2023年09月12日 (火)
こんにちは。
2023年の夏は、非常に暑かったです。
都市化の影響が小さく地域の偏りを考慮した15地点の観測値による、
今年の日本の夏の平均気温偏差は+1.76となりました。
これまで最も高かった2010年の+1.08を大幅に上回っています。
さて、このように、近年、地球温暖化の話題など、いろいろマスコミを賑わしていますが、
実は今は「氷河期」であることを皆さん、ご存知でしょうか?
大陸上に氷河が存在する時代を「氷河時代」といいます。
すなわちグリーンランドと南極に
氷床(総面積5万km²以上の氷塊の集合体)がある現代は、氷河期なのです。
氷床は氷河より大規模なものを言います。
地球が誕生してから、
「氷河時代」と「氷河がない暖かい時代」を数回繰り返してきました。
氷河時代の中でも「氷期」と「間氷期」があり、数万年の期間で、
大陸上の氷河が増えたり減ったりしてきました。
最後の氷期(ウルム氷期)は、約7万年前に始まり約1万6千年前に終わりました。
その後、現在は間氷期にあり比較的温暖な時代と考えられています。
地球上の水は、固体(氷)、液体(水)、気体(水蒸気)の3つに形を変えながら、
陸、海、空を循環しています。
氷期では、間氷期に比べて、1年の平均気温が5〜10℃ほど下がります。
寒冷になると、蒸発(じょうはつ)した海水の一部は、雪となって積もって、
やがて氷河や氷床となっていきます。
こうして固体の氷が大量に陸上にとり残されていくと、
海水の源である液体の水が海に流れ込む量が減少します。
そうすると、氷期には、約130mほど海位が下り、
対馬(つしま)、関門(かんもん)、宗谷(そうや)、 間宮(まみや)の4海峡は陸続きとなり、
朝鮮半島やロシアとの間を、歩いて行き来できたわけです。
しかし、津軽海峡だけは水深が深いので、
一貫して北海道と本州が陸続きになることはありませんでした。
このように氷期には日本海が、ほぼ内海(うちうみ)になり、
外海とは隔絶した時期が一定期間あったと思われます。
日本の旧石器時代(38000年前~16000年前)は、氷期であり、
日本と大陸は陸続きの期間が多かったと考えられます。
旧石器時代から、日本列島に、ヒトが居住し始めました。
旧石器時代のご先祖は、
ナウマン象、オオツノ鹿などの大型動物を狩猟するのが主たる生業であり、
糖質はほとんど摂取していないので虫歯率はゼロでした。
北海道では、マンモスも食べていました。
ウルム氷期後期になり、徐々に気候が暖かくなると、海位は徐々に上昇していき、
対馬、関門、津軽、宗谷、間宮の各海峡が出現してきて
日本列島は大陸と陸続きではなくなります。
そうなるとナウマン象、マンモスは大陸から渡って来れなくなります。
その頃から縄文時代が始まります。
縄文時代が16000年前~約2500年前まで続き、
狩猟・採集・漁労の3者がほぼ均等に営まれていました。
ドングリや栗などの糖質摂取のため、虫歯率は約8%と増加です。
その後、弥生時代が約2500年前(紀元前500年)から紀元後300年まで、続きます。
弥生時代は卑弥呼・邪馬台国時代まで約800年間続いたこととなります。
稲作で米を食べるようになり、虫歯率は約16%とさらに増加しました。
その後、古墳時代が、紀元後300年から始まります。
古墳時代のあとは、飛鳥時代が590年~710年までありました。
710年からは奈良時代、794年から平安時代です。
ウルム氷期が終わった後の縄文時代以降は、海位が130m上昇し、
日本海は、太平洋やオホーツク海や東シナ海と5つの海峡で繋がっています。
我が国は北海道、本州、四国、九州とそれに付随する島々で成り立っていて、
島国であり、日本列島と呼ばれています。
間宮、宗谷、津軽、関門、対馬の各海峡の水深はどのくらいでしょう。、
間宮海峡は、深さは8~20m、
宗谷海峡は、深さは、30~70m、
津軽海峡は、140~450m、
関門海峡は、浅いところは工事で深くして、8~47m、
対馬海峡は、平均水深、90~100m
です。
間宮、宗谷、関門海峡は、かなり浅いです。
対馬海峡も、津軽海峡に比べれば浅いです。
氷期で、約130mほど海位が下がれば、
津軽以外の4海峡は、そのまま陸橋となり大陸と繋がってしまい、
日本海は、外海と交通のほとんどない内海に近い状況となります。
実は歴史上そのような時代も結構長く続いていたのです。
5海峡の中で、津軽海峡だけは、水深が最も浅い所でも140mあったので、
北海道と本州の間には氷期でも大河のような水路部が残り、
両岸の生物相が異なる結果となりました。
例えばマンモスは北海道までは渡ってきましたが、本州には渡れませんでした。
ナウマン象は、九州、本州、四国には渡ってきましたが、
本州から北海道には渡れませんでした。
しかしナウマン象は、シベリアから北海道に渡っていました。
このことはナウマンさんからご教示、頂きました。
ありがとうございます。
このように、九州と本州と四国は氷期には陸続きでした。
<各海峡の水深>
間宮海峡:深さは8~20m。
宗谷海峡:深さは30~70 m
津軽海峡:深さは140m~450m
関門海峡:最深部は水深47m。浅いところは3~6mしかなかったが、
工事で、8~10mまで深くした。
対馬海峡:平均水深は約90~100m
江部康二
2023年の夏は、非常に暑かったです。
都市化の影響が小さく地域の偏りを考慮した15地点の観測値による、
今年の日本の夏の平均気温偏差は+1.76となりました。
これまで最も高かった2010年の+1.08を大幅に上回っています。
さて、このように、近年、地球温暖化の話題など、いろいろマスコミを賑わしていますが、
実は今は「氷河期」であることを皆さん、ご存知でしょうか?
大陸上に氷河が存在する時代を「氷河時代」といいます。
すなわちグリーンランドと南極に
氷床(総面積5万km²以上の氷塊の集合体)がある現代は、氷河期なのです。
氷床は氷河より大規模なものを言います。
地球が誕生してから、
「氷河時代」と「氷河がない暖かい時代」を数回繰り返してきました。
氷河時代の中でも「氷期」と「間氷期」があり、数万年の期間で、
大陸上の氷河が増えたり減ったりしてきました。
最後の氷期(ウルム氷期)は、約7万年前に始まり約1万6千年前に終わりました。
その後、現在は間氷期にあり比較的温暖な時代と考えられています。
地球上の水は、固体(氷)、液体(水)、気体(水蒸気)の3つに形を変えながら、
陸、海、空を循環しています。
氷期では、間氷期に比べて、1年の平均気温が5〜10℃ほど下がります。
寒冷になると、蒸発(じょうはつ)した海水の一部は、雪となって積もって、
やがて氷河や氷床となっていきます。
こうして固体の氷が大量に陸上にとり残されていくと、
海水の源である液体の水が海に流れ込む量が減少します。
そうすると、氷期には、約130mほど海位が下り、
対馬(つしま)、関門(かんもん)、宗谷(そうや)、 間宮(まみや)の4海峡は陸続きとなり、
朝鮮半島やロシアとの間を、歩いて行き来できたわけです。
しかし、津軽海峡だけは水深が深いので、
一貫して北海道と本州が陸続きになることはありませんでした。
このように氷期には日本海が、ほぼ内海(うちうみ)になり、
外海とは隔絶した時期が一定期間あったと思われます。
日本の旧石器時代(38000年前~16000年前)は、氷期であり、
日本と大陸は陸続きの期間が多かったと考えられます。
旧石器時代から、日本列島に、ヒトが居住し始めました。
旧石器時代のご先祖は、
ナウマン象、オオツノ鹿などの大型動物を狩猟するのが主たる生業であり、
糖質はほとんど摂取していないので虫歯率はゼロでした。
北海道では、マンモスも食べていました。
ウルム氷期後期になり、徐々に気候が暖かくなると、海位は徐々に上昇していき、
対馬、関門、津軽、宗谷、間宮の各海峡が出現してきて
日本列島は大陸と陸続きではなくなります。
そうなるとナウマン象、マンモスは大陸から渡って来れなくなります。
その頃から縄文時代が始まります。
縄文時代が16000年前~約2500年前まで続き、
狩猟・採集・漁労の3者がほぼ均等に営まれていました。
ドングリや栗などの糖質摂取のため、虫歯率は約8%と増加です。
その後、弥生時代が約2500年前(紀元前500年)から紀元後300年まで、続きます。
弥生時代は卑弥呼・邪馬台国時代まで約800年間続いたこととなります。
稲作で米を食べるようになり、虫歯率は約16%とさらに増加しました。
その後、古墳時代が、紀元後300年から始まります。
古墳時代のあとは、飛鳥時代が590年~710年までありました。
710年からは奈良時代、794年から平安時代です。
ウルム氷期が終わった後の縄文時代以降は、海位が130m上昇し、
日本海は、太平洋やオホーツク海や東シナ海と5つの海峡で繋がっています。
我が国は北海道、本州、四国、九州とそれに付随する島々で成り立っていて、
島国であり、日本列島と呼ばれています。
間宮、宗谷、津軽、関門、対馬の各海峡の水深はどのくらいでしょう。、
間宮海峡は、深さは8~20m、
宗谷海峡は、深さは、30~70m、
津軽海峡は、140~450m、
関門海峡は、浅いところは工事で深くして、8~47m、
対馬海峡は、平均水深、90~100m
です。
間宮、宗谷、関門海峡は、かなり浅いです。
対馬海峡も、津軽海峡に比べれば浅いです。
氷期で、約130mほど海位が下がれば、
津軽以外の4海峡は、そのまま陸橋となり大陸と繋がってしまい、
日本海は、外海と交通のほとんどない内海に近い状況となります。
実は歴史上そのような時代も結構長く続いていたのです。
5海峡の中で、津軽海峡だけは、水深が最も浅い所でも140mあったので、
北海道と本州の間には氷期でも大河のような水路部が残り、
両岸の生物相が異なる結果となりました。
例えばマンモスは北海道までは渡ってきましたが、本州には渡れませんでした。
ナウマン象は、九州、本州、四国には渡ってきましたが、
本州から北海道には渡れませんでした。
しかしナウマン象は、シベリアから北海道に渡っていました。
このことはナウマンさんからご教示、頂きました。
ありがとうございます。
このように、九州と本州と四国は氷期には陸続きでした。
<各海峡の水深>
間宮海峡:深さは8~20m。
宗谷海峡:深さは30~70 m
津軽海峡:深さは140m~450m
関門海峡:最深部は水深47m。浅いところは3~6mしかなかったが、
工事で、8~10mまで深くした。
対馬海峡:平均水深は約90~100m
江部康二
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