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お医者さんが知らない栄養・代謝・生理学的事実と糖質制限食
こんばんは。

今回のブログは、一般のお医者さんや栄養士さんが知らない、栄養・代謝・生理学的事実を羅列してみました。

そうすると、そのまま糖質制限食の基礎理論になりました。

以下は、全て生理学的事実であり、論争の余地はありません。

あるのは、知っているか知らないかの差だけです。

<栄養・代謝>
①血糖値を急峻に上昇させるのは、糖質だけである。
②タンパク質は、ほんの少し血糖値を上昇させる。
③脂質は、血糖値をほとんど上昇させない。
④追加分泌インスリンが大量に必要なのは、糖質だけである。
⑤タンパク質を摂取すると、少量の追加分泌インスリンがでる。
⑥脂質を摂取しても、追加分泌インスリンは、ほとんどいらない。
糖質制限食で高血糖は改善するが、肝臓の糖新生などにより、低血糖にはならない。

<人体のエネルギー源Ⅰ:脂肪酸-ケトン体システム>
①脳は、ケトン体(脂肪酸の代謝産物)をいつでも利用できる。
②心筋・骨格筋など、多くの体細胞は、日常生活では脂肪酸-ケトン体が主エネルギー源であり、人体を自動車に例えるなら、ガソリンの代わりは脂質である。
③赤血球を除く全ての細胞は、ミトコンドリアを持っているので、脂肪酸-ケトン体エネルギーシステムを利用できる。
糖質制限食実践中や絶食中の血中ケトン体上昇は、インスリン作用が保たれており、生理的なものであって病的ではない。農耕開始前の人類は、皆そうであった。

<人体のエネルギー源Ⅱ:ブドウ糖-グリコーゲンシステム>
①人体で唯一赤血球だけは、ミトコンドリアがないので、ブドウ糖しか利用できない。
②日常生活で、ブドウ糖を主エネルギー源として利用しているのは、赤血球・脳・網膜など。
③ブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステムの本質は
 「常に赤血球の唯一のエネルギー源」
 「筋肉が収縮したときのエネルギー源」
 「血糖値が上昇しインスリンが追加分泌された時、筋肉・脂肪細胞のエネルギー源」
 「日常生活では脳・網膜・生殖腺胚上皮の主エネルギー源」

<肥満改善と糖質制限食
糖質制限食実践中は、常に脂肪が燃えている。
糖質制限食実践中は、追加分泌インスリン(肥満ホルモン)がほとんど出ない。
③糖質制限食実践中は、ケトン体が尿中や呼気中に排泄され、体重減少に効果。
④糖質制限食実践中は肝臓でアミノ酸から糖新生が行われ、大量のエネルギーを消費。
⑤少なくとも同一カロリーなら、①②③④の4つの利点により、糖質制限食が高糖質食に比し、体重減少効果がある。

*糖質制限食を3ヶ月~半年続けていると、体細胞のケトン体利用効率が高くなり、血中ケトン体が高値でも利用されるので、尿中や呼気中に排泄されなくなる。

**糖質を摂取すれば血糖値が急峻に上昇し、インスリンが追加分泌され、①②③④の4つの利点は、即失われるので肥満しやすい。


江部康二


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
質問
いつも興味深く拝見させて頂いております。
私は、40歳で糖尿ではありませんが、少し肥満が気になり糖質制限をしております。
いままで先生のブログを拝見した限りでは、糖質制限は非常に理にかなった食事だと理解しております。
さて、今回のブログ内容の下記は、糖質制限していても多少の糖質を取るべきということですか?
教えてください。もし、私の理解が不十分であればお許しください。

③ブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステムの本質は
 「常に赤血球の唯一のエネルギー源」
 「筋肉が収縮したときのエネルギー源」
 「血糖値が上昇しインスリンが追加分泌された時、筋肉・脂肪細胞のエネルギー源」
 「日常生活では脳・網膜・生殖腺胚上皮の主エネルギー源」
2009/01/30(Fri) 08:27 | URL | 太郎 | 【編集
グルファスト
おはようございます

ヘモ値5・3~5・5程ですが糖質を摂取するとき用にグルファストを出してもらっていますが実際月に1回くらいしか使用していません。というのはやはり膵臓を弱めてしまうからと思い恐くて使えない状態です。

実際グルファストは炭水化物を摂取する(ご飯1杯とかラーメンとか)たびに飲んでも問題はないでしょうか?病院では14日分出されますが月に14日飲んでもほとんど影響ないということでしょうか?
基本ご飯も麺類もとらないようにしているのですが。
2009/01/30(Fri) 08:36 | URL | ばなな | 【編集
糖質制限食
太郎さん。

糖質制限食で高血糖は改善しますが
低血糖にはなりません。
肝臓で糖新生が行われるなど、血糖調節システムが
あるからです。

またスーパー糖質制限食でも野菜分の糖質が
12%くらいになります。

従ってわざわざ、デンプンを摂取する必要は毛頭ありません。
2009/01/30(Fri) 18:29 | URL | 江部康二 | 【編集
グルファスト
ばななさん。

グルファストは約2時間だけ膵臓のβ細胞を働かせる薬です。
オイグルコンなど24時間働かせる薬に比べれば
残りの22時間は膵臓への負担はないわけです。

もともとは1日3回食前に内服する薬ですが、糖質を摂取しないときは必要ないですね。
従って、1日1回くらいとか問題ないと思います。
2009/01/30(Fri) 20:58 | URL | 江部康二 | 【編集
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