2009年04月18日 (土)
おはようございます。
昨夜の金曜ライブも充分盛り上がって無事終了しました。今朝は二日酔いもなくお天気と同様、爽やかな江部康二です。 夕方からは、医療関係者向けセミナーのため東京に向かいます。
2005年に「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」を出版して以降、糖質制限食の普及・夜明け・日の出を目指して京都、東京、札幌、名古屋、大阪、福岡と講演会を開催してきましたが、お蔭様でどの会場も満員御礼と相成りました。(^_^)
高雄病院に入院される糖尿病患者さんも、北海道から九州まで満遍なくきて頂いてます。
何とバンコクやサンフランシスコ在住の方も入院されたことがありますよ。
もちろん、地元京都の患者さんも入院・外来ともにそこそこおられるのですが、どうも人口比率からすると京都府以外の患者さんのほうが多いのです。
そこで、今回は久しぶりに地元京都で糖質制限食の講演会を開催し、しっかり糖質制限食を広めようと企画しました。2007年の京都講演に比べたら内容も、かなりバージョンアップしていますよ。
会場も京都駅のすぐ近く、交通の便がいい所を選びましたので、京都、滋賀、大阪、奈良の糖尿人・メタボ人の皆さん、是非、奮ってご参加下さい。ヾ(^▽^)
なお今回も会場の関係でメーカーさんによる販売はありませんので、ご了承下さいね。
『糖尿病・メタボリックシンドローム・肥満が劇的に改善する食事療法、糖質制限食』
【日時】 2009年4月26日(日)
【受付、開場】 13:30~
【会場】 メルパルク京都 5階会議室B
メルパルク京都
〒600-8216
京都市下京区東洞院通七条下ル東塩小路町676番13
TEL:075-352-7444(代)
【定員】 120名(先着順)※定員になり次第締め切り
【参加費】1000円(当日受付)
【タイムスケジュール】
受付、開場 13:30~
講演時間 14:00~「食事で治す糖尿病」第一部
14:45~ 休憩
15:00~「食事で治す糖尿病」第二部
15:45 講演終了
【お申し込み・お問い合わせ】
京都高雄倶楽部
TEL 075-873-2170
FAX 075-873-2270
E-mail takaoclub@ktk-kyoto.jp
営業時間は、8:45から17:00(くらい)
お休みは土・日・祝です。
席をはずしていることもあるので、留守電に連絡先を入れておいてください。後ほど掛け直させていただきます。
【糖質制限食とは】
食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%、タンパク質は50%、脂質は10%弱が血糖に変わります。 また糖質は摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。一方タンパク質の血糖値上昇のピークは食後約3時間で、脂質は消化・吸収に丸一日かかることもあります。
これらはカロリーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。
このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を急峻に上昇させます。従って、糖質を摂取した時には、インスリンが大量に追加分泌されます。
しかし、脂質やタンパク質は血糖値をほとんど上昇させないので、インスリンの追加分泌は、ほとんどありません。
現在糖尿病において食後の急激な高血糖が大きな問題として注目されています。
食後高血糖が心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。そして食後高血糖を起こすのは三大栄養素のなかで糖質だけなのです。
1gの糖質が体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。 従って6枚切りの食パン2枚(約310キロカロリー)食べると糖質 が約50g含まれているので、血糖値は150mgも上昇します。一 方ロースステーキを300g(約1200キロカロリー)食べても糖質含有量は1gもないので食後高血糖はほとんど生じないのです。
また、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。
糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースにできるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。簡単に言えば主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
一方上述の食パンとステーキの例でも明らかなようにカロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても食後高血糖が必ず生じるのです。
糖尿病の改善にはカロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。なお糖質制限食はカロリー無制限ということではありません。一般的な標準摂取カロリーの範囲、すなわち男性なら1600~2000キロカロリー、女性なら1200~1600キロカロリーくらいが目安です。
☆☆☆
『糖質制限食十箇条』 -糖尿病や肥満が気になる人に-
一、魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。
『糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。
二、スタンダード糖質制限食は朝と夕は主食抜き。
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。
*抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。
*炭水化物=糖質+食物繊維
【糖質制限食を実践する時のご注意】
本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。
このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「 糖質制限食 春のレシピ」「 糖質制限食 夏のレシピ」「糖質制限食 秋のレシピ」「糖質制限食 冬のレシピ」を参考にして、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。
昨夜の金曜ライブも充分盛り上がって無事終了しました。今朝は二日酔いもなくお天気と同様、爽やかな江部康二です。 夕方からは、医療関係者向けセミナーのため東京に向かいます。
2005年に「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」を出版して以降、糖質制限食の普及・夜明け・日の出を目指して京都、東京、札幌、名古屋、大阪、福岡と講演会を開催してきましたが、お蔭様でどの会場も満員御礼と相成りました。(^_^)
高雄病院に入院される糖尿病患者さんも、北海道から九州まで満遍なくきて頂いてます。
何とバンコクやサンフランシスコ在住の方も入院されたことがありますよ。
もちろん、地元京都の患者さんも入院・外来ともにそこそこおられるのですが、どうも人口比率からすると京都府以外の患者さんのほうが多いのです。
そこで、今回は久しぶりに地元京都で糖質制限食の講演会を開催し、しっかり糖質制限食を広めようと企画しました。2007年の京都講演に比べたら内容も、かなりバージョンアップしていますよ。
会場も京都駅のすぐ近く、交通の便がいい所を選びましたので、京都、滋賀、大阪、奈良の糖尿人・メタボ人の皆さん、是非、奮ってご参加下さい。ヾ(^▽^)
なお今回も会場の関係でメーカーさんによる販売はありませんので、ご了承下さいね。
『糖尿病・メタボリックシンドローム・肥満が劇的に改善する食事療法、糖質制限食』
【日時】 2009年4月26日(日)
【受付、開場】 13:30~
【会場】 メルパルク京都 5階会議室B
メルパルク京都
〒600-8216
京都市下京区東洞院通七条下ル東塩小路町676番13
TEL:075-352-7444(代)
【定員】 120名(先着順)※定員になり次第締め切り
【参加費】1000円(当日受付)
【タイムスケジュール】
受付、開場 13:30~
講演時間 14:00~「食事で治す糖尿病」第一部
14:45~ 休憩
15:00~「食事で治す糖尿病」第二部
15:45 講演終了
【お申し込み・お問い合わせ】
京都高雄倶楽部
TEL 075-873-2170
FAX 075-873-2270
E-mail takaoclub@ktk-kyoto.jp
営業時間は、8:45から17:00(くらい)
お休みは土・日・祝です。
席をはずしていることもあるので、留守電に連絡先を入れておいてください。後ほど掛け直させていただきます。
【糖質制限食とは】
食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%、タンパク質は50%、脂質は10%弱が血糖に変わります。 また糖質は摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。一方タンパク質の血糖値上昇のピークは食後約3時間で、脂質は消化・吸収に丸一日かかることもあります。
これらはカロリーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。
このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を急峻に上昇させます。従って、糖質を摂取した時には、インスリンが大量に追加分泌されます。
しかし、脂質やタンパク質は血糖値をほとんど上昇させないので、インスリンの追加分泌は、ほとんどありません。
現在糖尿病において食後の急激な高血糖が大きな問題として注目されています。
食後高血糖が心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。そして食後高血糖を起こすのは三大栄養素のなかで糖質だけなのです。
1gの糖質が体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。 従って6枚切りの食パン2枚(約310キロカロリー)食べると糖質 が約50g含まれているので、血糖値は150mgも上昇します。一 方ロースステーキを300g(約1200キロカロリー)食べても糖質含有量は1gもないので食後高血糖はほとんど生じないのです。
また、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。
糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースにできるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。簡単に言えば主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
一方上述の食パンとステーキの例でも明らかなようにカロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても食後高血糖が必ず生じるのです。
糖尿病の改善にはカロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。なお糖質制限食はカロリー無制限ということではありません。一般的な標準摂取カロリーの範囲、すなわち男性なら1600~2000キロカロリー、女性なら1200~1600キロカロリーくらいが目安です。
☆☆☆
『糖質制限食十箇条』 -糖尿病や肥満が気になる人に-
一、魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。
『糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。
二、スタンダード糖質制限食は朝と夕は主食抜き。
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。
*抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。
*炭水化物=糖質+食物繊維
【糖質制限食を実践する時のご注意】
本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。
このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「 糖質制限食 春のレシピ」「 糖質制限食 夏のレシピ」「糖質制限食 秋のレシピ」「糖質制限食 冬のレシピ」を参考にして、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。
糖尿病患者に尿管結石が起こりやすいと聞いたことがありますが私も石持ちで年に2度ほど尿管結石が発症してしまいます。以前丁度検査の時尿管結石になりのクレアチニンの値が1.29mg/dlまで上がってしまいました。こういう時高蛋白の糖質制限食を続けていて大丈夫なのでしょうか?因みに今は0.9前後で安定しています。
2009/04/18(Sat) 14:36 | URL | 佐藤 | 【編集】
すみません。付け加えさせて下さい。尿検査は、潜血2+、尿蛋白±です。
2009/04/18(Sat) 18:20 | URL | 佐藤 | 【編集】
糖尿病ではないですが炭水化物の過剰な摂取が続いていたため、
糖質制限食を試しています。
3日目の昨日ジムでウォーキング(心拍130程度)を30分ほどやったところ、
運動後もなかなか心拍数が落ち着かず、
ちょっとしんどい時間が続いて不安になりました。
糖質制限食の生活でスポーツは全く問題ないですか?
ランニングや水泳、登山などやるのですが
そのときはやはり糖質をとったほうがいいのでしょうか?
糖質制限食を試しています。
3日目の昨日ジムでウォーキング(心拍130程度)を30分ほどやったところ、
運動後もなかなか心拍数が落ち着かず、
ちょっとしんどい時間が続いて不安になりました。
糖質制限食の生活でスポーツは全く問題ないですか?
ランニングや水泳、登山などやるのですが
そのときはやはり糖質をとったほうがいいのでしょうか?
2009/04/19(Sun) 08:04 | URL | yuki | 【編集】
佐藤さん。
結石のせいで、クレアチニンが一過性に上昇したのは
本当に腎機能が悪いわけではないので糖質制限食OKです。
結石のせいで、クレアチニンが一過性に上昇したのは
本当に腎機能が悪いわけではないので糖質制限食OKです。
2009/04/19(Sun) 22:15 | URL | 江部康二 | 【編集】
こんにちは。いつも楽しく、そして心から感謝しながらブログを拝見させていただいております。書籍類も有難く日々の参考書として大切にしたおります。福岡の公演会に、参加させていただきました。予想通りの、優しい江部先生でした。^^
去年の、5月にパートナー(44歳男)が、糖尿病と診断されました。相当悪い状態だったようで、即入院と言われました。大きな合併症を起こしていてもおかしくないという状況でした。私は、彼をこれからしっかり支えていく決心のもとに、まず病気のことを必死で理解しようとしていたところ、大変幸運にも江部先生のブログに出会い、糖質制限の大切さを知りました。時間を忘れて、ただひたすらに過去の記事からすべて読ませていただき、入院中の彼には、メールで内容を伝えました。入院中の食事を写真を、まず口にする前にメールで教えてもらい、食べないでほしいものをすぐに返信しました。しかし、薬を処方されていたので、低血糖のことにも触れ、少し残す程度だったと思います。彼は、入院中、私からの連絡内容と、病院の主治医、栄養士さんからの指導の内容とが全く違うので、何がなんやらうまく理解できなかったと言います。そんな中、甲状腺に腫瘍が見つかり、彼は当然私も真っ暗な底に落とされた気分でした。しかし、別の医師から、進行性がないとの診断を受け、あれから一年がたとうとしています。
実は、ご縁合ってか、今現在、高雄病院に教育入院中です。先日、彼から、『江部先生と話したよ!血糖値の改善振りにびっくりして、一緒に喜んでくれたよ!だから、「宮崎にも広めたい!!」って勢いで言っちゃった』という、とても嬉しそうなメールが届きました。先生、有難うございました。本当に彼は、嬉しそうでした。
しかし、次の日に、『担当医から、糖尿病じゃないってはっきり言われたんだけど・・・。感染症の症状に似てるのかもしれないって・・・。急に改善しすぎだし、合併症もないから、考えられないって。』確かに、一年間のうちに、血糖値ともに、A1Cが10以上だったのが5.1まで下がっています。それは、ただ先生から学んだ糖質制限のおかげだと彼も私も思っておりました。でも、こういうことってあるんでしょうか。1年前に、確かに糖尿病の診断を受け、それ以前にはしっかり糖尿病からきていると思われる自覚症状的なものもあったと彼は言います。でも、あれが糖尿病ではなかったとは・・・。もし、今高雄病院にお世話になってなかったら、それも知らないままでしたし、定期の検査を受けている病院では、今のなお、薬を処方されています。こういうことってあるのでしょうか・・・。
尊敬する、釜池先生の書籍の中にも掲載されていた、糖質制限食の先駆けともいえる、三木先生のM式療法を詳しくご存知ではないでしょうか。「糖質の摂取が、がん細胞の働きに詳しく関係している」と、別の書籍でよんだのですが。もし、ご存知であれば、高雄病院に入院しているパートナーに、些細なことでも構いません、助言していただけないでしょうか。何か、今の彼の心の支えになればと思います。お忙しいところ、長々と申し訳ありませんでした。やはり、そちらに入院させていただいたことで、発見できたことに、ご縁を感じます。こちら宮崎でも、これから、糖質を理解し、上手につきあっていくことの大切さを、なんらかの方法で是非広めていこう!!と、彼とともに決心しております。心から、感謝しております。有難うございました。合掌
去年の、5月にパートナー(44歳男)が、糖尿病と診断されました。相当悪い状態だったようで、即入院と言われました。大きな合併症を起こしていてもおかしくないという状況でした。私は、彼をこれからしっかり支えていく決心のもとに、まず病気のことを必死で理解しようとしていたところ、大変幸運にも江部先生のブログに出会い、糖質制限の大切さを知りました。時間を忘れて、ただひたすらに過去の記事からすべて読ませていただき、入院中の彼には、メールで内容を伝えました。入院中の食事を写真を、まず口にする前にメールで教えてもらい、食べないでほしいものをすぐに返信しました。しかし、薬を処方されていたので、低血糖のことにも触れ、少し残す程度だったと思います。彼は、入院中、私からの連絡内容と、病院の主治医、栄養士さんからの指導の内容とが全く違うので、何がなんやらうまく理解できなかったと言います。そんな中、甲状腺に腫瘍が見つかり、彼は当然私も真っ暗な底に落とされた気分でした。しかし、別の医師から、進行性がないとの診断を受け、あれから一年がたとうとしています。
実は、ご縁合ってか、今現在、高雄病院に教育入院中です。先日、彼から、『江部先生と話したよ!血糖値の改善振りにびっくりして、一緒に喜んでくれたよ!だから、「宮崎にも広めたい!!」って勢いで言っちゃった』という、とても嬉しそうなメールが届きました。先生、有難うございました。本当に彼は、嬉しそうでした。
しかし、次の日に、『担当医から、糖尿病じゃないってはっきり言われたんだけど・・・。感染症の症状に似てるのかもしれないって・・・。急に改善しすぎだし、合併症もないから、考えられないって。』確かに、一年間のうちに、血糖値ともに、A1Cが10以上だったのが5.1まで下がっています。それは、ただ先生から学んだ糖質制限のおかげだと彼も私も思っておりました。でも、こういうことってあるんでしょうか。1年前に、確かに糖尿病の診断を受け、それ以前にはしっかり糖尿病からきていると思われる自覚症状的なものもあったと彼は言います。でも、あれが糖尿病ではなかったとは・・・。もし、今高雄病院にお世話になってなかったら、それも知らないままでしたし、定期の検査を受けている病院では、今のなお、薬を処方されています。こういうことってあるのでしょうか・・・。
尊敬する、釜池先生の書籍の中にも掲載されていた、糖質制限食の先駆けともいえる、三木先生のM式療法を詳しくご存知ではないでしょうか。「糖質の摂取が、がん細胞の働きに詳しく関係している」と、別の書籍でよんだのですが。もし、ご存知であれば、高雄病院に入院しているパートナーに、些細なことでも構いません、助言していただけないでしょうか。何か、今の彼の心の支えになればと思います。お忙しいところ、長々と申し訳ありませんでした。やはり、そちらに入院させていただいたことで、発見できたことに、ご縁を感じます。こちら宮崎でも、これから、糖質を理解し、上手につきあっていくことの大切さを、なんらかの方法で是非広めていこう!!と、彼とともに決心しております。心から、感謝しております。有難うございました。合掌
2009/04/20(Mon) 12:22 | URL | じゅん | 【編集】
江部先生はじめまして、こんにちは。イトーと申します。
まずは、簡単な自己紹介をさせてください。
私は1型糖尿病を小学校低学年の時に発病して以来、ずっとHbA1cは8から9でした。
そのためとうとう発症13年目の1年ほど前に前期網膜症になってしまいました。
それ以来、このままでは腎臓等にも合併症が来てしまうと躍起して
食事制限等はしましたが、HbA1cはコンマ単位でしか下がらず今に至ります。
幸い、合併症の進行はありません。
私は10日ぐらい前に、ネットで糖尿病に関して調べていたところ、糖質制限の存在を知りました。
糖質制限の先生の理論に共感し、一週間前から糖質制限を初めました。
(先生の著書は、最寄の書店に季節のレシピシリーズしか置いてなかったのですが、それは目を通しました。
あとはここのブログの『糖質制限とは』や、気になる記事は目を通しました。)
今まで酷かった血糖値の乱高下がある程度落ち着いて体重も減り始めました。
(今まで食後血糖値は400行ってしまうことがあったのですが、今は250を超えません
もうちょっと注射の量を調節して180以下までもって行きたいと考えてます。
体重に関しても、今は標準体重プラス10kgなので痩せた方が良いと考えてます。)
ところが、まだ一週間しか糖質制限をやっていないにも関わらず、
今日の定期検査で、尿のケトンが高かったために、主治医に糖質制限のことを話してしまったのです。
そうしたら主治医から「本でも読んでやったのか」だの「流行に飛びついた」だの
散々言われてしまいました。
何より言われたのが、ケトンについてでした。
「2型の人はともかく、1型の人がこのままケトンが高いと倒れる」と言われました。
看護師にも「そのうち気持ちが悪くなって、食欲減るよ」と言われました。
これは、本当なのでしょうか?看護師さんには水分補給をこまめにしろとも言われました。
これはどういうことなのでしょうか?ケトンによる脱水症状があるのですか?
私はもともと水分はかなり摂るので、これに関しては大丈夫だと思ってますが…
1型糖尿病の患者でもインスリンで血糖値が落ち着いているなら
ケトン体が上昇しても、問題ないのではないでしょうか?
1型糖尿病の患者で糖質制限して問題があった方がいましたら症例を教えていただきたいです。
一応、私はインスリンが体に必要不可欠というのは理解していますし
このままいけばインスリン打たなくても生活できるなどとは考えてません。
ただ、コントロール良好な人は、体重(kg)の40%ぐらいのインスリンの単位でやってると聞いたことがあるのですが、
私は今まで体重の80%ほどの単位を打っていて、なおかつ肥満だったので
糖質制限を始めて、少しずつ単位を減らして行っていました。
ところが主治医にはそれも「どういうことだ?」と責められました。
今まで、食事制限で単位を減らせば誉められたのにです。
ステレオタイプな主治医にすっかり腹を立ててしまい、病院を変えたい気持ちです。
糖質制限を推奨している医師を調べる方法などないのでしょうか?
先生の病院に通院できれば良いのですが、いかんせん関東在住なので困ってます。
では、長々と失礼しました。
宜しければご返答ください。
まずは、簡単な自己紹介をさせてください。
私は1型糖尿病を小学校低学年の時に発病して以来、ずっとHbA1cは8から9でした。
そのためとうとう発症13年目の1年ほど前に前期網膜症になってしまいました。
それ以来、このままでは腎臓等にも合併症が来てしまうと躍起して
食事制限等はしましたが、HbA1cはコンマ単位でしか下がらず今に至ります。
幸い、合併症の進行はありません。
私は10日ぐらい前に、ネットで糖尿病に関して調べていたところ、糖質制限の存在を知りました。
糖質制限の先生の理論に共感し、一週間前から糖質制限を初めました。
(先生の著書は、最寄の書店に季節のレシピシリーズしか置いてなかったのですが、それは目を通しました。
あとはここのブログの『糖質制限とは』や、気になる記事は目を通しました。)
今まで酷かった血糖値の乱高下がある程度落ち着いて体重も減り始めました。
(今まで食後血糖値は400行ってしまうことがあったのですが、今は250を超えません
もうちょっと注射の量を調節して180以下までもって行きたいと考えてます。
体重に関しても、今は標準体重プラス10kgなので痩せた方が良いと考えてます。)
ところが、まだ一週間しか糖質制限をやっていないにも関わらず、
今日の定期検査で、尿のケトンが高かったために、主治医に糖質制限のことを話してしまったのです。
そうしたら主治医から「本でも読んでやったのか」だの「流行に飛びついた」だの
散々言われてしまいました。
何より言われたのが、ケトンについてでした。
「2型の人はともかく、1型の人がこのままケトンが高いと倒れる」と言われました。
看護師にも「そのうち気持ちが悪くなって、食欲減るよ」と言われました。
これは、本当なのでしょうか?看護師さんには水分補給をこまめにしろとも言われました。
これはどういうことなのでしょうか?ケトンによる脱水症状があるのですか?
私はもともと水分はかなり摂るので、これに関しては大丈夫だと思ってますが…
1型糖尿病の患者でもインスリンで血糖値が落ち着いているなら
ケトン体が上昇しても、問題ないのではないでしょうか?
1型糖尿病の患者で糖質制限して問題があった方がいましたら症例を教えていただきたいです。
一応、私はインスリンが体に必要不可欠というのは理解していますし
このままいけばインスリン打たなくても生活できるなどとは考えてません。
ただ、コントロール良好な人は、体重(kg)の40%ぐらいのインスリンの単位でやってると聞いたことがあるのですが、
私は今まで体重の80%ほどの単位を打っていて、なおかつ肥満だったので
糖質制限を始めて、少しずつ単位を減らして行っていました。
ところが主治医にはそれも「どういうことだ?」と責められました。
今まで、食事制限で単位を減らせば誉められたのにです。
ステレオタイプな主治医にすっかり腹を立ててしまい、病院を変えたい気持ちです。
糖質制限を推奨している医師を調べる方法などないのでしょうか?
先生の病院に通院できれば良いのですが、いかんせん関東在住なので困ってます。
では、長々と失礼しました。
宜しければご返答ください。
2009/04/20(Mon) 17:32 | URL | イトー | 【編集】
じゅんさん。
本日担当医と一緒にご主人とお話しました。
担当医のお話は「現在のデータでは糖尿病ではない」ということです。
昨年はA1cが12.5%ですので、確実に糖尿病だったと思います。
糖質制限食で疲弊していた膵臓のβ細胞が回復して、インスリン分泌機能がほぼ正常レベルに戻ったと考えられます。素晴らしいことです。ここまで劇的な改善は糖質制限食でも珍しいです。
三木先生は存じあげないのですが、糖質制限食が、ある程度癌の予防になる可能性はあります。
入院中またいろいろご主人とお話したいと思います。
本日担当医と一緒にご主人とお話しました。
担当医のお話は「現在のデータでは糖尿病ではない」ということです。
昨年はA1cが12.5%ですので、確実に糖尿病だったと思います。
糖質制限食で疲弊していた膵臓のβ細胞が回復して、インスリン分泌機能がほぼ正常レベルに戻ったと考えられます。素晴らしいことです。ここまで劇的な改善は糖質制限食でも珍しいです。
三木先生は存じあげないのですが、糖質制限食が、ある程度癌の予防になる可能性はあります。
入院中またいろいろご主人とお話したいと思います。
2009/04/20(Mon) 18:11 | URL | 江部康二 | 【編集】
イトーさん。
1型でインスリンを注射しておられて、
糖質制限食で血糖コントロールもよくなっておられるので、ケトン体に関しては生理的なもので心配はいりません。
インスリンは人体に必要不可欠なものですが、少量ですむほど体には優しいです。
糖質制限食により、1型でもインスリンの量を減らすことができます。
2009.04.14 や2009.3.15ブログをご参照ください。
今の主治医と合わないならば
北里研究所病院
糖尿病センター長、
山田 悟(やまだ さとる)先生にご相談ください。
相談時間:月~金 8:30~12:00 13:00~17:00
土 8:30~12:00 (第4土曜日を除きます)
場所:病院正面玄関 総合案内カウンター
電話:北里研究所病院 総合サービス室 03-3444-6161(大代表)
メールによるお問い合わせ:toiawase@insti.kitasato-u.ac.jp
1型でインスリンを注射しておられて、
糖質制限食で血糖コントロールもよくなっておられるので、ケトン体に関しては生理的なもので心配はいりません。
インスリンは人体に必要不可欠なものですが、少量ですむほど体には優しいです。
糖質制限食により、1型でもインスリンの量を減らすことができます。
2009.04.14 や2009.3.15ブログをご参照ください。
今の主治医と合わないならば
北里研究所病院
糖尿病センター長、
山田 悟(やまだ さとる)先生にご相談ください。
相談時間:月~金 8:30~12:00 13:00~17:00
土 8:30~12:00 (第4土曜日を除きます)
場所:病院正面玄関 総合案内カウンター
電話:北里研究所病院 総合サービス室 03-3444-6161(大代表)
メールによるお問い合わせ:toiawase@insti.kitasato-u.ac.jp
2009/04/20(Mon) 18:35 | URL | 江部康二 | 【編集】
yuki さん。
糖質制限食で持久力はアップします。
2008.08.29ブログ「 持久力と糖質制限食」
をご参照ください。
糖質制限食で持久力はアップします。
2008.08.29ブログ「 持久力と糖質制限食」
をご参照ください。
2009/04/20(Mon) 18:45 | URL | 江部康二 | 【編集】
横からすいませんが、このじゅんさんのパートナーは糖尿病じゃなくなったんでしょうか?それとも何時も江部先生が言っておられる糖質制限をしている限り糖尿人ではありません!とゆう解釈でしょうか?それとも糖質がある生活を送っても高血糖にはならない正常人に成ったんでしょうか?それとじゅんさんがかまいけ式をあげていましたが一日の糖質量をかなり下げていたんでしょうか?高雄病院には実験といったら失礼ですがプロジェクトとして何人かの患者さんを一年入院させて徹底糖質管理20g以下でどれ位変化するのか調べてほしいですねしかしこれには患者側の精神的負担金銭的負担が伴いますが探せば協力してくれる人もいそうですね、試してみてほしいです。
2009/04/20(Mon) 19:41 | URL | 通りすがり | 【編集】
じゅんさん、通りすがりさん
高雄病院であえて糖質を摂取していただいて検査いたしました。
検査データで診断する限りは
現時点では糖質を摂取しても血糖値は正常です。
従って過去の既往歴をしらない医師が現時点で診断すれば完全な正常人ですね。
糖尿病発症された時点でまだ経過が短くて
障害されたβ細胞の数も少なく、ダメージの度合いも低かったのでしょう。
β細胞が、正常といっていいレベルまで回復しています。
高雄病院であえて糖質を摂取していただいて検査いたしました。
検査データで診断する限りは
現時点では糖質を摂取しても血糖値は正常です。
従って過去の既往歴をしらない医師が現時点で診断すれば完全な正常人ですね。
糖尿病発症された時点でまだ経過が短くて
障害されたβ細胞の数も少なく、ダメージの度合いも低かったのでしょう。
β細胞が、正常といっていいレベルまで回復しています。
2009/04/20(Mon) 20:09 | URL | 江部康二 | 【編集】
江部先生、本当にありがとうございます。何もかも、糖質制限食をご教示されていた下さったおかげの今があるのだと、心から感謝しております。これからも、ずっと変わらず、糖質制限食の大切さを心にとめてて・・・おいしく楽しく糖質制限食!!何らかの方法で、自分たちなりに広めて行けることを真に願っています。ありがとうございました。
2009/04/20(Mon) 22:11 | URL | じゅん | 【編集】
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