2009年02月08日 (日)
おはようございます。
今から、テニスのレッスンにでかけます。
今回は、荻野知昭さんから、嬉しいコメント・情報をいただきました。
【荻野知昭
『「朝日」と「読売」の記事について』
もうご存知かもしれませんが、うれしい記事が昨日(09/2/6)の朝日新聞の朝刊に載っていました。「生活習慣病にならないために下~どうすればリスク減る?」というタイトルでGI値の説明がありますが、前の部分で江部先生の反論で説明されている「ニューイングランド・ジャーナル・オヴ・メディスン」の論文の要約が書かれています。
『脂肪を制限したグループでは、平均体重が、研究開始から2年の時点で2.9キロ減っていたのに対し、主食に多い炭水化物を抑えたグループでは4.7キロ減っていた。また、炭水化物を制限したグループは脂肪を制限したグループに比べて、「善玉」と呼ばれて高い方が望ましいHDLコレステロール値が、より大きく伸び、低い方がいい中性脂肪の値はより大きく下がっていた。』
(朝日09/2/6東京12版25面)とあります。
これだけ詳しい解説が大新聞で報道されたことを喜んでいます。正しい知識を持ち、糖質制限の利点を理解する人々が増えることを期待しています。(NHK「ためしてガッテン」のように、糖質60%がダイエットのために良いという嘘を放送するのは実にけしからんことです。嘘の健康情報を流すのは公共の利益に反するし、放送法にも違反するのでは?NHKは反省して訂正番組を放送すべきですよね。この意見は「清く正しく」的ですが。)
脳の健康のためにも糖質の摂りすぎは良くなく、糖質制限が良いらしいという証拠が集まりつつあるようです。最近、読売新聞の「カロリー制限で中高年の記憶力向上」という記事をインターネットで知りました。http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090127-OYT8T00608.htm
健康な中高年が摂取カロリーを制限すると記憶力が向上するという実験結果が1月26日に米科学アカデミー紀要電子版に発表されたそうです。注目すべき記述は、「カロリー制限によって、体内の血糖値を調整するインスリンが効きやすくなった人ほど、成績の伸びが著しかった」という部分です。これはカロリー制限よりも(カロリーも抑えた)糖質制限の方がより効果的であるように思えます。釜池先生の「(寿命を延ばす効果のある)カロリー制限とは(カロリーも抑えた)糖質制限である」という説の1つの証拠かもしれません。
この点からもNHKの番組は嘘であるようです。(砂糖は健康に良いという砂糖業界の広告や糖質は脳に良いという糖尿人が増えると利益が増す製薬業界が好む説の流布は誰のためになるのでしょうか。)
2009/02/07(土) 】
荻野知昭さん。
コメントありがとうございます。
ニューイングランド・ジャーナルの論文の朝日新聞の記事、とてもいい感じですね。やっと大新聞が、正確な情報を掲載してくれようになった気がします。
それに対して、NHKさん・・・
極めてあやふやな根拠に乏しい情報を、まことしやかに放送するのはやめて欲しいですね。
ダイエットに関しては、他にも欧米の文献がありますが、今回のニューイングランド・ジャーナルの論文で、糖質制限食がカロリー制限食(高糖質食)に勝ることは、ほぼ証明されたと思います。
読売新聞の記事、見ました。
「カロリー制限によって、体内の血糖値を調整するインスリンが効きやすくなった人ほど、成績の伸びが著しかった」
これは、減量や内臓脂肪の減少で、<インスリン抵抗性>が減った結果、インスリンの効きが良くなったということですね。
つまり、少量のインスリンで血糖コントロールができるようになった人は、記憶力が向上したということです。
逆に言えば、インスリン抵抗性があって、インスリンを過剰分泌している人が記憶力が減退しているということになりますね。
精製炭水化物摂取→インスリン過剰分泌→内臓脂肪増加→インスリン抵抗性出現→メタボリック・シンドローム
といったパターンです。
そうするとメタボの人は記憶力減退の可能性もあるんですね。
くわばらくわばら。
江部康二
今から、テニスのレッスンにでかけます。
今回は、荻野知昭さんから、嬉しいコメント・情報をいただきました。
【荻野知昭
『「朝日」と「読売」の記事について』
もうご存知かもしれませんが、うれしい記事が昨日(09/2/6)の朝日新聞の朝刊に載っていました。「生活習慣病にならないために下~どうすればリスク減る?」というタイトルでGI値の説明がありますが、前の部分で江部先生の反論で説明されている「ニューイングランド・ジャーナル・オヴ・メディスン」の論文の要約が書かれています。
『脂肪を制限したグループでは、平均体重が、研究開始から2年の時点で2.9キロ減っていたのに対し、主食に多い炭水化物を抑えたグループでは4.7キロ減っていた。また、炭水化物を制限したグループは脂肪を制限したグループに比べて、「善玉」と呼ばれて高い方が望ましいHDLコレステロール値が、より大きく伸び、低い方がいい中性脂肪の値はより大きく下がっていた。』
(朝日09/2/6東京12版25面)とあります。
これだけ詳しい解説が大新聞で報道されたことを喜んでいます。正しい知識を持ち、糖質制限の利点を理解する人々が増えることを期待しています。(NHK「ためしてガッテン」のように、糖質60%がダイエットのために良いという嘘を放送するのは実にけしからんことです。嘘の健康情報を流すのは公共の利益に反するし、放送法にも違反するのでは?NHKは反省して訂正番組を放送すべきですよね。この意見は「清く正しく」的ですが。)
脳の健康のためにも糖質の摂りすぎは良くなく、糖質制限が良いらしいという証拠が集まりつつあるようです。最近、読売新聞の「カロリー制限で中高年の記憶力向上」という記事をインターネットで知りました。http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090127-OYT8T00608.htm
健康な中高年が摂取カロリーを制限すると記憶力が向上するという実験結果が1月26日に米科学アカデミー紀要電子版に発表されたそうです。注目すべき記述は、「カロリー制限によって、体内の血糖値を調整するインスリンが効きやすくなった人ほど、成績の伸びが著しかった」という部分です。これはカロリー制限よりも(カロリーも抑えた)糖質制限の方がより効果的であるように思えます。釜池先生の「(寿命を延ばす効果のある)カロリー制限とは(カロリーも抑えた)糖質制限である」という説の1つの証拠かもしれません。
この点からもNHKの番組は嘘であるようです。(砂糖は健康に良いという砂糖業界の広告や糖質は脳に良いという糖尿人が増えると利益が増す製薬業界が好む説の流布は誰のためになるのでしょうか。)
2009/02/07(土) 】
荻野知昭さん。
コメントありがとうございます。
ニューイングランド・ジャーナルの論文の朝日新聞の記事、とてもいい感じですね。やっと大新聞が、正確な情報を掲載してくれようになった気がします。
それに対して、NHKさん・・・
極めてあやふやな根拠に乏しい情報を、まことしやかに放送するのはやめて欲しいですね。
ダイエットに関しては、他にも欧米の文献がありますが、今回のニューイングランド・ジャーナルの論文で、糖質制限食がカロリー制限食(高糖質食)に勝ることは、ほぼ証明されたと思います。
読売新聞の記事、見ました。
「カロリー制限によって、体内の血糖値を調整するインスリンが効きやすくなった人ほど、成績の伸びが著しかった」
これは、減量や内臓脂肪の減少で、<インスリン抵抗性>が減った結果、インスリンの効きが良くなったということですね。
つまり、少量のインスリンで血糖コントロールができるようになった人は、記憶力が向上したということです。
逆に言えば、インスリン抵抗性があって、インスリンを過剰分泌している人が記憶力が減退しているということになりますね。
精製炭水化物摂取→インスリン過剰分泌→内臓脂肪増加→インスリン抵抗性出現→メタボリック・シンドローム
といったパターンです。
そうするとメタボの人は記憶力減退の可能性もあるんですね。
くわばらくわばら。
江部康二
糖質も栄養素ですから体に悪いとは思いませんし、バランスが大事だと思います。
でも、糖質の摂りすぎは良くないし、現代社会では普通に食事をすればどうしても多く摂りすぎてしまいます。
だから、バランスのとれた食事=糖質制限なのでしょう。
健康人と糖尿病の人は耐糖能が違うので同じようにはいきませんが、基本は糖質の摂りすぎを抑える(体に合ったバランスを取る)ことだと考えます。
糖質60%の話と言い、ダイエットでやたらカロリーにばかり目を向けさせたり、ちょっと体に良い食品があればそこだけ誇張したり、
バランスのとれた報道をお願いしたいですね。
でも、糖質の摂りすぎは良くないし、現代社会では普通に食事をすればどうしても多く摂りすぎてしまいます。
だから、バランスのとれた食事=糖質制限なのでしょう。
健康人と糖尿病の人は耐糖能が違うので同じようにはいきませんが、基本は糖質の摂りすぎを抑える(体に合ったバランスを取る)ことだと考えます。
糖質60%の話と言い、ダイエットでやたらカロリーにばかり目を向けさせたり、ちょっと体に良い食品があればそこだけ誇張したり、
バランスのとれた報道をお願いしたいですね。
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