fc2ブログ
糖尿病とがんの関係。糖質制限食で発がんリスク予防。
おはようございます。

糖尿病患者にはがんが多いことが知られています。
今日の記事は


国立国際医療研究センター
糖尿病情報センター
http://dmic.ncgm.go.jp/general/about-dm/070/020/04.html

のサイトを参考にして、
糖尿病とがんの関係について、検討してみます。


上記サイトから一部抜粋

がん
糖尿病の方は、神経障害、網膜症、腎症などの細小血管症以外にも、
心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、末梢動脈疾患などの
大血管症を合併することがあることはよく知られています。
糖尿病は、これらの合併症以外にも、がんを始めとして、
多くの病気と関係していることが報告されています。
糖尿病とがんの関係を検討するために、
日本糖尿病学会と日本癌学会が合同で専門家による委員会を設立し、2
013年7月に委員会報告を発表しました。
ここでは、この委員会報告を中心に、
糖尿病とがんの関係や糖尿病でがんのリスクが高くなる理由、
がん検診の重要性について紹介します。・・・

・・・
なぜ糖尿病だとがんのリスクが高くなるの?
まだ、糖尿病自体ががんの原因となるかどうかについては、
よくわかっていませんが、
仮に糖尿病ががんリスクを高めているとしたら、
いくつかの理由が考えられています。

血液中のインスリン濃度が高いこと
2型糖尿病の方の多くは、インスリンが効きにくくなっているために
血液中のインスリン濃度が高くなっています。
血液中の過剰なインスリンは発がんに関与する可能性があると考えられています。
インスリン注射(ランタス)で行われた臨床試験では、

血糖値が高いこと
高血糖そのものによる酸化ストレスが発がんに関係する可能性があると言われています。

炎症
2型糖尿病の方では、無症状ですが全身に慢性的な炎症がみられると言われます。
慢性の炎症は、発がんのリスクと考えられています。・・・】




上記抜粋で、
糖尿病でがんのリスクが高くなることの理由が3つあげられています。
1) 血液中のインスリン濃度が高いこと

初期~中期の糖尿病では、インスリン抵抗性があることも多く
そのために血中インスリン濃度が高値となります。
過剰なインスリンは活性酸素を発生させて、
酸化ストレスとなり発がんリスクを上昇させます。
またインスリンは強力な細胞増殖因子です。
それやこれやで、内因性インスリンの発がんリスクは強く疑われています。


一方、インスリン注射に関しても、ずっと発がんリスクが懸念されていたのですが、
ランタスによる大規模な研究が2012年に発表され、無罪となりました。
世界40カ国、573施設から1万2537人の糖尿病と前糖尿病疾患の患者が登録され、
ランタス治療群と標準治療群、それに加えて、ω3脂肪酸の投与の有無を組み合わせた、
4つのグループを6.2年(中央値)追跡調査した結果をまとめた、大規模な前向き試験です。
今まで、インスリンの発がん性の有無に答えを与える、これほど大規模な前向き試験はありませんでした。
  結果は、がん死、発がん全体でも、部位別(肺がん、結腸がん、乳がん、前立腺がん、  
メラノーマ、皮膚がん全体、そしてその他のがん)でも、
  ランタス投与群ではまったく差が認められませんでした。


ともあれ、糖質制限食なら、追加分泌インスリンは必要最低限となりますので
内因性インスリンによる発がん性はかなり予防可能と言えます。


2)血糖値が高いこと
高血糖により、活性酸素が発生して、酸化ストレスとなり
発がんリスクとなります。
一方、食後高血糖が糖質制限食実践により、リアルタイムに改善するので
発がんリスクの予防が可能となります。


3)炎症
2型糖尿病では無症状で全身の慢性炎症が認められ、発がんリスクとなるということですが、
これはあくまでも、血糖コントロールが良くない糖尿人のお話です。
私たち、糖質セイゲニストの糖尿人は血糖コントロール良好であり、
慢性炎症もありません。
また、スーパー糖質制限食なら、ケトン体が高値となります。
ケトン体は近年、心臓、腎臓、脳などの臓器保護作用があることが
示唆されており、炎症抑制作用も示唆されています。



江部康二
コメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可