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糖質制限食の過去・現在・未来
こんばんは。
今回は「糖質制限食の過去・現在・未来」について
考察してみます。

<糖質制限食の過去・現在>
私が、一般向けの、日本初の糖質制限の本
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」2005年(東洋経済新報社)
を上梓したころは、
はっきり言って、四面楚歌の状態でした。

糖質制限食賛成派の医師は、高雄病院グループ以外は皆無であり、
本を読んで入院してきた糖尿病患者さんも、
「主治医には黙ってこっそり来た」「主治医に言ったら、怒られた」といった状況でした。

私も、勿論、他の医師には、奇人・変人扱いされていたと思います。
本ブログを立ち上げたのが、2007/2/27(火)です。
その後、理論面の本やレシピ本などを各社から多数出版してきました。

ブログを見たり、本を購入した糖尿病サバイバーの皆さんや減量に成功したダイエッターの方々が、
ご自分のブログ、ツイッター、フェイスブックなどで糖質制限食のことを
草の根的に広めて頂いたのも今日の隆盛の大きな力となったと思います。

この間、私自身も、ブログで毎日情報発信し、本を上梓するなど、
糖質制限食を日本に広める役目を確実に果たしてきたかなと自負しています。
2010年頃からは、テレビ・新聞・雑誌などのマスコミが、こぞって糖質制限食を取り上げるようになり、
世間一般の認知度は格段に上がりました。

さらに流れが、はっきり変わったのは、
2012/1/15(日)第15回日本病態栄養学会年次学術集会(国立京都国際会館)において
「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」というディベートセッションが開催されてからです。

通常は3000人規模の学会に4000人の医師・栄養士が参加し大きな反響を巻き起こしました。
このことは糖質制限食が医学界の表舞台に初登場したという意味で、大きな一歩といえます。

私のブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」のアクセス件数もこの日を境に1000件以上増えて、
現在1日に数千件のアクセスがある人気ブログとなりました。

このセッション以降、日本全国の医師会や病院から講演依頼が相次ぐようになり、
医学界にも爆発的に糖質制限食が広がり始めました。
2012年は、糖質制限食普及において、飛躍の年となりました。

このように、医学界だけではなく、
在野の糖質セイゲニスト達(糖尿人、ダイエッターなど)も今日の日本の糖質制限食の歴史を切り開いてきたと言えます。

さらに、米国糖尿病学会は『栄養療法に関する声明2013』において
地中海食、ベジタリアン食、DASH食、低脂質食などと共に「糖質制限食」も正式に受容しました。
このことは糖質制限食を推進する私達にとって、強い味方となりました。

さらに、米国糖尿病学会は、2019年4月、コンセンサス・レポートにおいて
『糖質制限食は2型糖尿病で最も研究されている食事パターンの1つ』
と明言し、一推しで推奨しました。
2020年、2021年、2022年、2023年のガイドラインでも同様の見解です。
このことは糖質制限食にとって、とても大きな追い風となりました。
すなわち、現在、糖質制限食の有効性と安全性に関しては
米国糖尿病学会のお墨付きがある
というわけです。

近年、外食産業やコンビニでも糖質制限食OK食材が販売されるようになりました。
NHKクローズアップ現代によれば2016年7月時点で、
糖質制限食の社会への浸透による市場規模は既に3000億円を超えているそうです。
近年、さらに市場規模は拡大していると思います。

<糖質制限食の未来>
このような現状において、糖質制限食は様々な生活習慣病の予防と治療に顕著な効果を発揮し、
医療費削減の切り札となると思います。
さらに糖質制限食により社会が大きく変わり、様々な経済効果をもたらし、
健康寿命をのばす可能性があります。
糖質制限食に内在する大きなポテンシャルにより、
日本において、栄養学や医学における意識革命、産業界における経済革命が起こる可能性が高いと考えています。

<間違った常識に囚われるのは危険>
そして最後に、従来の常識に囚われていたら、生命の危険があるのが、糖尿病の食事療法の世界です。
『血糖値を直接上昇させるのは糖質だけであり、タンパク質・脂質は上げない』という生理学的事実に基づき、
「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」を予防できるのは糖質制限食だけです。

糖質を摂取すれば、必ず「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」を生じます。
「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」は酸化ストレスを生じ、合併症のリスクとなります。

従って、従来の糖尿病食(高糖質食)実践では、純粋理論的に合併症予防は不可能です。
従来の糖尿病食は、『合併症製造食』としか言いようがないのが現実なのです。

糖尿人の皆さんは、まだ間に合ううちに、是非、自分の頭でしっかり考えて、
常識の殻を打ち破り真実を理解していただき、身を守って欲しいと思います。


江部康二
コメント
リウマチ発症へのお返事ありがとうございました。

『ワクチン接種をきっかけに、免疫調整力が低下したために
免疫の誤作動が生じて、リウマチを発症した可能性が高いと思います。』
免疫の誤動作という表現はがとても腑に落ちました。

先生の本に出会ったのは10年ほど前のコンビニです。
ダイエットを考えていた訳じゃなく、糖質制限って何だろう?と手に取りました。私自身は緩い制限ですが、知り合いにもそれとなく勧めています。
リウマチと向き合い、症状が緩和される様に明るく楽しい生活を心掛けます。先生もお忙しいと思いますが、これからも多くの情報発信を宜しくお願いします。
2024/02/09(Fri) 21:45 | URL | J子 | 【編集
お陰様で
約10年前に江部先生と出会い、糖質制限のお陰で今も健康を保ち心より感謝しております。
今後益々のご発展をお祈り申し上げます。
2024/02/09(Fri) 23:37 | URL | 患者 | 【編集
江部Drのお陰で
嚆矢、四面楚歌の時より糖質制限食事療法を啓蒙して頂いたお陰で、命が助かった者です。感謝感謝。66歳ですが、「スーパー制限」を真摯に実行しているお陰で、一度も遺伝子組換えワクチン、インフルエンザ等々のワクチン類も一切打っていませんが、この十年、何の病気に罹患すること無く元気で過ごしております。更に血液検査結果も「曉現象」以外、全て正常値です。これもみな江部Drが嚆矢、四面楚歌の時より糖質制限食事療法を啓蒙して頂いたお陰です。感謝感謝。毎日、ワクチンよりも「効く」アルコール2~3単位で「内臓消毒」を実施し、快眠・快便を維持しております。生涯、糖質制限食事療法を続けて参る所存です。感謝感謝。
2024/02/10(Sat) 07:23 | URL | 感謝感謝 | 【編集
糖質制限食
素晴らしい業績ですね!
私も江部先生の初期の(糖質制限食の)本に偶然に出会い、それを読み、さっそく毎日の食生活に糖質制限食を取り入れています。以来、とても健康です。有難うございます。
2024/02/10(Sat) 09:19 | URL | ケイ・タワダ | 【編集
未来へ向けて
江部先生と出会い約10年になります。
糖質制限食のお陰でこれまで健康を維持しており、心より感謝申し上げます。
未来へ向けて、益々のご発展をお祈りしつつ
陰ながら応援しております。
2024/02/10(Sat) 13:13 | URL | 患者 | 【編集
訂正です。
こんばんは。
訂正です。
2/9 名前(患者)タイトル(お陰様で)
2/10名前(患者)タイトル(未来へ向けて)
は同一人物です。
2/9のコメントは送信エラーと勘違いして、
2/10新たにコメントを書き直し送信しました。
機械オンチで天然なところがあり、大変失礼いたしました。
2024/02/10(Sat) 19:58 | URL | うっかり | 【編集
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