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糖尿病発症と従来の自己管理
おはようございます。今日は朝から雨が降っています。

私の所属するテニスクラブには、室内コートが2面あるので、今日もテニスにでかけます。 (^_^)

さて今回は、nissyさんから、人ごととは思えないような糖尿病発症経過に関するコメントをいただきました。ブログ読者の皆さんにもとても参考になると思いましたので記事にさせてもらいました。


【09/03/21 nissy
糖尿病に負けないぞ
江部先生、はじめまして。
私、50歳の2型糖尿病治療中のものです。
一月ほど前に、先生のブログの存在を知り、できる限り細かく内容を拝見させていただいております。

私が自分の体の異常に気付きましたのは、一昨年の秋頃でした。
田舎の両親の具合が悪く、何度か往復する道中に、やたらとトイレの回数が多くなり、夜中に何度もトイレに起きるようになったため、その冬にはお腹にカイロを貼ったりレッグウォーマーをして寝たりと、寒さが頻尿の原因と思い込んでおりました。

スポーツトレーナーという仕事をしており、以前はプロのチームや選手の専属もしておりましたので、体力的には自信を持っており、体型も外見的には10歳以上は若く見えると自負しておりました。
ただ2年前から専属がなくなり、グランドレベルでの仕事がなくなったため、カロリーの消費が減り、ウエスト周りが気になっていたことも事実です。(と言っても身長177.5センチ、体重2年前で72キロ、ウエストは85センチ、それ以前は81センチくらい)筋力トレーニングも指導していますので、自分のトレーニングも欠かさず、生活も普通の人からは考えられないほど規則的で、食事も3食をほとんど自宅で食べ、甘いものは好きですが、普段は夜お菓子をつまむ程度の間食でした。

ですから、まさか私が糖尿病などというものに罹患するなど夢にも思わず、頻尿のことだけが気になり、昨年の4月1日に泌尿器科を受診しました。

翌日病院から電話があり、食後2時間くらいの値ですが、血糖値が570、ヘモグロビンA1Cは10.0もあり、すぐに内科を受診してくださいとのことでした。

あわててかかりつけの内科を受診すると、即日入院を勧められましたが、自営業のためなんとか通院で治療をお願いすると、インスリン注射を指導され、即日2種類のインスリンを処方されました。
仕事のクライアントに大学病院の学部長職の方がおり、心配してくださって、部下の糖尿病専門医を紹介され、2週間後から主治医の変更という形になり、インスリンも食前のノボラピッドと寝る前のランタスに変わりました。

ヘモグロビンA1Cは当初10.0から7.9-6.5-5.8-5.7-5.4-5.5-5.6-5.6-5.6-5.7といわゆる安全圏に持っていけたと喜び、このまま頑張れば、きっと注射もなくなると信じていました。
病気になる前から規則正しい生活をしていた私は、医師と栄養士の言われるままにカロリーを制限し、入院した病院から仕事場に通っているのではと思うくらいに、ストイックに制限を守りましたが、5.4になったとき体重が66キロまで減っていたため、もう少しご飯(白米)を増やすように指示されてから、今度は数値が少し増えてしまい、何かおかしいぞと思うようになりました。

病気になって以来、各種の本を読み漁り糖質制限の本も読んではいましたが、現在の食生活で完全に糖質を抜くということは現実的には難しいと、取り組むことはしませんでした。

しかし、3ヶ月前それとなく主治医に話をした際、そんな極端な食事法はもってのほかで、きちんと食べてインスリンを打っていれば、普通の生活ができるのだから、それでいいじゃないですかという趣旨のことを言われ、がっかりしました。

それで改めて本を読み直し、ネットで情報を集めていく中で、先生の存在に出会い、著書を購入しブログを読んで、自分なりの意見として、インスリンという消火器を持って待ち構えているところに、糖質という火を燃やして、燃えるのを確認したら消し止めるという作業を、3食ごとに繰り返すのはやはりおかしいと結論づけ、今月の診察時に主治医にそう話しましたが、答えはやはり同じでした。

実は20日ほど前から、主食であった白米・パン・麺類は全て止めてほぼ完全な糖質コントロール食に変えておりました。

ただインスリンは4・4・4・6のパターンで続け、休日に3度ほど食前のインスリンを中止し、血糖値をチェックして低血糖にならないように注意しながら、自分の判断で実行しておりました。

その結果、数値が5.5と下がりやはりこのまま続けるべきだと確信しました。
先生の注意事項として、インスリン使用者は、主治医と相談してと、当然の指示がありますが、私の場合、主治医の同意は得られそうもありません。

朝の空腹時血糖値が平均で115くらいありますので、基礎分泌はまだ足らないと思い、夜のランタス6単位は続けようと思いますが、食前のノボラピッド4単位は、食事の内容に合わせて0から4を自分で調整して行こうと思っています。

私はまだ50歳ですが、命が惜しくて長生きがしたいために糖尿病と戦おうというのではありません。
両親ともに糖尿病で、遺伝的な要素もあるとか、交通事故にあったと思って諦めなさいとか、そんな言葉を受け入れたくないのです。

自己管理という意味では、誰よりも気をつけてきた自分が、生活習慣病の代名詞のような糖尿病という病に侵されたことに納得がいかないのです。

これからも先生の御著書と、このブログを頼りに、よりいっそうの自己管理をしていきたいと思います。
長文で失礼しました。】


nissyさん。ご苦労お察しします。

糖質制限食に理解のある医師が徐々に増えていますが、まだまだ少ないですね。( ̄_ ̄|||)

私も両親が糖尿病です。職業柄、長年、患者さんに食事指導(玄米魚菜食)し、自身も週2回くらいはテニスをし、スポーツジムにも通い、普通のおじさんよりは、かなり自己管理していたつもりですが、52才で糖尿病ということがわかり愕然としました。何だかnissyさんと似た境遇ですね。

両親糖尿病という遺伝的素因があるところに、肉や脂は控えめで、キッチリ主食を食べ、ビールを大量に飲んでましたから今から思えば、糖尿病発症コースまっしぐらだったのです。

病院では玄米でしたが、家では胚芽米、外食や講演のときは白米たっぷりでした。パスタやパンやピザも人並みに食べてました。ビールも糖質をかなり含んでいますから、グルコーススパイクの元凶でした。

nissyさんも、食事・運動としっかり自己管理されていたのに、糖尿病発症ですね。これはnissyさんのせいでも何でもなく、従来の栄養学で正しいとされてきた食事療法(高糖質食)そのものに問題があったからです。

糖尿病の遺伝的素因がある人が、主食(特に精製された炭水化物)を3食とり続ければ、年月の経過と共に必然的に糖尿病になります。

10年、20年、30年、40年と主食(糖質)を摂取するたびに膵臓は大量のインスリンを追加分泌せざるを得ません。

膵臓が疲弊してインスリン分泌能力が低下すれば、糖尿病を発症します。nissyさんも私も、このパターンだったと思います。

糖尿病発症の時点で1~2割のβ細胞は壊れてますが、糖質制限食で休養を与えれば疲弊していた細胞が回復します。

今後、nissyさんの仰有るとおり、ランタスは6単位で保ち、ノボラピッドは食事の内容に合わせて0から4をご自分で調整で、よいと思います。

インスリンは、人体に必要不可欠なホルモンですが、少なくてすむほど体にはやさしいです。内因性のインスリン過剰分泌がメタボリック・シンドロームの元凶です。

外部から注射したインスリンの量が多いと、肥満・癌・アルツハイマー病などを発症しやすいことが報告されています。

従来の常識に囚われず、
人体の生理・栄養・代謝に合った糖質制限食で自己管理されることで、
β細胞のさらなる回復が期待できて
インスリン量も減らせる可能性がありますよ。ヾ(^▽^)


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
糖新生と肝臓
江部先生はじめまして。
いつも、ブログの更新を楽しみに拝見させていただいております。

昨年の初夏に主人が糖尿病と診断され、従来の治療法に疑問を持っていた中で糖質制限食のことを知りました。
糖質制限食に理解のある主治医の先生に診ていただきながら。糖質制限食と運動を取り入れたことで、主人の検査データは2~3ヶ月ですっかり良くなりました。薬は一切使用していません。
私も10年で体重が8キロほど増えてしまったので減量のために糖質制限食にして、すっかり昔の体型に戻りました。うれしいことに、金属アレルギーが出なくなり歯周病もよくなってきました。

糖尿病にも減量にも良い結果が出たので、知り合いの医師(外科医ですが)に、糖質制限食のことを話したところ、数週間後に『ハーパーの生化学』を見せながら「確かに、減量効果は大きいと思うけど、そんなことをしていては身体を壊すよ」と言われました。理由は、糖新生のときに、肝臓に負担がかかるからとのことでした。また、脂肪の比率が多くなることもよくないと、否定的な意見でした。

私も主人も、糖質制限食を始めて半年以上になりますが、肝機能はむしろ良くなっています。私は少し肝臓が弱いのですが、まったくの正常値になっています。
「肝臓に負担がかかって、身体を壊す」という感じはまったくしませんし、むしろ疲れにくくなり体調が良くなっているので、これからも糖質制限食を続けていくつもりなのですが、肝臓への負担についてはどのように考えたらよいでしょうか。


2009/03/22(Sun) 13:09 | URL | うさぎ | 【編集
勇気をいただきました
お忙しい中、早速のコメントをいただきありがとうございました。
世の中、自分の身に付けた常識の中で泳いでいれば、とりあえず問題なく生きていけます。
しかし、真理を追求する姿勢を持てば、逆に大きな壁に突き当たることも多いのも事実です。
糖尿病の治療に関しては、専門医と呼ばれている医師たちこそ、勇気を持って新しいことに挑戦して欲しいと思います。
そのためには、我々患者となったものが真剣に病気と向き合い、知識を得る努力をし、情報を共有しあっていかなければなりません。
医師の言うことだけが全てだと思ってしまうことが、こんなに怖いことだったと、今回のことで思い知らされました。
ただあくまでも素人、先生のような方の助言や、同じ立場の方々の体験を参考に、あくまでも自己責任において、糖尿病と戦っていこうと思います。
勇気をいただきました。
ありがとうございました。
2009/03/22(Sun) 13:29 | URL | nissy | 【編集
血液検査
いつもブログ楽しみにしてます。
そしてとても勉強になります☆

私は10年前から安定剤を服用してます。
今1種類になりました。それでも依存で
飲み続けています。
ここで、色々読んでると自分に当てはまる
部分があり最近糖質制限を始めました。

以前は、お米中心でお菓子も食べ・・・
朝にもポテトチップスを食べる始末。。。
お菓子も事務所では毎日食べてました。

私の症状は、
○不安定、イライラが酷い。
○生理前はとくにイライラ憂鬱。
○朝起きれない。

血液検査を最近気になり調べてみました。


結果が。。。
フェレチン 9.6

LDL 125
HDL 80

GOT 13
GPT 11

尿素窒素 17.3


という結果でした。



鉄があまりにも足りなくって驚きました。
朝が本当キツィんです。。。

今は知り合いの詳しい方にヘム鉄とビタミンBコンプレックスを進められ
毎日飲んでます。そしてお菓子甘いもの0です。
炭水化物も少量にしております。。。
はやり効果が現れるのは半年はかかるのでしょうか?


今、タンパク質中心で頑張っておりますが
本当に結果に驚きました。
自分がどれだけ栄養欠乏が多いかということ。

そして薬をやめて体が本当に健康になるまで頑張りたいと思います。
これからもブログ楽しみにしております。
2009/03/23(Mon) 15:43 | URL | まゅみ | 【編集
Re: 血液検査
まゅみさん。

糖質制限食で何でも治るとはいいませんが、
代謝が安定し血流が良くなることは間違いありません。
そのため自然治癒力が高まります。

血糖値改善は糖質制限食開始時から認められます。
中性脂肪値も速やかに改善します。

その他いろんな症状の改善は、当然個人差があるでしょうが
2.3ヶ月が一つのめどでしょうか?
半年はかからないと思います。
2009/03/23(Mon) 15:59 | URL | 江部康二 | 【編集
ありがとうございました。
心強いお言葉ありがとうございます。
これからも先生のブログと皆さんの声をお借りして
体調管理と栄養改善を目指していきたぃと思います。

とりあえず、2週間で感じたことが、
手が温かい。胃腸が快調です!!!
少しイライラがなくなりました☆

サプリメントは今のままで十分でしょうか?
今考えてるのはプロティンです。


半年かからないと言葉頂いたので、
3ヶ月様子を見て糖質制限とサプリを
続けていきたいと思います。

これからもブログ楽しみにしております。
2009/03/23(Mon) 16:31 | URL | まゅみ | 【編集
>>nissyさん
私も糖尿病を患っております。
自己管理をきちんとされていたにも関わらず糖尿病になってしまったということでお気持ち察します。
しかし、そのお考えの裏には「生活がだらしないから糖尿病になるんだ」という偏見があるように思えます。
糖尿病はそのような側面もある病気ですが、決してそれだけではないことをご理解いただき、糖尿病患者に対する偏見をなくしていただければと思います。
これからの自己管理もがんばってください。
2009/03/23(Mon) 17:58 | URL | attera | 【編集
atteraさん
コメントありがとうございました。
ご指摘いただいたように、私のなかに、糖尿病が生活習慣に由来する病気であるという意識が強すぎ、気分を害されたこと、大変申し訳なくお詫び致します。
現実、自分がこういう状況にならなければ、意識は変わらなかったかも知れません。
しかし、こうして自分なりに勉強し知識を得ていく中で、考え方を改め、少しでも正しい知識を、多くの方に知っていただく努力をしなければならないと思うようになりました。
自分のことで精一杯で、同じ糖尿病と戦う皆さんに対する配慮に欠けた表現となり、お恥ずかしい限りです。
これからは、このブログを読んでいる皆さんのお役に立てそうな状況になりましたら、また書き込みをさせていただきたいと思っています。
さらに自己管理に努め、糖尿病と戦い続けます。
ご指摘ありがとうございました。
2009/03/23(Mon) 21:34 | URL | nissy | 【編集
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