2023年09月28日 (木)
【23/09/27 uragasumi
いつも、貴重な知識をありがとうございます。
先日、中学の友人3人で飲んだとき、医師をやっているやつだけが、
ケトン体がエネルギー源だということを知らなくて、
やはり、現在の世の中はこうなっているんだなとあらためて思いました。
こういう人に理解を深めてもらうには、
もし、論文や生理学・生化学のテキストの新しい版などの
ここに書いてあるという出典情報があると、
とても説得力があると思います。
大変ご面倒ではあるかと思いますが、
一度ご検討いただきますと、
世の中への貢献もさらに深まるかなと思います。】
こんにちは。
uragasumi さんから、ケトン体についてコメント・質問を頂きました。
なるほど、中学の友人3人で飲んだときに、
お医者さんだけが、ケトン体がエネルギー源になることを知らなかったのですね。
これは、ある意味、仕方のないことだと思います。
つまり、医学部の教育では、まずケトン体のことなどあまり習わないし、
臨床医になってからも<脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム>
のことなど学習する機会がないからです。
一方、ハーパー生化学という医学生の教科書がありますが、
ほぼ全ての医学生が持っていると思います。
この「ハーパー・生化学」(原著27版)の訳本、
155ぺージ・図16-9の説明に、
「心臓のような肝外組織では代謝エネルギー源は次の順に好まれて酸化される。
(1)ケトン体.(2)脂肪酸.(3)グルコース」
との記載があります。
また157ページ左側27行には、
「遊離脂肪酸は肝臓、心臓、骨格筋において好まれて利用される代謝エネルギー源であ り、
グル コースの消費を節約することができる。」
とあり、
157ページ、左側38行には、
「ケトン体は、骨格筋と心筋の主要な代謝エネルギー源であり、脳のエネルギーの必要性を部分的に満たす。」
とあります。
つまり、ケトン体は、脳を含めて、肝臓以外の全ての臓器や組織で、
もっとも好まれるエネルギー源とされています。
また、脳は、エネルギー源として、ケトン体を最も好むと、Dr.Cahillは述べています。
2006年の論文ですが、 Dr.Cahillは当時、
最もケトン体について精力的に研究されていたと認識しています。
米ハーバード大のDr.Cahillはその論文で
「多くの研究により、ヒトの脳はブドウ糖なしでケトン体だけでも
生存できると思われるが、実験的にも倫理的にも証明は難しい」
としています。(注1)
注1:Annu. Rev. Nutr. 2006. 26:1-22 FUEL METABOLISM IN STARVATION George F. Cahill, Jr.
このように、ケトン体は、とても優れものなのです。
江部康二
いつも、貴重な知識をありがとうございます。
先日、中学の友人3人で飲んだとき、医師をやっているやつだけが、
ケトン体がエネルギー源だということを知らなくて、
やはり、現在の世の中はこうなっているんだなとあらためて思いました。
こういう人に理解を深めてもらうには、
もし、論文や生理学・生化学のテキストの新しい版などの
ここに書いてあるという出典情報があると、
とても説得力があると思います。
大変ご面倒ではあるかと思いますが、
一度ご検討いただきますと、
世の中への貢献もさらに深まるかなと思います。】
こんにちは。
uragasumi さんから、ケトン体についてコメント・質問を頂きました。
なるほど、中学の友人3人で飲んだときに、
お医者さんだけが、ケトン体がエネルギー源になることを知らなかったのですね。
これは、ある意味、仕方のないことだと思います。
つまり、医学部の教育では、まずケトン体のことなどあまり習わないし、
臨床医になってからも<脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム>
のことなど学習する機会がないからです。
一方、ハーパー生化学という医学生の教科書がありますが、
ほぼ全ての医学生が持っていると思います。
この「ハーパー・生化学」(原著27版)の訳本、
155ぺージ・図16-9の説明に、
「心臓のような肝外組織では代謝エネルギー源は次の順に好まれて酸化される。
(1)ケトン体.(2)脂肪酸.(3)グルコース」
との記載があります。
また157ページ左側27行には、
「遊離脂肪酸は肝臓、心臓、骨格筋において好まれて利用される代謝エネルギー源であ り、
グル コースの消費を節約することができる。」
とあり、
157ページ、左側38行には、
「ケトン体は、骨格筋と心筋の主要な代謝エネルギー源であり、脳のエネルギーの必要性を部分的に満たす。」
とあります。
つまり、ケトン体は、脳を含めて、肝臓以外の全ての臓器や組織で、
もっとも好まれるエネルギー源とされています。
また、脳は、エネルギー源として、ケトン体を最も好むと、Dr.Cahillは述べています。
2006年の論文ですが、 Dr.Cahillは当時、
最もケトン体について精力的に研究されていたと認識しています。
米ハーバード大のDr.Cahillはその論文で
「多くの研究により、ヒトの脳はブドウ糖なしでケトン体だけでも
生存できると思われるが、実験的にも倫理的にも証明は難しい」
としています。(注1)
注1:Annu. Rev. Nutr. 2006. 26:1-22 FUEL METABOLISM IN STARVATION George F. Cahill, Jr.
このように、ケトン体は、とても優れものなのです。
江部康二
嚆矢、四面楚歌の時より糖質制限食事療法を啓蒙して頂いたお陰で、命が助かった者です。感謝感謝。『米ハーバード大のDr.Cahillはその論文で「多くの研究により、ヒトの脳はブドウ糖なしでケトン体だけでも生存できると思われるが、実験的にも倫理的にも証明は難しい」としています。』
以前「無食登山」について、投稿させて頂きました。累計高低差1800m以上、7時間以上に及ぶ無食登山中、糖質摂取は「カリカリ梅」に含有されている僅かな「ブドウ糖」のみでした。また日々の生活に於いても、晩飯=晩酌の一日一食(間食一切無し)でも何ら、脳機能低下は全く認められません。 よって脳のエネルギー源は「ケトン体」がメインと思われます。でも「お前は元々、脳機能程度が低いから影響が出なかったのだ」と言われれば、ぐうの音も出ませんが(^0^)この件に関する「人間モルモット」をお探しの研究者の方々、ご連絡をお待ち申上げます。(^0^)
以前「無食登山」について、投稿させて頂きました。累計高低差1800m以上、7時間以上に及ぶ無食登山中、糖質摂取は「カリカリ梅」に含有されている僅かな「ブドウ糖」のみでした。また日々の生活に於いても、晩飯=晩酌の一日一食(間食一切無し)でも何ら、脳機能低下は全く認められません。 よって脳のエネルギー源は「ケトン体」がメインと思われます。でも「お前は元々、脳機能程度が低いから影響が出なかったのだ」と言われれば、ぐうの音も出ませんが(^0^)この件に関する「人間モルモット」をお探しの研究者の方々、ご連絡をお待ち申上げます。(^0^)
2023/09/28(Thu) 19:29 | URL | 感謝感謝 | 【編集】
江部先生
糖質制限中に抗生物質等の薬で使用不可なものがありますでしょうか。
お教えください。
糖質制限中に抗生物質等の薬で使用不可なものがありますでしょうか。
お教えください。
2023/09/28(Thu) 20:34 | URL | 糖質制限ビギナー | 【編集】
糖質制限ビギナー さん
「糖質制限中だから使用不可」
という薬はありません。
「糖質制限中だから使用不可」
という薬はありません。
2023/09/29(Fri) 07:08 | URL | ドクター江部 | 【編集】
感謝感謝 さん
コメントをありがとうございます。
<ケトン体-脂肪酸>エネルギーシステム
による
「無食登山」
素晴しいです。
コメントをありがとうございます。
<ケトン体-脂肪酸>エネルギーシステム
による
「無食登山」
素晴しいです。
2023/09/29(Fri) 08:42 | URL | ドクター江部 | 【編集】
大変ご多忙の中、ご返信を賜り恐縮至極です。65歳定年となり東北の地より神奈川に帰還した為、ハイキング程度の無食登山しか出来ませんが「<ケトン体-脂肪酸>エネルギーシステム」が私の主たるエネルギー源として定着し続けております。感謝感謝。
2023/09/29(Fri) 11:25 | URL | 感謝感謝 | 【編集】
江部先生、コメント失礼いたします。
いつも有益な情報を発信していただきありがとうございます。
表題のごとく肝臓の糖新生についてお伺いいたします。
先生のブログをつぶさにチェックいたしましたが、答えが発見できませんでした。私の見落としでありましたら申し訳ございません。
スーパー糖質制限をしていますと口からブドウ糖があまり体の中には入ってきませんね。
しかし赤血球などはブドウ糖のみを餌にしているためにケトン体を利用することができませんね。
そこで登場するのが肝臓の糖新生だと理解しております。
その理解で正しいのでしょうか?もしその理解で正しいのであるならば、
①糖質制限者と非糖質制限者により、肝臓の糖新生のタイミングや糖新生された量的なものなどは変わってくるのでしょうか?
つまり、糖質制限者の肝臓による糖新生は量的に結構多いし、タイミングも度々であるが、非糖質制限者は肝臓の糖新生は量的にもタイミング的にも限定されるということなのでしょうか?
②肝臓の糖新生は、インスリンが血糖値を下げる働きをするのと同じように、血糖値をある程度上げる働きも同時に行っているのでしょうか?
つまり肝臓の糖新生とインスリンとが常に血糖値を一定のレベルで維持するような機序なのでしょうか?
③以前先生にコメントしたことをがあったのですが、私自身が腎性尿糖であり(子供の頃から)、糖質制限をする前は、早朝の血液検査(食事なし)では、尿検査の糖は常にマイナスであったのですが、糖質制限をしてからは ±であったり、+1になっております。
これはひょっとして肝臓の糖新生が24時間レベルでしっかりなされていると言うことなのかと?思っています。つまり過剰な糖新生が腎性尿糖を患う人の場合はおしっこにも反映されるということなのでしょうか?この機序がよく解りません。
以上どうかよろしくお願いいたします。
いつも有益な情報を発信していただきありがとうございます。
表題のごとく肝臓の糖新生についてお伺いいたします。
先生のブログをつぶさにチェックいたしましたが、答えが発見できませんでした。私の見落としでありましたら申し訳ございません。
スーパー糖質制限をしていますと口からブドウ糖があまり体の中には入ってきませんね。
しかし赤血球などはブドウ糖のみを餌にしているためにケトン体を利用することができませんね。
そこで登場するのが肝臓の糖新生だと理解しております。
その理解で正しいのでしょうか?もしその理解で正しいのであるならば、
①糖質制限者と非糖質制限者により、肝臓の糖新生のタイミングや糖新生された量的なものなどは変わってくるのでしょうか?
つまり、糖質制限者の肝臓による糖新生は量的に結構多いし、タイミングも度々であるが、非糖質制限者は肝臓の糖新生は量的にもタイミング的にも限定されるということなのでしょうか?
②肝臓の糖新生は、インスリンが血糖値を下げる働きをするのと同じように、血糖値をある程度上げる働きも同時に行っているのでしょうか?
つまり肝臓の糖新生とインスリンとが常に血糖値を一定のレベルで維持するような機序なのでしょうか?
③以前先生にコメントしたことをがあったのですが、私自身が腎性尿糖であり(子供の頃から)、糖質制限をする前は、早朝の血液検査(食事なし)では、尿検査の糖は常にマイナスであったのですが、糖質制限をしてからは ±であったり、+1になっております。
これはひょっとして肝臓の糖新生が24時間レベルでしっかりなされていると言うことなのかと?思っています。つまり過剰な糖新生が腎性尿糖を患う人の場合はおしっこにも反映されるということなのでしょうか?この機序がよく解りません。
以上どうかよろしくお願いいたします。
2023/09/29(Fri) 14:14 | URL | ジェムーズ中野 | 【編集】
ジェムーズ中野 さん
仰る通り、
赤血球はミトコンドリアを持っていないので、ブドウ糖しかエネルギ-源として利用できません。
①糖新生は、空腹時や夜中寝ているときは、700万年間、人類皆、日常的に行っています。
まあ、糖質セイゲニストの場合は、農耕前の人類の糖新生と同じレベルで、三食糖質を食べている人よりは
少し多いかもしれませんね。
②肝臓の糖新生は血糖値の調節に役立っています。
筋肉中のグリコーゲンは筋肉内部でしか利用できないので血糖を上げることはできないのです。
③これはよくわかりませんが、ご指摘通り、①と関連しているかもしれません。
仰る通り、
赤血球はミトコンドリアを持っていないので、ブドウ糖しかエネルギ-源として利用できません。
①糖新生は、空腹時や夜中寝ているときは、700万年間、人類皆、日常的に行っています。
まあ、糖質セイゲニストの場合は、農耕前の人類の糖新生と同じレベルで、三食糖質を食べている人よりは
少し多いかもしれませんね。
②肝臓の糖新生は血糖値の調節に役立っています。
筋肉中のグリコーゲンは筋肉内部でしか利用できないので血糖を上げることはできないのです。
③これはよくわかりませんが、ご指摘通り、①と関連しているかもしれません。
2023/09/29(Fri) 17:37 | URL | ドクター江部 | 【編集】
早速、教科書・文献の情報を教えていただき、どうもありがとうございます!
とりあえず、Cahill 2006 のほう、ゲットしました。まだ、一部しか読めていませんが、いろいろと勉強になるレビュー論文ですね。
p.12 の「ヒトの新生児の代謝が本質的にケトーシス的であることはあまり知られていない。」という下りは、宗田哲男先生の発見を思い起こさせますね。
ハーパー生理学27版も見てみようと思います!!
とりあえず、Cahill 2006 のほう、ゲットしました。まだ、一部しか読めていませんが、いろいろと勉強になるレビュー論文ですね。
p.12 の「ヒトの新生児の代謝が本質的にケトーシス的であることはあまり知られていない。」という下りは、宗田哲男先生の発見を思い起こさせますね。
ハーパー生理学27版も見てみようと思います!!
江部先生
糖質制限スーパーに取り組んで一月経ちました。それまでは、スタンダードでした。
ただ、昼ご飯だけは社員食堂の為、ご飯は食べず糖質の高そうな物は避ける形で実施しています。本日の測定結果は、HbA1cが、5.8%、空腹時血糖値が109mg/dLでした。これは、スーパー糖質制限をしっかり実施出来ていると思って良い値でしょうか。
また、薬局で出来る血液検査で、以下の結果でした。
中性脂肪:66mg/dL
LDL:106mg/dL
HDL:43mg/dL
Non-HDL:119mg/dL
以前のブログでHDLが、60mg/dL以上で中性脂肪低値なら悪玉LDLはないとの事でしたが、
今回の値でも悪玉LDLは少ないと思って良いですか。
糖質制限を開始して、中性脂肪、LDLは低下してきましたが、HDLがなかなか上昇しません。
そもそもの話になりますが、動脈硬化が進んでいても、スーパー糖質制限を実施していけば、その進行を遅らせる事が出来、動脈硬化による問題を回避出来るという理解でよろしいですか。
長文での質問申し訳ありません。
宜しくお願い致します。
糖質制限スーパーに取り組んで一月経ちました。それまでは、スタンダードでした。
ただ、昼ご飯だけは社員食堂の為、ご飯は食べず糖質の高そうな物は避ける形で実施しています。本日の測定結果は、HbA1cが、5.8%、空腹時血糖値が109mg/dLでした。これは、スーパー糖質制限をしっかり実施出来ていると思って良い値でしょうか。
また、薬局で出来る血液検査で、以下の結果でした。
中性脂肪:66mg/dL
LDL:106mg/dL
HDL:43mg/dL
Non-HDL:119mg/dL
以前のブログでHDLが、60mg/dL以上で中性脂肪低値なら悪玉LDLはないとの事でしたが、
今回の値でも悪玉LDLは少ないと思って良いですか。
糖質制限を開始して、中性脂肪、LDLは低下してきましたが、HDLがなかなか上昇しません。
そもそもの話になりますが、動脈硬化が進んでいても、スーパー糖質制限を実施していけば、その進行を遅らせる事が出来、動脈硬化による問題を回避出来るという理解でよろしいですか。
長文での質問申し訳ありません。
宜しくお願い致します。
2023/09/30(Sat) 17:11 | URL | 糖質制限ビギナー | 【編集】
糖質制限ビギナー さん
<HbA1cが、5.8%、空腹時血糖値が109mg/dL>
なら、いずれも正常値なので、
スーパー糖質制限をしっかり実施出来ていると思います。
中性脂肪:66mg/dL
LDL:106mg/dL
HDL:43mg/dL
HDL-Cが60mg/dl以上なら、LDL-Cは標準の大きさの善玉なので、それを目指しましょう。
<スーパー糖質制限食 + インターバル速歩>などで、それが達成できます。
「動脈硬化が進んでいても、スーパー糖質制限を実施していけば、その進行を遅らせる事が出来、動脈硬化による問題を回避出来るという理解でよろしいですか。」
すでにある「動脈硬化」はそう簡単に改善はしませんが、
スーパー糖質制限食の実践でその進行を遅らせることは可能です。
従って、すでに存在する動脈硬化のていどにより、予後は左右されると思います。
<HbA1cが、5.8%、空腹時血糖値が109mg/dL>
なら、いずれも正常値なので、
スーパー糖質制限をしっかり実施出来ていると思います。
中性脂肪:66mg/dL
LDL:106mg/dL
HDL:43mg/dL
HDL-Cが60mg/dl以上なら、LDL-Cは標準の大きさの善玉なので、それを目指しましょう。
<スーパー糖質制限食 + インターバル速歩>などで、それが達成できます。
「動脈硬化が進んでいても、スーパー糖質制限を実施していけば、その進行を遅らせる事が出来、動脈硬化による問題を回避出来るという理解でよろしいですか。」
すでにある「動脈硬化」はそう簡単に改善はしませんが、
スーパー糖質制限食の実践でその進行を遅らせることは可能です。
従って、すでに存在する動脈硬化のていどにより、予後は左右されると思います。
2023/10/01(Sun) 09:51 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生
回答ありがとうございます。
なんにせよスーパー糖質制限によって、
これまでよりも健康上のリスクが減ると理解しました。ありがとうございます。
ところで、血圧が通常値でも動脈硬化が、進行している事はあるのでしょうか。
動脈硬化の検査が健康診断にありませんし、
かかりつけ医から検査が勧められる事もない為、どの様な視点で日頃気にすれば良いか不明です。
スーパー糖質制限後の血圧は、薬無しで115/80(家庭)ぐらいです。糖尿病と診断されたさいは、160/110(病院)で今より体重が、15kg重かったです。
宜しくお願いします。
回答ありがとうございます。
なんにせよスーパー糖質制限によって、
これまでよりも健康上のリスクが減ると理解しました。ありがとうございます。
ところで、血圧が通常値でも動脈硬化が、進行している事はあるのでしょうか。
動脈硬化の検査が健康診断にありませんし、
かかりつけ医から検査が勧められる事もない為、どの様な視点で日頃気にすれば良いか不明です。
スーパー糖質制限後の血圧は、薬無しで115/80(家庭)ぐらいです。糖尿病と診断されたさいは、160/110(病院)で今より体重が、15kg重かったです。
宜しくお願いします。
2023/10/01(Sun) 10:25 | URL | 糖質制限ビギナー | 【編集】
糖質制限ビギナー さん
血圧が正常でも、動脈硬化が進行していることはありえます。
誰でも、20歳時よりは50歳時のほうが、動脈硬化は進行しています。
動脈硬化の検査としては、
「ABI」は信頼度の高い検査です。
ABI(ankle brachial index) 足関節上腕血圧比
正常では、足首血圧のほうが上腕血圧よりも高くなります。
しかし、動脈の内腔が狭くなったり詰まったりすると、
血流が悪くなり、足首血圧が上腕血圧より低くなります。
ABI値の見方
0.9<ABI<1.3…正常
ABI<0.9…動脈閉塞の疑いがある
ABI<0.8…動脈閉塞の可能性が高い
ABI>1.3…動脈が石灰化している
血圧が正常でも、動脈硬化が進行していることはありえます。
誰でも、20歳時よりは50歳時のほうが、動脈硬化は進行しています。
動脈硬化の検査としては、
「ABI」は信頼度の高い検査です。
ABI(ankle brachial index) 足関節上腕血圧比
正常では、足首血圧のほうが上腕血圧よりも高くなります。
しかし、動脈の内腔が狭くなったり詰まったりすると、
血流が悪くなり、足首血圧が上腕血圧より低くなります。
ABI値の見方
0.9<ABI<1.3…正常
ABI<0.9…動脈閉塞の疑いがある
ABI<0.8…動脈閉塞の可能性が高い
ABI>1.3…動脈が石灰化している
2023/10/01(Sun) 18:08 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生
動脈硬化の件、検査しないとわからない事理解しました。かかりつけ医から勧められないのは、やるメリットがあまりないからでしょうか。そもそも、動脈硬化が進んでいても対応策が無い?
先生の本を読みなおしていた際に飽和脂肪酸を摂り過ぎない方が良いとありました(引用で色などはついていません。)
ただ、肉の油を多く摂取すると50gぐらいにはなってしまいます。油の少ない肉にすると、カロリーが上がらないので、トータルのカロリーが不足します。
どの様にすれば良いのでしょうか。魚ばかりとなると、なかなか継続が難しく感じます。
質問が続き、申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。
動脈硬化の件、検査しないとわからない事理解しました。かかりつけ医から勧められないのは、やるメリットがあまりないからでしょうか。そもそも、動脈硬化が進んでいても対応策が無い?
先生の本を読みなおしていた際に飽和脂肪酸を摂り過ぎない方が良いとありました(引用で色などはついていません。)
ただ、肉の油を多く摂取すると50gぐらいにはなってしまいます。油の少ない肉にすると、カロリーが上がらないので、トータルのカロリーが不足します。
どの様にすれば良いのでしょうか。魚ばかりとなると、なかなか継続が難しく感じます。
質問が続き、申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。
2023/10/01(Sun) 19:08 | URL | 糖質制限ビギナー | 【編集】
糖質制限ビギナー さん
以前のほんでは、「飽和脂肪酸を摂り過ぎない方が良い」としていたかもしれませんが、
最近は、動物性脂肪(飽和脂肪酸豊富です)は、しっかり摂取して大丈夫としています。
これは、旧石器時代の日本人のご先祖が、22000年間、ナウマン象、マンモス、シカ、イノシシなど
動物性の食品を主に食べいたことを、知ったからです。
以前のほんでは、「飽和脂肪酸を摂り過ぎない方が良い」としていたかもしれませんが、
最近は、動物性脂肪(飽和脂肪酸豊富です)は、しっかり摂取して大丈夫としています。
これは、旧石器時代の日本人のご先祖が、22000年間、ナウマン象、マンモス、シカ、イノシシなど
動物性の食品を主に食べいたことを、知ったからです。
2023/10/02(Mon) 13:47 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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