioner」
ハワイで、開業家庭看護師をされているのですか。
米国のナースは日本と比べて、医療行為などに関する権限が大きくて、医者の代わりをできることが
結構ありますよね。
今後のハワイでの、糖質制限食普及活動、楽しみです。
またハワイの糖尿病、医療情報などありましたら、ご教示いただけば幸いです。
糖質制限食に関する質問があれば、いつでもどうぞ。
2014/08/10(Sun) 09:21 | URL | ドクター江部 | 【編集】
Elevated Acetoacetate and Monocyte Chemotactic Protein-1 Levels in Cord Blood of Infants of Diabetic Mothers
Neonatology 2012;102:163–168
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3557819/
DM妊婦23例、健常妊婦13例で調査
Table2
*βヒドロキシ酪酸(BHB)の血中濃度(mM=mmol/L)
◇妊婦血液
DM妊婦=2.4
健常妊婦=1.38
◇臍帯血
DM妊婦=1.68
健常妊婦=1.39
*アセト酢酸の血中濃度
◇妊婦血液
DM妊婦=0.38
健常妊婦=0.33
◇臍帯血
DM妊婦=0.31
健常妊婦=0.15
…臍帯血のアセト酢酸のみ、DM妊婦と健常者との間で有意差が出た。他は有意差(-)
□
2014年1月の日本病態栄養学会での宗田Drの発表は抄録で、「一般妊娠の胎児の絨毛組織から700-2700μmol/L のケトン体が測定された」とある。
つまり健常妊婦で糖質制限をしていない場合、中絶した胎児のBHBが0.7-2.7mMで、出産時臍帯血は平均1.39mMであった。つまり妊娠初期から出産時まで、BHBの値はほぼ一定であると推測できる。
病態栄養学会の評議員なら、このような事を理解したうえで文章を書くべきである
Neonatology 2012;102:163–168
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3557819/
DM妊婦23例、健常妊婦13例で調査
Table2
*βヒドロキシ酪酸(BHB)の血中濃度(mM=mmol/L)
◇妊婦血液
DM妊婦=2.4
健常妊婦=1.38
◇臍帯血
DM妊婦=1.68
健常妊婦=1.39
*アセト酢酸の血中濃度
◇妊婦血液
DM妊婦=0.38
健常妊婦=0.33
◇臍帯血
DM妊婦=0.31
健常妊婦=0.15
…臍帯血のアセト酢酸のみ、DM妊婦と健常者との間で有意差が出た。他は有意差(-)
□
2014年1月の日本病態栄養学会での宗田Drの発表は抄録で、「一般妊娠の胎児の絨毛組織から700-2700μmol/L のケトン体が測定された」とある。
つまり健常妊婦で糖質制限をしていない場合、中絶した胎児のBHBが0.7-2.7mMで、出産時臍帯血は平均1.39mMであった。つまり妊娠初期から出産時まで、BHBの値はほぼ一定であると推測できる。
病態栄養学会の評議員なら、このような事を理解したうえで文章を書くべきである
2014/08/10(Sun) 10:34 | URL | 精神科医師A | 【編集】
精神科医師A さん
大変、興味深い文献をコメントいただき、ありがとうございます。
*βヒドロキシ酪酸(BHB)の血中濃度(mM=mmol/L)
◇妊婦血液
健常妊婦=1.38 → 1380μM/L
◇臍帯血
健常妊婦=1.39 → 1390μM/L
健常妊婦でも、妊娠中と臍帯血中の
βヒドロキシ酪酸は普通に高値なのですね。
大変、興味深い文献をコメントいただき、ありがとうございます。
*βヒドロキシ酪酸(BHB)の血中濃度(mM=mmol/L)
◇妊婦血液
健常妊婦=1.38 → 1380μM/L
◇臍帯血
健常妊婦=1.39 → 1390μM/L
健常妊婦でも、妊娠中と臍帯血中の
βヒドロキシ酪酸は普通に高値なのですね。
2014/08/10(Sun) 17:51 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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