2023年11月06日 (月)
こんにちは。
2023年11月5日(日)東京都内で、
「健康をセルフマネジメントする時代へ
万病の元『糖尿病・メタボ・生活習慣病』
を解決する糖質制限食」
と題して、一般の方向けの講演会を開催しました。
講師は、札幌市の西岡第一病院 麻酔科部長の清水泰行先生と私です。
90名の参加者があり、大盛況で満員でした。
質問も多くあり、30分の質疑応答時間を確保していたのですが、
最後は時間が足らなくなり、打ち切りとなったのは申し訳ありませんでした。
懇親会も満員でした。
講演会も懇親会もおおいに盛り上がり、とても楽しい会となりました。
懇親会では、参加者がおおいに交流を深めておられて、とても有意義でした。
アンケートも沢山頂き、ありがとうございました。
皆、好意的なもので嬉しく思いました。
<清水泰行先生のプロフィール>
1967年(昭和42年)5月5日、
名古屋市で生まれる 56歳
北海道大学医学部卒業
趣味:マラソン
著書:運動するときスポーツドリンクを飲んではいけない (廣済堂健康人新書)
「糖質過剰」症候群 あらゆる病に共通する原因 (光文社新書)
肥満・糖尿病の人はなぜ新型コロナに弱いのか 「糖質過剰」症候群II
(光文社新書)
糖質オフ×プチ断食のW効果でやせる! 不調が消える!(主婦の友社)(監修)
ブログ
https://promea2014.com/blog/
ドクターシミズのひとりごと
参加者の中に、マラソンや自転車競技をしておられるかたもいて、
スポーツをするドクターである清水先生との質疑応答で
おおいに理解を深め、納得しておられました。
私は、清水先生の4枚目のスライド
初期設定
人間はほとんどの時間空腹であった
糖質摂取はほとんど無かった
頻繁に太陽を浴びていた
食糧を確保するために活動的であった
に、感銘を受けました。
言われてみると、まさにその通りであり、
糖質制限食の原点とも言えるスライドです。
近年、世界で「17時間断食や24時間断食が健康に良い」
と認められているのも「人類の初期設定」が空腹であるなら、おおいに納得です。
スライド13
慢性疾患は一度なると、一生のお付き合い?
日本糖尿病学会の2014年のテーマは何かご存知でしょうか?
「糖尿病とともに生きる」
こちらも大きな問題提起です。
日本糖尿病学会は「糖尿病は一生治らない」
という見解を明言しているわけで、まさに如何なものか?と思います。
言われた患者さんは、がっくりくると思います。
私は自分が糖尿病なので、言いやすいのですが、糖尿病患者さんには、
「私は糖質制限している限りは健常人で、糖質を食べたら糖尿人です。」
と説明しています。
つまり、ほとんどの2型糖尿病は、一生治らない病気ではなくて、
糖質制限さえしていれば、病気ではなく健常人なのです。
塩分制限には意味がないというスライド41も、説得力がありました。
また糖質制限ニストは、余分な水分と塩分は、そもそも体外に排泄されているので、
普通に味噌汁、醤油など塩分を摂っても問題ないのです。
スタチンは危険
というスライド61も、大賛成です。
65歳以上の心臓病を持っていない高齢者に心臓病の予防目的でスタチンを使う
と、逆に死亡率が上がる
長期10年以上のスタチンの使用が、乳がんの増加に関連している
LDLコレステロール値が高いほど、心房細動のリスクが低く、スタチン使用者は
非使用者よりも高い心房細動発生率を示した
スタチン使用に関連する筋萎縮性側索硬化症 (ALS) 様症状の報告が明らかに増加
このようにスタチンという薬は、メリットとデメリットを比較すると
デメリットのほうが明らかに多くて、要らない薬と言えます。
そして
スライド70
食の改善なくして、体の改善なし
スライド71
You are what you eat.
あなたはあなたが食べたものでできている
これらも、非常に示唆に富む言葉です。
清水先生、ありがとうございました。
私の講演は、
一番伝えたかった
「日本列島にヒトが住み始めたのは旧石器時代からで、
旧石器時代は約38000年前から16000年前までの約22000年間続いた。
この間、氷期で寒く、植物はほぼ針葉樹しかないので、
大型哺乳類を主とした狩猟に依存した生活で肉食が主で、糖質摂取比率は10%以下。
日本人は、この肉食を主とした22000年間で、身体を形成したので、
肉食に特化して適合している。
スーパー糖質制限食は、この旧石器時代の食生活と同様のPFCの摂取比率。
米を食べ始めたのは、僅か2500年前の弥生時代からで、肉食の歴史には遠く及ばない。」
という歴史的事実を、多数参加されていた医療関係者もだれもご存知なかったので、
ちょっと、「してやったり」気分で嬉しくなりました。 (^^)
江部康二
2023年11月5日(日)東京都内で、
「健康をセルフマネジメントする時代へ
万病の元『糖尿病・メタボ・生活習慣病』
を解決する糖質制限食」
と題して、一般の方向けの講演会を開催しました。
講師は、札幌市の西岡第一病院 麻酔科部長の清水泰行先生と私です。
90名の参加者があり、大盛況で満員でした。
質問も多くあり、30分の質疑応答時間を確保していたのですが、
最後は時間が足らなくなり、打ち切りとなったのは申し訳ありませんでした。
懇親会も満員でした。
講演会も懇親会もおおいに盛り上がり、とても楽しい会となりました。
懇親会では、参加者がおおいに交流を深めておられて、とても有意義でした。
アンケートも沢山頂き、ありがとうございました。
皆、好意的なもので嬉しく思いました。
<清水泰行先生のプロフィール>
1967年(昭和42年)5月5日、
名古屋市で生まれる 56歳
北海道大学医学部卒業
趣味:マラソン
著書:運動するときスポーツドリンクを飲んではいけない (廣済堂健康人新書)
「糖質過剰」症候群 あらゆる病に共通する原因 (光文社新書)
肥満・糖尿病の人はなぜ新型コロナに弱いのか 「糖質過剰」症候群II
(光文社新書)
糖質オフ×プチ断食のW効果でやせる! 不調が消える!(主婦の友社)(監修)
ブログ
https://promea2014.com/blog/
ドクターシミズのひとりごと
参加者の中に、マラソンや自転車競技をしておられるかたもいて、
スポーツをするドクターである清水先生との質疑応答で
おおいに理解を深め、納得しておられました。
私は、清水先生の4枚目のスライド
初期設定
人間はほとんどの時間空腹であった
糖質摂取はほとんど無かった
頻繁に太陽を浴びていた
食糧を確保するために活動的であった
に、感銘を受けました。
言われてみると、まさにその通りであり、
糖質制限食の原点とも言えるスライドです。
近年、世界で「17時間断食や24時間断食が健康に良い」
と認められているのも「人類の初期設定」が空腹であるなら、おおいに納得です。
スライド13
慢性疾患は一度なると、一生のお付き合い?
日本糖尿病学会の2014年のテーマは何かご存知でしょうか?
「糖尿病とともに生きる」
こちらも大きな問題提起です。
日本糖尿病学会は「糖尿病は一生治らない」
という見解を明言しているわけで、まさに如何なものか?と思います。
言われた患者さんは、がっくりくると思います。
私は自分が糖尿病なので、言いやすいのですが、糖尿病患者さんには、
「私は糖質制限している限りは健常人で、糖質を食べたら糖尿人です。」
と説明しています。
つまり、ほとんどの2型糖尿病は、一生治らない病気ではなくて、
糖質制限さえしていれば、病気ではなく健常人なのです。
塩分制限には意味がないというスライド41も、説得力がありました。
また糖質制限ニストは、余分な水分と塩分は、そもそも体外に排泄されているので、
普通に味噌汁、醤油など塩分を摂っても問題ないのです。
スタチンは危険
というスライド61も、大賛成です。
65歳以上の心臓病を持っていない高齢者に心臓病の予防目的でスタチンを使う
と、逆に死亡率が上がる
長期10年以上のスタチンの使用が、乳がんの増加に関連している
LDLコレステロール値が高いほど、心房細動のリスクが低く、スタチン使用者は
非使用者よりも高い心房細動発生率を示した
スタチン使用に関連する筋萎縮性側索硬化症 (ALS) 様症状の報告が明らかに増加
このようにスタチンという薬は、メリットとデメリットを比較すると
デメリットのほうが明らかに多くて、要らない薬と言えます。
そして
スライド70
食の改善なくして、体の改善なし
スライド71
You are what you eat.
あなたはあなたが食べたものでできている
これらも、非常に示唆に富む言葉です。
清水先生、ありがとうございました。
私の講演は、
一番伝えたかった
「日本列島にヒトが住み始めたのは旧石器時代からで、
旧石器時代は約38000年前から16000年前までの約22000年間続いた。
この間、氷期で寒く、植物はほぼ針葉樹しかないので、
大型哺乳類を主とした狩猟に依存した生活で肉食が主で、糖質摂取比率は10%以下。
日本人は、この肉食を主とした22000年間で、身体を形成したので、
肉食に特化して適合している。
スーパー糖質制限食は、この旧石器時代の食生活と同様のPFCの摂取比率。
米を食べ始めたのは、僅か2500年前の弥生時代からで、肉食の歴史には遠く及ばない。」
という歴史的事実を、多数参加されていた医療関係者もだれもご存知なかったので、
ちょっと、「してやったり」気分で嬉しくなりました。 (^^)
江部康二
講演会お疲れさまでした
江部先生もさることながらシミズ先生の講演も
分かりやすくて素晴らしいと思いました。
如何に現代医学が病気を作るためのものなのか
お二人の講演を聞いてそのように感じました。
医師ながらご存知のヒポクラテスの格言
「食べ物で治せない病気は医者でも治せない!」
まさにこれですね。
清水先生の最後の言葉
「あなたはあなたが食べたものでできている」
これに尽きると思います。
ありがとうございました。
江部先生もさることながらシミズ先生の講演も
分かりやすくて素晴らしいと思いました。
如何に現代医学が病気を作るためのものなのか
お二人の講演を聞いてそのように感じました。
医師ながらご存知のヒポクラテスの格言
「食べ物で治せない病気は医者でも治せない!」
まさにこれですね。
清水先生の最後の言葉
「あなたはあなたが食べたものでできている」
これに尽きると思います。
ありがとうございました。
江部先生こんばんは。
講演会お疲れ様でした。
非常に分かりやすいお話、大変勉強になりました。
参加者の皆さんの意識の高さには驚くばかりでした。
糖質制限を6年ほど続けておりますが、まわりにはあまり大きな声では言えません。自分以外、糖質制限をしている人がまったく居ないのです。
もっと仲間が増えてくれると嬉しいです。
次回は交流会にも参加させて頂きたいと思います。
講演会お疲れ様でした。
非常に分かりやすいお話、大変勉強になりました。
参加者の皆さんの意識の高さには驚くばかりでした。
糖質制限を6年ほど続けておりますが、まわりにはあまり大きな声では言えません。自分以外、糖質制限をしている人がまったく居ないのです。
もっと仲間が増えてくれると嬉しいです。
次回は交流会にも参加させて頂きたいと思います。
先生、この断食というのは、水分補給もしないという意味になりますか?
2023/11/07(Tue) 10:19 | URL | 眞次 | 【編集】
ギムレット さん
講演会へのご参加、コメント、ありがとうございます。
講演会がお役に立てれば、嬉しい限りです。
講演会へのご参加、コメント、ありがとうございます。
講演会がお役に立てれば、嬉しい限りです。
2023/11/07(Tue) 14:37 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ゆり さん
講演会へのご参加、コメント、ありがとうございます。
講演会がお役に立てれば、幸いです。
糖質セイゲニスト、少しずつ増えてはいるのですが、まだまだマイナーですね。
講演会へのご参加、コメント、ありがとうございます。
講演会がお役に立てれば、幸いです。
糖質セイゲニスト、少しずつ増えてはいるのですが、まだまだマイナーですね。
2023/11/07(Tue) 14:39 | URL | ドクター江部 | 【編集】
眞次 さん
断食でも水は飲みます。
断食でも水は飲みます。
2023/11/07(Tue) 14:40 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生ありがとうございます。
2023/11/07(Tue) 16:05 | URL | 眞次 | 【編集】
米国小児科学会、小児や未成年の低炭水化物ダイエットに懸念を表明するリリースを発行
https://sndj-web.jp/news/002499.php
原文
Low-Carbohydrate Diets in Children and Adolescents With or at Risk for Diabetes
https://doi.org/10.1542/peds.2023-063755
https://sndj-web.jp/news/002499.php
原文
Low-Carbohydrate Diets in Children and Adolescents With or at Risk for Diabetes
https://doi.org/10.1542/peds.2023-063755
2023/11/08(Wed) 18:25 | URL | 中嶋一雄 | 【編集】
中嶋一雄 先生
興味深い情報をありがとうございます。
人類は700万年間、小児や未成年に低炭水化物食を食べさせていました。
ホモサピエンスになってからも、29万年間、小児や未成年に低炭水化物食を食べさせていました。
穀物食は、わずか1万年です。
つまり、小児や未成年の低炭水化物ダイエットに何の懸念もありません。
逆に、小児や未成年に、穀物食を食べさせる方が、大きなリスクと言えます。
興味深い情報をありがとうございます。
人類は700万年間、小児や未成年に低炭水化物食を食べさせていました。
ホモサピエンスになってからも、29万年間、小児や未成年に低炭水化物食を食べさせていました。
穀物食は、わずか1万年です。
つまり、小児や未成年の低炭水化物ダイエットに何の懸念もありません。
逆に、小児や未成年に、穀物食を食べさせる方が、大きなリスクと言えます。
2023/11/09(Thu) 16:44 | URL | ドクター江部 | 【編集】
「肉食に関する歴史的事実」を多数参加されていた医療関係者がだれもご存知なかった
ということですが
エンゲルスの
自然の弁証法 「猿が人間になるについての労働の役割」という有名な論文のなかで、人間の脳の進化に与えた肉食について力説している箇所があるのですが、自然科学の方はあまりご存じないのでしょうか
ということですが
エンゲルスの
自然の弁証法 「猿が人間になるについての労働の役割」という有名な論文のなかで、人間の脳の進化に与えた肉食について力説している箇所があるのですが、自然科学の方はあまりご存じないのでしょうか
2023/11/20(Mon) 10:01 | URL | 大津 | 【編集】
大津 さん
考古学に興味のある医師は、肉食で人類の脳が劇的に発達したということは知っていると思います。
しかし、考古学に興味のある医師は、かなり少数派だと思います。
考古学に興味のある医師は、肉食で人類の脳が劇的に発達したということは知っていると思います。
しかし、考古学に興味のある医師は、かなり少数派だと思います。
2023/11/20(Mon) 13:27 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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