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1gの糖質と糖尿人、正常人
おはようございます。 

大寒波襲来?

それなりに寒いですが、氷もはってないし雪も降ってないし、凍えるほどではない京都の朝です。

さて今回は、アメリさんからコメント・質問をいただきました。

『糖質1gあたり
江部先生
いつもありがとうございます。

糖質1gで、糖尿人の場合3~5mg血糖値が上がるとのことですが、境界型や正常人ではどのくらいなのでしょうか?

逆に言いますと(糖質以外に一緒に食べた物にもよると思いますが)、糖質1gあたりの上昇値で糖尿病がどの程度進んでいるのかわかるのものでしょうか?
by アメリ 2008/12/06』


アメリさん。コメントありがとうございます。

正常人でも1gの糖質が1mgていど血糖値を上昇させるのですが、正常人の場合は多くのグラム数の糖質を食べれば、リアルタイムにインスリンが多くでて対応します。

従って、正常人は、通常1時間値が140~180mgまでですみます。勿論2時間値は140mg未満です。

「正常人→境界人→糖尿人」と連続的に進んでいきます。

「糖質1gあたりの血糖上昇値」は、インスリンの追加分泌がどのていど作用しているかをアバウトにみていることになります。

2型糖尿病と診断がついた時点で、インスリン作用が不足しているわけですから、1gの糖質が約3mg血糖値を上昇させるパターンとなります。

1型糖尿人で内因性のインスリンがでていない場合、5mg上昇させます。これは体重約60kgくらいの人での計算ですので、体重が30kgの小児なら、倍ほど血糖値が上昇することになります。

「糖質1gあたりの上昇値で糖尿病がどの程度進んでいるのかわかるのものでしょうか?」というご質問に関しては、境界例や正常人に比べれば糖尿人は、上昇度が大きいということになります。しかし、2型糖尿病が確定している人においては、これだけでは進行度は何とも言い難いと思います。

合併症は別として、糖尿病の進行度に関しては一概にはいえませんが、インスリン基礎分泌、インスリン追加分泌の第一相と第二相、これらがどのくらい残っているのかということが大きく関係すると思います。

「75g経口ブドウ糖負荷試験」という正式の検査も、一定量の糖質摂取がどのくらい血糖値を上昇させるかをみていて、その人のインスリン作用がどのくらいあるかがわかります。

2時間値が、140mg未満が正常、200mg未満が境界型、200mg以上が糖尿病型です。
境界型や正常型でも、1時間値が180mgを超えている人は将来糖尿病になるリスクが高いとされています。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
ありがとうございます
江部先生、いつもご回答ありがとうございます。

1gあたりの血糖値上昇は、体重約60kgくらいの人での計算なのですか。
それでは小柄な女性など、体重が40kgそこそこの人は上がりやすいということなのですね。

今回も勉強させていただきました。
2008/12/07(Sun) 19:48 | URL | アメリ | 【編集
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