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1型糖尿病・運動など コメントQ&A
朝から土砂降り雨~普通の雨を繰り返している京都・広沢で今、ブログを書いています。

最近コメントが増えてきて、とても嬉しく思っています。
コメントいただいて質問があったとき、ブログの他の読者の皆さんにも知って欲しい知識・情報の時は今後も今回のように、Q&A形式で載せていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

個人的な情報を含むコメントの場合は、通常のブログの中で何気なく回答していくように心掛けます。


「江部先生、おはようございます
YoYoです。診察でお疲れなのに、私のコメントにお返事頂きまして、誠に恐縮です。江部先生から直接、しかもブログ紙面をさいて頂けるなんて、大感激です。ありがとうございます。
今回のブログに、Ⅰ型糖尿病のニコール・ジョンソンさんが糖質管理食をされていると書かれていますが、Ⅰ型糖尿病の方にも糖質を減らす食事は有効なのでしょうか。私自身はⅡ型だと言われましたが、同じ主治医にかかっている糖尿人仲間には、Ⅰ型と言われた人もいます。Ⅰ型は食事では血糖値をコントロールできないと主治医に言われたらしいのですが…。」

YoYoさん、コメントありがとうございます。
確かに1型糖尿病は2型糖尿病に比べれば、コントロールに苦労することが多いです。

1gの糖質が1型糖尿病の人の血糖値を約5mg/dl上昇させます(個人差はありますが)このことをもとに、1回に摂取する糖質の量を計算して必要なインスリンの量を決めるのが「糖質管理食」です。欧米では1型糖尿病の食事療法として定着しています。

日本では2006年の糖尿病学会で、米国の糖質管理食の専門家をよんでセミナーが行われました。

この「糖質管理食」を徹底的に推し進めたのが、「糖質制限食」という考え方もできます。1型糖尿病の人には、「バ-ンスタイン医師の糖尿病の解決」(メディカルトリビュ-ン)がとても参考になります。

1型糖尿病で高雄病院入院し糖質制限食治療した方は、10名足らずとまだ少ないので、大きなことは言えないのですが、平均インスリンの量が約1/3になり、血糖値の乱高下もかなり改善されます。

日本では、欧米で一般的な「糖質管理食」でさえも、糖尿病専門病院で導入しているところは残念ながら極めて少ないようです。

食品に含まれる糖質の量を計算することで、血糖値はコントロールしやすくなります。
「かんたんカ-ボカウント」豊かな食生活のために(医薬ジャ-ナル社 )大阪市立大学医学部附属病院
は日本初の糖質管理食の本ですが1型糖尿病の人の参考になると思います。


「江部先生、コメント有難うございます。
只今、数十年ぶりに猛勉強しております。
少し不明な点が有りますので、お手隙にお答え下されば幸いです。
「炭水化物=糖質+食物繊維」とあります。
江部先生の1冊目の糖質制限食レシピには、炭水化物で表示され、1日当り110g~120gとなっております。
その後の本では、糖質で表示され、1日当り100g以下になっています。
これは、「炭水化物 X 70%~80% = 糖質」と考えてよろしいでしょうか?
なぜこのような質問をするかですが、ある公立学校で看護学生に栄養学を教えておられる方が、「人間が生活に必要な炭水化物は、1日に最低100g以上です。」と言っておられます。
これは、従来の糖尿病食(糖質60%)の考えと同じで、根拠がないと考えてよろしいでしょうか?」

xiangdao さん、コメントありがとうございます。
ご指摘の如く、「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」には炭水化物で表示して、「 糖質制限食 春のレシピ」以降は糖質で統一しました。これは、食物繊維は血糖値を上昇させないので、血糖値を上昇させる糖質だけを表示するのが計算しやすいので変更しました。

「炭水化物=糖質+食物繊維」ですので、食品により食物繊維の含有量が違います。
従って「炭水化物 X 70%~80% = 糖質」ではありません。
例えば乾燥大豆100g中に糖質が11.1g、食物繊維が17.1gで、乾燥玄米100g中に糖質が70.8g、食物繊維が3.0gです。

それから「人間が生活に必要な炭水化物は、1日に最低100g以上です。」というのはxiangdaoさんのお考え通り何の根拠もありません。

私江部康二は1日、60gていどです。自らが1型糖尿病で「バ-ンスタイン医師の糖尿病の解決」という本を書いておられる米国のバーンスタイン医師は、一日30gの糖質で長年糖尿病をコントロールされ元気にしておられます。



「糖質制限したいんだけど、運動もしたい
筋トレ、ウォーキング等、そのとき炭水化物をとらないとヘロヘロになってしまいませんか?
後、白米100gには糖質は何g入ってますか?
以前、食パン2枚で50gと書いてありましたが…
白米の方を知りたいです。」

床屋さん、コメントありがとうございます。
筋トレ、ウォーキング等、 糖質制限食で何の問題もありません。私もテニス(ダブルスですが)を4~5セットしますがヘロヘロにはなりませんし、同年代のテニス仲間では一番スタミナがあります。

夏のレシピや春のレシピの巻末のほうに「食品糖質量」の表が載っていますので参考にしていただけば幸いです。

ちなみに炊いた白米のお茶碗一杯が150gでその糖質含有量が55.2gですので、100gあたりだと36.8gですね。


**
本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。

このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「 糖質制限食 春のレシピ」「 糖質制限食 夏のレシピ」を参考にして、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。

江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
Re: 炭水化物
うさぎ さん。

インスリンは、肥満ホルモンです。
インスリン注射の量が増えれば確実に肥満します。

糖質制限食なら、ノボラピッドの量は1/3以下にへります。
ランタスは3/4以下になると思います。

糖質制限食が困難なら、主治医と相談されて、糖質管理食を選択されたら良いと思います。

2011.03.24 (Thu)のブログ「1型糖尿病と糖質制限食・糖質管理食・カロリー制限食」
をご参照ください。

なお、血糖管理がよくなると抜け毛も改善すると思います。
2011/08/14(Sun) 10:12 | URL | ドクター江部 | 【編集
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