2009年01月26日 (月)
こんばんは。
NHK「ためしてがってん」で、ダイエットがテーマの放送があったようです。
私は、その番組を見ていなかったのですが、小嶋靖之さんと荻野知昭さんからコメント・質問をいただきました。
『09/01/23 小嶋 靖之
1月21日NHK「ためしてがってん」
あの人気番組をご覧になったでしょうか。私は仰天してしまいました。簡単に言うと女子大生が同じカロリー制限をしたのに、成功と失敗に分かれた。失敗の原因は糖質が不足したこと。その理由は脳にブドウ糖が不足し、脳がエネルギー不足と勘違いして脳に飢餓スイッチが入り、脂肪に変えて体内に取り込む指令を出すということでした。解決策は例の6:2:2のバランスのよい食事をカロリー制限をして摂る。極端なダイエットは避けること。その時あるタレントの「炭水化物を抜くのは?」の質問に「ダメ!ダメ!」とどこかの大学の女性講師が叫んでいました。実際、その方式で見事ダイエットに成功した中年女性が出ていて、わたしは「やれやれ」と思いながら見ていました。みのもんたならともかく、天下のNHKですから影響が大きいと思います。私は先生の著書の久山町のエピソードにまったく「がってん」しています。ただこの番組は、糖尿病ではなくダイエットがテーマであったことを申し添えておきます。見て頂けていたらいいのですが・・・。コメントをぜひお願いします。
私は65歳、糖尿病歴25年です。幸いまだ合併症は生じていませんが、HbA1c値が7の後半になることが多く、いつも主治医に渋い顔をされていました。この本に出会い、試しに「まねごと」をしてみようと思いました。「まねごと」にしたのは、現在3種類の薬を飲んでいますし、低血糖を恐れたからです。60%程度の糖質制限食を3ヶ月前からはじめたのですが、驚いたことにHbA1c値が6の後半まで下がりました。医者は不思議に思っていますが、まだ話していません。幸いこの3月で退職しますので、時間が取れるようになり、その時きちんと主治医に話すことにしています。それからぜひ貴医院に体験入院をさせていただきたいと考えています。
Happy Retirement の初仕事にしたいと思っています。その節はどうぞよろしくお願いします。
小嶋靖之』
小嶋 靖之さん。
コメントありがとうございます。HbA1c値の改善、良かったですね。 (^_^)
糖尿病歴25年と、なかなか年期が入っておられますが、糖質制限食コントロール・教育入院されれば、経口血糖降下剤などはいらなくなり、インスリンも1/3以下になることがほとんどです。2割くらいの糖尿人は、インスリン離脱しておられますよ。
高雄病院には、累計400人以上の糖尿人の入院糖質制限食治療の詳しいデータがあり、自慢たらしくて恐縮ですが、これはやっぱり世界一と思います。(^-^)v(^-^)v
入院でしか体験できない、いろんなノウハウもあります。小嶋さん、お待ちしてますので、入院担当職員にご連絡頂けば幸いです。*
さて、ためしてガッテンですが、荻野知昭さんからも内容に関する詳しいコメントをいただきました。
少し長いので、読者の皆さん1.24の荻野さんのコメントをご参照ください。
現在、お医者さんや栄養士さんの知らない「栄養・代謝・生理学の知識」を整理しています。そのうちブログ記事にしたいと思います。常識と思われていたことが、生理学の事実と乖離していることもかなりありますので、興味深いです。
で、今回のためしてガッテンは、減量に関して理論も根拠もなにもないと思います。
江部康二のためしてガッテンへの反論
①糖質制限食を実践すれば高血糖は改善するが、糖新生などにより低血糖にはならない。
②脳は、ブドウ糖だけでなく、脂肪酸の代謝産物のケトン体も普通に利用する。
この①②は、論争の余地のない生理学的事実ですので、これを、知らないとお話しになりません。
ためしてガッテンの理論は、出発時点で二重に間違って破綻してますね。
それから減量に関しては
「糖質制限食」では、糖質を摂取しないので
1 肥満ホルモン(追加分泌インスリン**)がほとんどでない。
2 体脂肪が常に燃えている。
3 血中のケトン体値が高まり、尿中や呼気中にカロリーと共に生理的に排泄される。
4 肝臓でアミノ酸などから糖新生が行われそれに高エネルギーが消費される。
この4つのアドバンテージにより、糖質制限食では体重が減ります。糖質を摂取すれば血糖値が急峻に上昇し、追加分泌インスリンが大量に分泌されます。
そして上記の「1,2,3,4」のアドバンテージは、全て失われます。つまり、少なくとも同一カロリーなら、理論的に糖質制限食のほうが体重減少効果はあります。
ニューイングランド・ジャーナルという権威ある欧米の文献でも、糖質制限食がカロリー制限食に比べて体重減少効果があることが、報告されています。***
女子大生数人で何ヶ月かのレベルはなくて、322人で2年間かけた研究です。ちなみに、低脂肪高糖質食が、一番体重減少効果がありませんでした。
NHKのデータと、どちらが信頼度が高いか、言うまでもありませんね。
なおダイエットに関して、詳しくは、2008年04月02日のブログ<糖質制限食による減量効果>もご参照ください。
*
【糖質制限食コントロール・教育入院のご案内】
お問い合わせは高雄病院 http://takao-hospital.jp/
住所:京都市右京区梅ヶ畑畑町3
電話:075-871-0245
ベットが空くまでお待ち頂くこともありますがご了承下さい。
**
肥満ホルモン(インスリン)
糖質を摂取して血糖値が上昇すると、インスリンが追加分泌されて、血糖は骨格筋や心筋などの細胞に取り込まれて利用されたり、グリコーゲンとして蓄えられます。しかし、血中の余剰の血糖は中性脂肪に変えられて体脂肪として蓄積されていきます。インスリンが肥満ホルモンと呼ばれる所以です。糖質制限食なら血糖値はほとんど上昇しないので、インスリンもほとんど追加分泌されません。
***
低炭水化物法が最も体重減少。HDL-Cも増加。
• イスラエルの322人(男性86%)
• (1)低脂肪法(カロリー制限あり)
• (2)オリーブ油の地中海法(カロリー制限あり)
• (3)低炭水化物法(カロリー制限なし)
• 3グループの食事法を2年間
• 低炭水化物法が最も体重減少。HDL-Cも増加。
• NENGLJ MED JULY17,2008、 VOL359. NO.3 229-241
NHK「ためしてがってん」で、ダイエットがテーマの放送があったようです。
私は、その番組を見ていなかったのですが、小嶋靖之さんと荻野知昭さんからコメント・質問をいただきました。
『09/01/23 小嶋 靖之
1月21日NHK「ためしてがってん」
あの人気番組をご覧になったでしょうか。私は仰天してしまいました。簡単に言うと女子大生が同じカロリー制限をしたのに、成功と失敗に分かれた。失敗の原因は糖質が不足したこと。その理由は脳にブドウ糖が不足し、脳がエネルギー不足と勘違いして脳に飢餓スイッチが入り、脂肪に変えて体内に取り込む指令を出すということでした。解決策は例の6:2:2のバランスのよい食事をカロリー制限をして摂る。極端なダイエットは避けること。その時あるタレントの「炭水化物を抜くのは?」の質問に「ダメ!ダメ!」とどこかの大学の女性講師が叫んでいました。実際、その方式で見事ダイエットに成功した中年女性が出ていて、わたしは「やれやれ」と思いながら見ていました。みのもんたならともかく、天下のNHKですから影響が大きいと思います。私は先生の著書の久山町のエピソードにまったく「がってん」しています。ただこの番組は、糖尿病ではなくダイエットがテーマであったことを申し添えておきます。見て頂けていたらいいのですが・・・。コメントをぜひお願いします。
私は65歳、糖尿病歴25年です。幸いまだ合併症は生じていませんが、HbA1c値が7の後半になることが多く、いつも主治医に渋い顔をされていました。この本に出会い、試しに「まねごと」をしてみようと思いました。「まねごと」にしたのは、現在3種類の薬を飲んでいますし、低血糖を恐れたからです。60%程度の糖質制限食を3ヶ月前からはじめたのですが、驚いたことにHbA1c値が6の後半まで下がりました。医者は不思議に思っていますが、まだ話していません。幸いこの3月で退職しますので、時間が取れるようになり、その時きちんと主治医に話すことにしています。それからぜひ貴医院に体験入院をさせていただきたいと考えています。
Happy Retirement の初仕事にしたいと思っています。その節はどうぞよろしくお願いします。
小嶋靖之』
小嶋 靖之さん。
コメントありがとうございます。HbA1c値の改善、良かったですね。 (^_^)
糖尿病歴25年と、なかなか年期が入っておられますが、糖質制限食コントロール・教育入院されれば、経口血糖降下剤などはいらなくなり、インスリンも1/3以下になることがほとんどです。2割くらいの糖尿人は、インスリン離脱しておられますよ。
高雄病院には、累計400人以上の糖尿人の入院糖質制限食治療の詳しいデータがあり、自慢たらしくて恐縮ですが、これはやっぱり世界一と思います。(^-^)v(^-^)v
入院でしか体験できない、いろんなノウハウもあります。小嶋さん、お待ちしてますので、入院担当職員にご連絡頂けば幸いです。*
さて、ためしてガッテンですが、荻野知昭さんからも内容に関する詳しいコメントをいただきました。
少し長いので、読者の皆さん1.24の荻野さんのコメントをご参照ください。
現在、お医者さんや栄養士さんの知らない「栄養・代謝・生理学の知識」を整理しています。そのうちブログ記事にしたいと思います。常識と思われていたことが、生理学の事実と乖離していることもかなりありますので、興味深いです。
で、今回のためしてガッテンは、減量に関して理論も根拠もなにもないと思います。
江部康二のためしてガッテンへの反論
①糖質制限食を実践すれば高血糖は改善するが、糖新生などにより低血糖にはならない。
②脳は、ブドウ糖だけでなく、脂肪酸の代謝産物のケトン体も普通に利用する。
この①②は、論争の余地のない生理学的事実ですので、これを、知らないとお話しになりません。
ためしてガッテンの理論は、出発時点で二重に間違って破綻してますね。
それから減量に関しては
「糖質制限食」では、糖質を摂取しないので
1 肥満ホルモン(追加分泌インスリン**)がほとんどでない。
2 体脂肪が常に燃えている。
3 血中のケトン体値が高まり、尿中や呼気中にカロリーと共に生理的に排泄される。
4 肝臓でアミノ酸などから糖新生が行われそれに高エネルギーが消費される。
この4つのアドバンテージにより、糖質制限食では体重が減ります。糖質を摂取すれば血糖値が急峻に上昇し、追加分泌インスリンが大量に分泌されます。
そして上記の「1,2,3,4」のアドバンテージは、全て失われます。つまり、少なくとも同一カロリーなら、理論的に糖質制限食のほうが体重減少効果はあります。
ニューイングランド・ジャーナルという権威ある欧米の文献でも、糖質制限食がカロリー制限食に比べて体重減少効果があることが、報告されています。***
女子大生数人で何ヶ月かのレベルはなくて、322人で2年間かけた研究です。ちなみに、低脂肪高糖質食が、一番体重減少効果がありませんでした。
NHKのデータと、どちらが信頼度が高いか、言うまでもありませんね。
なおダイエットに関して、詳しくは、2008年04月02日のブログ<糖質制限食による減量効果>もご参照ください。
*
【糖質制限食コントロール・教育入院のご案内】
お問い合わせは高雄病院 http://takao-hospital.jp/
住所:京都市右京区梅ヶ畑畑町3
電話:075-871-0245
ベットが空くまでお待ち頂くこともありますがご了承下さい。
**
肥満ホルモン(インスリン)
糖質を摂取して血糖値が上昇すると、インスリンが追加分泌されて、血糖は骨格筋や心筋などの細胞に取り込まれて利用されたり、グリコーゲンとして蓄えられます。しかし、血中の余剰の血糖は中性脂肪に変えられて体脂肪として蓄積されていきます。インスリンが肥満ホルモンと呼ばれる所以です。糖質制限食なら血糖値はほとんど上昇しないので、インスリンもほとんど追加分泌されません。
***
低炭水化物法が最も体重減少。HDL-Cも増加。
• イスラエルの322人(男性86%)
• (1)低脂肪法(カロリー制限あり)
• (2)オリーブ油の地中海法(カロリー制限あり)
• (3)低炭水化物法(カロリー制限なし)
• 3グループの食事法を2年間
• 低炭水化物法が最も体重減少。HDL-Cも増加。
• NENGLJ MED JULY17,2008、 VOL359. NO.3 229-241
こんばんは、はじめて投稿します。
病歴5年ほどになります。
発覚したのは5年前の健康診断で血糖値:124
近くの病院で検査した結果、糖尿病と確定されました。
減量して様子をみるとのことを指示されました。
1日1440kcal
とにかく必死になって運動し1ヶ月後には
減量:67→53
血糖値:90
A1c:5.3
3ヶ月後にもう一度検査して異常なし。
その後は体重を維持しながら適度な運動および
カロリーの摂取量に注意して生活していました。
ところが昨年とうとう合併症の症状:頻尿・喉の異常なまでの乾き等が出るようになり
病院で検査してもらったところ
A1c:13.2
血糖値:230
即入院させられました。
退院後はインスリン注射で対応し適度な運動も実施してなんとかA1cも5.9まで下がってきました。
血糖値測定も一日4回各食前および夕食後に計って数値も落ち着き気味でいい感じかなと。
たまたま昼食後の血糖値を測定してみたらなんとびっくり1Hで233,2Hで330になっていました。
夕食前には100以下の数字になっていてこれはおかしいと思ってネット関係でいろいろ調べていたら如何に食後血糖値が重要であるか、他現在の大多数の医療機関が現実に即していない治療をしているかがわかり落胆しました。
担当医に昼食後の高血糖の話をしてインスリンの量が足りないのではと質問したのですが増量は指示されませんでした。ちなみに現段階では朝8・昼2・夕3で注射しています。病院に対しても検査項目でグリコアルブミン、1,5-AGの検査も未実施です。問い合わせをしたのですが回答なし。
その後、糖質制限関係の書籍等を読み漁って自分なりに制限食を始めました。インスリンは停止してます。始めてから10日ほどになりますが血糖値はまだ若干150を超えるときが数回でたぐらいで順調に推移していると実感しています。
糖尿病ネットワークもときどき覗いていたんですが
制限食関係の話題は見受けられなかったと思います。
医者のいうことを信じたばっかりに酷いめにあってしまいました。
今振り返ってみると発病時に減量に成功してから炭水化物中心の食事ばっかりしてました。
その時点で気づいていればと後悔しています。
これからは糖質制限でなくしたものを取り返すつもりでやっていきたいとおもいます。
病歴5年ほどになります。
発覚したのは5年前の健康診断で血糖値:124
近くの病院で検査した結果、糖尿病と確定されました。
減量して様子をみるとのことを指示されました。
1日1440kcal
とにかく必死になって運動し1ヶ月後には
減量:67→53
血糖値:90
A1c:5.3
3ヶ月後にもう一度検査して異常なし。
その後は体重を維持しながら適度な運動および
カロリーの摂取量に注意して生活していました。
ところが昨年とうとう合併症の症状:頻尿・喉の異常なまでの乾き等が出るようになり
病院で検査してもらったところ
A1c:13.2
血糖値:230
即入院させられました。
退院後はインスリン注射で対応し適度な運動も実施してなんとかA1cも5.9まで下がってきました。
血糖値測定も一日4回各食前および夕食後に計って数値も落ち着き気味でいい感じかなと。
たまたま昼食後の血糖値を測定してみたらなんとびっくり1Hで233,2Hで330になっていました。
夕食前には100以下の数字になっていてこれはおかしいと思ってネット関係でいろいろ調べていたら如何に食後血糖値が重要であるか、他現在の大多数の医療機関が現実に即していない治療をしているかがわかり落胆しました。
担当医に昼食後の高血糖の話をしてインスリンの量が足りないのではと質問したのですが増量は指示されませんでした。ちなみに現段階では朝8・昼2・夕3で注射しています。病院に対しても検査項目でグリコアルブミン、1,5-AGの検査も未実施です。問い合わせをしたのですが回答なし。
その後、糖質制限関係の書籍等を読み漁って自分なりに制限食を始めました。インスリンは停止してます。始めてから10日ほどになりますが血糖値はまだ若干150を超えるときが数回でたぐらいで順調に推移していると実感しています。
糖尿病ネットワークもときどき覗いていたんですが
制限食関係の話題は見受けられなかったと思います。
医者のいうことを信じたばっかりに酷いめにあってしまいました。
今振り返ってみると発病時に減量に成功してから炭水化物中心の食事ばっかりしてました。
その時点で気づいていればと後悔しています。
これからは糖質制限でなくしたものを取り返すつもりでやっていきたいとおもいます。
こんばんは、江部先生。
名古屋でお目にかかったmyです。
私もガッテン出来ませんでしたねー。
カーボだけでも、カロリーだけでも、むつかいしのでしょうか・・・
名古屋でお目にかかったmyです。
私もガッテン出来ませんでしたねー。
カーボだけでも、カロリーだけでも、むつかいしのでしょうか・・・
MAMORUさん。
食後高血糖が動脈硬化の主要な要因ということは
世界中の糖尿病専門医が認知しています。
しかし食後高血糖を起こすのが糖質だけということは
欧米の専門医はしっていますが、日本では少数です。
その欧米でも糖質制限食は広がり始めている段階でまだメジャーではありません。
日本では仰有る通り、超マイナーです。
糖質制限食でインスリンが離脱できてよかったですね。
糖質制限食を続けて、血糖コントロールを保ち、合併症予防ができればいいですね。
食後高血糖が動脈硬化の主要な要因ということは
世界中の糖尿病専門医が認知しています。
しかし食後高血糖を起こすのが糖質だけということは
欧米の専門医はしっていますが、日本では少数です。
その欧米でも糖質制限食は広がり始めている段階でまだメジャーではありません。
日本では仰有る通り、超マイナーです。
糖質制限食でインスリンが離脱できてよかったですね。
糖質制限食を続けて、血糖コントロールを保ち、合併症予防ができればいいですね。
2009/01/27(Tue) 09:05 | URL | 江部康二 | 【編集】
myさん。
お久しぶりです。
今度の名古屋講演はちょっとバージョンアップしてますよ。
是非ご参加くださいね。
8~9割の人は、「糖質制限食」のみで肥満改善です。
1~2割の人は、基礎代謝が低く(倹約遺伝子の持ち主?)
「糖質制限+カロリー制限」が必要です。
お久しぶりです。
今度の名古屋講演はちょっとバージョンアップしてますよ。
是非ご参加くださいね。
8~9割の人は、「糖質制限食」のみで肥満改善です。
1~2割の人は、基礎代謝が低く(倹約遺伝子の持ち主?)
「糖質制限+カロリー制限」が必要です。
2009/01/27(Tue) 09:10 | URL | 江部康二 | 【編集】
ご無沙汰しております。てんこ盛りです。その後もずっとスーパー糖質制限を続けて3ヵ月が経ち食後の血糖値も140を超える日は数える程になりました。感謝しております。ためしてガッテンは私も観ていてムカムカしてきたので血糖値に良くないとチャンネルを替えたほど間違いが多かったです。
糖質制限している私が毎朝6時までにはスッキリ起床して、こないだも10kmランの大会に出ている…そんでもって3ヵ月で5kg痩せたのはどない証明してくれるのでしょう?と思いました。明確な答えありがとうございます。
糖質制限している私が毎朝6時までにはスッキリ起床して、こないだも10kmランの大会に出ている…そんでもって3ヵ月で5kg痩せたのはどない証明してくれるのでしょう?と思いました。明確な答えありがとうございます。
2009/01/27(Tue) 15:29 | URL | てんこ盛り | 【編集】
江部先生、お返事ありがとうございます。
医療機関が信用できなくなってからこのかた
いろんなチャレンジを実施してみようとおもいまして
1.糖質制限 開始約2週間
冷蔵庫に沢山保管していた冷凍食パンおよび炭水化物を廃却(泣)
2.スーパーラクトフェリンGTF服用 1ヶ月経過
真偽の程は不明ですが直ってくれれば儲けものかと思ってはじめてみました。
効果が現れるのに最低3ヶ月かかるらしい。
3.シナモン摂取 開始4日目
牧田善三氏著書「糖尿病専門医にまかせなさい」でシナモンが効くとの情報あり。
プラセボを使用した検証等、信憑性があるとのことでしたので。
4.朝食を抜く
これは本日からやっていますがお腹が鳴りっぱなしで挫折してしまうかも。
特に怪しげ?な市販薬(GTF)は効果が本当にあるのかは実際に服用してみないとわからないのでなんとも言えないところですけど。
病気につけこんだ商売でないことを期待したいです。
また経過は逐次報告し、みなさんで情報を共有できればとおもいます。
医療機関が信用できなくなってからこのかた
いろんなチャレンジを実施してみようとおもいまして
1.糖質制限 開始約2週間
冷蔵庫に沢山保管していた冷凍食パンおよび炭水化物を廃却(泣)
2.スーパーラクトフェリンGTF服用 1ヶ月経過
真偽の程は不明ですが直ってくれれば儲けものかと思ってはじめてみました。
効果が現れるのに最低3ヶ月かかるらしい。
3.シナモン摂取 開始4日目
牧田善三氏著書「糖尿病専門医にまかせなさい」でシナモンが効くとの情報あり。
プラセボを使用した検証等、信憑性があるとのことでしたので。
4.朝食を抜く
これは本日からやっていますがお腹が鳴りっぱなしで挫折してしまうかも。
特に怪しげ?な市販薬(GTF)は効果が本当にあるのかは実際に服用してみないとわからないのでなんとも言えないところですけど。
病気につけこんだ商売でないことを期待したいです。
また経過は逐次報告し、みなさんで情報を共有できればとおもいます。
もうご存知かもしれませんが、うれしい記事が昨日(09/2/6)の朝日新聞の朝刊に載っていました。「生活習慣病にならないために下~どうすればリスク減る?」というタイトルでGI値の説明がありますが、前の部分で江部先生の反論で説明されている「ニューイングランド・ジャーナル・オヴ・メディスン」の論文の要約が書かれています。
『脂肪を制限したグループでは、平均体重が、研究開始から2年の時点で2.9キロ減っていたのに対し、主食に多い炭水化物を抑えたグループでは4.7キロ減っていた。また、炭水化物を制限したグループは脂肪を制限したグループに比べて、「善玉」と呼ばれて高い方が望ましいHDLコレステロール値が、より大きく伸び、低い方がいい中性脂肪の値はより大きく下がっていた。』(朝日09/2/6東京12版25面)とあります。これだけ詳しい解説が大新聞で報道されたことを喜んでいます。正しい知識を持ち、糖質制限の利点を理解する人々が増えることを期待しています。(NHK「ためしてガッテン」のように、糖質60%がダイエットのために良いという嘘を放送するのは実にけしからんことです。嘘の健康情報を流すのは公共の利益に反するし、放送法にも違反するのでは?NHKは反省して訂正番組を放送すべきですよね。この意見は「清く正しく」的ですが。)
脳の健康のためにも糖質の摂りすぎは良くなく、糖質制限が良いらしいという証拠が集まりつつあるようです。最近、読売新聞の「カロリー制限で中高年の記憶力向上」という記事をインターネットで知りました。http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090127-OYT8T00608.htm
健康な中高年が摂取カロリーを制限すると記憶力が向上するという実験結果が1月26日に米科学アカデミー紀要電子版に発表されたそうです。注目すべき記述は、「カロリー制限によって、体内の血糖値を調整するインスリンが効きやすくなった人ほど、成績の伸びが著しかった」という部分です。これはカロリー制限よりも(カロリーも抑えた)糖質制限の方がより効果的であるように思えます。釜池先生の「(寿命を延ばす効果のある)カロリー制限とは(カロリーも抑えた)糖質制限である」という説の1つの証拠かもしれません。
この点からもNHKの番組は嘘であるようです。(砂糖は健康に良いという砂糖業界の広告や糖質は脳に良いという糖尿人が増えると利益が増す製薬業界が好む説の流布は誰のためになるのでしょうか。)
『脂肪を制限したグループでは、平均体重が、研究開始から2年の時点で2.9キロ減っていたのに対し、主食に多い炭水化物を抑えたグループでは4.7キロ減っていた。また、炭水化物を制限したグループは脂肪を制限したグループに比べて、「善玉」と呼ばれて高い方が望ましいHDLコレステロール値が、より大きく伸び、低い方がいい中性脂肪の値はより大きく下がっていた。』(朝日09/2/6東京12版25面)とあります。これだけ詳しい解説が大新聞で報道されたことを喜んでいます。正しい知識を持ち、糖質制限の利点を理解する人々が増えることを期待しています。(NHK「ためしてガッテン」のように、糖質60%がダイエットのために良いという嘘を放送するのは実にけしからんことです。嘘の健康情報を流すのは公共の利益に反するし、放送法にも違反するのでは?NHKは反省して訂正番組を放送すべきですよね。この意見は「清く正しく」的ですが。)
脳の健康のためにも糖質の摂りすぎは良くなく、糖質制限が良いらしいという証拠が集まりつつあるようです。最近、読売新聞の「カロリー制限で中高年の記憶力向上」という記事をインターネットで知りました。http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090127-OYT8T00608.htm
健康な中高年が摂取カロリーを制限すると記憶力が向上するという実験結果が1月26日に米科学アカデミー紀要電子版に発表されたそうです。注目すべき記述は、「カロリー制限によって、体内の血糖値を調整するインスリンが効きやすくなった人ほど、成績の伸びが著しかった」という部分です。これはカロリー制限よりも(カロリーも抑えた)糖質制限の方がより効果的であるように思えます。釜池先生の「(寿命を延ばす効果のある)カロリー制限とは(カロリーも抑えた)糖質制限である」という説の1つの証拠かもしれません。
この点からもNHKの番組は嘘であるようです。(砂糖は健康に良いという砂糖業界の広告や糖質は脳に良いという糖尿人が増えると利益が増す製薬業界が好む説の流布は誰のためになるのでしょうか。)
まみさん。
ブドウ糖をエネルギー源とする思考と、ケトン体をエネルギー源とする思考とには
特に差はないと思います。
ただケトン食の記事で述べましたように
血糖値の上下動がない分、ケトン体のほうが心理的に安定する可能性はありますね。
ブドウ糖をエネルギー源とする思考と、ケトン体をエネルギー源とする思考とには
特に差はないと思います。
ただケトン食の記事で述べましたように
血糖値の上下動がない分、ケトン体のほうが心理的に安定する可能性はありますね。
2009/03/29(Sun) 15:38 | URL | 江部康二 | 【編集】
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