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お知らせなど
糖質制限食 冬のレシピ」刊行のお知らせです。

ブログ読者の皆さん、もうご存じの方も多いと思いますが、2008年11月に『糖質制限食 冬のレシピ』(東洋経済新報社)を刊行いたしました。

2005年に『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』を出版して以後、『糖尿病が良くなるごちそうレシピ』『 糖質制限食 春のレシピ』『糖質制限食 夏のレシピ』『主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編』『糖質制限食 秋のレシピ』と上梓してきましたが、今回の『冬のレシピ』でシリーズが一段落しました。

おかげさまで、総計ではありますが15万部を突破し、大手書店では糖質制限食コーナーを設置しているところもでてきました。『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』は重版を重ね第13刷りとなっております。

毎回新しい話題を提供するようにしてきましたが、冬のレシピでは「果物と果糖」「米国糖尿病食事療法の変遷」について検討してあります。

おかげさまで「ドクター江部の糖尿病徒然日記」も1日に3000件~4000件を超すアクセスがあり、日本において、徐々に糖質制限食が認知され広がっているのを実感しています。本、ブログ共に応援よろしくお願い申し上げます。

江部康二


<コメント・質問に関するお知らせ>

ブログ読者の皆さんには、いつもコメントや質問をいただき、ありがとうございます。

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。
質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、コメント・質問がかなり増えてきていますので、なかなか即お答えすることが困難となってきています。できるだけ全ての質問に本文かコメントでお答えするよう努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。

江部康二


【講演会・講座のお知らせ】

☆☆ 糖質制限食講演会・諏訪中央病院・長野
日時:平成21年1月21日(水)午後2時から4時
場所:諏訪中央病院 長野県茅野市玉川4300番地 TEL 0266-72-1000(代)
一般の人も参加OKとのことですのでブログ読者の皆さんも是非どうぞ。


☆☆講座「糖尿病・メタボはこう予防する!~糖質制限食のすすめ」京都
朝日カルチャーセンター京都 http://www.asahi-culture.co.jp/www/kyoto-c.html
075-231-9693
2009年2月17日(火)13:00~14:30

【糖質制限食コントロール・教育入院のご案内】
お問い合わせは高雄病院 http://takao-hospital.jp/
住所:京都市右京区梅ヶ畑畑町3 
電話:075-871-0245
ベットが空くまでお待ち頂くこともありますがご了承下さい。

【糖質制限食外来治療のご案内・予約制】
高雄病院  電話:075-871-0245
京都市右京区梅ヶ畑畑町3

高雄病院京都駅前診療所  電話:075-352-5050
京都市下京区七条通り烏丸東入ル(50M)北側 ネオフィス 七条烏丸4F

江部診療所 電話:075-712-8133
京都市左京区下鴨高木町6 アトリエ・フォー 2F


再掲
<糖質制限食>VS<糖質たっぷりカロリー制限食>

糖質が血糖値を上昇させインスリンを追加分泌させる

本ブログは糖尿人に
糖質制限食(糖質12%、脂質56%、タンパク質32%)を推進する立場ですが、
世の中は相変わらず、
糖質たっぷりのカロリー制限食(糖質60%、脂質20%、タンパク質20%)を
推奨する病院が圧倒的に多いです。

いろんな意見があり、論争することは医学の発展において健全なことと思います。しかし、論争の前に人体の生理・代謝などの基本的なところを理解することも重要です。

今回は<糖質・脂質・タンパク質の摂取>と<血糖値上昇・インスリン分泌>に関して人体の生理・代謝における事実を説明します。

しつこいようですが、以下に述べることは、論争の余地のない事実ですので<糖質たっぷりのカロリー制限食推奨派>の方々にも是非、ご理解いただきたいと思います。

食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%、タンパク質は50%、脂質は10%弱が血糖に変わります。 

糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。一方タンパク質の血糖値上昇のピークは食後約3時間で、脂質は消化・吸収に丸一日かかることもあります。

これらはカロリーとは無関係な、三大栄養素の生理学的特質です。

インスリンには24時間、少量常に分泌されている基礎分泌と、血糖値が上昇したときに大量に出る追加分泌があります。

糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を急峻に上昇させます。従って、糖質を摂取した時には、インスリンが追加分泌されます。

しかし、脂質やタンパク質は、血糖値をほとんど上昇させないので、インスリンの追加分泌は、ほとんどありません。

つまり、人(糖尿人も正常人も)において、インスリンの追加分泌が多量に必要となるのは、糖質を摂取した時だけです。

これらは、すべて論争の余地のない、生理学的事実です。

以下は、2型糖尿病Aさんのデータです。通常食は糖質ありです。

通常食  350kcal、糖質60%で約52.5g、脂質20%、タンパク質20%
糖質制限食  350kcal、糖質10%で約8.75g、脂質60%、タンパク質30%
通常食と糖質制限食は、いずれも350kcalで、勿論、同一人のデータです。
糖質制限食だと血糖値の上昇は極めて少なく、インスリンの追加分泌もごく少量ですね。


           食前   30分後   60分後   90分後   120分後
通常食血糖値     121     206     304     250      198
通常食IRI       2.2      6.2     19.1     23.1     21.6

糖質制限食血糖値   124     140    142     129     135
糖質制限食IRI     3.5      4.6     6.7     6.9     5.2


同様に2型糖尿人Bさんのデータです。2年前初診時糖尿病でしたが現在正常人です。

           食前   30分後   60分後   90分後   120分後
通常食血糖値     108     148     189     142      126
通常食IRI      3.8      35.2     58.5     55.1     24.9

糖質制限食血糖値   113     115    116     108     107
糖質制限食IRI     4.1      10.1    11.7     10.6    13.5

Bさんの場合、2年間の糖質制限食で、糖質を負荷しても血糖値は正常パターンに回復しています。
このとき基礎分泌3.8→追加分泌ピーク58.8まで多量のインスリンがでています。実に基礎分泌の15倍強のインスリンが追加分泌されています。ヾ(゜▽゜)

糖質制限食でも、約8.75gほど野菜分の糖質が含まれているので、一応基礎分泌の2~3倍のインスリン追加分泌がありますが、通常食に比べれば微々たるものですね。


正常人が通常の食事をすれば、おおむねBさんのデータのようなインスリンの大量追加分泌が、一日に最低3回、間食をすれば5回以上起こっているわけです。

このようなインスリンの大量追加分泌が、40年、50年と続けば、遂には膵臓が疲弊して分泌能力が低下してしまい、糖尿病を発症するのは想像に難くないですね。

結論です。

カロリーをいくら制限しても、糖質を摂取してしまえば、食後高血糖と多量のインスリン追加分泌を生じます。糖質制限食なら食後高血糖は生じず、インスリン追加分泌もごく少量ですみます。


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
江部先生こんばんは
お久しぶりです
冬レシピの本購入しました
今月で糖質制限食を始めて4ヶ月目に入りました
先生のブログに辿り着き 糖質制限食を知った事で本当に救われました 
HbA1c9.2(当初)→6.3(現在)です
憧れの5.0代へと頑張ろうと思います
これからも よろしくお願いします
2008/12/21(Sun) 23:21 | URL | こころ | 【編集
HbA1c改善
こころさん。

九州講演ご参加ありがとうございました。
いろいろ話せて良かったです。
HbA1c9.2→6.3%
おめでとうございます。(⌒o⌒)v
来月くらいで5%台になりそうですね。
2008/12/22(Mon) 07:32 | URL | 江部康二 | 【編集
アトピーの質問ですが・・・
江部先生 お久しぶりです。初めてコメントさせて頂きます。
アトビーで岐阜から、江部診療所に定期的に通っていたものです。
先生のご活動は雑誌などで度々拝見させて頂いていました。ますます有名人ですね!!

アトピーの質問ですので、ブログの内容とは少しずれてしまい恐縮ですがご返答頂けたら幸いです。
プロトピックやステロイドにほぼ頼らなくてもいい程、アトピーがすっかり良くなって、
うきうき気分で「妊娠してもステロイドを塗っても大丈夫かどうか」などを相談しに、13日に産婦人科受診したところ、保湿剤にブフェキサマク軟膏アンダーム軟膏が処方されました。
保湿のため、顔や体に3日程塗ったところ、急にボコボコ、プツプツと顔、体、指先、塗った部分中心に体中に湿疹が出来てかぶれのようになってしまいました。びっくりです。引っ掻くとかぶれの面積が広がるようなイメージです。やはりアンダーム軟膏が原因なのでしょうか?
これは、そのまま放っておいて大丈夫なのでしょうか?因に、薄いですが妊娠の可能性もなきにしろあらずなので、どんな治療をすればいいのか心配です。




2008/12/22(Mon) 12:49 | URL | k.k | 【編集
No title
江部先生はじめまして。

先生にお礼を言いたくてこちらに書き込みます。

私は10年くらい前に糖尿病と診断されて、それなりに薬を飲んだり、食事療法をしたりとしていたのですが、全然長続きせず、途中から治療を放棄する始末でした。

 今年の8月、全身の倦怠感や足のしびれ、体中に糖尿病性の湿疹と思われるのができて再び病院へ。 そのときのHba1cは 13.1。 空腹時血糖値285。

 治療を再開して、病院の指示でインスリン注射をはじめました。本気で糖尿病を治療しようという一心でいろいろ情報を探していましたら、このHPを見つけ、「糖質制限」のことを初めて知りました。先生の本をいろいろ買って勉強し、9月最初からスーパー糖質制限をはじめてみました。
A1cの推移ですが。
 8月 13.1
 9月  9.9
 10月 7.5
 11月 6.0
 12月 5.7

空腹時血糖値は最近は90代、
食後2時間血糖値も140を超えません。

今月からインスリン注射をやめることができるようになり、しかも、薬もなしで様子を見ましょうとのことです。
 99㎏あった体重も今は86㎏と―13㎏です。

今では、体調もよく、体中の湿疹もでることもありません。足のしびれは少し残っていますが、普段の生活には支障のないレベルです。

糖質制限前、私は糖尿病を放置していて自分の体を自分でコントロールできないことに何か後ろめたい気持ちがありました。それで、すべてのことになんとなくやる気がなく、今で思えば鬱状態だったと思います。

しかし、今はしっかりコントロールできている自分がうれしくて、なんにでも前向きになれます。

これも、先生をはじめ「糖質制限」を広めている皆さんのおかげだと思っています。

まだ、私の周りの人には私が糖尿病だとは言っていませんが、コントロールできている今では、これから言おうと思っています。もちろん、糖質制限のことも一緒に。

それで少しでも糖質制限のことを広められることに役に立てればと思っています。

ほんとにうれしくて、このコメント欄を利用させていただきました。長々とすみませんでした。そして、ありがとうございました。



2008/12/22(Mon) 15:04 | URL | N.Y. | 【編集
接触性皮膚炎
k.kさん。


急な悪化はブフェキサマク軟膏アンダーム軟膏の接触性皮膚炎の可能性が高いです。
とりあえずステロイド外用薬をぬってコントロールしてください。妊娠中はステロイド外用薬はOKですが、プロトピックはなしです。
ステロイドと保湿でコントロールしてください。
2008/12/22(Mon) 15:15 | URL | 江部康二 | 【編集
コメントありがとうございます。
早速のご返答本当にありがとうございます。
接触性皮膚炎の可能性が高いんですね。
先生にメールもらうだけで、不思議と安心します♪
ステロイドで様子を見てみます。


2008/12/22(Mon) 15:50 | URL | k.k | 【編集
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