2009年02月23日 (月)
こんばんは。
今回は「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」実践編の「食べて良い食品と要注意食品一覧表」と「食品糖質量表」について、kazu さんからコメント・質問をいただきました。
【09/02/21 kazu
食べてよい食品と要注意食品について
江部先生、スタッフの皆様ご無沙汰しております。
去年12月の中野ZEROで先生の講演会に出席させて頂いた、kazuです。
おかげさまでHA1C5.3を維持しております。
改めて感謝させて頂きます。
久し振りに疑問が湧いた事がありまして、質問させて頂きます。
先生の著書、「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」実践編の食品糖質量の表を見ていて
ふと思ったのですが、たとえば食べていけないものの一つにレンコンがありますが、
レンコンの場合は常用量30g、糖質4.1gとあります。
一方ごぼうは常用量50g、糖質4.9gとなっていて食べてよいものになっています。
常用量を表とおりに食べた場合、ごぼうの方が糖質が多いことになりますが、
なぜレンコンは要注意に分類されているのでしょう?
他にも糖質量が近いものにピーマンが食べてよいもの、くわいが要注意となっています。
常用量を表通りに管理すれば、レンコンなども食べてよいのでしょうか?
つまらない質問で恐縮ですが、お時間のある時にお答え頂けると幸いです。】
kazuさん。
中野講演会ご参加、本のご購入、そしてコメントでのご指摘ありがとうございます。
また、A1C5.3%でコントロール優をキープですから素晴らしいですね。ヾ(^▽^)
さてご指摘通り「食べて良い食品と要注意食品一覧表」の中で、レンコンは要注意食品、ごぼうは食べて良い食品に分類されています。
実は、ごぼうは微妙な位置にあります。
厚生労働省の規定する「低糖質食」は100g中糖質が5g以下のものを言います。
そうすると、レンコンは100g中13.7gの糖質、ごぼうは100g中9.8gの糖質、を含有しており、低糖質食とは言えないわけです。
従いまして、厳密に言えばごぼうも△食品となります。
常用量・一人前というのも、食材によりかなり個人差があります。通常ごぼうはそんなに沢山は食べないだろうということで○に分類し、レンコンは人によっては100gくらい平気で食べるだろうということで、×食品に分類しました・・・。
アバウトですいません。(-_-;)
食品糖質量表によると「レンコンの場合は常用量30g、糖質4.1g、 一方、ごぼうは常用量50g、糖質4.9g」です。この常用量は、あくまでも一般論で参考値として頂けば幸いです。
現実的には、1回の食事で摂取する糖質の量により、血糖値の上昇が決まります。筑前煮などでレンコンとごぼうと一緒に食べることもあり得ますが、合計の糖質量が何gであるかが大切です。
1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿人の血糖値を3mg、1型糖尿人の血糖値を5mg上昇させます。このことを念頭において、食後2時間血糖値が180mg/dl以下になるような、1回の食事の糖質量を目指せばいいわけです。
「ピーマンは100g中に5.3gの糖質、常用量は1/2個・75gで4.0gの糖質。くわいは100g中に24gの糖質、常用量は1個20gで、4.8gの糖質です。」
これらも常用量は、あくまでも一般論で参考値です。
まあ私は、ピーマン丸ごと1個食べることはありませんが、1~2個平気で食べる人がいるかもしれませんね。くわいなら、好きな方は、5個ぐらい平気で食べるのではないでしょうか?
これらもレンコン、ごぼうの場合と同様に、「1回の食事で合計何gの糖質を摂取するか」という観点から対応していただけばよいと思います。
「食べて良い食品と要注意食品一覧表」の中で、要注意食品に分類されている野菜は、かぼちゃやレンコンなど100gあたりの糖質含有量が多いものです。
しかし、かぼちゃ、レンコン、にんじんなども、少量を糖質のg数を計算して摂取するのは芸のうちと思いますので、美味しく楽しく糖質制限食のバラエティを広げてお召し上がり下さいね。
江部康二
今回は「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」実践編の「食べて良い食品と要注意食品一覧表」と「食品糖質量表」について、kazu さんからコメント・質問をいただきました。
【09/02/21 kazu
食べてよい食品と要注意食品について
江部先生、スタッフの皆様ご無沙汰しております。
去年12月の中野ZEROで先生の講演会に出席させて頂いた、kazuです。
おかげさまでHA1C5.3を維持しております。
改めて感謝させて頂きます。
久し振りに疑問が湧いた事がありまして、質問させて頂きます。
先生の著書、「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」実践編の食品糖質量の表を見ていて
ふと思ったのですが、たとえば食べていけないものの一つにレンコンがありますが、
レンコンの場合は常用量30g、糖質4.1gとあります。
一方ごぼうは常用量50g、糖質4.9gとなっていて食べてよいものになっています。
常用量を表とおりに食べた場合、ごぼうの方が糖質が多いことになりますが、
なぜレンコンは要注意に分類されているのでしょう?
他にも糖質量が近いものにピーマンが食べてよいもの、くわいが要注意となっています。
常用量を表通りに管理すれば、レンコンなども食べてよいのでしょうか?
つまらない質問で恐縮ですが、お時間のある時にお答え頂けると幸いです。】
kazuさん。
中野講演会ご参加、本のご購入、そしてコメントでのご指摘ありがとうございます。
また、A1C5.3%でコントロール優をキープですから素晴らしいですね。ヾ(^▽^)
さてご指摘通り「食べて良い食品と要注意食品一覧表」の中で、レンコンは要注意食品、ごぼうは食べて良い食品に分類されています。
実は、ごぼうは微妙な位置にあります。
厚生労働省の規定する「低糖質食」は100g中糖質が5g以下のものを言います。
そうすると、レンコンは100g中13.7gの糖質、ごぼうは100g中9.8gの糖質、を含有しており、低糖質食とは言えないわけです。
従いまして、厳密に言えばごぼうも△食品となります。
常用量・一人前というのも、食材によりかなり個人差があります。通常ごぼうはそんなに沢山は食べないだろうということで○に分類し、レンコンは人によっては100gくらい平気で食べるだろうということで、×食品に分類しました・・・。
アバウトですいません。(-_-;)
食品糖質量表によると「レンコンの場合は常用量30g、糖質4.1g、 一方、ごぼうは常用量50g、糖質4.9g」です。この常用量は、あくまでも一般論で参考値として頂けば幸いです。
現実的には、1回の食事で摂取する糖質の量により、血糖値の上昇が決まります。筑前煮などでレンコンとごぼうと一緒に食べることもあり得ますが、合計の糖質量が何gであるかが大切です。
1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿人の血糖値を3mg、1型糖尿人の血糖値を5mg上昇させます。このことを念頭において、食後2時間血糖値が180mg/dl以下になるような、1回の食事の糖質量を目指せばいいわけです。
「ピーマンは100g中に5.3gの糖質、常用量は1/2個・75gで4.0gの糖質。くわいは100g中に24gの糖質、常用量は1個20gで、4.8gの糖質です。」
これらも常用量は、あくまでも一般論で参考値です。
まあ私は、ピーマン丸ごと1個食べることはありませんが、1~2個平気で食べる人がいるかもしれませんね。くわいなら、好きな方は、5個ぐらい平気で食べるのではないでしょうか?
これらもレンコン、ごぼうの場合と同様に、「1回の食事で合計何gの糖質を摂取するか」という観点から対応していただけばよいと思います。
「食べて良い食品と要注意食品一覧表」の中で、要注意食品に分類されている野菜は、かぼちゃやレンコンなど100gあたりの糖質含有量が多いものです。
しかし、かぼちゃ、レンコン、にんじんなども、少量を糖質のg数を計算して摂取するのは芸のうちと思いますので、美味しく楽しく糖質制限食のバラエティを広げてお召し上がり下さいね。
江部康二
アバウトなのも結構じゃないかと思いました。
△の食材も量に気を使えば食べても良いとなれば、料理が多彩になります。
また、これは「ダメ」ばかりでは、ストレスが溜まってしまいます。
総量(総糖質量)規制に気を付けて食を愉しみたいものです。
△の食材も量に気を使えば食べても良いとなれば、料理が多彩になります。
また、これは「ダメ」ばかりでは、ストレスが溜まってしまいます。
総量(総糖質量)規制に気を付けて食を愉しみたいものです。
優介(Yusuke)さん。
ありがとうございます。
清く正しくより、
美味しく楽しく糖質制限食ですね。
ありがとうございます。
清く正しくより、
美味しく楽しく糖質制限食ですね。
2009/02/24(Tue) 09:08 | URL | 江部康二 | 【編集】
江部先生、毎日のお仕事、ブログの更新ご苦労様です。
ちょっと不思議に思ったので、質問させてください。
「ピーマンは100g中に5.3gの糖質、常用量は1/2個・75gで4.0gの糖質。くわいは100g中に24gの糖質、常用量は1個20gで、4.8gの糖質です。」
とありますが、ピーマンは中くらいの大きさで、1個の重さが25g~30gではないでしょうか?
自分は、ビタミンCの補給も兼ねて、一度に2~3個ピーマンを食べているので、ちょっとドキッとしたのですが、いろいろなサイトを検索してみても、1個=25g~30gと書いています。
もしそうならば、一日に2~3個(=75g)は食べても大丈夫ですよね?
ちょっと不思議に思ったので、質問させてください。
「ピーマンは100g中に5.3gの糖質、常用量は1/2個・75gで4.0gの糖質。くわいは100g中に24gの糖質、常用量は1個20gで、4.8gの糖質です。」
とありますが、ピーマンは中くらいの大きさで、1個の重さが25g~30gではないでしょうか?
自分は、ビタミンCの補給も兼ねて、一度に2~3個ピーマンを食べているので、ちょっとドキッとしたのですが、いろいろなサイトを検索してみても、1個=25g~30gと書いています。
もしそうならば、一日に2~3個(=75g)は食べても大丈夫ですよね?
2009/02/24(Tue) 15:42 | URL | さわ | 【編集】
さわさん。
すいません。
赤ピーマン・黄ピーマンが1個150g、
ピーマンは1個30gでした。
30g中に0.8gの糖質ですから全然大丈夫ですね。
すいません。
赤ピーマン・黄ピーマンが1個150g、
ピーマンは1個30gでした。
30g中に0.8gの糖質ですから全然大丈夫ですね。
2009/02/24(Tue) 20:58 | URL | 江部康二 | 【編集】
江部先生 はじめまして。
ごぼうについて質問させてください。
ごぼうやレンコンが糖質が高いということを初めて知り、びっくりしています。
とくにごぼうは、ごぼう茶が出回っていて、ダイエット効果があるそうです。実際、私や周りの人も毎日飲んで、茶殻として出たごぼうも食べています。
糖尿病になる?と聞いて、やめたほうがいいのでしょうか?料理としては、毎日ごぼうは食べませんが、お茶で飲んだり食べたりしているので摂取量がかなり多いと思います。
よろしくお願いします。
ごぼうについて質問させてください。
ごぼうやレンコンが糖質が高いということを初めて知り、びっくりしています。
とくにごぼうは、ごぼう茶が出回っていて、ダイエット効果があるそうです。実際、私や周りの人も毎日飲んで、茶殻として出たごぼうも食べています。
糖尿病になる?と聞いて、やめたほうがいいのでしょうか?料理としては、毎日ごぼうは食べませんが、お茶で飲んだり食べたりしているので摂取量がかなり多いと思います。
よろしくお願いします。
すぎちゃん
ごぼうのお茶は、いいと思います。
食べると糖質が多いので、糖尿人には良くないと思います。
ごぼうのお茶は、いいと思います。
食べると糖質が多いので、糖尿人には良くないと思います。
2012/08/26(Sun) 17:36 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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