2009年04月29日 (水)
おはようございます。
今回は、にんにくさんから、糖尿人の肝を冷やすような中国漢方薬情報をいただきました。
「09/04/28 にんにく
消渇丸
杞憂かもしれませんが、もし、先生のところにこうした患者さんがおりましたらご注意下さい。
最近、消渇丸と言う中国製の漢方薬の存在を知りました。
消渇って、糖尿病の古い中国の呼び方らしいです。
これがまた良く効くと現地でも評判の様子。
検索するとまぁ、ご大層な注意書きが出てくる事。
2型糖尿病が何たらとか、まるで血糖降下剤だな、こけおどしを、と思っていたら、こけおどしじゃありませんでした!
その成分は以下の通りです。
葛根
地黄
黄耆
天花粉
玉米須
南五味子
山葯
グリベンクラミド
・・・ぐりべんくらみど?
消渇丸、その正体はなんとSU剤!
確かグリベンクラミドって、よりによってSU剤の中でも最強の部類に入るはずですが・・・。
血糖値を下げりゃいいんだろ!と言う何ともモラルのないやり方、中国らしいというか何と言うか、それとも中国ではグリベンクラミドって、医師の処方関係なく使えるんでしょうか?
問題はこの消渇丸、どうもサプリ扱いしている通販業者がいる事です。
含有量が分からないので即、健康に関わるかどうかは不明ですが、問診の時にサプリを摂っているような事を仰られる患者さんがおりましたら、注意して聞いてみて下さい。
ここまでシャレにならないブツがあるとは想像してませんでした。」
にんにくさん。貴重な情報をありがとうございます。
消渇丸、危険極まりないです。低血糖の恐れがあります。ブログ読者の皆さん、中国製漢方薬、ゆめゆめ油断召されぬよう!!
中国という国は、いい意味でも悪い意味でも規格外ですね。ヾ(゜▽゜)
消渇というのは、仰有るとおり中国医学では糖尿病のことを指します。で、消渇丸、てっきり漢方薬かと思ったらグリベンクラミドが含まれていた!?
グリベンクラミドといったら商品名オイグルコンで、日本では健康保険収載で医療現場でよく使われている、経口血糖降下剤(24時間効果持続)です。
日本なら、健康食品のなかにグリベンクラミドを混ぜるなどというのはとんでもない法律違反で、即逮捕されます。しかし、中国ではこういったことが、結構野放しに行われているようです。 (*_*)
日本に滞在中の中国人留学生諸氏にも確認しましたが、<アトピーに効く中国の市販の漢方軟膏>など、100%ステロイド外用薬が混ぜてあるそうです。
しかも表示義務さえないようですし、ステロイドは入ってないと、嘘をつくことまであるようです。
アトピーの皆さんも、中国製の漢方軟膏、要注意ですよ。
今回の消渇丸、グリベンクラミドと表示してあるだけ
まだしも良心的??? なのでしょうか(ノ-_-)ノ”
段ボール肉饅、メタミドホス餃子、毒入りドックフード・・・・、
食材だけではなくて、漢方薬まで要注意とは、中国恐るべしですね。?(((゚д゚)))?
なお、日本で作っている、ツムラやオースギの漢方エキス剤とか栃本天界堂や内田の生薬は、日本国内できっちり検査して許可されており、安全性は確立してますので、念のため。 (^_^)
江部康
今回は、にんにくさんから、糖尿人の肝を冷やすような中国漢方薬情報をいただきました。
「09/04/28 にんにく
消渇丸
杞憂かもしれませんが、もし、先生のところにこうした患者さんがおりましたらご注意下さい。
最近、消渇丸と言う中国製の漢方薬の存在を知りました。
消渇って、糖尿病の古い中国の呼び方らしいです。
これがまた良く効くと現地でも評判の様子。
検索するとまぁ、ご大層な注意書きが出てくる事。
2型糖尿病が何たらとか、まるで血糖降下剤だな、こけおどしを、と思っていたら、こけおどしじゃありませんでした!
その成分は以下の通りです。
葛根
地黄
黄耆
天花粉
玉米須
南五味子
山葯
グリベンクラミド
・・・ぐりべんくらみど?
消渇丸、その正体はなんとSU剤!
確かグリベンクラミドって、よりによってSU剤の中でも最強の部類に入るはずですが・・・。
血糖値を下げりゃいいんだろ!と言う何ともモラルのないやり方、中国らしいというか何と言うか、それとも中国ではグリベンクラミドって、医師の処方関係なく使えるんでしょうか?
問題はこの消渇丸、どうもサプリ扱いしている通販業者がいる事です。
含有量が分からないので即、健康に関わるかどうかは不明ですが、問診の時にサプリを摂っているような事を仰られる患者さんがおりましたら、注意して聞いてみて下さい。
ここまでシャレにならないブツがあるとは想像してませんでした。」
にんにくさん。貴重な情報をありがとうございます。
消渇丸、危険極まりないです。低血糖の恐れがあります。ブログ読者の皆さん、中国製漢方薬、ゆめゆめ油断召されぬよう!!
中国という国は、いい意味でも悪い意味でも規格外ですね。ヾ(゜▽゜)
消渇というのは、仰有るとおり中国医学では糖尿病のことを指します。で、消渇丸、てっきり漢方薬かと思ったらグリベンクラミドが含まれていた!?
グリベンクラミドといったら商品名オイグルコンで、日本では健康保険収載で医療現場でよく使われている、経口血糖降下剤(24時間効果持続)です。
日本なら、健康食品のなかにグリベンクラミドを混ぜるなどというのはとんでもない法律違反で、即逮捕されます。しかし、中国ではこういったことが、結構野放しに行われているようです。 (*_*)
日本に滞在中の中国人留学生諸氏にも確認しましたが、<アトピーに効く中国の市販の漢方軟膏>など、100%ステロイド外用薬が混ぜてあるそうです。
しかも表示義務さえないようですし、ステロイドは入ってないと、嘘をつくことまであるようです。
アトピーの皆さんも、中国製の漢方軟膏、要注意ですよ。
今回の消渇丸、グリベンクラミドと表示してあるだけ
まだしも良心的??? なのでしょうか(ノ-_-)ノ”
段ボール肉饅、メタミドホス餃子、毒入りドックフード・・・・、
食材だけではなくて、漢方薬まで要注意とは、中国恐るべしですね。?(((゚д゚)))?
なお、日本で作っている、ツムラやオースギの漢方エキス剤とか栃本天界堂や内田の生薬は、日本国内できっちり検査して許可されており、安全性は確立してますので、念のため。 (^_^)
江部康
危うく消渇丸を飲むところでした。(笑)
ブログのネタにしてアップし、ググってみたら先生のブログがヒットしましたのでトラックバックさせて頂きました。
糖質制限食のことは初めて知りました。よく勉強して実践してみたいです。
また結果を報告しますね。
ブログのネタにしてアップし、ググってみたら先生のブログがヒットしましたのでトラックバックさせて頂きました。
糖質制限食のことは初めて知りました。よく勉強して実践してみたいです。
また結果を報告しますね。
私は中国在住の日本人です。
消渇丸を常用しています。
ただしサプリ等ではなく薬としてです。
最初中国で糖尿病と診断され、医師からこの薬を処方されました。
その時他の薬も併せて処方され全部服用したら低血糖で病院に運ばれました。
その際診断していただいた医師から消渇丸にはグリベンクラミドが含まれているので注意して服用するようにとアドバイスされました。
それからは自分で血糖値を測定しながら服用量を加減しています。
確かに消渇丸も薬局で医師の処方箋なく買えますし、抗生物質も同様に薬局で普通に買えます。
中国人の大部分の人は何の知識もなく服用していると思うと非常に怖さを感じますが、自己責任の社会と割り切って自分できちんと調べて対応できる人にはそれなりに便利な社会なのかも知れません。
但し、そういう仕組みと大部分の中国人の知識と情報のレベルが全く相応していないのが問題ですね。
消渇丸を常用しています。
ただしサプリ等ではなく薬としてです。
最初中国で糖尿病と診断され、医師からこの薬を処方されました。
その時他の薬も併せて処方され全部服用したら低血糖で病院に運ばれました。
その際診断していただいた医師から消渇丸にはグリベンクラミドが含まれているので注意して服用するようにとアドバイスされました。
それからは自分で血糖値を測定しながら服用量を加減しています。
確かに消渇丸も薬局で医師の処方箋なく買えますし、抗生物質も同様に薬局で普通に買えます。
中国人の大部分の人は何の知識もなく服用していると思うと非常に怖さを感じますが、自己責任の社会と割り切って自分できちんと調べて対応できる人にはそれなりに便利な社会なのかも知れません。
但し、そういう仕組みと大部分の中国人の知識と情報のレベルが全く相応していないのが問題ですね。
2011/04/17(Sun) 15:47 | URL | ヒッピー | 【編集】
高橋久仁子さんの同名の本からこれ、知りました。
「消渇丸」、これで、違法じゃないというから、驚きです。
未承認だから「健康食品」扱いだという。
糖質制限もフードファディズムだという意見もありますが、自分はそうじゃないと思ってます。
「消渇丸」、これで、違法じゃないというから、驚きです。
未承認だから「健康食品」扱いだという。
糖質制限もフードファディズムだという意見もありますが、自分はそうじゃないと思ってます。
無菜さん
糖質制限食は、科学的根拠が明確ですので、フードファディズムとは無縁です。
複数の研究論文によるEBMもあります。
また「血糖値に直接影響を与えるのは糖質だけで、蛋白質、脂質は直接影響を与えない」という
生理学的事実があります。
糖質制限食理論と治療法は、この生理学的事実に基づいて構築されています。
糖質制限食は、科学的根拠が明確ですので、フードファディズムとは無縁です。
複数の研究論文によるEBMもあります。
また「血糖値に直接影響を与えるのは糖質だけで、蛋白質、脂質は直接影響を与えない」という
生理学的事実があります。
糖質制限食理論と治療法は、この生理学的事実に基づいて構築されています。
2016/06/26(Sun) 09:38 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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