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有事の際の糖尿病内服薬
こんにちは。

朝はぐずついてましたが、昼からはカラット晴れ上がって定例第三金曜ライブ、ちょっと一安心です。

4月18日、19日は東京です。医療関係者向け糖質制限食セミナー、おかげ様で満員御礼です。

さて今回はnaonaoさんから、有事の際の糖尿病内服薬についてコメント・質問をいただきました。

【初めまして。そしてありがとうございます^^

この記事と関係のないコメントですみません><

先生のブログに出会い、先生の本に出会い(主食を抜けば糖尿病は良くなる!と、実践編と、夏のレシピを購入しました^^)1ヵ月半程、回り道もしながら実践した所、大幅に改善出来ました。

糖尿病と診断されてすぐに江部先生からの情報に出会えて私は本当にラッキーでした。まだまだ問題は有るのですが、本当に嬉しかったのでご報告に参りました。

3月1日よりスーパー糖質制限を始め、今日初めて検査だったのですが良い数値が出ました。(たまに糖質の誘惑に負けた日もあったのですが・・)

     H20,12   H21,4

HbA1c   7.3  6.5H

食後2時間血糖値  
      200  98  
総コレステロール  256 189      
中性脂肪  299 145      
GOT      56  25      GPT     120  53H
γーGTP    55  23      
HDL-C    39  51      
LDL-C   154 124

数年来、何をやっても下がる事の無かった中性脂肪がたった1ヶ月ちょっとの糖質制限で基準値内に下がったのが驚きです。
HbA1cはまだ下げなくちゃいけないと思いますが、これからも粛々と糖質制限を続ければいつか結果がついてくると思います。
体重は5.7kg落ちました^^

事後報告になってしまって大変申し訳ないのですが…
先生のブログの内容を一部転載させて頂いた事があります><
先に承諾を得るべきだったのですが申し訳ないです…
以下転載した文章です。

「現在、FDA(米国食料医薬品庁)が食品への使用を許可している

人工甘味料は、サッカリン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、

スクラロースの4種です。

これらの人工甘味料は、「フリーフード」と呼ばれ、米国心臓病協会や

米国糖尿病協会も肯定的ではあります。

これら4種の合成甘味料は、カロリーはないのでダイエットにはよいし、

血糖値を上昇させないという意味では、糖尿病にも糖質制限食的にも

OKです。」

事後報告ですみません><

また1つご相談があるのですが…

今日初めての受診だったので、糖質制限をしてる事を先生に伝えられませんでした。
私は基本薬は使わずに血糖値のコントロールをしたいと思っています。しかし、兵庫や新潟で起きた様な大地震にもしも見舞われたら配給で糖質制限するのは難しいだろうと思い薬は先生にお願いして処方して貰いました。出して頂いた薬はメルビンとリピトールです。これは妥当でしょうか?

お忙しいと分かっていながら質問するのは失礼と重々承知で…
お時間のある時に教えて頂けたら幸いでございます。宜しくお願い致します。

naonao | 2009.04.10(金) 18:22】


naonaoさん。

本のご購入そしてコメントありがとうございます。ブログの転載、了解です。

約1ヶ月の糖質制限食実践でHbA1c、血糖値、中性脂肪、総コレステロール、HDL-コレステロール、LDL-コレステロール、脂肪肝、全てが著明な改善ですね。素晴らしい成果です。ヾ(^▽^)

体重も1ヶ月で5.7kg減量で、とても順調ですね。このまま美味しく楽しく糖質制限食をお続け下さい。内服薬なしで全く問題ないと思いますよ。

さてご質問の件です。

「兵庫や新潟で起きた様な大地震にもしも見舞われたら配給で糖質制限するのは難しいだろうと思い薬は先生にお願いして処方して貰いました。出して頂いた薬はメルビンとリピトールです。これは妥当でしょうか?」

メルビンは、糖尿病の内服薬の中で、ビグアナイド系薬剤に属します。ビグアナイド剤の作用は、肝臓での糖新生の抑制が主で、その他消化管からの糖吸収の抑制、末梢組織でのインスリン抵抗性の改善などがあります。

従ってSU剤とは違って、膵臓に直接作用するのではなく、膵外作用で血糖値を下げますので、膵臓には優しい薬といえます。また体重増加を来しにくいのも長所ですね。 (^_^)

単独使用では、低血糖を起こす危険は極めて低いです。効き目のほどはボチボチですが、糖質制限食的にも、問題の少ない良い薬です。

リピトールはスタチン系の、コレステロール低下剤です。有事の際の配給食は炭水化物中心なので、HDL-コレステロールが減少し、中性脂肪が増えます。従ってそれなりに役に立つと思います。

私なら、グルコバイなどα-グルコシダーゼ阻害剤も処方したいですね。食事直前に内服して、腸管からの糖質の分解・吸収を遅延させて、食後高血糖を抑制するお薬が、『α-グルコシダーゼ阻害剤』(グルコバイ、ベイスン、セイブルなど)です。やはり膵臓には作用しないので、なかなかいいお薬ですね。

さらに、速効型インスリン分泌促進剤(グルファスト、スターシスなど)も主食(糖質)摂取直前にのんで、2~3時間だけ働く薬なので、オイグルコンなど24時間作用する薬に比べれば膵臓への負担が比較的少ないです。

従って日頃糖質制限食を実践している人が、やむを得ず主食(糖質)を摂取せざるを得ないときには重宝ですね。

「グルコバイ(50)6錠、一日三回食前」とか「グルファスト(10)3錠、一日三回食前」とかを、入院期間中とか有事の際の非常用に処方ですね。

スタンダードやプチ 糖質制限食の時は、α-グルコシダーゼ阻害剤(グルコバイ、ベイスンなど)と速効型インスリン分泌促進剤(グルファスト、スターシスなど)は結構使用頻度が高いお薬です。


江部康二


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
グルコバイについて
先生いつもブログの更新有難うございます。
ところで、私は糖質制限食を基本に、たまに糖質を頂くときは食前にグルコバイ100mg1錠服用します。しかし、あまり効きが良くないので先日(主治医に内緒で)1回に150mg飲んでみたところ2時間値が180以内に収まり、まずまず効きました。たまになんですが、このような飲み方はNGでしょうか。
2009/04/17(Fri) 18:16 | URL | ななこ | 【編集
グルコバイ
ななこ さん。

お腹が張らないなら大丈夫ですよ。
私の患者さんでもおられます。
2009/04/17(Fri) 18:36 | URL | 江部康二 | 【編集
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