2009年02月13日 (金)
こんばんは。
雨がぽつぽつ降り始めた京都です。
その雨の所為か、今日は、あんまり寒くありません。
さて今日は、昨日の続きです。
高血糖が持続すると、腎糸球体の細小血管の障害が起こります。その結果、糸球体の構造が破壊され、機能障害が生じていきます。
<糖尿病腎症の5段階>
糖尿病腎症は、以下の5段階に分類されます。
第1期(腎症前期)
糖尿病性腎症かどうか検査ではわからない時期、糖尿病の人は3ヶ月に1回は微量アルブミン尿の検査を受けることが奨められます。
第2期(早期腎症期)
腎症の一番初期の段階は、尿中微量アルブミンの増加としてとらえられます。
この段階で早期腎症期です。
3ヶ月に1回ていど尿中微量アルブミンを検査すれば、一般的に測定されている尿タンパクが出現する以前の段階で、早期腎症を発見することができます。
この検査は、健康保険が効きますのでお奨めです。
第3期(顕性腎症期)
タンパク尿が出てくる時期です。タンパク尿が出始めたら、顕性腎症の段階に入ります。
この段階では血液の腎機能検査は正常です。
顕性腎症前期の段階はタンパク尿1g/日未満です。
顕性腎症後期ではタンパク尿1g/日以上となります。
第4期(腎不全期)
クレアチニン・クリアランスが低下する時期。
血液検査で、クレアチニン、BUNなどに異常が出現すれば腎不全期となります。
この段階になると、昨日のブログに書きましたように糖質制限食の適応とならなくなります。
第5期(透析療法期)
ほとんど腎臓が機能しなくなり、透析療法が必要となります。
年間約1万三千人の方が糖尿病性腎症により人工透析を導入していますが、慢性腎炎を抜いて疾患別では1位となっています。
できれば微量アルブミンの早期腎症の段階で発見し、進行をくいとめたいものです。この段階なら、糖質制限食で血糖コントロールを良好に保てば、充分正常への回復が期待できます。
また顕性腎症前期の段階までは糖質制限食で血糖コントロールを良好に保てばタンパク尿を減らすことができます。うまくいけば、正常まで戻ることもあります。
本ブログに時々登場する、ご自身が1型糖尿病の米国のバーンスタイン医師は、小児期12才に1型糖尿病を発症し、以後インスリンを打ち続けておられます。
35才、顕性腎症前期となった頃、SMBGで血糖自己測定をしながら食事療法を研究し、徹底した糖質制限食を開始。
蛋白尿が出現する段階の顕性腎症前期から、糖質制限食で回復しタンパク尿消失。45才で医学部に入学、49才で医師になり、糖尿病を徹底的に研究。以後、多数の糖尿病患者を診察。
73才現在、糖尿病合併症もなく、現役医師としてお元気にお過ごしです。
**なお漢方治療(養腎降濁湯)で、
クレアチニンの改善がみられる人が約6割おられますが、今後長期にわたる経過観察が必要です。
この場合もクレアチニンが3mg/dlくらいまでのほうが反応がいいようです。
2007/06/06のブログ「漢方①腎不全と糖尿病腎症」をご参照ください。
江部康二
2017年7月、追加
養腎降濁湯で腎機能が一旦、改善しても、半年~1年くらいで、再び悪化する症例もあり、なかなか一筋縄ではいきません。
なお、多発性嚢胞腎の場合は、嚢胞による物理的な腎障害なので、効果がでにくいです。
雨がぽつぽつ降り始めた京都です。
その雨の所為か、今日は、あんまり寒くありません。
さて今日は、昨日の続きです。
高血糖が持続すると、腎糸球体の細小血管の障害が起こります。その結果、糸球体の構造が破壊され、機能障害が生じていきます。
<糖尿病腎症の5段階>
糖尿病腎症は、以下の5段階に分類されます。
第1期(腎症前期)
糖尿病性腎症かどうか検査ではわからない時期、糖尿病の人は3ヶ月に1回は微量アルブミン尿の検査を受けることが奨められます。
第2期(早期腎症期)
腎症の一番初期の段階は、尿中微量アルブミンの増加としてとらえられます。
この段階で早期腎症期です。
3ヶ月に1回ていど尿中微量アルブミンを検査すれば、一般的に測定されている尿タンパクが出現する以前の段階で、早期腎症を発見することができます。
この検査は、健康保険が効きますのでお奨めです。
第3期(顕性腎症期)
タンパク尿が出てくる時期です。タンパク尿が出始めたら、顕性腎症の段階に入ります。
この段階では血液の腎機能検査は正常です。
顕性腎症前期の段階はタンパク尿1g/日未満です。
顕性腎症後期ではタンパク尿1g/日以上となります。
第4期(腎不全期)
クレアチニン・クリアランスが低下する時期。
血液検査で、クレアチニン、BUNなどに異常が出現すれば腎不全期となります。
この段階になると、昨日のブログに書きましたように糖質制限食の適応とならなくなります。
第5期(透析療法期)
ほとんど腎臓が機能しなくなり、透析療法が必要となります。
年間約1万三千人の方が糖尿病性腎症により人工透析を導入していますが、慢性腎炎を抜いて疾患別では1位となっています。
できれば微量アルブミンの早期腎症の段階で発見し、進行をくいとめたいものです。この段階なら、糖質制限食で血糖コントロールを良好に保てば、充分正常への回復が期待できます。
また顕性腎症前期の段階までは糖質制限食で血糖コントロールを良好に保てばタンパク尿を減らすことができます。うまくいけば、正常まで戻ることもあります。
本ブログに時々登場する、ご自身が1型糖尿病の米国のバーンスタイン医師は、小児期12才に1型糖尿病を発症し、以後インスリンを打ち続けておられます。
35才、顕性腎症前期となった頃、SMBGで血糖自己測定をしながら食事療法を研究し、徹底した糖質制限食を開始。
蛋白尿が出現する段階の顕性腎症前期から、糖質制限食で回復しタンパク尿消失。45才で医学部に入学、49才で医師になり、糖尿病を徹底的に研究。以後、多数の糖尿病患者を診察。
73才現在、糖尿病合併症もなく、現役医師としてお元気にお過ごしです。
**なお漢方治療(養腎降濁湯)で、
クレアチニンの改善がみられる人が約6割おられますが、今後長期にわたる経過観察が必要です。
この場合もクレアチニンが3mg/dlくらいまでのほうが反応がいいようです。
2007/06/06のブログ「漢方①腎不全と糖尿病腎症」をご参照ください。
江部康二
2017年7月、追加
養腎降濁湯で腎機能が一旦、改善しても、半年~1年くらいで、再び悪化する症例もあり、なかなか一筋縄ではいきません。
なお、多発性嚢胞腎の場合は、嚢胞による物理的な腎障害なので、効果がでにくいです。
江部先生お久しぶりです。もう一報は届いているかと思いますが、九州大学で血糖値を下げる細胞の源発見!とマウスを使った実験で確認したと発表がありました。ベータ細胞が減少してインスリン分泌が減り血糖値を調整出来なくなった糖尿人にはベータ細胞の再生が可能というこの治療には大きな期待が寄せられると思います。最近は甘甘の糖質制限でヘモ値が5.8から6.3に上がった私にとっても光明です。ですが完璧にするのも人生ですが長く上手く続けるのも人生ですよね!何とか江部先生のブログ見ながら頑張っていきます!これからも糖尿人の為に頑張って下さい。
2009/02/13(Fri) 20:41 | URL | 九州人 | 【編集】
九州人さん。
情報ありがとうございます。
ネットで検索して共同通信の記事をみました。
興味深いです。
実用化が待たれますね。
九州人さん、その後尿酸はどうなりました?
情報ありがとうございます。
ネットで検索して共同通信の記事をみました。
興味深いです。
実用化が待たれますね。
九州人さん、その後尿酸はどうなりました?
2009/02/13(Fri) 20:58 | URL | 江部康二 | 【編集】
江部先生こんばんは、以前質問に答えて頂いたヒデゾウです、先生の書き込み感謝しています。
糖質制限により血糖値も90台と安定し、HbA1cも5.0前後で安定しています、
糖尿病発覚当初80kg有った体重が糖質制限で57kgまで落とせました。
今回は又質問で恐縮なのですが書き込ませてもらいました、他の方々にも興味がある質問だと思います、実は困っている事に甘味に対する渇望があります、太っている時には甘味に対する渇望が殆ど無かったのですが、糖質制限している為でしょうか、最近時々甘い物が欲しくてしょうがなくなる事があります、砂糖(糖分)は先生お勧めの「ラカントS」を使っていますが、時折固形物がどうしても欲しくなり「ロッテZERO」や普通の飴ですが小さな(5gぐらい)物を少しだけ食べる様にしています、でも飴などを食した後、眠気に襲われるので高血糖が気になっているのではないかと心配でしょうがないのです(自己測定器を持っていますが、よく外出先で食べたくなり食後血糖値を計っていない事、申し訳ないです)、やはり市販の飴などは少量でも急激なミニスパイクを起こし易いのでしょうか?
又、先生のブログでも書かれていたラカントS、パルスイートを使った飴に興味を持っています、パルスイートを使った飴はスーパーなどでも置いてあり、最近ラカントSを使った「ラカントゼロ飴」も発売されたようです大変興味があります、ラカントゼロ飴はショ糖0gですが糖質97.7と普通の飴と糖質は変わりません、ラカントゼロ飴とパルスイートを使った飴の説明(見解)をお願いしたいのです。
宜しくお願いします。
ヒデゾウ
糖質制限により血糖値も90台と安定し、HbA1cも5.0前後で安定しています、
糖尿病発覚当初80kg有った体重が糖質制限で57kgまで落とせました。
今回は又質問で恐縮なのですが書き込ませてもらいました、他の方々にも興味がある質問だと思います、実は困っている事に甘味に対する渇望があります、太っている時には甘味に対する渇望が殆ど無かったのですが、糖質制限している為でしょうか、最近時々甘い物が欲しくてしょうがなくなる事があります、砂糖(糖分)は先生お勧めの「ラカントS」を使っていますが、時折固形物がどうしても欲しくなり「ロッテZERO」や普通の飴ですが小さな(5gぐらい)物を少しだけ食べる様にしています、でも飴などを食した後、眠気に襲われるので高血糖が気になっているのではないかと心配でしょうがないのです(自己測定器を持っていますが、よく外出先で食べたくなり食後血糖値を計っていない事、申し訳ないです)、やはり市販の飴などは少量でも急激なミニスパイクを起こし易いのでしょうか?
又、先生のブログでも書かれていたラカントS、パルスイートを使った飴に興味を持っています、パルスイートを使った飴はスーパーなどでも置いてあり、最近ラカントSを使った「ラカントゼロ飴」も発売されたようです大変興味があります、ラカントゼロ飴はショ糖0gですが糖質97.7と普通の飴と糖質は変わりません、ラカントゼロ飴とパルスイートを使った飴の説明(見解)をお願いしたいのです。
宜しくお願いします。
ヒデゾウ
2009/02/14(Sat) 00:42 | URL | ヒデゾウ | 【編集】
>>ヒデゾウ さん
チョコレートは以外と血糖値を上げにくいという話もあるみたいです
↓
カーボカウントな日々 チョコレートと血糖値
http://castela.blog104.fc2.com/blog-entry-112.html
チョコレートは以外と血糖値を上げにくいという話もあるみたいです
↓
カーボカウントな日々 チョコレートと血糖値
http://castela.blog104.fc2.com/blog-entry-112.html
2009/02/14(Sat) 08:42 | URL | 通りすがり | 【編集】
はじめまして。私、昨年11月にII型の糖尿病と診断されネットで糖尿病の事を調べているとき、先生のブログを見つけ、すぐさま「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」を購読。さらに古い著書は図書館で借りて、すべてを読破し、12月からスーパー糖質制限を開始しました。
11月25日の数値 身長173cm 体重80kg 年齢51歳
血糖値 240mg/dl HbA1c 11.1% 総コレステロール 494mg/dl γ-GTP 405 クレアニチン0.62 この時点では血液がドロドロで計測不能の項目もありました。(数値はすべて空腹時の計測)
12月1日の数値 身長173cm 体重80kg
血糖値 240mg/dl HbA1c 11.1% 総コレステロール 503mg/dl γ-GTP 405 クレアニチン 0.62 血中尿素窒素 9.1.、カリウム3.9 前回測定不能だった中性脂肪は 5225mg/dl。(数値はすべて空腹時の計測)
本年1月5日の数値(この日までは禁酒、以降は爆呑み) 身長173cm 体重67kg
血糖値 86mg/dl HbA1c 6.7% 総コレステロール 156mg/dl γ-GTP 62 クレアニチン 0.73 血中尿素窒素 19.3.、カリウム4.3 中性脂肪 85mg/dl(数値はすべて空腹時の計測)
本年4月6日の数値 身長173cm 体重63kg
血糖値 108mg/dl HbA1c 4.2% 総コレステロール 210mg/dl γ-GTP 115 クレアニチン 0.60 血中尿素窒素 28.0、カリウム5.1 中性脂肪 121mg/dl(食後3時間に計測)
だた今回は血中尿素窒素 28.0、カリウム5.1と高いので、腎機能の事を考えると糖質制限より、主食を食べるようにと栄養管理士に言われましたが、私にはこの数値が糖質制限の範囲内だと思うのですが・・・?また糖質制限をしているからこそ HbA1c 4.2%になったのではないでしょうか?
総コレステロール 210mg/dl γ-GTP 115なのは当方お酒好きで、毎日スタイルフリー350g、焼酎を300g、スコッチを200gのんでいるからだと思います・・・。
現在、1日(3食での摂取量)の食事は、鶏肉の部位を変えて300g、納豆2パック、チーズ30g、アーモンド20g、大豆プロテイン10g、ゆで卵1個を欠かさず食し、ワカメサラダと各種野菜(生と温野菜)、ロースハム(1パック38g・39kcal)などをプラスしています。また魚類があるときは鶏肉を減らしています。総カロリーは食事が1400~1600Kcalで、お酒を含めると2400~3000kcalの間です。
運動は2000mのジョギング+1500mのウォーキング、または30分のサイクリング+散歩20分に腕立て伏せ140回を毎日しております。
4月6日の検診後、試しにエビス・ザ・ホップ1000g(糖質料30g)、市販のとんかつ(約120g)、イカフライ(約110g)を食し、血糖値を計ってみました。
●60分後血糖値:206mg/dl ●90分後血糖値:123mg/dl ●120分後血糖値:80mg/dl となりました。これはインスリンが充分、働いているという事なのでしょうか。お手すきの時にでも、ご意見いただければ幸いです。
最後にお忙しいところ、長文にて誠に失礼致しました。また、先生の著書、ブログに出会えたことに、深く深く感謝致します。ご多忙だと思いますが、くれぐれも医者の不養生などにならぬようご注意いただき、お身体ご自愛くださいませ。
11月25日の数値 身長173cm 体重80kg 年齢51歳
血糖値 240mg/dl HbA1c 11.1% 総コレステロール 494mg/dl γ-GTP 405 クレアニチン0.62 この時点では血液がドロドロで計測不能の項目もありました。(数値はすべて空腹時の計測)
12月1日の数値 身長173cm 体重80kg
血糖値 240mg/dl HbA1c 11.1% 総コレステロール 503mg/dl γ-GTP 405 クレアニチン 0.62 血中尿素窒素 9.1.、カリウム3.9 前回測定不能だった中性脂肪は 5225mg/dl。(数値はすべて空腹時の計測)
本年1月5日の数値(この日までは禁酒、以降は爆呑み) 身長173cm 体重67kg
血糖値 86mg/dl HbA1c 6.7% 総コレステロール 156mg/dl γ-GTP 62 クレアニチン 0.73 血中尿素窒素 19.3.、カリウム4.3 中性脂肪 85mg/dl(数値はすべて空腹時の計測)
本年4月6日の数値 身長173cm 体重63kg
血糖値 108mg/dl HbA1c 4.2% 総コレステロール 210mg/dl γ-GTP 115 クレアニチン 0.60 血中尿素窒素 28.0、カリウム5.1 中性脂肪 121mg/dl(食後3時間に計測)
だた今回は血中尿素窒素 28.0、カリウム5.1と高いので、腎機能の事を考えると糖質制限より、主食を食べるようにと栄養管理士に言われましたが、私にはこの数値が糖質制限の範囲内だと思うのですが・・・?また糖質制限をしているからこそ HbA1c 4.2%になったのではないでしょうか?
総コレステロール 210mg/dl γ-GTP 115なのは当方お酒好きで、毎日スタイルフリー350g、焼酎を300g、スコッチを200gのんでいるからだと思います・・・。
現在、1日(3食での摂取量)の食事は、鶏肉の部位を変えて300g、納豆2パック、チーズ30g、アーモンド20g、大豆プロテイン10g、ゆで卵1個を欠かさず食し、ワカメサラダと各種野菜(生と温野菜)、ロースハム(1パック38g・39kcal)などをプラスしています。また魚類があるときは鶏肉を減らしています。総カロリーは食事が1400~1600Kcalで、お酒を含めると2400~3000kcalの間です。
運動は2000mのジョギング+1500mのウォーキング、または30分のサイクリング+散歩20分に腕立て伏せ140回を毎日しております。
4月6日の検診後、試しにエビス・ザ・ホップ1000g(糖質料30g)、市販のとんかつ(約120g)、イカフライ(約110g)を食し、血糖値を計ってみました。
●60分後血糖値:206mg/dl ●90分後血糖値:123mg/dl ●120分後血糖値:80mg/dl となりました。これはインスリンが充分、働いているという事なのでしょうか。お手すきの時にでも、ご意見いただければ幸いです。
最後にお忙しいところ、長文にて誠に失礼致しました。また、先生の著書、ブログに出会えたことに、深く深く感謝致します。ご多忙だと思いますが、くれぐれも医者の不養生などにならぬようご注意いただき、お身体ご自愛くださいませ。
はじめてコメントさせていただきます。先生の著書を拝見させていただき糖質制限食を始めたいのですが、主治医に腎機能の低下を指摘されました。初めて腎機能の異常との診断をされたのにもかかわらず透析一歩手前の第四段階と言われ、あまりのことにショックが隠せません。といっても先生も首を傾げながらのことでちょっと厳しすぎるかもしれないが、今からタンパク質制限をして腎障害にならないように気をつけるようにとの診断です。尿検査には異常がないが、血液検査に異常が認められるということでした。クレアチニンが0,90mg/dlです。今から糖質制限食にするのは不可能な検査値なのでしょうか?私は75歳、女性、156センチ、47キロ、15年前よりインスリン注射使用。現在一日三回食前に6単位、眠前に8単位です。ヘモグロビンA1cは6,7です。担当医は腎臓病予防に力を入れておられますのでタンパク質制限食を勧めています。糖質制限食とは真反対なので、今後どちらにすべきか非常に悩んでいます。まだ糖質制限食に間に合う段階かどうか教えてください。よろしくお願いします。
SACCHI さん。
「ヘモグロビンA1cは6,7」
コントロール良好の6.4以下までほんの少しですね。
血液検査で腎機能が悪いということなら
主治医の仰有るように、タンパク制限とインスリン注射で
血糖コントロール良好を目指されるのがよいと思います。
2009/06/08(Mon) 17:08 | URL | 江部康二 | 【編集】
江部先生、SACCHIです。お忙しいなか早速御解答いただきありがとうございました。糖質制限食を実行できないことは非常に残念です。腎機能が正常なうちに先生のご本に出会えれば良かったのにと後悔しております。一度も尿検査で蛋白がおりたことはないのですがやはり手遅れでしょうか?クレアチニンは今年の一月は0.96三月と五月は0.88です。(基準値は0.3~0.8です。)「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」読みました。食べ物の中で炭水化物のみが血糖値を上昇させるなんて驚きです。なのに、今までの受けた栄養指導はカロリー計算のみでしかもバランスよい食事ということで炭水化物も量さえ守ればいいというものでした。何十年もこの方式でやってきた私にはなかなか頭が切り替わりません。しかし、何とか努力して血糖値の上りにくい炭水化物をとりながら少しでも血糖値が安定するようにしたいと思います。今まで朝食に白米100グラムや白い食パンを一枚食べていましたがライ麦パン一枚に変えたところ昼前血糖値が低くなります。食べ物を少し変えるだけでこんなに血糖値に影響が出るとは思いませんでした。これからは低血糖に気をつけながら蛋白質や塩分を制限しながら気長に血糖コントロールに励みたいと思います。
2009/06/09(Tue) 12:08 | URL | SACCHI | 【編集】
三度目のコメントをさせていただきます。76歳身長156センチ体重56キロ女性のSACCHIです。2009年6月に眠前インスリン注射が8単位だったのが6単位に減りました。食前は各6単位打っています。2010年4月5日の検査結果です。クレアチニン 0.84(基準値0.47~0.79)グルコース118 Ha1c6.2になりました。尿はいつも主治医にきれいだと言われています。私は何とか糖質制限食を実行して最終的にはインスリン注射から離れたいと思っています。それが無理ならせめて薬物治療にならないかと思っています。腎臓が悪化しないように予防のために、たんぱく質量50グラム以上とらないほうがいいと指導されています。やはり厳格に50グラムを守らなければいけないでしょうか。私はもう少しだけたんぱく質量を増やして、いま食しているご飯100グラムのカロリー分の代わりに豆腐などを食べて、やせすぎないように気をつけたほうが血糖は安定するし、腎機能も悪くならないような気がしてなりません。私はなんとか糖質制限食を実行して今のインスリン注射から解放されたいです。よろしくご指導ください。
2010/05/20(Thu) 23:36 | URL | SACCHI | 【編集】
SACCHI さん。
①血糖コントロールが悪いと腎機能は悪化します。
②高タンパク食で腎機能が悪化する可能性があります。
この両者を天秤にかけることになります。
「私はもう少しだけたんぱく質量を増やして、いま食しているご飯100グラムのカロリー分の代わりに豆腐などを食べて、やせすぎないように気をつけたほうが血糖は安定するし、腎機能も悪くならないような気がしてなりません。」
そういう選択肢もあると思いますが、
主治医とよく相談され、最終的には自己責任で、決めていただくことになります。
①血糖コントロールが悪いと腎機能は悪化します。
②高タンパク食で腎機能が悪化する可能性があります。
この両者を天秤にかけることになります。
「私はもう少しだけたんぱく質量を増やして、いま食しているご飯100グラムのカロリー分の代わりに豆腐などを食べて、やせすぎないように気をつけたほうが血糖は安定するし、腎機能も悪くならないような気がしてなりません。」
そういう選択肢もあると思いますが、
主治医とよく相談され、最終的には自己責任で、決めていただくことになります。
2010/05/21(Fri) 08:10 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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