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糖質制限食による体重減少効果について。
こんにちは。
中西健一郎 さんから
「糖質制限時の体重が落ちる仕組みについて」
コメント・質問を頂きました。

糖質制限食実践による体重減少効果に関して、
よく質問がありますので、復習を兼ねて考察してみます。

スーパー糖質制限食なら、
運動量不変で、体脂肪が減ります。
例えば、血中総ケトン体の基準値は、
26~122μM/Lですが、スーパー糖質制限食実践中は、
400~1000~2000μM/Lくらいに上昇します。
肝臓で脂肪酸の分解物のアセチルCoAからケトン体を作ります。
ケトン体の上昇は、まさに脂肪が燃えている証拠ですね。

かくいう私も、52歳のとき、167cm、67kgから、スーパー糖質制限食実践で、
運動量は不変で、半年で57kgに減量し、学生時代の体重に戻りました。
階段は駆け上がるし、週1テニスは普通にしてましたので、
筋肉量は維持できていて、脂肪が燃えて減量できたと考えられます。

73歳現在も57kg前後で維持していて、階段は駆け上がります。
但し、4階くらいまでですが・・・。(^^;)
現在も筋肉は年齢相応ていど以上はあると思いますし、
歩く速度もかなり速いほうです。
スポーツジムなどで鍛えているわけではありませんが、
73歳としてはかなり体力はあるほうだと思います。

筋肉量を増やすには通常は筋トレが必要です。
しかし、毎日<インターバル速歩(3分間の速歩×5セット)>を、5セット以上実践しているので
筋力も少しは増えていると思います。
日常の歩行は、ほとんどが早歩きで、家では<ながらジョギング>もしていますので、
下肢の筋力は、73歳にしては、あるほうだと思います。


<インスリン>
それではまず、インスリンについて考えて見ます。

◇インスリンは脂肪細胞内の中性脂肪分解を抑制。
◇インスリンは血中の中性脂肪を分解し脂肪細胞内に蓄える。
◇インスリンは筋肉細胞に血糖を取り込ませるが、
  余剰の血糖は脂肪細胞に取り込ませて中性脂肪として蓄える。
◇肥満のメカニズムはインスリンによる脂肪蓄積。


このようにインスリンには脂肪を蓄える作用があるので、
別名肥満ホルモンと呼ばれています。
そしてインスリンを大量に分泌させるのは、糖質のみです。
たんぱく質もインスリンを少し分泌させますが、脂質は分泌させません。

『糖質摂取→血糖上昇→インスリン分泌→脂肪蓄積』
このシステムは、狩猟・採集時代には、飢餓に対するセーフティーネットとして
おおいに役立っていたのですが、皮肉なことに現代では肥満の元凶となっています。


<スーパー糖質制限食の4つの利点>


◆<糖質制限食による体重減少効果>
①インスリン(肥満ホルモン)の基礎分泌はあるが、追加分泌は最小限である。
②食事中も含めて常に体脂肪が燃えている。
③食事中も含めて常に肝臓で糖新生が行われ、それにかなりのエネルギーを消費する。
④高タンパク食により、食事誘発熱産生(DIT)が亢進する。

高蛋白食は、摂食時の食事誘発熱産生(DIT)が通常食に比べて増加します。
DITによる消費エネルギーは、実質吸収エネルギーの、糖質では6%、脂質では4%、タンパク質で30%です。

食事誘発熱産生(DIT)を、もっと簡単に説明すると、食事において
100キロカロリーの糖質だけを摂取した時は、6キロカロリーが、
100キロカロリーの脂質だけを摂取した時は、4キロカロリーが、
100キロカロリーのタンパク質だけを摂取した時は、30キロカロリーが
熱に変わり、消費エネルギーとしてカウントされるということです。


◆<糖質を摂取した場合>
A)血糖値が上昇してインスリン(肥満ホルモン)がたっぷり分泌される。
B)体脂肪は燃えなくなり、血糖値が中性脂肪に変わり蓄積される。
C)肝臓の糖新生はストップする。
D)高タンパク食よる亢進した食事誘発熱産生(DIT)はなくなる。

①②③④とA)B)C)D)両者を比べてみれば、高糖質食より糖質制限食の方が、
体重減少効果が高いことが一目でわかると思います。

たとえ低脂質食でカロリー制限していても、
糖質を摂れば体重減少への利点がすべて消えてしまうわけです。
これは食べ物に含まれるカロリーとは無関係の生理学的な特質であり、
あくまで糖質を摂るかどうかがカギとなります。


<摂取エネルギーと消費エネルギー>

1)摂取エネルギー > 消費エネルギー   → 体重増加
  摂取エネルギー = 消費エネルギー   → 体重不変
  摂取エネルギー < 消費エネルギー   → 体重減少

2)通常のカロリー制限食(高糖質食)なら
  「消費エネルギー=基礎代謝量+身体活動量(運動や家事)+食事誘発熱産生(DIT)

3)糖質制限食なら、高糖質食の時には無い
 「肝臓の糖新生でエネルギーを消費」→基礎代謝の増加
 「高蛋白食摂取」→食事誘発熱産生(DIT)の増加
 が認められる。

1)は生理学的事実です。
2)3)を比較すると糖質制限食の方が高糖質食に比し、
体重が減少しやすいことは明白です。


<推定エネルギー必要量と糖質制限食>

減量を目指す時に、日本糖尿病学会推奨のように

男性:1600~2000kcal/日
女性:1400~1800kcal/日

といった、厳しいカロリー制限は必要ありません。
「日本人の食事摂取基準」(2020年、厚生労働省)
に示す推定エネルギー必要量の範囲、
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf

推定エネルギー必要量/日
                  男性               女性
15-17才         2500 2850 3150      2050 2300 2550kcal
18-29才         2300 2650  3050     1650  1950   2200
30-49才         2300 2650  3050      1750  2000  2300
50-69才         2100 2450  2800      1650  1900 2200 
70才           1850 2200  2500       1500  1750  2000

身体活動レベル    低い 普通 高い         低い  普通  高い

くらいが目安です。

このように、冷静に理論的に考えると、
糖質制限食以外で減量することは極めて困難であることがわかると思います。


上記の推奨通りに糖質制限食を実践しているのに、体重が減少しない場合は
以下のように、「基礎代謝が低い」とか「大食漢」とかがあります。


<基礎礎代謝が低い場合は?>
基礎代謝が低いタイプの人は
「糖質制限+カロリー制限」が必要です。
基礎代謝が低い人は、「推定エネルギー必要量」
が、通常より少なくなるということです。
女性に時にあり、数%くらいの比率です。



<大食漢タイプの場合は?>
大食いの方々が時におられます。やはり数%の比率です。自分は大食いなのに、それに気がついてないことがあります。例えば家族が皆大食いなのでそんなものと思っている場合です。他人と自分の食事摂取量を比較することも必要です。このタイプは「糖質制限食+人並みの摂取カロリー」が必要です。
人並みの摂取カロリーとは、すなわち「推定エネルギー必要量」です。



<減量できないときは?>

1)
いつのまにか、糖質制限が緩くなった可能性があります。

2)
何らかの理由で、基礎代謝が低下した可能性があります。

3)
大食いタイプ、或いは知らぬ間に、摂取カロリーが多くなった可能性があります。

4)
すでに、BMI20以上~25未満で適正体重になっていることがあります。



江部康二





コメント
『日本医療界』は、時代進化しているのか??!!
都内河北 鈴木です。
本日記事読み、『日本医療界』は、時代進化しているのかと考えます!!

何故この様な事が言えるのかは、
『日本医療界』に、殺されかけたからです!!

『糖尿病』21年間経過した時、
テレビで、江部先生『糖質制限理論』食生活を知り、
何もかもが、『糖質害毒だと知った事です!!』

先駆者は、戦争体験のガダルカナル帰還者の生還者の父親です!!

オーストラリア右上の小さな島です!!
御飯など有るわけもなく、虫など昆虫を食べていたと、兄いより聴きました!!

私の成長時には父親は、御飯、麺類を食べなかったと記憶してます!!

私が20歳時に空手黒帯に成っていましたが、運動など皆無の風呂上がりの父親の身体を見て、驚愕したのを、頷けるなと、思い出しました!!

だが人生終盤は、糖が出ていたと、訊いていました!!


驚愕したのを思い出しました!!

何しろ、私『都内河北 鈴木』は、江部先生『糖質制限理論』食生活で、
*糖尿病・21年間が、11錠の薬服用+インスリン3年半余りが、
 3ヵ月足らずで、自主離脱して『生還!!』出来ました!!
 
以降は、
*眼科・『緑内障含め2度の覚醒!!』

*脳梗塞・『7度の覚醒!!』
している12年目の私が生存しています!!

<<私は更なり覚醒を目指し、
  終生江部先生『糖質制限理論』食生活をして行きますことを誓います!!>>

江部先生には、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具


2023/11/29(Wed) 02:21 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
Re: 『日本医療界』は、時代進化しているのか??!!
都内河北 鈴木 さん

私『都内河北 鈴木』は、江部先生『糖質制限理論』食生活で、
*糖尿病・21年間が、11錠の薬服用+インスリン3年半余りが、
 3ヵ月足らずで、自主離脱して『生還!!』出来ました!!
 
以降は、
*眼科・『緑内障含め2度の覚醒!!』

*脳梗塞・『7度の覚醒!!』
している12年目の私が生存しています!!


わかりやすいコメントをありがとうございます。
大変、参考になります。
2023/11/29(Wed) 11:01 | URL | ドクター江部 | 【編集
脂質は肥満ホルモンのインスリンを一切分泌しないので肥満しない

ということは、世の中の大部分の人は脂質=肥満と勘違いしているというわけですが、これは根深いですね
2023/11/29(Wed) 15:13 | URL | 大津 | 【編集
Re: タイトルなし
大津 さん

仰る通りです。
戦後、70年以上も世界中の文明国で「脂肪悪玉説」がまことしやかに、流布していましたね。

しかしながら、以下の論文は、JAMAに掲載された信頼度の高いものですが、
「心血管疾患、乳がん、大腸がん」にリスクに関して、脂肪悪玉説はしっかり否定されています。


「低脂肪+野菜豊富な食生活」は心血管疾患、乳がん、大腸がんリスクを下げない。TCも不変。
米国の大規模介入試験:5万人弱の閉経女性を対象に、対照群を置き、
  平均8年間にわたって追跡した結果が判明。
  対象群は約40%弱の脂肪摂取比率に対して、
  介入群は、脂肪熱量比率20%で強力に指導したが、効果なし。
*Journal of American Medical Association(JAMA)誌
2006年2月8日号の疾患ごとにまとめられた3本の論文で報告。 *Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Invasive Breast Cancer   Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Colorectal Cancer   Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Cardiovascular Disease   : The Women's Health Initiative Randomized Controlled Dietary Modification Trial JAMA ,295(6):629-642.  643-654.  655-666.



2023/11/29(Wed) 16:50 | URL | ドクター江部 | 【編集
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