2009年03月08日 (日)
<糖質制限食>VS<糖質たっぷりカロリー制限食>
糖質が血糖値を上昇させインスリンを追加分泌させる
再掲
本ブログは糖尿人に、糖質制限食(糖質12%、脂質56%、タンパク質32%)を推進する立場ですが、世の中は相変わらず、糖質たっぷりのカロリー制限食(糖質60%、脂質20%、タンパク質20%)を推奨する病院が圧倒的に多いです。
いろんな意見があり、論争することは医学の発展において健全なことと思います。しかし、論争の前に人体の生理・代謝などの基本的なところを理解することも重要です。
今回は<糖質・脂質・タンパク質の摂取>と<血糖値上昇・インスリン分泌>に関して、人体の生理・代謝における事実を説明します。
しつこいようですが、以下に述べることは、論争の余地のない事実ですので<糖質たっぷりのカロリー制限食推奨派>の方々にも、是非ご理解いただきたいと思います。
食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%、タンパク質は50%、脂質は10%弱が血糖に変わります。
糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。一方、タンパク質の血糖値上昇のピークは食後約3時間で、脂質は消化・吸収に丸一日かかることもあります。
これらはカロリーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。
インスリンには24時間、少量常に分泌されている基礎分泌と、血糖値が上昇したときに大量に出る追加分泌があります。
糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を急峻に上昇させます。従って、糖質を摂取した時には、インスリンが大量に追加分泌されます。
しかし、脂質やタンパク質は血糖値をほとんど上昇させないので、インスリンの追加分泌は、ほとんどありません。
つまり、人(糖尿人も正常人も)において、インスリンの追加分泌が多量に必要となるのは、糖質を摂取した時だけです。
これらは、すべて論争の余地のない、生理学的事実です。
以下は、2型糖尿病Aさんのデータです。通常食は糖質ありです。
通常食 350kcal、糖質60%で約52.5g、脂質20%、タンパク質20%
糖質制限食 350kcal、糖質10%で約8.75g、脂質60%、タンパク質30%
通常食と糖質制限食は、いずれも350kcalで、勿論、同一人のデータです。
糖質制限食だと血糖値の上昇は極めて少なく、インスリンの追加分泌もごく少量ですね。
食前 30分後 60分後 90分後 120分後
通常食血糖値 121 206 304 250 198
通常食IRI 2.2 6.2 19.1 23.1 21.6
糖質制限食血糖値 124 140 142 129 135
糖質制限食IRI 3.5 4.6 6.7 6.9 5.2
同様に元2型糖尿人Bさんのデータです。2年前初診時糖尿病でしたが現在正常人です。
食前 30分後 60分後 90分後 120分後
通常食血糖値 108 148 189 142 126
通常食IRI 3.8 35.2 58.5 55.1 24.9
糖質制限食血糖値 113 115 116 108 107
糖質制限食IRI 4.1 10.1 11.7 10.6 13.5
Bさんの場合、2年間の糖質制限食で、糖質を負荷しても血糖値は正常パターンに回復しています。
このとき基礎分泌3.8→追加分泌ピーク58.8まで多量のインスリンがでています。
実に基礎分泌の15倍強のインスリンが追加分泌されています。ヾ(゜▽゜)
糖質制限食でも、約8.75gほど野菜分の糖質が含まれているので、一応基礎分泌の2~3倍のインスリン追加分泌がありますが、通常食に比べれば微々たるものですね。
正常人が通常の食事をすれば、おおむねBさんのデータのようなインスリンの大量追加分泌が一日に最低3回、間食をすれば5回以上起こっているわけです。
このようなインスリンの大量追加分泌が40年、50年と続けば遂には膵臓が疲弊して分泌能力が低下して糖尿病を発症するのは想像に難くないですね。
結論です。
カロリーをいくら制限しても、糖質を摂取してしまえば、食後高血糖と多量のインスリン追加分泌を生じます。糖質制限食なら食後高血糖は生じず、インスリン追加分泌もごく少量ですみます。
江部康二
☆☆☆
【糖質制限食を実践する時のご注意】
本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方、薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「 糖質制限食 春のレシピ」「 糖質制限食 夏のレシピ」「糖質制限食 秋のレシピ」「糖質制限食 冬のレシピ」を参考にして、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。
【コメント・質問に関するお知らせ・お願い】
ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。
読者の皆さんからご意見いただきましたが、確かに普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、主治医にご相談頂けば助かります。m(_ _)m
普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)
掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。
一方、コメント・質問がかなり増えてきていますので、なかなか即お答えすることが困難となってきています。できるだけ全ての質問に本文かコメントでお答えするよう努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m
それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。
【講演会のお知らせ】
☆☆講座「糖尿病・メタボは必ず良くなる!~糖質制限食のすすめ」
朝日カルチャーセンター京都 http://www.asahi-culture.co.jp/www/kyoto-c.html
TEL 075-231-9693
2009年3月31日(火)10:30~12:00
☆☆講座「糖尿病・メタボは必ず良くなる!~糖質制限食のすすめ」
朝日カルチャーセンター芦屋http://www.asahi-culture.co.jp/www/ashiya-i.html
TEL 0797-38-2666
2009年4月30日(木)13:00~14:30
【糖質制限食コントロール・教育入院のご案内・保険適応】
お問い合わせは高雄病院 http://takao-hospital.jp/
住所:京都市右京区梅ヶ畑畑町3
電話:075-871-0245
ベットが空くまでお待ち頂くこともありますがご了承下さい。
【糖質制限食外来治療のご案内・予約制・保険適応】
高雄病院 電話:075-871-0245
京都市右京区梅ヶ畑畑町3
高雄病院京都駅前診療所 電話:075-352-5050
京都市下京区七条通り烏丸東入ル(50M)北側 ネオフィス 七条烏丸4F
江部診療所 電話:075-712-8133
京都市左京区下鴨高木町6 アトリエ・フォー 2F
糖質が血糖値を上昇させインスリンを追加分泌させる
再掲
本ブログは糖尿人に、糖質制限食(糖質12%、脂質56%、タンパク質32%)を推進する立場ですが、世の中は相変わらず、糖質たっぷりのカロリー制限食(糖質60%、脂質20%、タンパク質20%)を推奨する病院が圧倒的に多いです。
いろんな意見があり、論争することは医学の発展において健全なことと思います。しかし、論争の前に人体の生理・代謝などの基本的なところを理解することも重要です。
今回は<糖質・脂質・タンパク質の摂取>と<血糖値上昇・インスリン分泌>に関して、人体の生理・代謝における事実を説明します。
しつこいようですが、以下に述べることは、論争の余地のない事実ですので<糖質たっぷりのカロリー制限食推奨派>の方々にも、是非ご理解いただきたいと思います。
食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%、タンパク質は50%、脂質は10%弱が血糖に変わります。
糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。一方、タンパク質の血糖値上昇のピークは食後約3時間で、脂質は消化・吸収に丸一日かかることもあります。
これらはカロリーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。
インスリンには24時間、少量常に分泌されている基礎分泌と、血糖値が上昇したときに大量に出る追加分泌があります。
糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を急峻に上昇させます。従って、糖質を摂取した時には、インスリンが大量に追加分泌されます。
しかし、脂質やタンパク質は血糖値をほとんど上昇させないので、インスリンの追加分泌は、ほとんどありません。
つまり、人(糖尿人も正常人も)において、インスリンの追加分泌が多量に必要となるのは、糖質を摂取した時だけです。
これらは、すべて論争の余地のない、生理学的事実です。
以下は、2型糖尿病Aさんのデータです。通常食は糖質ありです。
通常食 350kcal、糖質60%で約52.5g、脂質20%、タンパク質20%
糖質制限食 350kcal、糖質10%で約8.75g、脂質60%、タンパク質30%
通常食と糖質制限食は、いずれも350kcalで、勿論、同一人のデータです。
糖質制限食だと血糖値の上昇は極めて少なく、インスリンの追加分泌もごく少量ですね。
食前 30分後 60分後 90分後 120分後
通常食血糖値 121 206 304 250 198
通常食IRI 2.2 6.2 19.1 23.1 21.6
糖質制限食血糖値 124 140 142 129 135
糖質制限食IRI 3.5 4.6 6.7 6.9 5.2
同様に元2型糖尿人Bさんのデータです。2年前初診時糖尿病でしたが現在正常人です。
食前 30分後 60分後 90分後 120分後
通常食血糖値 108 148 189 142 126
通常食IRI 3.8 35.2 58.5 55.1 24.9
糖質制限食血糖値 113 115 116 108 107
糖質制限食IRI 4.1 10.1 11.7 10.6 13.5
Bさんの場合、2年間の糖質制限食で、糖質を負荷しても血糖値は正常パターンに回復しています。
このとき基礎分泌3.8→追加分泌ピーク58.8まで多量のインスリンがでています。
実に基礎分泌の15倍強のインスリンが追加分泌されています。ヾ(゜▽゜)
糖質制限食でも、約8.75gほど野菜分の糖質が含まれているので、一応基礎分泌の2~3倍のインスリン追加分泌がありますが、通常食に比べれば微々たるものですね。
正常人が通常の食事をすれば、おおむねBさんのデータのようなインスリンの大量追加分泌が一日に最低3回、間食をすれば5回以上起こっているわけです。
このようなインスリンの大量追加分泌が40年、50年と続けば遂には膵臓が疲弊して分泌能力が低下して糖尿病を発症するのは想像に難くないですね。
結論です。
カロリーをいくら制限しても、糖質を摂取してしまえば、食後高血糖と多量のインスリン追加分泌を生じます。糖質制限食なら食後高血糖は生じず、インスリン追加分泌もごく少量ですみます。
江部康二
☆☆☆
【糖質制限食を実践する時のご注意】
本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方、薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「 糖質制限食 春のレシピ」「 糖質制限食 夏のレシピ」「糖質制限食 秋のレシピ」「糖質制限食 冬のレシピ」を参考にして、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。
【コメント・質問に関するお知らせ・お願い】
ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。
読者の皆さんからご意見いただきましたが、確かに普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、主治医にご相談頂けば助かります。m(_ _)m
普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)
掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。
一方、コメント・質問がかなり増えてきていますので、なかなか即お答えすることが困難となってきています。できるだけ全ての質問に本文かコメントでお答えするよう努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m
それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。
【講演会のお知らせ】
☆☆講座「糖尿病・メタボは必ず良くなる!~糖質制限食のすすめ」
朝日カルチャーセンター京都 http://www.asahi-culture.co.jp/www/kyoto-c.html
TEL 075-231-9693
2009年3月31日(火)10:30~12:00
☆☆講座「糖尿病・メタボは必ず良くなる!~糖質制限食のすすめ」
朝日カルチャーセンター芦屋http://www.asahi-culture.co.jp/www/ashiya-i.html
TEL 0797-38-2666
2009年4月30日(木)13:00~14:30
【糖質制限食コントロール・教育入院のご案内・保険適応】
お問い合わせは高雄病院 http://takao-hospital.jp/
住所:京都市右京区梅ヶ畑畑町3
電話:075-871-0245
ベットが空くまでお待ち頂くこともありますがご了承下さい。
【糖質制限食外来治療のご案内・予約制・保険適応】
高雄病院 電話:075-871-0245
京都市右京区梅ヶ畑畑町3
高雄病院京都駅前診療所 電話:075-352-5050
京都市下京区七条通り烏丸東入ル(50M)北側 ネオフィス 七条烏丸4F
江部診療所 電話:075-712-8133
京都市左京区下鴨高木町6 アトリエ・フォー 2F
いつも先生の本並びにレシピー集を見ながら、そしてプログを見て参考にしています。
さて、娘が菊芋がインスリンを出すので買ってきて
食べてといいます。 そして畑に植えて栽培すれば糖尿にもよいといいます。そこで 本の中で糖分が
6.6gあるのでどうかなぁ~?
食べるにして適量ですが、先生のご見解はどうでしょうか?宜しければお教え願います。
お忙しいと思いますので時間が取れた時でいいです。
さて、娘が菊芋がインスリンを出すので買ってきて
食べてといいます。 そして畑に植えて栽培すれば糖尿にもよいといいます。そこで 本の中で糖分が
6.6gあるのでどうかなぁ~?
食べるにして適量ですが、先生のご見解はどうでしょうか?宜しければお教え願います。
お忙しいと思いますので時間が取れた時でいいです。
論争大歓迎と言いたいところですが、健康に関わることですから、早く決着が付く方が良いですね。
食後高血糖がどうなっているのか、糖質を食べた場合と制限した場合でどのような差があるのか、無侵襲(採血をしない)の測定装置があれば、数値化できるのでしょうね。そうすれば、糖質制限をしないといけないことが、もっとストレートに判ると思います。
食後高血糖がどうなっているのか、糖質を食べた場合と制限した場合でどのような差があるのか、無侵襲(採血をしない)の測定装置があれば、数値化できるのでしょうね。そうすれば、糖質制限をしないといけないことが、もっとストレートに判ると思います。
こんばんは。35歳(男)の糖尿病なりかけです。「蕎麦茶の糖質について」質問をさせて頂けると幸いです。何かの折で結構ですのでお教え下さい。
蕎麦茶は、糖質制限食的考え方からするとOKなのでしょうか。先生の本ではお茶はOKになっていますが、蕎麦自体に糖質が含まれること(韃靼蕎麦の実:100gあたり糖質が80g程度)から、それから抽出する蕎麦茶にもかなり糖質が含まれるのかどうか気になりました。蕎麦については蕎麦の実が糖質を多く含む他、小麦粉をつなぎに使っているので意外に血糖値をあげることに不思議はないのですが。
ご参考までに私の現状ですが、お医者さんからは最近境界型という判断をされました。そもそもの経緯は、08/11月末にのどの渇き、多尿、体重の減少を感じ自己血糖値測定器で食後に調べてみると200もあり、その後空腹時に測定して120あったので糖尿病の可能性が高いと判断し、いろいろと調べた結果糖質制限食にたどり着いたものです。
その後先生の本+このブログを参考にして、自己流で糖質制限+生活スタイルの改善+運動という形で生活を送っています。「改善前(08/11)」→「改善後(08/12末人間ドック)」→「改善後(09/2/15)」のおおよその推移は以下のとおりです。
体重=94kg → 81.1kg → 76.9kg
BMI=30.1 → 26.1 → 25.1
体脂肪率=29% → 21.3% → 19.3%
空腹時血糖=124(自己測定) → 65(自己測定では平均90) → 102
食後2時間血糖=未測定(200-300位かも?) → 94(自己測定、糖質制限あり) →185(ブドウ糖負荷試験、120分後)
血圧=150/110 → 132/89 → 116/80(自宅測定)
特に12月は忘年会シーズンにもかかわらず、お酒をきっぱりやめ、食事の量を減らし(以前の半分くらい)、食生活を変え(9時以降は食事をとらない)、運動も週に5日程度(30-60分程度のウォーキング)するようになって体重が20kgと大幅減で、血糖値、血圧ともに順調に下がりました。それまでは毎晩終電で帰宅し、帰宅途中でラーメン(含むスープ)とご飯+餃子を食べ、そこからTaxiで家まで帰り、そのまま寝るという生活が続いていたので、特に就寝中の血糖値は最悪の状況だったと思います。太るのも不思議ではないですね。先生には感謝!です。
尚、自己測定と病院での検査の血糖値について違いがあるというコメントがあったので、先日の検査で自分も測定してみました。結果は以前コメントがありましたが私も同様に、負荷前であればそれほど変わらないものの、負荷後では自己測定のほうが30程度高いようです。
自己測定(テルモ メディセーフ): 負荷前(105) - 30分(151) - 60分(182) - 90分(198) - 120分(203)
病院での測定: 負荷前(102) - 30分(137) - 60分(177) - 120分(185)
また、同時に測ったIRIですが以下のとおりでした。私の場合インスリンの分泌が悪い(タイミングが遅い)ようです。
IRI: 負荷前(4.6) - 30分(7.7) - 60分(13.6) - 120分(31.9) インスリン指数=0.1、HOMA-R = 1.2
(自己流ですが)糖質制限食のおかげで血糖値のコントロールも順調になってきているので当面は食事+運動療法で、薬は無で様子を見るつもりですが、検査の結果では将来的に糖尿病に移行する可能性が高いタイプなので、糖質制限を続けていきたいと思います。参考になる情報はシェアさせて頂きますので、今後ともよろしくお願いいたします。
蕎麦茶は、糖質制限食的考え方からするとOKなのでしょうか。先生の本ではお茶はOKになっていますが、蕎麦自体に糖質が含まれること(韃靼蕎麦の実:100gあたり糖質が80g程度)から、それから抽出する蕎麦茶にもかなり糖質が含まれるのかどうか気になりました。蕎麦については蕎麦の実が糖質を多く含む他、小麦粉をつなぎに使っているので意外に血糖値をあげることに不思議はないのですが。
ご参考までに私の現状ですが、お医者さんからは最近境界型という判断をされました。そもそもの経緯は、08/11月末にのどの渇き、多尿、体重の減少を感じ自己血糖値測定器で食後に調べてみると200もあり、その後空腹時に測定して120あったので糖尿病の可能性が高いと判断し、いろいろと調べた結果糖質制限食にたどり着いたものです。
その後先生の本+このブログを参考にして、自己流で糖質制限+生活スタイルの改善+運動という形で生活を送っています。「改善前(08/11)」→「改善後(08/12末人間ドック)」→「改善後(09/2/15)」のおおよその推移は以下のとおりです。
体重=94kg → 81.1kg → 76.9kg
BMI=30.1 → 26.1 → 25.1
体脂肪率=29% → 21.3% → 19.3%
空腹時血糖=124(自己測定) → 65(自己測定では平均90) → 102
食後2時間血糖=未測定(200-300位かも?) → 94(自己測定、糖質制限あり) →185(ブドウ糖負荷試験、120分後)
血圧=150/110 → 132/89 → 116/80(自宅測定)
特に12月は忘年会シーズンにもかかわらず、お酒をきっぱりやめ、食事の量を減らし(以前の半分くらい)、食生活を変え(9時以降は食事をとらない)、運動も週に5日程度(30-60分程度のウォーキング)するようになって体重が20kgと大幅減で、血糖値、血圧ともに順調に下がりました。それまでは毎晩終電で帰宅し、帰宅途中でラーメン(含むスープ)とご飯+餃子を食べ、そこからTaxiで家まで帰り、そのまま寝るという生活が続いていたので、特に就寝中の血糖値は最悪の状況だったと思います。太るのも不思議ではないですね。先生には感謝!です。
尚、自己測定と病院での検査の血糖値について違いがあるというコメントがあったので、先日の検査で自分も測定してみました。結果は以前コメントがありましたが私も同様に、負荷前であればそれほど変わらないものの、負荷後では自己測定のほうが30程度高いようです。
自己測定(テルモ メディセーフ): 負荷前(105) - 30分(151) - 60分(182) - 90分(198) - 120分(203)
病院での測定: 負荷前(102) - 30分(137) - 60分(177) - 120分(185)
また、同時に測ったIRIですが以下のとおりでした。私の場合インスリンの分泌が悪い(タイミングが遅い)ようです。
IRI: 負荷前(4.6) - 30分(7.7) - 60分(13.6) - 120分(31.9) インスリン指数=0.1、HOMA-R = 1.2
(自己流ですが)糖質制限食のおかげで血糖値のコントロールも順調になってきているので当面は食事+運動療法で、薬は無で様子を見るつもりですが、検査の結果では将来的に糖尿病に移行する可能性が高いタイプなので、糖質制限を続けていきたいと思います。参考になる情報はシェアさせて頂きますので、今後ともよろしくお願いいたします。
2009/03/09(Mon) 00:27 | URL | ラリー | 【編集】
優介さん。
そうですね。
決着はすでについているのですが、
無侵襲の検査ができれば多くの人が確かめることができますね。
そうですね。
決着はすでについているのですが、
無侵襲の検査ができれば多くの人が確かめることができますね。
2009/03/09(Mon) 07:40 | URL | 江部康二 | 【編集】
ぴんぽんぱんさん。
間食としては
煮干し、貝柱、野菜、チーズ、天日干しのするめ、
ラカントカロリーゼロ飴、ミックスナッツ20粒・・・
いろいろあります。
美味しく楽しく糖質制限食お続け下さいね。
間食としては
煮干し、貝柱、野菜、チーズ、天日干しのするめ、
ラカントカロリーゼロ飴、ミックスナッツ20粒・・・
いろいろあります。
美味しく楽しく糖質制限食お続け下さいね。
2009/03/09(Mon) 18:12 | URL | 江部康二 | 【編集】
秋さん。
五訂日本食品標準成分表によると
菊芋100g:35kcal
タンパク質 :1.9g
脂質:0.2g
糖質:13.1 ほとんどがイヌリン
食物繊維:2.0
水分:81.2g
イヌリンはあまり吸収されないのでカロリーが35キロカロリーと低いですね。
サツマイモ100g:132 kcal
たまねぎ100g:37kcal
ですから、血糖値の上がりかたもかなり少ないと思いますが
タマネギと同じくらいは血糖値上がるでしょうね。
勿論インスリンを出すことはありません。
五訂日本食品標準成分表によると
菊芋100g:35kcal
タンパク質 :1.9g
脂質:0.2g
糖質:13.1 ほとんどがイヌリン
食物繊維:2.0
水分:81.2g
イヌリンはあまり吸収されないのでカロリーが35キロカロリーと低いですね。
サツマイモ100g:132 kcal
たまねぎ100g:37kcal
ですから、血糖値の上がりかたもかなり少ないと思いますが
タマネギと同じくらいは血糖値上がるでしょうね。
勿論インスリンを出すことはありません。
2009/03/09(Mon) 21:40 | URL | 江部康二 | 【編集】
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