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妊娠とエリスリトール摂取
こんにちは。
雨がぱらついてますが、今からテニスに出かけます。室内コート2面は嬉しいですね。

さて今回は、ぱそ犬さんから、妊娠中のエリスリトール摂取についてコメント・質問をいただきました。

「いつも拝見させていただいています。
以前も質問させて頂いたことがあるのですが、また質問させて下さい。
現在、第二子を妊娠中です。第一子妊娠中に血糖値の負荷試験をし、その時の値が空腹時90 1時間値123 2時間値 145 で境界型の診断で、カロリー制限の食事でした。切迫になりかけ入院したのですが、カロリー制限でしたので、昼食は、うどんとおにぎりのメニューのときもありました(><)
現在、第二子を妊娠し、再度、負荷試験をしたところ、空腹時83 1時間値165 2時間値145でした。 第一子の時と、第二子の時では、妊娠糖尿を判断する基準値が変わっており、今回は境界型にはならなかったのですが、カロリーを気をつけるように言われました。
この第一子と第二子の時の値の違いなのですが、悪化しているのでしょうか?
第一子の時は、1時間の値より2時間の値が高いですが、1時間は正常値内でした。
第二子では、1時間の値は前回より高くなってますが、2時間の値が下がっています(高いですが・・(××))どうなのでしょうか? また、糖質制限COM.で、パンやパウンドケーキなど、購入してみたいなと思っているのですが、妊娠中、授乳中のエリスリトールの摂取はかまわないのでしょうか?いろいろ検索してみると、妊娠中の安全性は確立されていません・・と出てきたりします。お忙しい所、申し訳ありませんが、教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
ぱそ犬 | 2009.05.15(金)」


ぱそ犬さん。
コメントありがとうございます。

第一子の時
空腹時90 1時間値123 2時間値 145

第二子の時
空腹時83 1時間値165 2時間値 145

第一子のときの負荷試験は、1時間値123mgと良好ですから、インスリン追加分泌の第一相がしっかりでていたと思われます。

一方、2時間値のほうが145mgと少し高値なので、インスリン追加分泌第二相がやや出遅れ気味のようです。

第二子のときの負荷試験では、1時間値が165mgと前回より高値です。これは、追加分泌の第一相が前回よりやや少なめだったと考えられます。

第二相は前回と同様ですね。従って、追加分泌第一相に関しては少し分泌能が低下した傾向があります。

インスリン基礎分泌に関しては空腹時血糖値90、83なのでしっかり確保されていると思います。

妊娠中の血液検査で、随時の血糖値が100mg/dl以上の時、75g糖負荷テストをします。また、50gブドウ糖負荷テストで1時間後の血糖値が140mg/dl以上のときも、75g糖負荷テストに進みます。

75g糖負荷テストで空腹時血糖100mg/dl以上、1時間後180mg/dl以上、2時間後150mg/dl以上のうち、2つに当てはまれば、妊娠糖尿病と診断されます。

妊娠中は、HbA1c5.8%以下が目標です。血糖値の目安としては、妊娠中、「食前血糖値100mg/dL 以下、食後2時間血糖値100mg/dL 以下」となっています。

つぎに妊娠中のエリスリトール摂取ですが、問題ないです。
パルスイートという味の素から販売されている、甘味料があります。
この主成分がエリスリトールでアスパルテームとアセスルファムカリウムが少量含まれていますが、味の素のホームページでパルスイートは妊娠中も安心して使用できるとの記載があります。
http://www.ajinomoto.co.jp/pal/q_and_a_pzl.htm#q3

以下は味の素ホームページの記載です。

『アスパルテームとアセスルファムカリウムは、広範で詳細な安全性の試験の結果、JECFA(FAO/WHOの合同食品添加物専門家委員会)で安全を確認、米国FDAが使用を許可しています。日本でも食品衛生調査会の審査を経て、厚生(現 厚生労働)大臣より食品添加物として指定されました。現在では世界100カ国以上で使用され、さらにその数は拡大しています。エリスリトールは米国FDAが申請を受理、日本では食品として使用が許可され、飲料等に幅広く使われています。』

私もこの件に関しては、味の素さんと同じ見解です。ぱそ犬さん、エリスリトール安心して召し上がって下さいね。

江部康二


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
慢性膵炎
前の記事でコメントされていた方がいましたが、私も最近慢性膵炎と診断されました。投薬はありません。この場合でも糖質制限は継続可能でしょうか?
お忙しいとは存じますが、お時間がおありの時で構いませんのでご教授いただければ幸いです。よろしくお願いします。
2009/05/17(Sun) 14:49 | URL | わかば | 【編集
慢性膵炎
わかばさん。

膵炎なら従来の指導なら脂質制限となりますね。

膵炎の症例がまだ少ないので何とも言い難いのですが、脂質50~60gまでの糖質制限食なら、軽い慢性膵炎なら大丈夫と思います。
2009/05/17(Sun) 18:43 | URL | 江部康二 | 【編集
Re: 低淡水化物ダイエットで・・・
哲学者さん。

その記事は知りませんでした。

糖質制限食の安全性に関しては、人類の進化400万年のうち、
農耕が始まる前の399万年間は人類皆糖質制限食であったという事実で必要充分と思います。

イヌイットも4000年間、スパー糖質制限食です。
1900年代初頭までは、糖尿病も心筋梗塞も癌もほとんどありませんでした。
1920年代から、毛皮商人との交流で小麦摂取が始まり、
今や糖尿病も心筋梗塞も癌も欧米以上の状態です。
2009/05/17(Sun) 22:30 | URL | 江部康二 | 【編集
思うのに
このダイエット、実はアトキンスダイエットのことなのですが、腎障害や肝障害をかかえていながら、このダイエットを実行してしまったからではないでしょうか?

あと、アトキンス博士も不慮の事故で亡くなられましたが、太っていたとか、心疾患をかかえていたことも、このダイエットに対しての信用をおおいに落としたようです・・・。

アトキンスダイエットのWIKIにて注意点が書かれてあるのですが、

「新谷弘実はアトキンスダイエットをやってきた人の腸相を数多く見てきたがよくないと述べている[19]。

高たんぱく質の食事は危険性を考慮する必要がある[20]。

高脂肪の食事は「食生活指針」や多くの研究で危険性が指摘されているし、アトキンスダイエットを長期間にわたって実行した場合に安全だという根拠がない。

身体を特殊な状態にするダイエット方法なので、食事メニューを急に通常に戻すとリバウンドしやすいと言われている。少しずつ炭水化物を増やし、徐々に元に戻していかなければならない。

急激な脂肪分解によりケトン体が生成されるので、内臓を傷めないように大量の水分を摂取して積極的に体内から排出する必要がある。

体臭や口臭がケトン体独特のにおいになることもある。」

と記載されております。

糖質制限食が、まだまだ、受け入れられていないということでしょうね。
2009/05/17(Sun) 22:52 | URL | 哲学者 | 【編集
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