2008年12月07日 (日)
こんばんは。
ブログ読者の皆さん、もうご存じの方も多いと思いますが、2008年11月に『糖質制限食 冬のレシピ』(東洋経済新報社)を刊行いたしました。
2005年に『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』を出版して以後、『糖尿病が良くなるごちそうレシピ』『 糖質制限食 春のレシピ』『糖質制限食 夏のレシピ』『主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編』『糖質制限食 秋のレシピ』と上梓してきましたが、今回の『冬のレシピ』でシリーズが一段落しました。
おかげさまで、総計ではありますが15万部を突破し、大手書店では、糖質制限食コーナーを設置しているところもでてきました。『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』は重版を重ね、第13刷りとなっております。
毎回新しい話題を提供するようにしてきましたが、冬のレシピでは「果物と果糖」「米国糖尿病食事療法の変遷」について検討してあります。
おかげさまでブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」も1日に3000件〜4000件を超すアクセスがあり、日本において、徐々に糖質制限食が認知され広がっているのを実感しています。
本、ブログ共に応援よろしくお願い申し上げます。
江部康二
<コメント・質問に関するお知らせ>
ブログ読者の皆さんには、いつもコメントや質問をいただき、ありがとうございます。
掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。
一方、コメント・質問がかなり増えてきていますので、なかなか即お答えすることが困難となってきています。できるだけ全ての質問に本文かコメントでお答えするよう努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m
それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。
江部康二
<糖質制限食とは>
食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%、タンパク質は50%、脂質は10%弱が血糖に変わります。 また糖質は摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。一方タンパク質の血糖値上昇のピークは食後約3時間で、脂質は消化・吸収に丸一日かかることもあります。
これらはカロリーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。 現在糖尿病において食後の急激な高血糖が大きな問題として注目されています。食後高血糖が心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。そして食後高血糖を起こすのは三大栄養素のなかで糖質だけなのです。
1gの糖質が2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。 従って6枚切りの食パン2枚(約310キロカロリー)食べると糖質 が約50g含まれているので、血糖値は150mgも上昇します。一 方ロースステーキを300g(約1200キロカロリー)食べても糖質含有量は1gもないので食後高血糖はほとんど生じないのです。 糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースにできるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。簡単に言えば主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
一方、上述の食パンとステーキの例でも明らかなようにカロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても食後高血糖が必ず生じるのです。
糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということが、おわかりいただけたと思います。なお糖質制限食はカロリー無制限ということではありません。一般的な標準摂取カロリーの範囲、すなわち男性なら1600〜2000キロカロリー、女性なら1200〜1600キロカロリーくらいが目安です。
☆☆☆
『糖質制限食十箇条』 −糖尿病や肥満が気になる人に−
一、魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。
『糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。
二、スタンダード糖質制限食は朝と夕は主食抜き。
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。
*抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。*炭水化物=糖質+食物繊維
☆☆☆
糖質制限食を実践する時のご注意
本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「 糖質制限食 春のレシピ」「 糖質制限食 夏のレシピ」「糖質制限食 秋のレシピ」「糖質制限食 冬のレシピ」を参考にして、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。
【講演会・講座のお知らせ】
☆☆ 糖質制限食講演会・諏訪中央病院・長野
日時:平成21年1月21日(水)午後2時から4時
場所:諏訪中央病院 長野県茅野市玉川4300番地 TEL 0266-72-1000(代)
☆☆講座「糖尿病・メタボはこう予防する!〜糖質制限食のすすめ」京都
朝日カルチャーセンター京都 http://www.asahi-culture.co.jp/www/kyoto-c.html
075−231−9693
2009年2月17日(火)13:00〜14:30
【糖質制限食コントロール・教育入院のご案内】
お問い合わせは高雄病院 http://takao-hospital.jp/
住所:京都市右京区梅ヶ畑畑町3
電話:075−871−0245
ベットが空くまでお待ち頂くこともありますがご了承下さい。
【糖質制限食外来治療のご案内・予約制】
高雄病院 電話:075−871−0245
京都市右京区梅ヶ畑畑町3
高雄病院京都駅前診療所 電話:075−352−5050
京都市下京区七条通り烏丸東入ル(50M)北側 ネオフィス 七条烏丸4F
江部診療所 電話:075−712−8133
京都市左京区下鴨高木町6 アトリエ・フォー 2F
ブログ読者の皆さん、もうご存じの方も多いと思いますが、2008年11月に『糖質制限食 冬のレシピ』(東洋経済新報社)を刊行いたしました。
2005年に『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』を出版して以後、『糖尿病が良くなるごちそうレシピ』『 糖質制限食 春のレシピ』『糖質制限食 夏のレシピ』『主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編』『糖質制限食 秋のレシピ』と上梓してきましたが、今回の『冬のレシピ』でシリーズが一段落しました。
おかげさまで、総計ではありますが15万部を突破し、大手書店では、糖質制限食コーナーを設置しているところもでてきました。『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』は重版を重ね、第13刷りとなっております。
毎回新しい話題を提供するようにしてきましたが、冬のレシピでは「果物と果糖」「米国糖尿病食事療法の変遷」について検討してあります。
おかげさまでブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」も1日に3000件〜4000件を超すアクセスがあり、日本において、徐々に糖質制限食が認知され広がっているのを実感しています。
本、ブログ共に応援よろしくお願い申し上げます。
江部康二
<コメント・質問に関するお知らせ>
ブログ読者の皆さんには、いつもコメントや質問をいただき、ありがとうございます。
掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。
一方、コメント・質問がかなり増えてきていますので、なかなか即お答えすることが困難となってきています。できるだけ全ての質問に本文かコメントでお答えするよう努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m
それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。
江部康二
<糖質制限食とは>
食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%、タンパク質は50%、脂質は10%弱が血糖に変わります。 また糖質は摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。一方タンパク質の血糖値上昇のピークは食後約3時間で、脂質は消化・吸収に丸一日かかることもあります。
これらはカロリーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。 現在糖尿病において食後の急激な高血糖が大きな問題として注目されています。食後高血糖が心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。そして食後高血糖を起こすのは三大栄養素のなかで糖質だけなのです。
1gの糖質が2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。 従って6枚切りの食パン2枚(約310キロカロリー)食べると糖質 が約50g含まれているので、血糖値は150mgも上昇します。一 方ロースステーキを300g(約1200キロカロリー)食べても糖質含有量は1gもないので食後高血糖はほとんど生じないのです。 糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースにできるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。簡単に言えば主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
一方、上述の食パンとステーキの例でも明らかなようにカロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても食後高血糖が必ず生じるのです。
糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということが、おわかりいただけたと思います。なお糖質制限食はカロリー無制限ということではありません。一般的な標準摂取カロリーの範囲、すなわち男性なら1600〜2000キロカロリー、女性なら1200〜1600キロカロリーくらいが目安です。
☆☆☆
『糖質制限食十箇条』 −糖尿病や肥満が気になる人に−
一、魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。
『糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。
二、スタンダード糖質制限食は朝と夕は主食抜き。
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。
*抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。*炭水化物=糖質+食物繊維
☆☆☆
糖質制限食を実践する時のご注意
本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「 糖質制限食 春のレシピ」「 糖質制限食 夏のレシピ」「糖質制限食 秋のレシピ」「糖質制限食 冬のレシピ」を参考にして、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。
【講演会・講座のお知らせ】
☆☆ 糖質制限食講演会・諏訪中央病院・長野
日時:平成21年1月21日(水)午後2時から4時
場所:諏訪中央病院 長野県茅野市玉川4300番地 TEL 0266-72-1000(代)
☆☆講座「糖尿病・メタボはこう予防する!〜糖質制限食のすすめ」京都
朝日カルチャーセンター京都 http://www.asahi-culture.co.jp/www/kyoto-c.html
075−231−9693
2009年2月17日(火)13:00〜14:30
【糖質制限食コントロール・教育入院のご案内】
お問い合わせは高雄病院 http://takao-hospital.jp/
住所:京都市右京区梅ヶ畑畑町3
電話:075−871−0245
ベットが空くまでお待ち頂くこともありますがご了承下さい。
【糖質制限食外来治療のご案内・予約制】
高雄病院 電話:075−871−0245
京都市右京区梅ヶ畑畑町3
高雄病院京都駅前診療所 電話:075−352−5050
京都市下京区七条通り烏丸東入ル(50M)北側 ネオフィス 七条烏丸4F
江部診療所 電話:075−712−8133
京都市左京区下鴨高木町6 アトリエ・フォー 2F
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2008/12/07(Sun) 20:05 | | | 【編集】
先日、知り合いの方がDMの教育入院で入院されているので、先生の「主食を抜けば糖尿病は良くなる実践編」手土産にお見舞いしてきました。
まだ、私は実践編は読んでいませんが、ひょっとして知り合いの方が、前の本を読まれているといけないと思い実践編を購入しました。
病院は大学病院なので一般的なDMの食事療法と運動療法がメインだと思いますが、早く糖質制限食が脚光を浴びることを強く願います。
まだ、私は実践編は読んでいませんが、ひょっとして知り合いの方が、前の本を読まれているといけないと思い実践編を購入しました。
病院は大学病院なので一般的なDMの食事療法と運動療法がメインだと思いますが、早く糖質制限食が脚光を浴びることを強く願います。
bossさん。
お久しぶりです。
本のご購入ありがとうございます。
最近、医学雑誌で
糖質制限食にふれているものがありました。
少しずつ、糖質制限食が浸透していきつつあるのを実感します。
お久しぶりです。
本のご購入ありがとうございます。
最近、医学雑誌で
糖質制限食にふれているものがありました。
少しずつ、糖質制限食が浸透していきつつあるのを実感します。
2008/12/10(Wed) 07:32 | URL | 江部康二 | 【編集】
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