Tue
05/29
2007
砂糖と糖アルコールと糖尿病
こんばんは。今から高雄病院に5月から新しく赴任していただいたお医者さんの歓迎会にでかけます。おいしい焼酎と海のものが豊富なお店です。能登半島直送の新鮮な魚介類が手にはいるのがミソです。
さて今回は、甘いものシリーズの2回目です。甘党の皆さんのためにと、シリーズにしてしまったのでもうしばらく続けますのでよろしく。
甘味料の代表が砂糖ですが、砂糖の主成分はショ糖(スクロース)です。ショ糖が虫歯に良くないのは周知の事実です。歯垢の中の虫歯菌(ミュータンス菌)がショ糖を糧に繁殖し、その時できる酸が歯のエナメル質や象牙質を溶かしてしまうからです。
虫歯予防もかねて、砂糖に代わる代用甘味料がいろいろ開発されてきました。それらの中に「糖アルコール」があります。
糖類の分子に水素を添加することにより、アルコール基(-OH)をもつ糖質が得られますが、これらを「糖アルコール」と言います。虫歯菌に利用されないことと、消化管で吸収されにくいので低カロリー甘味料として使用されています。
代表的なもので、ソルビトール 、マルチトール 、エリスリトール 、ラクチトール 、キシリトール などがあります。これらの糖アルコールは天然素材を原料としており、分類としては合成甘味料には属しません。
国連の食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)はJECFA(Joint Expert Committee on Food Additives)を設けて甘味料など添加物のの安全性評価を公表していますが、これらの糖アルコールは、極めて安全性が高いとされています。
この中で、血糖値を全くといっていいほど上昇させないのは、唯一エリスリトールだけです。エリスリトールは、糖アルコールの中で例外的に体内に9割以上吸収されますが、全く代謝されずにそのまま尿中に排泄されます。ですから厚生労働省お墨付きのゼロカロリーで、かつ全く血糖値を上昇させません。ほとんどが体内に吸収されるので、糖アルコールの中で最も下痢も起こしにくいです。
エリスリトール以外の糖アルコールは、難消化性で吸収されにくいのが特徴です。吸収されにくい分腸内に残っているので、大量に摂取すれば下痢を起こしやすいです。
吸収されにくいといっても、全くゼロではありません。吸収率には個人差もあるし、同時に食べている食物との組み合わせなどにもより差も生じると思いますが、いずれにせよある程度吸収されるので、血糖値がある程度上昇します。
例えば、厚生労働省特別用途食品に指定されている、マービーという甘味料がありますが、デンプンから作られる還元麦芽糖を100%使用しています。つまりマービーは「還元麦芽糖=マルチトール」そのものですのでロッスチョコレートと同じ甘味料です。当然、血糖値を砂糖の1/2〜1/3程度上昇させます。
繰り返しになりますが、結局、糖アルコールのなかで血糖値を全く上昇させないのはエリスリトールだけと思います。糖質制限食普及センターで販売している、大豆フィナンシェや大豆クッキー・大豆パンの甘味成分がエリスリトールです。
江部康二
さて今回は、甘いものシリーズの2回目です。甘党の皆さんのためにと、シリーズにしてしまったのでもうしばらく続けますのでよろしく。
甘味料の代表が砂糖ですが、砂糖の主成分はショ糖(スクロース)です。ショ糖が虫歯に良くないのは周知の事実です。歯垢の中の虫歯菌(ミュータンス菌)がショ糖を糧に繁殖し、その時できる酸が歯のエナメル質や象牙質を溶かしてしまうからです。
虫歯予防もかねて、砂糖に代わる代用甘味料がいろいろ開発されてきました。それらの中に「糖アルコール」があります。
糖類の分子に水素を添加することにより、アルコール基(-OH)をもつ糖質が得られますが、これらを「糖アルコール」と言います。虫歯菌に利用されないことと、消化管で吸収されにくいので低カロリー甘味料として使用されています。
代表的なもので、ソルビトール 、マルチトール 、エリスリトール 、ラクチトール 、キシリトール などがあります。これらの糖アルコールは天然素材を原料としており、分類としては合成甘味料には属しません。
国連の食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)はJECFA(Joint Expert Committee on Food Additives)を設けて甘味料など添加物のの安全性評価を公表していますが、これらの糖アルコールは、極めて安全性が高いとされています。
この中で、血糖値を全くといっていいほど上昇させないのは、唯一エリスリトールだけです。エリスリトールは、糖アルコールの中で例外的に体内に9割以上吸収されますが、全く代謝されずにそのまま尿中に排泄されます。ですから厚生労働省お墨付きのゼロカロリーで、かつ全く血糖値を上昇させません。ほとんどが体内に吸収されるので、糖アルコールの中で最も下痢も起こしにくいです。
エリスリトール以外の糖アルコールは、難消化性で吸収されにくいのが特徴です。吸収されにくい分腸内に残っているので、大量に摂取すれば下痢を起こしやすいです。
吸収されにくいといっても、全くゼロではありません。吸収率には個人差もあるし、同時に食べている食物との組み合わせなどにもより差も生じると思いますが、いずれにせよある程度吸収されるので、血糖値がある程度上昇します。
例えば、厚生労働省特別用途食品に指定されている、マービーという甘味料がありますが、デンプンから作られる還元麦芽糖を100%使用しています。つまりマービーは「還元麦芽糖=マルチトール」そのものですのでロッスチョコレートと同じ甘味料です。当然、血糖値を砂糖の1/2〜1/3程度上昇させます。
繰り返しになりますが、結局、糖アルコールのなかで血糖値を全く上昇させないのはエリスリトールだけと思います。糖質制限食普及センターで販売している、大豆フィナンシェや大豆クッキー・大豆パンの甘味成分がエリスリトールです。
江部康二


おはようございます
私はイタリアンが好きで(主にパスタですが
今のガムはほぼキシリトールのものばかりですよね。
やっはりキシリトールも取りすぎは良くないんですか?
ガムの注意書にも大量に食べるとお腹がゆるくなるとかって書いてありますし…
夜中お腹空いちゃった時にもガム噛んで紛らわせてますけど、良くないですか(^_^;)?
従いまして1日何回かガムを噛むくらいでしたら、キシリトールとしてのグラム数はたいしたことはないので血糖値の上昇はそんなにないでしょう。
江部康二
はじめまして
糖尿病と診断されて三年、食事療法と運動、そして薬で身体を騙しながらきていたのですが、今年の七月に掛かりつけのお医者さまからこの「糖質制限食」を紹介されて取り組んだところ、それまでヘモグロビンAicが6.3以下にはならなかったのが、5.9まで落ちてきました。
体重も一月に1kgくらいずつ落ちているので、それまでアクトス、オグリボース、アマリールを処方されていたのですが、アマリールを外すことができましたので、続けて生きたいと思っています。
ところで、甘味料についての質問なのですが、以前買っておいた羅漢果の顆粒は使って問題ないのでしょうか?五倍濃縮で顆粒にするために甜菜糖が2%混じっています。結構買いだめしているので使いたいのですが、加減しながらなら大丈夫でしょうか?教えていただけると嬉しいのですが?
キシリトールなどについて
キシリトールいりのガムにつきまして以前一日2から3個食べていたぐらいですが、ヘモグロビンA1Cが上昇してしまいました。それ以来食べないようにしていたのですが、今回歯科医の処方で口臭予防などの目的でエリスリトール、キシリトール、マルチトールなどが入っているガムやうがい剤をもらい使っていましたところ、約1ケ月でヘモグロビンA1Cが0.3ポイント上昇してしまいました。ほかに原因が考えられないので、エリスルトールでも血糖値が上昇する体質なのか、ほかのうがい剤やデンタルタブレットなどに入っているキシリトール、マルチトールが影響したのかどちらでしょうか