2008年12月10日 (水)
おはようございます。
ここのところ、妙に暖かい日が続いている京都です。
さて今回は、カーボバスターさんから、嬉しいコメントをいただきました。
『インスリン抵抗性が改善しました
先生、お久しぶりです。
10月6日にブログ上で取り上げていただきました、カーボバスターです。
先生のコメントを励みに、さらに糖質制限食を継続したところ、 インスリン抵抗性が改善しましたので、ご報告いたします。
【2008.10】
体重72kg、体脂肪20%、腹囲89cm、
空腹時血糖93mg/dl、 空腹時インスリン 12.8μU/ml、HbA1c 4.8%
【2008.12】
体重66kg、体脂肪15%、腹囲78cm、
空腹時血糖90mg/dl、 空腹時インスリン 6.16μU/ml、HbA1c 4.6%
HOMA-R:2.94⇒1.37
ネット上では、様々なサイトでインスリン抵抗性は改善されると書いてありますが、 具体的なデータや体験談もなく、不安な気持ちで前回質問しましたが、 先生の言葉どおり改善することができました。アドバイスありがとうございました。
ちなみに運動ですが、散歩もジョギングもまったく長続きせず、毎日4~5分程度の
筋トレのみでした。
by カーボバスター 2008/12/09 』
カーボバスターさん。良かったですね。おめでとうございます。(^-^)v(^-^)v
インスリン抵抗生の改善経過、とても参考になります。
「2年前の06年12月(当時身長175cm、体重86kg、体脂肪28%、腹囲100cm↑↑)
空腹時血糖90mg/dl、 空腹時インスリン 12.7μU/ml、HbA1c 4.7%
75g OGTT 90mg/dl(前)、90mg/dl(30分)、93mg/dl(60分)、102mg/dl(120分)
後日、食後60分(かなり食べました)では、血糖150mg/dl、インスリン480μU/ml 」
<2006年12月>175cm、86kg、腹囲100cm↑↑、体脂肪28%、BMI:28.08
空腹時血糖90mg/dl、 空腹時インスリン 12.7μU/ml HOMA-R:2.82*
<2008年10月>体重72kg、腹囲89cm、体脂肪20%、BMI:23.51
空腹時血糖93mg/dl、 空腹時インスリン 12.8μU/ml HOMA-R:2.94
<2008年12月>体重66kg、腹囲78cm、体脂肪15%、BMI:21.55
空腹時血糖90mg/dl、 空腹時インスリン 6.16μU/ml HOMA-R:1.37
カーボバスターさんのデータを拝見すると、2006年12月は
「インスリン抵抗性があって、そのため高インスリン血症もある。高インスリンで代償しているので耐糖能は75gブドウ糖負荷試験で正常。」
というパターンでした。
空腹時インスリン12.7μU/mlとやや高値**です。食後60分では、血糖150mg/dl、インスリン480μU/ml 。この480μUというインスリンの量はすごいです。私が今まで経験した中で最高値です。
このころは、「糖質過剰摂取→肥満→インスリン抵抗性出現→大量のインスリン分泌→肥満→
インスリン抵抗性増強→さらに大量のインスリン分泌→さらに肥満」という悪循環をしていたと考えられます。
糖質制限食実践で、効果的に減量ができますし、またインスリン分泌量が激減しますので、上記の肥満の悪循環が断ち切れたのだと思います。
前回コメントをいただいた2008年10月の時点でも肥満は改善してますので、インスリン抵抗性改善も時間の問題だったのでしょうね。
「ちなみに運動ですが、散歩もジョギングもまったく長続きせず、毎日4~5分程度の 筋トレのみでした。」
運動は、するほうがいいのでしょうが、糖質制限食なら運動なしでも減量できるのが、大きなアドバンテージですね。(^_^)
私も運動は全くなしの糖質制限食のみで、半年で167cm、66kgから56kgに減量できました。
*
HOMA-R=空腹時インスリン値×空腹時血糖値/405
2.5以上がインスリン抵抗性あり。1.6以下が正常。
**
SRLという大手の検査会社の空腹時インスリン基準値: 負荷前1.84~12.2(μIU/mL)
江部康二
ここのところ、妙に暖かい日が続いている京都です。
さて今回は、カーボバスターさんから、嬉しいコメントをいただきました。
『インスリン抵抗性が改善しました
先生、お久しぶりです。
10月6日にブログ上で取り上げていただきました、カーボバスターです。
先生のコメントを励みに、さらに糖質制限食を継続したところ、 インスリン抵抗性が改善しましたので、ご報告いたします。
【2008.10】
体重72kg、体脂肪20%、腹囲89cm、
空腹時血糖93mg/dl、 空腹時インスリン 12.8μU/ml、HbA1c 4.8%
【2008.12】
体重66kg、体脂肪15%、腹囲78cm、
空腹時血糖90mg/dl、 空腹時インスリン 6.16μU/ml、HbA1c 4.6%
HOMA-R:2.94⇒1.37
ネット上では、様々なサイトでインスリン抵抗性は改善されると書いてありますが、 具体的なデータや体験談もなく、不安な気持ちで前回質問しましたが、 先生の言葉どおり改善することができました。アドバイスありがとうございました。
ちなみに運動ですが、散歩もジョギングもまったく長続きせず、毎日4~5分程度の
筋トレのみでした。
by カーボバスター 2008/12/09 』
カーボバスターさん。良かったですね。おめでとうございます。(^-^)v(^-^)v
インスリン抵抗生の改善経過、とても参考になります。
「2年前の06年12月(当時身長175cm、体重86kg、体脂肪28%、腹囲100cm↑↑)
空腹時血糖90mg/dl、 空腹時インスリン 12.7μU/ml、HbA1c 4.7%
75g OGTT 90mg/dl(前)、90mg/dl(30分)、93mg/dl(60分)、102mg/dl(120分)
後日、食後60分(かなり食べました)では、血糖150mg/dl、インスリン480μU/ml 」
<2006年12月>175cm、86kg、腹囲100cm↑↑、体脂肪28%、BMI:28.08
空腹時血糖90mg/dl、 空腹時インスリン 12.7μU/ml HOMA-R:2.82*
<2008年10月>体重72kg、腹囲89cm、体脂肪20%、BMI:23.51
空腹時血糖93mg/dl、 空腹時インスリン 12.8μU/ml HOMA-R:2.94
<2008年12月>体重66kg、腹囲78cm、体脂肪15%、BMI:21.55
空腹時血糖90mg/dl、 空腹時インスリン 6.16μU/ml HOMA-R:1.37
カーボバスターさんのデータを拝見すると、2006年12月は
「インスリン抵抗性があって、そのため高インスリン血症もある。高インスリンで代償しているので耐糖能は75gブドウ糖負荷試験で正常。」
というパターンでした。
空腹時インスリン12.7μU/mlとやや高値**です。食後60分では、血糖150mg/dl、インスリン480μU/ml 。この480μUというインスリンの量はすごいです。私が今まで経験した中で最高値です。
このころは、「糖質過剰摂取→肥満→インスリン抵抗性出現→大量のインスリン分泌→肥満→
インスリン抵抗性増強→さらに大量のインスリン分泌→さらに肥満」という悪循環をしていたと考えられます。
糖質制限食実践で、効果的に減量ができますし、またインスリン分泌量が激減しますので、上記の肥満の悪循環が断ち切れたのだと思います。
前回コメントをいただいた2008年10月の時点でも肥満は改善してますので、インスリン抵抗性改善も時間の問題だったのでしょうね。
「ちなみに運動ですが、散歩もジョギングもまったく長続きせず、毎日4~5分程度の 筋トレのみでした。」
運動は、するほうがいいのでしょうが、糖質制限食なら運動なしでも減量できるのが、大きなアドバンテージですね。(^_^)
私も運動は全くなしの糖質制限食のみで、半年で167cm、66kgから56kgに減量できました。
*
HOMA-R=空腹時インスリン値×空腹時血糖値/405
2.5以上がインスリン抵抗性あり。1.6以下が正常。
**
SRLという大手の検査会社の空腹時インスリン基準値: 負荷前1.84~12.2(μIU/mL)
江部康二
11月に市民健診があり 41歳で初めて受けました。
その2日後 夜にお付き合いで気分が悪くなるほど食べて 何気なく自宅にあった市販の尿試験紙を使ってビックリ!!
糖が出ているのです。
で、色々勉強しているうちに 先生にたどり着きました。
健診結果を待つ3週間の間 毎日ウォーキングと白米は朝110g、昼夕は制限食でやってきました。
届いた結果は、空腹時94、空腹時尿糖(-)でした。
次の日病院に行き「75gOGTT」という検査をしました。
結果は、血糖・・(前)81、(30分後)169、(60分後)165、(120分後)62
尿糖・・(前)0.0g/dl,(120分後)0.5g/dl でした。
境界型と言われました。
「今の運動と食事制限で頑張るのも良いし、薬でコントロールするのもある」と言われましたが 薬なしでやってみる事にしました。気になったのは、120分後の数字があまりにも低いと思ったのですが、、、検査の間にフラフラ院内を歩いたせい?とか思ったり、、
先生は、この結果を見てどう診断されますか?
何分 パソコンも糖尿病も初心者で解りずらくてすみません。
その2日後 夜にお付き合いで気分が悪くなるほど食べて 何気なく自宅にあった市販の尿試験紙を使ってビックリ!!
糖が出ているのです。
で、色々勉強しているうちに 先生にたどり着きました。
健診結果を待つ3週間の間 毎日ウォーキングと白米は朝110g、昼夕は制限食でやってきました。
届いた結果は、空腹時94、空腹時尿糖(-)でした。
次の日病院に行き「75gOGTT」という検査をしました。
結果は、血糖・・(前)81、(30分後)169、(60分後)165、(120分後)62
尿糖・・(前)0.0g/dl,(120分後)0.5g/dl でした。
境界型と言われました。
「今の運動と食事制限で頑張るのも良いし、薬でコントロールするのもある」と言われましたが 薬なしでやってみる事にしました。気になったのは、120分後の数字があまりにも低いと思ったのですが、、、検査の間にフラフラ院内を歩いたせい?とか思ったり、、
先生は、この結果を見てどう診断されますか?
何分 パソコンも糖尿病も初心者で解りずらくてすみません。
早朝からの返答
ありがとうございます
社長は本当にワガママで自己中心な方なので、周りの方々と連携を取りながら遠くても病院に連れて行きたいと思います。
本当にありがとうございました!
ありがとうございます
社長は本当にワガママで自己中心な方なので、周りの方々と連携を取りながら遠くても病院に連れて行きたいと思います。
本当にありがとうございました!
はじめまして!
スポーツ雑誌で江部先生の記事を
拝見致しました。
糖質制限食のページが併設されており
トマトは糖質が高いので控えたい、とありました。
食品成分表を買ってみたのですが
糖質が高いから控えるとか、
安心して食べてもよいとか
基準となる数値はどれぐらいですか?
目安を教えていただけないでしょうか?
スポーツ雑誌で江部先生の記事を
拝見致しました。
糖質制限食のページが併設されており
トマトは糖質が高いので控えたい、とありました。
食品成分表を買ってみたのですが
糖質が高いから控えるとか、
安心して食べてもよいとか
基準となる数値はどれぐらいですか?
目安を教えていただけないでしょうか?
2008/12/11(Thu) 00:45 | URL | ジャンヌ | 【編集】
チーズマニアさん。
糖尿病やメタボには勿論糖質制限食ですが、アレルギー疾患にもいいですよ。
高雄病院通院中でしたら、主治医と相談のうえ、栄養指導を受けられたらよいと思いますよ。
糖尿病やメタボには勿論糖質制限食ですが、アレルギー疾患にもいいですよ。
高雄病院通院中でしたら、主治医と相談のうえ、栄養指導を受けられたらよいと思いますよ。
2008/12/11(Thu) 19:02 | URL | 江部康二 | 【編集】
ゆきさん。
確かに糖質の摂取量が少なそうなわりには血糖値が上昇してますね。
ただ血糖自己測定器は、特に食後は病院のデータより60mgくらい高くでることもありえます。
とりあえずの目標は空腹時血糖値110mg未満、
食後2時間血糖値180mg未満ですのでそれを達成しておられたら心配いりません。
次の目標は食後1時間血糖値180mg未満ですね。
血糖自己測定器の誤差に関しては2008/11/16のブログをご参照ください。
確かに糖質の摂取量が少なそうなわりには血糖値が上昇してますね。
ただ血糖自己測定器は、特に食後は病院のデータより60mgくらい高くでることもありえます。
とりあえずの目標は空腹時血糖値110mg未満、
食後2時間血糖値180mg未満ですのでそれを達成しておられたら心配いりません。
次の目標は食後1時間血糖値180mg未満ですね。
血糖自己測定器の誤差に関しては2008/11/16のブログをご参照ください。
2008/12/16(Tue) 16:08 | URL | 江部康二 | 【編集】
江部先生
お世話になりありがとうございます。
ビタミンDについて下記のようなページを見つけました。
ビタミンD欠乏は糖尿病=β細胞の機能低下に関連
http://orthomolecular.blog.so-net.ne.jp/2008-01-04
ビタミンDとカルシウムは2型糖尿病のリスクを低下させる
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2006/03/002688.php
耐糖能異常のため、スタンダード糖質制限食を昨年夏から続けていますが、
冬に入り秋よりも食後血糖値が上がるようになってきました。
かなり北の方に住んでいますので冬は日差しが弱く、上記のページを読んで
「もしや?」と思いました。
よろしければ先生のお考えを聞かせていただけますと幸いです。
お世話になりありがとうございます。
ビタミンDについて下記のようなページを見つけました。
ビタミンD欠乏は糖尿病=β細胞の機能低下に関連
http://orthomolecular.blog.so-net.ne.jp/2008-01-04
ビタミンDとカルシウムは2型糖尿病のリスクを低下させる
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2006/03/002688.php
耐糖能異常のため、スタンダード糖質制限食を昨年夏から続けていますが、
冬に入り秋よりも食後血糖値が上がるようになってきました。
かなり北の方に住んでいますので冬は日差しが弱く、上記のページを読んで
「もしや?」と思いました。
よろしければ先生のお考えを聞かせていただけますと幸いです。
2009/01/14(Wed) 12:51 | URL | アメリ | 【編集】
アメリさん
「American Journal of Clinical Nutrition」と「Diabetes Care」ですので
真っ当な雑誌です。
数ある因子の一つとして少し関係しているという位置づけでしょうか?
「American Journal of Clinical Nutrition」と「Diabetes Care」ですので
真っ当な雑誌です。
数ある因子の一つとして少し関係しているという位置づけでしょうか?
2009/01/15(Thu) 18:19 | URL | 江部康二 | 【編集】
江部先生、
コメントをいただいてありがとうございます。
ビタミンDのサプリメントを試してみようと思います。もちろんスタンダード糖質制限食は続けます!
コメントをいただいてありがとうございます。
ビタミンDのサプリメントを試してみようと思います。もちろんスタンダード糖質制限食は続けます!
2009/01/15(Thu) 23:08 | URL | アメリ | 【編集】
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