2009年03月26日 (木)
こんにちは。
今朝も4度の京都で、相変わらずパッチ・リターンズ状態の江部康二です。
さて、糖尿病血管合併症のメカニズムを特徴的に説明する、高血糖の記憶(hyperglycemic memory)と呼ばれる概念があります。
「高血糖の記憶」とは、過去の高血糖レベルとその曝露期間が生体に記憶され、その後の血管合併症の進展を左右するという考え方です。
ヒトの糖尿病において、この「高血糖の記憶」の存在を示すエビデンス(証拠)として、米国の1型糖尿病患者の大規模臨床研究・DCCTのフォローアップ試験であるEDIC-DCCTの報告があります。
DCCTでは、1型糖尿病患者を従来の通常療法群と、より厳格に血糖管理を行う強化療法群に分け、平均6.5年間追跡しました。
その結果、通常療法群に比べ強化療法群で平均HbA1c値が1.9%低下し、強化療法群で血管合併症の進展リスクが大幅に減少しました。(*)
同研究終了後に行われたEDIC-DCCTでは、通常療法群にも強化療法を実施し、両群をさらに平均11年間追跡しました。
つまり「継続的な強化療法群」と「通常療法→強化療法群」の2つのグループの比較が、DCCT終了後11年間行われたことになりますね。
その結果、開始から3~4年で両群の平均HbA1c値がほぼ同等となったにも関わらず、11年間の心筋梗塞、脳卒中、心血管死のリスクは「継続的な強化療法群」の方がやはり低かった(相対リスク57%低下)ことが報告されたのです。(**)
すなわち、糖尿人において一定期間血糖コントロールが不良であれば、高血糖の記憶が「借金」のように生体内に残り、その後良好なコントロールが得られても、血管合併症リスクの差は縮まらないことが示されたわけです。
この借金の正体が、組織沈着AGEではないかと言われています。
まだ仮説ではありますが、組織に沈着したAGEが血管を傷害し続け、動脈硬化の元凶となり「高血糖の記憶」を最もよく説明するとされています。(***)
高血糖の記憶・借金を残さないためには、糖尿病発症の初期の段階から血糖コントロールを保つことが大切です。当然、早ければ早いほどいいわけです。
糖尿人の皆さん、カロリー制限食(高糖質食)では必ず、食後高血糖が生じ将来に借金を残します。
是非、糖質制限食で速やかな血糖コントロールを目指して下さいね。
(*)N Engl J Med 1993; 329: 977-986
(**)N Engl J Med 2005; 353: 2643-2653
(***)AGE
タンパク質と糖が結びついた物質で、Advanced Glycation End-productの頭文字をとってAGEと呼ばれます。日本語では終末糖化産物と訳されています。
過剰な血糖は、糖化反応により血管壁のコラーゲンなど様々なタンパク質に付着します。付着した糖は一部変性してアマドリ化合物(変性ブドウ糖)となります。このアマドリ化合物と糖が結合しAGEができます。
AGEは、糖尿病合併症を引き起こす、重大な原因の1つです。
今朝も4度の京都で、相変わらずパッチ・リターンズ状態の江部康二です。
さて、糖尿病血管合併症のメカニズムを特徴的に説明する、高血糖の記憶(hyperglycemic memory)と呼ばれる概念があります。
「高血糖の記憶」とは、過去の高血糖レベルとその曝露期間が生体に記憶され、その後の血管合併症の進展を左右するという考え方です。
ヒトの糖尿病において、この「高血糖の記憶」の存在を示すエビデンス(証拠)として、米国の1型糖尿病患者の大規模臨床研究・DCCTのフォローアップ試験であるEDIC-DCCTの報告があります。
DCCTでは、1型糖尿病患者を従来の通常療法群と、より厳格に血糖管理を行う強化療法群に分け、平均6.5年間追跡しました。
その結果、通常療法群に比べ強化療法群で平均HbA1c値が1.9%低下し、強化療法群で血管合併症の進展リスクが大幅に減少しました。(*)
同研究終了後に行われたEDIC-DCCTでは、通常療法群にも強化療法を実施し、両群をさらに平均11年間追跡しました。
つまり「継続的な強化療法群」と「通常療法→強化療法群」の2つのグループの比較が、DCCT終了後11年間行われたことになりますね。
その結果、開始から3~4年で両群の平均HbA1c値がほぼ同等となったにも関わらず、11年間の心筋梗塞、脳卒中、心血管死のリスクは「継続的な強化療法群」の方がやはり低かった(相対リスク57%低下)ことが報告されたのです。(**)
すなわち、糖尿人において一定期間血糖コントロールが不良であれば、高血糖の記憶が「借金」のように生体内に残り、その後良好なコントロールが得られても、血管合併症リスクの差は縮まらないことが示されたわけです。
この借金の正体が、組織沈着AGEではないかと言われています。
まだ仮説ではありますが、組織に沈着したAGEが血管を傷害し続け、動脈硬化の元凶となり「高血糖の記憶」を最もよく説明するとされています。(***)
高血糖の記憶・借金を残さないためには、糖尿病発症の初期の段階から血糖コントロールを保つことが大切です。当然、早ければ早いほどいいわけです。
糖尿人の皆さん、カロリー制限食(高糖質食)では必ず、食後高血糖が生じ将来に借金を残します。
是非、糖質制限食で速やかな血糖コントロールを目指して下さいね。
(*)N Engl J Med 1993; 329: 977-986
(**)N Engl J Med 2005; 353: 2643-2653
(***)AGE
タンパク質と糖が結びついた物質で、Advanced Glycation End-productの頭文字をとってAGEと呼ばれます。日本語では終末糖化産物と訳されています。
過剰な血糖は、糖化反応により血管壁のコラーゲンなど様々なタンパク質に付着します。付着した糖は一部変性してアマドリ化合物(変性ブドウ糖)となります。このアマドリ化合物と糖が結合しAGEができます。
AGEは、糖尿病合併症を引き起こす、重大な原因の1つです。
江部先生はじめまして。
私は30代女性で、先生のブログを発見して以来、安全な減量の為に糖質制限を始めました。
きっかけは、2007.10.18 (Thu) のブログの記事、糖質制限食と満腹感
でコメントなさっていた女性とほぼ同じ理由からでした。
(以下抜粋)
>>「私は糖尿病の診断はされておりませんが、最近ここ3ヶ月で食べている総量はかわらず、運動も週3回1回1時間を行っているにもかかわらず、大幅な体重増加(5kg)があり、色々と調べていったとこと、江部先生の糖質制限食にたどりつき、「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」を購入させていただきました。仕事などのストレスからか甘い物や炭水化物の摂取量の比率が増えたことが急激な増加の原因ではないかと考えています。」
実はもともと私はボディビルディングを行なっていたことと、若い頃は食べても太らなかったので自分のスタイルには自信があった方なのですが、運動をやめた頃からぶくぶく太り始め、あせってカロリー制限によるダイエットを始め、最初は急速に体重が減った(7キロ減)のですが、カロリー制限による減量の半年後からのひどいリバウンドにより以前よりも増して太ってしまうという経過をたどってしまいました。
今日に至るまで私はストレスからくる食べすぎ(今から思えばほとんどがクッキー、チョコレート、ケーキ、パンなどの炭水化物、糖質)が毎日毎日続き、食べても食べても満足感が得られず、一度にお菓子を大量に摂取したりして、食後、低血糖で身体がだるくなったり、ひどくむくんだり・・・を半年ほど続けてしまい、4ヶ月間ほどの短期間で8キロ太ってしまいました。
このままでは私は糖尿病になってしまうという恐怖・不安はあるものの、異常な空腹感から悪循環ループを抜け出せずにいました。
そんな時に江部先生のブログを拝見し、思い切って食事を糖質制限食(スーパー)へ切り替えることにしました。
まだ始めて一週間と少しですが、身体の感覚がすこぶる良くなって、体重減少こそ未だですが、身体のむくみや、食べても食べても収まらない空腹感からは解放されつつあります。
私が江部先生の推奨なさる糖質制限食に思いきって切り替えたのには以下の理由があります。
① 先生が糖質制限食のメリットを実に理論的にわかりやすくご説明なさっていて、十分納得ができたこと。
② じつはボディビル時代の仲間や選手の間で、減量期に筋肉量を落とすことなく脂肪を大幅にカットしたいとき、「普段の食事から炭水化物をカットする」方法を慣習的に行なっていたことを思い出したこと。(彼らは短期間で筋肉を落とすことなく、体脂肪のすばらしいカットをするのです。今から思えば彼らの食事はまさにスーパー糖質制限食でした。)
③ カロリー制限による方法ではストレスがたまり、結局リバウンドしてしまったこと。
などです。
巷ではやはり、穀物を中心としたバランスの良い食事を。とうるさく言われてしまいますし、炭水化物の欠乏がいわゆるドカ食いの原因であるとまで言われているようなので、そんな風になるのが怖くて、わざわざ白米を食べたり、パンを食べたりしていました。
正直↑のような脅しがかなり効いてしまっていて、糖質を削ることでドカ食いに走ったりしないか。という不安は正直残ってしまうのですが、江部先生を信じて糖質制限を続けます!
先生そこでいくつか教えていただけませんでしょうか?疑問がわいてきました。まず糖質制限と減量についてです。
先生のご説明の中で、
通常のカロリー制限食なら
<消費エネルギー=基礎代謝+運動エネルギー+食事誘発熱産生>です。
糖質制限食なら
<消費エネルギー=基礎代謝+運動エネルギー+食事誘発熱産生> に加えて、
<肝臓の糖新生でエネルギーを消費し、尿中ケトン体でエネルギーを消失>が追加です。
従って、
糖質制限食実践中は
1 肥満ホルモン(追加分泌インスリン)がほとんどでない。
2 体脂肪が常に燃えている。
3 血中ケトン体が 上昇し、尿・呼気中にカロリーと共に生理的に排泄される。
4 肝臓でアミノ酸などから糖新生が行われるがそれに高エネルギーが消費される。
とあるのですが、項目3の血中ケトン体が 上昇し、尿・呼気中にカロリーと共に生理的に排泄される。
この時のケトン体排出によるカロリーの喪失はどのくらいのカロリー数でしょうか?
つまり普通食の人の一日の基礎代謝量に対して何%ぐらい消費カロリーは+アルファされるのでしょうか?
二つ目の質問です。
糖質制限中に、仮に
糖質を摂取すれば インスリン・スイッチが入る
A 血糖値が上昇し追加インスリンを分泌。
B 脂肪は燃えず、血糖が中性脂肪に変わる。
C ケトン体は出なくなる
D 糖新生はストップする。
とありますが、この意味するところは、糖質制限食は毎日継続しないと効果が期待できないという理解でよろしいのでしょうか?
つまり、糖質制限食(スーパー)を開始した私が、(継続3ヶ月後にケトン体を利用したエネルギーシステムが確立され、安定するのでしたよね。)週に一度、ストレス解消のためにケーキを食べたり、また会食などで炭水化物を多量に取ることを避けられない場合など、たまに起こるアクシデンタルな糖質の摂取によって、またふりだしに戻ってしまうのでしょうか?すこし心配です。
三つ目の質問です。
糖質制限食のルールの中に、
食事のタイミングに関するルールは今まで見当たらなかったのですが、効果的な食事摂取時間、または摂取しないほうが良い時間帯などについて、先生の見解を教えていただけませんでしょうか?
一般的に言われるのは、夜は控えめに、とくに夜6時を過ぎての食事(甘いものなどはもちろんもっての外だと理解しております)は太る元だと言われますが。先生は食事タイミングについて、これまでのご経験等からどのように感じておられますでしょうか?
勉強不足のうえ、たくさん質問してしまい申し訳ございません。
ご回答いただければ幸いです。
糖質制限について知りたいことがたくさんあります。
私自身がスーパー糖質制限食を実践し始めて早速、まるで憑き物が取れたかのように、身体の調子がよいので、その速効性への驚きを隠せません。
江部先生との出会い、糖尿病と闘われているこのブログの皆さんとの出会いに心から感謝いたしております。
私は30代女性で、先生のブログを発見して以来、安全な減量の為に糖質制限を始めました。
きっかけは、2007.10.18 (Thu) のブログの記事、糖質制限食と満腹感
でコメントなさっていた女性とほぼ同じ理由からでした。
(以下抜粋)
>>「私は糖尿病の診断はされておりませんが、最近ここ3ヶ月で食べている総量はかわらず、運動も週3回1回1時間を行っているにもかかわらず、大幅な体重増加(5kg)があり、色々と調べていったとこと、江部先生の糖質制限食にたどりつき、「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」を購入させていただきました。仕事などのストレスからか甘い物や炭水化物の摂取量の比率が増えたことが急激な増加の原因ではないかと考えています。」
実はもともと私はボディビルディングを行なっていたことと、若い頃は食べても太らなかったので自分のスタイルには自信があった方なのですが、運動をやめた頃からぶくぶく太り始め、あせってカロリー制限によるダイエットを始め、最初は急速に体重が減った(7キロ減)のですが、カロリー制限による減量の半年後からのひどいリバウンドにより以前よりも増して太ってしまうという経過をたどってしまいました。
今日に至るまで私はストレスからくる食べすぎ(今から思えばほとんどがクッキー、チョコレート、ケーキ、パンなどの炭水化物、糖質)が毎日毎日続き、食べても食べても満足感が得られず、一度にお菓子を大量に摂取したりして、食後、低血糖で身体がだるくなったり、ひどくむくんだり・・・を半年ほど続けてしまい、4ヶ月間ほどの短期間で8キロ太ってしまいました。
このままでは私は糖尿病になってしまうという恐怖・不安はあるものの、異常な空腹感から悪循環ループを抜け出せずにいました。
そんな時に江部先生のブログを拝見し、思い切って食事を糖質制限食(スーパー)へ切り替えることにしました。
まだ始めて一週間と少しですが、身体の感覚がすこぶる良くなって、体重減少こそ未だですが、身体のむくみや、食べても食べても収まらない空腹感からは解放されつつあります。
私が江部先生の推奨なさる糖質制限食に思いきって切り替えたのには以下の理由があります。
① 先生が糖質制限食のメリットを実に理論的にわかりやすくご説明なさっていて、十分納得ができたこと。
② じつはボディビル時代の仲間や選手の間で、減量期に筋肉量を落とすことなく脂肪を大幅にカットしたいとき、「普段の食事から炭水化物をカットする」方法を慣習的に行なっていたことを思い出したこと。(彼らは短期間で筋肉を落とすことなく、体脂肪のすばらしいカットをするのです。今から思えば彼らの食事はまさにスーパー糖質制限食でした。)
③ カロリー制限による方法ではストレスがたまり、結局リバウンドしてしまったこと。
などです。
巷ではやはり、穀物を中心としたバランスの良い食事を。とうるさく言われてしまいますし、炭水化物の欠乏がいわゆるドカ食いの原因であるとまで言われているようなので、そんな風になるのが怖くて、わざわざ白米を食べたり、パンを食べたりしていました。
正直↑のような脅しがかなり効いてしまっていて、糖質を削ることでドカ食いに走ったりしないか。という不安は正直残ってしまうのですが、江部先生を信じて糖質制限を続けます!
先生そこでいくつか教えていただけませんでしょうか?疑問がわいてきました。まず糖質制限と減量についてです。
先生のご説明の中で、
通常のカロリー制限食なら
<消費エネルギー=基礎代謝+運動エネルギー+食事誘発熱産生>です。
糖質制限食なら
<消費エネルギー=基礎代謝+運動エネルギー+食事誘発熱産生> に加えて、
<肝臓の糖新生でエネルギーを消費し、尿中ケトン体でエネルギーを消失>が追加です。
従って、
糖質制限食実践中は
1 肥満ホルモン(追加分泌インスリン)がほとんどでない。
2 体脂肪が常に燃えている。
3 血中ケトン体が 上昇し、尿・呼気中にカロリーと共に生理的に排泄される。
4 肝臓でアミノ酸などから糖新生が行われるがそれに高エネルギーが消費される。
とあるのですが、項目3の血中ケトン体が 上昇し、尿・呼気中にカロリーと共に生理的に排泄される。
この時のケトン体排出によるカロリーの喪失はどのくらいのカロリー数でしょうか?
つまり普通食の人の一日の基礎代謝量に対して何%ぐらい消費カロリーは+アルファされるのでしょうか?
二つ目の質問です。
糖質制限中に、仮に
糖質を摂取すれば インスリン・スイッチが入る
A 血糖値が上昇し追加インスリンを分泌。
B 脂肪は燃えず、血糖が中性脂肪に変わる。
C ケトン体は出なくなる
D 糖新生はストップする。
とありますが、この意味するところは、糖質制限食は毎日継続しないと効果が期待できないという理解でよろしいのでしょうか?
つまり、糖質制限食(スーパー)を開始した私が、(継続3ヶ月後にケトン体を利用したエネルギーシステムが確立され、安定するのでしたよね。)週に一度、ストレス解消のためにケーキを食べたり、また会食などで炭水化物を多量に取ることを避けられない場合など、たまに起こるアクシデンタルな糖質の摂取によって、またふりだしに戻ってしまうのでしょうか?すこし心配です。
三つ目の質問です。
糖質制限食のルールの中に、
食事のタイミングに関するルールは今まで見当たらなかったのですが、効果的な食事摂取時間、または摂取しないほうが良い時間帯などについて、先生の見解を教えていただけませんでしょうか?
一般的に言われるのは、夜は控えめに、とくに夜6時を過ぎての食事(甘いものなどはもちろんもっての外だと理解しております)は太る元だと言われますが。先生は食事タイミングについて、これまでのご経験等からどのように感じておられますでしょうか?
勉強不足のうえ、たくさん質問してしまい申し訳ございません。
ご回答いただければ幸いです。
糖質制限について知りたいことがたくさんあります。
私自身がスーパー糖質制限食を実践し始めて早速、まるで憑き物が取れたかのように、身体の調子がよいので、その速効性への驚きを隠せません。
江部先生との出会い、糖尿病と闘われているこのブログの皆さんとの出会いに心から感謝いたしております。
2009/03/26(Thu) 20:55 | URL | れいこ | 【編集】
体は常に代謝を繰り返し、必要な栄養を食事から摂らなければなりません。これがすべての前提になります。必須栄養素・必須脂肪酸など生理学ではおなじみの言葉ですが、現実の生活の中ではあまり実感のもって捕らえられていないのではないかとおもいます。食事を単に減らすのではなく、摂りすぎの部分を減らし、不足のない代謝に必要な栄養を食事で摂らなければ、時間をかけて体は不完全な部分が出てくるのは必然なことと思われます。
いつもお世話になりありがとうございます。こちらではどうしても日本の情報が無いので、またご意見をお聞かせ下さい、お願いします。
先日、発病後初めてCペプチドの検査を行い結果がきました。といっても正確な数値は知らされないのですが、手紙曰く、「low normal pancreatic insulin secretion(すい臓の基礎分泌量低下?)
」なので、食事の際、インスリン注射を始める事が必要だ」との事。インスリンはすい臓を痛めないし、今のあなたの分泌能力を保ち、また向上させるための効果もある」と付け加えています。
この数ヶ月、江部先生の「糖尿人の目標 糖尿病合併症予防のために」の数値を全てクリアしていたので、なぜインスリン注射が必要なのかと疑問に思いました。
そこで、他の日本の文献を調べたところ、同じような見解がでてきました。「発病初期でインスリンを分泌する力が比較的残っていれば、注射をすることで、すい臓のβ細胞は再び十分なインスリン分泌ができるまでに回復してくることもある」また、
すい臓に分泌能力が残っているときに始めないと、拒否し続けたために全く分泌できなくなり、結果的には大量のインスリンを投与しなくてはならなくなると、綴っています。これは本当なのでしょうか?
私は低血糖の副作用もあるし、できれば投与無しでやって行きたいのですが、前記のような魅力的な意見に心が迷ってしまいます。こちらの医師の言うべく今の時期にインスリン投与するべきか、それとも投与する必要がないのか、どのようにお考えになりますか?
私はまだGADの検査もしていないのですが、先日薦められたスターリクスという薬については一切話がなく、インスリンということは、1型なのでしょうか?空腹時血糖値は2時間値が100前後なので、それほど高くないと思うのですが。
2型でも、基礎分泌能力だんだん低下しているという患者さんもこちらのブログにもいらっしゃいますよね。ということは、(失礼な意見かもしれませんが)糖質制限食はハネムーン期間を延ばしますが、いずれ万人のすい臓も分泌能力が無くなるのでしょうか? 1型、2型の区別が今ひとつ難しいです。
先日、発病後初めてCペプチドの検査を行い結果がきました。といっても正確な数値は知らされないのですが、手紙曰く、「low normal pancreatic insulin secretion(すい臓の基礎分泌量低下?)
」なので、食事の際、インスリン注射を始める事が必要だ」との事。インスリンはすい臓を痛めないし、今のあなたの分泌能力を保ち、また向上させるための効果もある」と付け加えています。
この数ヶ月、江部先生の「糖尿人の目標 糖尿病合併症予防のために」の数値を全てクリアしていたので、なぜインスリン注射が必要なのかと疑問に思いました。
そこで、他の日本の文献を調べたところ、同じような見解がでてきました。「発病初期でインスリンを分泌する力が比較的残っていれば、注射をすることで、すい臓のβ細胞は再び十分なインスリン分泌ができるまでに回復してくることもある」また、
すい臓に分泌能力が残っているときに始めないと、拒否し続けたために全く分泌できなくなり、結果的には大量のインスリンを投与しなくてはならなくなると、綴っています。これは本当なのでしょうか?
私は低血糖の副作用もあるし、できれば投与無しでやって行きたいのですが、前記のような魅力的な意見に心が迷ってしまいます。こちらの医師の言うべく今の時期にインスリン投与するべきか、それとも投与する必要がないのか、どのようにお考えになりますか?
私はまだGADの検査もしていないのですが、先日薦められたスターリクスという薬については一切話がなく、インスリンということは、1型なのでしょうか?空腹時血糖値は2時間値が100前後なので、それほど高くないと思うのですが。
2型でも、基礎分泌能力だんだん低下しているという患者さんもこちらのブログにもいらっしゃいますよね。ということは、(失礼な意見かもしれませんが)糖質制限食はハネムーン期間を延ばしますが、いずれ万人のすい臓も分泌能力が無くなるのでしょうか? 1型、2型の区別が今ひとつ難しいです。
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