2009年05月10日 (日)
おはようございます。
昨夜は、糖質制限な食事とアサヒスタイルフリー350m缶を2本、ボルドー赤ワインを1/2本、おみやげに貰った米焼酎の水割りを3杯くらい飲みました。
酒飲みに優しく、喫煙者に厳しい糖質制限な糖尿人、江部康二です。
今回は佐藤さんから、赤ワインについて、コメント・質問をいただきました。
「09/05/02 佐藤
糖質制限食と赤ワイン
皆さん赤ワインをよく飲まれているようですか、ワイン初心者なもので教えて頂きたいのですがどういった赤ワインを選んだらいいのでしょうか?例えば甘口はダメで中辛以上とかフルボデイがいいとかライトがいいとか?種類によって血糖値の上がり易いものとかはあるのでしょうか。」
佐藤さん。コメントありがとうございます。
五訂日本食品標準成分表によれば、
赤ワイン100ml中に1.5gの糖質、
白ワイン100ml中に2.0gの糖質、
純米酒100ml中には3.6gの糖質、
純米吟醸酒だと100ml中に4.1gの糖質、
ビールは100ml中に3.1gの糖質、
がそれぞれ含まれています。
1gの糖質が体重64kgの2型糖尿人の血糖値を3mg、1型糖尿人の血糖値を5mg、上昇させます。
日本酒やビールの糖質含有量は、銘柄による差はそんなにありません。日本酒は1合が180mlで、3合飲んだら540mlで糖質は20gです。まあ、お猪口に1~2杯なら日本酒が上昇させる血糖値は心配ないレベルですね。
一方、ビールは350ml缶を3本飲んだら、1050mlで糖質は32.6gです。血糖値上昇としてはすでにかなりやばいです。 (*_*)
お店によって違いはありますが、ビアホールなどで、大ジョッキ(800ml)3杯飲んだら2400mlで糖質は74.4gで、いよいよ血糖値危険水域をはるかに超えてきますね。(=_=;)
ビールは、どうしても量的にガブガブ飲めるので、糖尿人にとって最も危険なお酒です。
一方、ワインは結構、銘柄により糖質含有量に差があります。実は白ワインでも糖質含有量が少ないものもあり、阿曽シェフ、新井田シェフのレストラン「Botanica」では、イタリアンフルコースを賞味しながら白も赤も美味しくいただいてます。 (^_^)
ワインが1本750mlなので、1/2本で375ml飲んで、一般的な赤なら糖質は5.6gくらいです。
またあくまでも体験と印象ていどですが、赤ワインをボトル1本飲んでも血糖値は上昇しないようです。ビールなどとは、はっきり違います。赤ワインに含まれる何らかの成分が関係してるのかもしれませんが文献的に確認できているわけではありません。ほとんどの赤ワインは大丈夫と思いますが、甘口は避けた方が無難ですね。
白ワインですが、病院で尿糖を測定する、試験紙がありますね。インターネットでも販売しています。この試験紙で白ワインの糖質含有量がチェックできます。
白ワインを試験紙でチェックして、色が変わらなければブドウ糖はほとんどない証拠です。白ワインでも辛口で糖質が極めて少ない銘柄もあり、これならOKですよ。
以上、醸造酒のお話しでした。
なお焼酎、ウィスキー、ブランデーなどの蒸留酒は原料が麦でも芋でも米でも、糖質含有量ゼロなので、糖質制限OK食品です。
江部康二
昨夜は、糖質制限な食事とアサヒスタイルフリー350m缶を2本、ボルドー赤ワインを1/2本、おみやげに貰った米焼酎の水割りを3杯くらい飲みました。
酒飲みに優しく、喫煙者に厳しい糖質制限な糖尿人、江部康二です。
今回は佐藤さんから、赤ワインについて、コメント・質問をいただきました。
「09/05/02 佐藤
糖質制限食と赤ワイン
皆さん赤ワインをよく飲まれているようですか、ワイン初心者なもので教えて頂きたいのですがどういった赤ワインを選んだらいいのでしょうか?例えば甘口はダメで中辛以上とかフルボデイがいいとかライトがいいとか?種類によって血糖値の上がり易いものとかはあるのでしょうか。」
佐藤さん。コメントありがとうございます。
五訂日本食品標準成分表によれば、
赤ワイン100ml中に1.5gの糖質、
白ワイン100ml中に2.0gの糖質、
純米酒100ml中には3.6gの糖質、
純米吟醸酒だと100ml中に4.1gの糖質、
ビールは100ml中に3.1gの糖質、
がそれぞれ含まれています。
1gの糖質が体重64kgの2型糖尿人の血糖値を3mg、1型糖尿人の血糖値を5mg、上昇させます。
日本酒やビールの糖質含有量は、銘柄による差はそんなにありません。日本酒は1合が180mlで、3合飲んだら540mlで糖質は20gです。まあ、お猪口に1~2杯なら日本酒が上昇させる血糖値は心配ないレベルですね。
一方、ビールは350ml缶を3本飲んだら、1050mlで糖質は32.6gです。血糖値上昇としてはすでにかなりやばいです。 (*_*)
お店によって違いはありますが、ビアホールなどで、大ジョッキ(800ml)3杯飲んだら2400mlで糖質は74.4gで、いよいよ血糖値危険水域をはるかに超えてきますね。(=_=;)
ビールは、どうしても量的にガブガブ飲めるので、糖尿人にとって最も危険なお酒です。
一方、ワインは結構、銘柄により糖質含有量に差があります。実は白ワインでも糖質含有量が少ないものもあり、阿曽シェフ、新井田シェフのレストラン「Botanica」では、イタリアンフルコースを賞味しながら白も赤も美味しくいただいてます。 (^_^)
ワインが1本750mlなので、1/2本で375ml飲んで、一般的な赤なら糖質は5.6gくらいです。
またあくまでも体験と印象ていどですが、赤ワインをボトル1本飲んでも血糖値は上昇しないようです。ビールなどとは、はっきり違います。赤ワインに含まれる何らかの成分が関係してるのかもしれませんが文献的に確認できているわけではありません。ほとんどの赤ワインは大丈夫と思いますが、甘口は避けた方が無難ですね。
白ワインですが、病院で尿糖を測定する、試験紙がありますね。インターネットでも販売しています。この試験紙で白ワインの糖質含有量がチェックできます。
白ワインを試験紙でチェックして、色が変わらなければブドウ糖はほとんどない証拠です。白ワインでも辛口で糖質が極めて少ない銘柄もあり、これならOKですよ。
以上、醸造酒のお話しでした。
なお焼酎、ウィスキー、ブランデーなどの蒸留酒は原料が麦でも芋でも米でも、糖質含有量ゼロなので、糖質制限OK食品です。
江部康二
ありがとうございました。赤ワイン、つい飲み過ぎてしまうのですが安心しました。色々な銘柄を選べそうで楽しみが増えました。今度白ワインの方も探してみます。
2009/05/10(Sun) 11:32 | URL | 佐藤 | 【編集】
私はウツ病になり過食気味になりました。その結果一気に体重が20kgも増え、糖尿病と診断されました。今はウツ病の薬とともにメルビンとベザトールと言う薬を飲んでいます。糖尿病を治すために何から始めればいいのか途方にくれています。食後の血糖値231、A1C6.4、総コレステロール226、HDL46、LDL145、中性脂肪 270です。良いアドバイスをお願いします。
2009/05/10(Sun) 12:58 | URL | プチ | 【編集】
プチさん。
メルビンは糖尿病の薬で膵臓以外で作用します。ベザトールは脂質異常症の薬です。
これらの薬なら、低血糖の心配なく糖質制限食を行えます。
糖質制限食で食後高血糖と中性脂肪は速やかに改善します。
メルビンは糖尿病の薬で膵臓以外で作用します。ベザトールは脂質異常症の薬です。
これらの薬なら、低血糖の心配なく糖質制限食を行えます。
糖質制限食で食後高血糖と中性脂肪は速やかに改善します。
2009/05/10(Sun) 18:06 | URL | 江部康二 | 【編集】
江部先生こんにちは、初めてコメントします。以前から、大変素晴らしいブログと思いよく読ませて頂いておりました。どうやら私の母が協会型の糖尿病で、いよいよ本気で糖質制限を始めました。今後もこのブログにお世話になって参ります。
非常に長文で失礼します。
ワインの血糖上昇作用、私も非常に気になります。
調べてみました。
まず、これです。
オーストラリアワインについてのページから
甘辛度の表示
>1リットル当たりの残糖量(RZ/l)
>トロッケン(辛口):残糖分は最大9 g RZ/l。
>ただし、糖度と酸度の差が2 g/l 未満であること。
>例えば、残糖8 g/lのワインが辛口に分類されるためには、
>酸度が6g/l以上でなければならない。
>エクストラトロッケン(極辛口):残糖分は4 g /l以下。
>ハルプトロッケン(中辛口):残糖分は12 g /l以下。
>リープリッヒ:(中甘口):残糖分は45 g /l以下。
>ズュース(甘口): 残糖分は45 g /l以上。
(http://www.winesfromaustria.jp/wl-quality.html)
残糖=ワイン中の、ブドウ糖+果糖です
更に、別のサイトをヒットしたので、そのデータで計算してみました。
甲府盆地にあるワイナリー"機山ワイン"のサイトから
"ワイナリー便り" vol.128 2007/2"
>ぶどう中の糖は酵母によって代謝され、アルコールを生産します。
>酵母はグルコースとフルクトースを同時にアルコール発酵に使用し
>ますが代謝に必要なエネルギーが異なるため、グルコースを消費す
>る速度の方がややフルクトースを消費する速度より早くなります。
>このため醗酵が進むにつれてフルクトースの割合が高くなってきま
>す( glucophillic)。
>一般に辛口ワインには 0.2-0.8 g/Lのグルコースと1-2 g/Lのフルクト
>ースが含まれており、超甘口ワインでは30 g/Lのグルコースと60 g/L
>のフルクトースが含まれていると言われています。
(http://www.kizan.co.jp/monthly/0702.html)
こういうのって、多分ソムリエには常識なんでしょうが、素人には初耳でした。もっとまとまったサイトがあれば良いんですが。
このデータによれば、辛口ワインの場合、含まれるブドウ糖(グルコース)量はボトル一本あたり最小で0.15g、最大で0.6g。
果糖(フルクトース)は最小0.75g、最大1.5g。
ワインに含まれている総炭水化物量が仮に15g/L(五訂日本食品標準成分表から赤ワインのデータ、100ml中に1.5g)として、ボトル一本で11.3g。ブドウ糖と果糖以外の炭水化物が9.2gから10.4g。
この、その他の炭水化物とはアラビノースやキシロースなど五炭糖(血糖上昇作用はあるのか?)、マルトースやキシリトール(血糖上昇が遅い)、更にはエリスリトール(血糖上昇を起こさない)、などでしょうから、血糖上昇はかなり穏やかになるはず。
仮に、これらが全部エリスリトール以外の糖アルコールだとして、ブドウ糖の半分の血糖上昇作用があるとすれば、ブドウ糖換算で4.5gから5.2g程度分の血糖上昇を引き起こす計算。
つまり、辛口赤ワインの場合、ブドウ糖が一本あたりおよそ4.7gから5.8g、果糖が0.75gから1.5g含まれているのと同じ。
果糖のグリセミック指数を20として、ブドウ糖の5分の1の血糖上昇作用とすれば、正常人の場合、辛口赤ワイン一本飲むとブドウ糖を4.9gから6.1g摂取したのと同じ血糖上昇が起きるはず。
2型糖尿病の場合、糖質1gあたりの血糖値上昇を3mgとして、ブドウ糖6.1gで約18.3mgの血糖値上昇。で、いいのかな~。
結構安全?
いや、ビール750ml(ワインボトル一本分)中、糖質23gよりははるかに安全だと思います。ビールはアルコール度数が低いので赤ワインと同じだけ酔っぱらおうと思ったらこの2~3倍飲まないとなりませんし。
これが正しければ、先生のおっしゃってた
2009年05月10日 (日)
またあくまでも体験と印象ていどですが、赤ワインをボトル1本飲んでも血糖値は上昇しないようです。ビールなどとは、はっきり違います。
の謎が解けるのでは?
更に、ちょっと良い物を見つけました。
"株式会社 和田屋"のホームページから
低糖ドイツワインの説明文を引用。
1. 通常ワインには果汁由来のぶどう糖(グルコース)、果糖(フラクトース)の2種の糖分が含まれています。
2. ドイツ発低糖ワインは分子構造が小さく、体内にすぐ吸収され、血糖値を左右するぶどう糖の量を極力抑え、体内で分解される速度が比較的緩やかな果糖により「ドイツワインのおいしさ」の1つの要素である甘み成分を一定量残す事に成功したものです。
3. 製法的には、果汁を発酵させる際に、ぶどう糖の方が果糖より早くアルコール分解されるという特性を利用し、ある程度発酵が進んだ段階で遠心分離器及びフィルターによる澱引きを行い、果糖の割合を高めています。
4. 下記 基準を守ってつくられています。
■全糖リッター当り20g以下、そのうちぶどう糖は4g以下。
■酸化防止剤(亜硫酸塩)は150mg/L以下。
■アルコール度は12%以下。
■ワインとアルコールのカロリー値は、663/Lキロカロリー以下。
■総カロリーは740/Lキロカロリー以下。
(http://www.rakuten.co.jp/wadaya/138900/1863119/)
このサイトで掲示している栄養成分表示はどうやら間違っているらしいので、別のサイトでみつけた同じワインの栄養成分表示を出しておきます。
"テーニッヒャー・ザンクト・ミヒャエル・リースリング・カビネット・トロッケン"
白 やや辛口 アルコール度数 10% 産地 モーゼル 格付 カビネット
栄養成分表示<100ml当たり>
エネルギー61kcalたんぱく質0.2g 脂質0g 炭水化物2.0g ナトリウム2.2mg フラクトース0.41g グルコース0.29g
(http://www.newmenu.net/wine/detail/gekkeikan:10000093.html)
"モーゼルラント・ドルンフェルダー・トロッケン"
赤 ライトボディー アルコール度数 11% 産地 ドイツ 格付 ターフェルヴァイン
栄養成分表示<100ml当たり>
エネルギー76kcalたんぱく質0.1g 脂質 0g 炭水化物1.0g ナトリウム1.7mg フラクトース0.3g グルコース0.2g
(http://www.newmenu.net/wine/detail/gekkeikan:10000095.html)
かなり良さそうですよね?
非常に長文で失礼します。
ワインの血糖上昇作用、私も非常に気になります。
調べてみました。
まず、これです。
オーストラリアワインについてのページから
甘辛度の表示
>1リットル当たりの残糖量(RZ/l)
>トロッケン(辛口):残糖分は最大9 g RZ/l。
>ただし、糖度と酸度の差が2 g/l 未満であること。
>例えば、残糖8 g/lのワインが辛口に分類されるためには、
>酸度が6g/l以上でなければならない。
>エクストラトロッケン(極辛口):残糖分は4 g /l以下。
>ハルプトロッケン(中辛口):残糖分は12 g /l以下。
>リープリッヒ:(中甘口):残糖分は45 g /l以下。
>ズュース(甘口): 残糖分は45 g /l以上。
(http://www.winesfromaustria.jp/wl-quality.html)
残糖=ワイン中の、ブドウ糖+果糖です
更に、別のサイトをヒットしたので、そのデータで計算してみました。
甲府盆地にあるワイナリー"機山ワイン"のサイトから
"ワイナリー便り" vol.128 2007/2"
>ぶどう中の糖は酵母によって代謝され、アルコールを生産します。
>酵母はグルコースとフルクトースを同時にアルコール発酵に使用し
>ますが代謝に必要なエネルギーが異なるため、グルコースを消費す
>る速度の方がややフルクトースを消費する速度より早くなります。
>このため醗酵が進むにつれてフルクトースの割合が高くなってきま
>す( glucophillic)。
>一般に辛口ワインには 0.2-0.8 g/Lのグルコースと1-2 g/Lのフルクト
>ースが含まれており、超甘口ワインでは30 g/Lのグルコースと60 g/L
>のフルクトースが含まれていると言われています。
(http://www.kizan.co.jp/monthly/0702.html)
こういうのって、多分ソムリエには常識なんでしょうが、素人には初耳でした。もっとまとまったサイトがあれば良いんですが。
このデータによれば、辛口ワインの場合、含まれるブドウ糖(グルコース)量はボトル一本あたり最小で0.15g、最大で0.6g。
果糖(フルクトース)は最小0.75g、最大1.5g。
ワインに含まれている総炭水化物量が仮に15g/L(五訂日本食品標準成分表から赤ワインのデータ、100ml中に1.5g)として、ボトル一本で11.3g。ブドウ糖と果糖以外の炭水化物が9.2gから10.4g。
この、その他の炭水化物とはアラビノースやキシロースなど五炭糖(血糖上昇作用はあるのか?)、マルトースやキシリトール(血糖上昇が遅い)、更にはエリスリトール(血糖上昇を起こさない)、などでしょうから、血糖上昇はかなり穏やかになるはず。
仮に、これらが全部エリスリトール以外の糖アルコールだとして、ブドウ糖の半分の血糖上昇作用があるとすれば、ブドウ糖換算で4.5gから5.2g程度分の血糖上昇を引き起こす計算。
つまり、辛口赤ワインの場合、ブドウ糖が一本あたりおよそ4.7gから5.8g、果糖が0.75gから1.5g含まれているのと同じ。
果糖のグリセミック指数を20として、ブドウ糖の5分の1の血糖上昇作用とすれば、正常人の場合、辛口赤ワイン一本飲むとブドウ糖を4.9gから6.1g摂取したのと同じ血糖上昇が起きるはず。
2型糖尿病の場合、糖質1gあたりの血糖値上昇を3mgとして、ブドウ糖6.1gで約18.3mgの血糖値上昇。で、いいのかな~。
結構安全?
いや、ビール750ml(ワインボトル一本分)中、糖質23gよりははるかに安全だと思います。ビールはアルコール度数が低いので赤ワインと同じだけ酔っぱらおうと思ったらこの2~3倍飲まないとなりませんし。
これが正しければ、先生のおっしゃってた
2009年05月10日 (日)
またあくまでも体験と印象ていどですが、赤ワインをボトル1本飲んでも血糖値は上昇しないようです。ビールなどとは、はっきり違います。
の謎が解けるのでは?
更に、ちょっと良い物を見つけました。
"株式会社 和田屋"のホームページから
低糖ドイツワインの説明文を引用。
1. 通常ワインには果汁由来のぶどう糖(グルコース)、果糖(フラクトース)の2種の糖分が含まれています。
2. ドイツ発低糖ワインは分子構造が小さく、体内にすぐ吸収され、血糖値を左右するぶどう糖の量を極力抑え、体内で分解される速度が比較的緩やかな果糖により「ドイツワインのおいしさ」の1つの要素である甘み成分を一定量残す事に成功したものです。
3. 製法的には、果汁を発酵させる際に、ぶどう糖の方が果糖より早くアルコール分解されるという特性を利用し、ある程度発酵が進んだ段階で遠心分離器及びフィルターによる澱引きを行い、果糖の割合を高めています。
4. 下記 基準を守ってつくられています。
■全糖リッター当り20g以下、そのうちぶどう糖は4g以下。
■酸化防止剤(亜硫酸塩)は150mg/L以下。
■アルコール度は12%以下。
■ワインとアルコールのカロリー値は、663/Lキロカロリー以下。
■総カロリーは740/Lキロカロリー以下。
(http://www.rakuten.co.jp/wadaya/138900/1863119/)
このサイトで掲示している栄養成分表示はどうやら間違っているらしいので、別のサイトでみつけた同じワインの栄養成分表示を出しておきます。
"テーニッヒャー・ザンクト・ミヒャエル・リースリング・カビネット・トロッケン"
白 やや辛口 アルコール度数 10% 産地 モーゼル 格付 カビネット
栄養成分表示<100ml当たり>
エネルギー61kcalたんぱく質0.2g 脂質0g 炭水化物2.0g ナトリウム2.2mg フラクトース0.41g グルコース0.29g
(http://www.newmenu.net/wine/detail/gekkeikan:10000093.html)
"モーゼルラント・ドルンフェルダー・トロッケン"
赤 ライトボディー アルコール度数 11% 産地 ドイツ 格付 ターフェルヴァイン
栄養成分表示<100ml当たり>
エネルギー76kcalたんぱく質0.1g 脂質 0g 炭水化物1.0g ナトリウム1.7mg フラクトース0.3g グルコース0.2g
(http://www.newmenu.net/wine/detail/gekkeikan:10000095.html)
かなり良さそうですよね?
あっと、追加です。
ワインに含まれるエリスリトールについて、
http://www.mfc.co.jp/erisuri/002.htm
技術情報|エリスリトール|主要製品紹介|三菱化学フーズ株式会社
赤ワイン 170mg/L (つまり0.017g/100ml)
白ワイン 280mg/L (つまり0.028g/100ml)
大した事ないですね。
キシリトールについては分かりませんでした。
先のコメントで、有機酸とかポリフェノールを忘れてました。これらは炭水化物として計算されてるはず。
何とか含有量が分からないかと探してみました。
栽培条件の異なるブドウ「甲州」を用いたワインの
個性化醸造技術の確立に関する研究(第3報)
www.yitc.go.jp/Houkoku/data/H19/kei14.pdf
表16 38試験区のワインの各種分析結果 から
平均値(g/L)
有機酸:クエン酸0.7 酒石酸2.1 リンゴ酸1.8 コハク酸1.0 乳酸0.3 酢酸0.3(合計6.2)
糖類:ブドウ糖0.0 果糖3.8(合計3.8)
グリセリン6.5(グリセリン?!そんな物が入っていたとは知りませんでした)
これらを合計すると全部で16.5。
その内ブドウ糖、果糖以外の炭水化物が12.7。
他にタンニン、アントシアニンなどのポリフェノールが赤ワインの場合平均230mg/100ml(2.3g/L)含まれているはずなので、
おおざっぱに、糖類以外の炭水化物15g、糖類は4g、全炭水化物19g。
結局、辛口赤ワインには100ml中1g以下の糖質しか含まれておらず、その内多くが果糖、故に血糖値をほとんど上げないお酒ってことになるのでは?
ワインに含まれるエリスリトールについて、
http://www.mfc.co.jp/erisuri/002.htm
技術情報|エリスリトール|主要製品紹介|三菱化学フーズ株式会社
赤ワイン 170mg/L (つまり0.017g/100ml)
白ワイン 280mg/L (つまり0.028g/100ml)
大した事ないですね。
キシリトールについては分かりませんでした。
先のコメントで、有機酸とかポリフェノールを忘れてました。これらは炭水化物として計算されてるはず。
何とか含有量が分からないかと探してみました。
栽培条件の異なるブドウ「甲州」を用いたワインの
個性化醸造技術の確立に関する研究(第3報)
www.yitc.go.jp/Houkoku/data/H19/kei14.pdf
表16 38試験区のワインの各種分析結果 から
平均値(g/L)
有機酸:クエン酸0.7 酒石酸2.1 リンゴ酸1.8 コハク酸1.0 乳酸0.3 酢酸0.3(合計6.2)
糖類:ブドウ糖0.0 果糖3.8(合計3.8)
グリセリン6.5(グリセリン?!そんな物が入っていたとは知りませんでした)
これらを合計すると全部で16.5。
その内ブドウ糖、果糖以外の炭水化物が12.7。
他にタンニン、アントシアニンなどのポリフェノールが赤ワインの場合平均230mg/100ml(2.3g/L)含まれているはずなので、
おおざっぱに、糖類以外の炭水化物15g、糖類は4g、全炭水化物19g。
結局、辛口赤ワインには100ml中1g以下の糖質しか含まれておらず、その内多くが果糖、故に血糖値をほとんど上げないお酒ってことになるのでは?
Yuki さん。
貴重な情報詳しくありがとうございます。
もったいないので、一度記事にさせていただきます。
貴重な情報詳しくありがとうございます。
もったいないので、一度記事にさせていただきます。
2010/03/05(Fri) 19:55 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ありがとうございます。
ワイン好きの糖尿人の皆様のお役に立てたら本望です。
ところで、果糖摂取による糖尿人の血糖値上昇はどの程度な物でしょう?そもそも上がるんでしょうか?個人差はあると思いますが。人体実験などなさってみませんか?(^_^)
ワイン好きの糖尿人の皆様のお役に立てたら本望です。
ところで、果糖摂取による糖尿人の血糖値上昇はどの程度な物でしょう?そもそも上がるんでしょうか?個人差はあると思いますが。人体実験などなさってみませんか?(^_^)
Yuki さん。
一般には果糖のGIは20とかなり低値でほとんど上昇させないとされています。
一方ブログ読者の測定では結構上昇している人もいます。
まだまだ検証が必要のようです。
一般には果糖のGIは20とかなり低値でほとんど上昇させないとされています。
一方ブログ読者の測定では結構上昇している人もいます。
まだまだ検証が必要のようです。
2010/03/06(Sat) 18:05 | URL | ドクター江部 | 【編集】
赤ワイン大好き人間です。
夏場は冷やした白ワインも飲みたくなりますが、
糖質の少ない銘柄教えてください。
以下のコメントを見て投稿しました。
「白ワインでも辛口で糖質が極めて少ない銘柄もあり、これならOKですよ。」
夏場は冷やした白ワインも飲みたくなりますが、
糖質の少ない銘柄教えてください。
以下のコメントを見て投稿しました。
「白ワインでも辛口で糖質が極めて少ない銘柄もあり、これならOKですよ。」
ワイン大好き さん。
2010年03月16日 (火)の本ブログ記事
「ワインの血糖上昇作用と糖質制限食」
をご参照ください。
辛口白ワインなら、大抵は大丈夫と思います。
2010年03月16日 (火)の本ブログ記事
「ワインの血糖上昇作用と糖質制限食」
をご参照ください。
辛口白ワインなら、大抵は大丈夫と思います。
2012/06/26(Tue) 14:16 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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