2023年06月05日 (月)
こんにちは。
今回はブログ読者の皆さんに、
糖尿病を早期発見するための方法をお知らせしたいと思います。
糖尿病の発見は、早ければ早いほどいいです。
境界型の段階で見つかれば、さらにいいです。
今回は、早期発見のノウハウを説明したいと思います。
<糖代謝異常の判定基準(日本糖尿病学会)>
A) 糖尿病型
①早朝空腹時血糖値が126mg/dl以上
②75gOGTTで120分後血糖値が200mg/dl以上
③随時血糖値200mg/dl以上
④HbA1c≧6.5%
①~④のいずれかが確認された場合は「糖尿病型」と判定する。
B) 正常型
⑤早朝空腹時血糖値が110mg/dl未満
⑥75gOGTTで120分後血糖値が140mg/dl未満
⑤および⑥の血糖値が確認された場合は「正常型」と判定する。
C) 境界型
正常型にも糖尿病型にも属さない場合は「境界型」と判定する。
<75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)>
*朝まで、10時間以上の絶食のあと検査を実施する。
*検査終了までは、運動・喫煙は控える。
*負荷試験の前3日間は、150g/日以上の糖質摂取を、日本糖尿病学会は推奨。
*糖尿病と診断がついている場合は、原則として実施しない。
<糖尿病の診断>
1) 異なる日に①②③を、再確認できたら糖尿病と診断。
2) 「①+④」「②+④」「③+④」が同時に確認できたらは糖尿病と診断。
3) ④単独の場合、再検査で血糖値が糖尿病型なら、糖尿病と診断。
4) 血糖値が糖尿病型で糖尿病の典型的症状があるか糖尿病網膜症があれば糖尿病と診断。
* 糖尿病の診断には血糖検査は必須であり、HbA1cだけでは診断できない。
< 境界型の分類>
境界型にはWHO分類のIGT、IFG、IFG/IGTがある。
・IFG(Impaired fasting glycaemia): 空腹時血糖異常
・IGT(Impaired Glucose Tolerance): 耐糖能異常
a) 2時間値が140-199mg/dlとなる耐糖能異常であるIGT (Impaired Glucose Tolerance)
IGT単独なら早朝空腹時血糖値は110mg/dl未満で正常である。
b) 空腹時血糖値が110-125mg/dlとなるIFG (Impaired fasting glycaemia)
IFG単独なら75gOGTTにて2時間値は140mg/dl未満で正常である。
c) 両者の合併であるIFG/IGTの3つのパターンがある。
< 糖尿病発症に到る流れ>
Ⅰ) IGT→糖尿病(食後血糖値200mg/dl以上または75gOGTT2時間値200mg/dl以上)
このパターンの場合、既に糖尿病を発症している段階でも
早朝空腹時血糖値は正常で健診で見逃されるので、注意が必要。
Ⅱ) IGT→IFG/IGT→糖尿病(上記200mg/dl以上または空腹時血糖値126mg/dl以上)
このパターンは、IFG/IGTの段階で、通常の健診でもチェックできる。
Ⅲ) IFG→IFG/IGT→糖尿病
通常の健診でもチェックできる。パターンとしては少ない。
日本人では、IGTや200mg/dl以上の食後高血糖が、数年から10年続いて、
初めて早朝空腹時血糖値が110mg/dlを超えることが、最も多いとされています。
つまりⅠ)Ⅱ)のパターンが多くて、Ⅲ)のパターンは少ないのですね。
従いまして、一般的な健康診断の早朝空腹時血糖値で、
糖尿病の早期診断をするのは、おおいに無理があります。
そもそも日本人ではIFG単独の例は、かなり少ないと考えられます。
Ⅰ)Ⅱ)Ⅲ)どのパターンでも、
最終的には、IGTを経て糖尿病型になると考えられます。
IFGからいきなり糖尿病型になるというのは、少ないと思います。
従って、なんとかIGTの段階(糖尿病発症前)でチェックできれば、
治療的には大変役立ちます。
<早期発見には>
そのためには、75g経口ブドウ糖負荷試験が一番確実です。
しかし、かなり面倒で手間暇も費用もかかりますから、
デンプン(糖質)一人前を食べ始めて1時間後の血糖値、
あるいは尿糖を調べれば簡便です。
尿糖が陽性ということは、180mg/dlを超える血糖値があった可能性が高いです。
1時間値が180mg/dlを超えていると、2時間値が140mg/dl未満で正常でも、
将来糖尿病になりやすいので注意が必要なのです。
糖尿病は、インスリン作用不足(インスリン分泌不足+インスリン抵抗性)がベースにあり、発症します。
日本人では、インスリン分泌不足が主で、インスリン抵抗性が従と言われています。
IGTの段階で、まずインスリン追加分泌が不足、あるいは遷延しています。
それが数年以上続いて、インスリン基礎分泌も不足してきたら、IFGも合併してきます。
一方、欧米人では、インスリン抵抗性が主で、インスリン分泌不足が従とされています。
この場合、インスリン分泌能力はまだあるけれど、
効きが悪い(インスリン抵抗性)ため高血糖となります。
そうすると、インスリン抵抗性のため、
基礎分泌のインスリンの量では早朝空腹時血糖値がやや高いけど、
追加分泌は大量に出せるので食後高血糖は防いでいるというIFGの人が、
日本より高率に存在する可能性があります。
日本人でも肥満が目立つ人は、
インスリン抵抗性が主の欧米パターンの糖尿病発症もありえます。
この場合、早期に発見できれば、インスリン分泌能力は残っているので、
肥満が改善してインスリン抵抗性が改善すれば、
糖尿病がほぼ治ったごとくになることもあり得ます。
ともあれ、IGT、IFG、IFG/IGTの段階で発見できればおおきなアドバンテージです。
この段階でなら、緩やかな糖質制限食でも、糖尿病発症は防げると思いますよ。ヾ(^▽^)
勿論、すでに糖尿病と診断された人は、スーパー糖質制限食が最適です。
江部康二
今回はブログ読者の皆さんに、
糖尿病を早期発見するための方法をお知らせしたいと思います。
糖尿病の発見は、早ければ早いほどいいです。
境界型の段階で見つかれば、さらにいいです。
今回は、早期発見のノウハウを説明したいと思います。
<糖代謝異常の判定基準(日本糖尿病学会)>
A) 糖尿病型
①早朝空腹時血糖値が126mg/dl以上
②75gOGTTで120分後血糖値が200mg/dl以上
③随時血糖値200mg/dl以上
④HbA1c≧6.5%
①~④のいずれかが確認された場合は「糖尿病型」と判定する。
B) 正常型
⑤早朝空腹時血糖値が110mg/dl未満
⑥75gOGTTで120分後血糖値が140mg/dl未満
⑤および⑥の血糖値が確認された場合は「正常型」と判定する。
C) 境界型
正常型にも糖尿病型にも属さない場合は「境界型」と判定する。
<75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)>
*朝まで、10時間以上の絶食のあと検査を実施する。
*検査終了までは、運動・喫煙は控える。
*負荷試験の前3日間は、150g/日以上の糖質摂取を、日本糖尿病学会は推奨。
*糖尿病と診断がついている場合は、原則として実施しない。
<糖尿病の診断>
1) 異なる日に①②③を、再確認できたら糖尿病と診断。
2) 「①+④」「②+④」「③+④」が同時に確認できたらは糖尿病と診断。
3) ④単独の場合、再検査で血糖値が糖尿病型なら、糖尿病と診断。
4) 血糖値が糖尿病型で糖尿病の典型的症状があるか糖尿病網膜症があれば糖尿病と診断。
* 糖尿病の診断には血糖検査は必須であり、HbA1cだけでは診断できない。
< 境界型の分類>
境界型にはWHO分類のIGT、IFG、IFG/IGTがある。
・IFG(Impaired fasting glycaemia): 空腹時血糖異常
・IGT(Impaired Glucose Tolerance): 耐糖能異常
a) 2時間値が140-199mg/dlとなる耐糖能異常であるIGT (Impaired Glucose Tolerance)
IGT単独なら早朝空腹時血糖値は110mg/dl未満で正常である。
b) 空腹時血糖値が110-125mg/dlとなるIFG (Impaired fasting glycaemia)
IFG単独なら75gOGTTにて2時間値は140mg/dl未満で正常である。
c) 両者の合併であるIFG/IGTの3つのパターンがある。
< 糖尿病発症に到る流れ>
Ⅰ) IGT→糖尿病(食後血糖値200mg/dl以上または75gOGTT2時間値200mg/dl以上)
このパターンの場合、既に糖尿病を発症している段階でも
早朝空腹時血糖値は正常で健診で見逃されるので、注意が必要。
Ⅱ) IGT→IFG/IGT→糖尿病(上記200mg/dl以上または空腹時血糖値126mg/dl以上)
このパターンは、IFG/IGTの段階で、通常の健診でもチェックできる。
Ⅲ) IFG→IFG/IGT→糖尿病
通常の健診でもチェックできる。パターンとしては少ない。
日本人では、IGTや200mg/dl以上の食後高血糖が、数年から10年続いて、
初めて早朝空腹時血糖値が110mg/dlを超えることが、最も多いとされています。
つまりⅠ)Ⅱ)のパターンが多くて、Ⅲ)のパターンは少ないのですね。
従いまして、一般的な健康診断の早朝空腹時血糖値で、
糖尿病の早期診断をするのは、おおいに無理があります。
そもそも日本人ではIFG単独の例は、かなり少ないと考えられます。
Ⅰ)Ⅱ)Ⅲ)どのパターンでも、
最終的には、IGTを経て糖尿病型になると考えられます。
IFGからいきなり糖尿病型になるというのは、少ないと思います。
従って、なんとかIGTの段階(糖尿病発症前)でチェックできれば、
治療的には大変役立ちます。
<早期発見には>
そのためには、75g経口ブドウ糖負荷試験が一番確実です。
しかし、かなり面倒で手間暇も費用もかかりますから、
デンプン(糖質)一人前を食べ始めて1時間後の血糖値、
あるいは尿糖を調べれば簡便です。
尿糖が陽性ということは、180mg/dlを超える血糖値があった可能性が高いです。
1時間値が180mg/dlを超えていると、2時間値が140mg/dl未満で正常でも、
将来糖尿病になりやすいので注意が必要なのです。
糖尿病は、インスリン作用不足(インスリン分泌不足+インスリン抵抗性)がベースにあり、発症します。
日本人では、インスリン分泌不足が主で、インスリン抵抗性が従と言われています。
IGTの段階で、まずインスリン追加分泌が不足、あるいは遷延しています。
それが数年以上続いて、インスリン基礎分泌も不足してきたら、IFGも合併してきます。
一方、欧米人では、インスリン抵抗性が主で、インスリン分泌不足が従とされています。
この場合、インスリン分泌能力はまだあるけれど、
効きが悪い(インスリン抵抗性)ため高血糖となります。
そうすると、インスリン抵抗性のため、
基礎分泌のインスリンの量では早朝空腹時血糖値がやや高いけど、
追加分泌は大量に出せるので食後高血糖は防いでいるというIFGの人が、
日本より高率に存在する可能性があります。
日本人でも肥満が目立つ人は、
インスリン抵抗性が主の欧米パターンの糖尿病発症もありえます。
この場合、早期に発見できれば、インスリン分泌能力は残っているので、
肥満が改善してインスリン抵抗性が改善すれば、
糖尿病がほぼ治ったごとくになることもあり得ます。
ともあれ、IGT、IFG、IFG/IGTの段階で発見できればおおきなアドバンテージです。
この段階でなら、緩やかな糖質制限食でも、糖尿病発症は防げると思いますよ。ヾ(^▽^)
勿論、すでに糖尿病と診断された人は、スーパー糖質制限食が最適です。
江部康二
いつも ブログ 楽しく拝見させていただいております。産業医として働いております、 38歳の3時の母です。
もともと 第二子妊娠中に妊娠糖尿病を指摘され 、江部先生のブログや著書を読んで、 食事制限のみでコントロールをしていたのですが、 第二子の産後も血糖値を確認していたところ、 食後高血糖があることが分かりましたので 、糖質制限を5年以上継続しています。その後の健診や第三子妊娠中も、糖質制限を継続していたおかげで血糖値異常を指摘されることはなく、江部先生には感謝しております。
最近糖質を制限しているにも関わらず、食後の血糖がなかなか下がらなくなってきたので、相談させてください。
現在 第3子出産後1年半になります。
現在から1年前ぐらいの産後半年のタイミングで、フリースタイル リブレで血糖値の推移を測った際には、だいたい 一食あたりの糖質が20グラムになると 血糖値が150ぐらいになってしまい 、ひどい時だと食事中の脂質の量が少ない場合は一時的に180にもなることがあったのですが、そのため できるだけ 糖質は10g 程度に抑えるようにして、食後運動できるタイミングで食事をとるなど 工夫していました。その当時の私の食後血糖値のパターンとしては、立ち上がりが遅く、じわじわ上がってピークが食後一時間ではなく二時間に近いタイミングで、食後3時間になるまでには100以下に戻る、反動で85未満の低血糖になることはないが高血糖の時間帯が長い、ということが多く、インスリンの分泌が遅くかつインスリン抵抗性も高いのだろうなと愚考しておりました。一年前がこの様な状態です。
それからずっと1食あたりの糖質量か 20g を超えないように、 1日トータル糖質量を50g 以下に抑えるようにしています。
先日1年ぶりにフリースタイルリブレを使って血糖値の動向を確認しました。
すると、血糖値が更に下がりにくくなっておりました。
具体的には、7時に朝食で10グラム程度糖質を摂って、食後30分〜2時間の間に通勤があるので5000歩程歩いているのですが、血糖値が食後一時間のタイミングで135まで上がったあと、午前中ずっと120を下回らないことが多いのです。忙しいのと血糖値が更に上がるのが怖く、仕事中の昼食はアーモンド20個程度なのですが、そうすると血糖値は上がらないものの下がらないまま、15時頃にはやっと100くらいになり、また歩いて通勤して(一日の歩数は12000歩程度です)、17時頃には90-100くらいのことが多いのですが、18時に糖質量は多くても15グラムまでに抑えて夕食を食べて、その後小さい子がいるので19時に入浴し21時に就寝するのですが、食後の入浴で150程度まで血糖値が上がり、寝る直前まで120あたりと高い状態が続き、リブレで確認すると0時くらいまで120程度、朝起きても110の日もあり、暁現象か120程度の日もあり、夜間就寝時の血糖値が高めになっておりました。
リブレで平均グルコース量を見ると、
一日平均114
0-6時の平均103
6-12時の平均120
12-18時の平均112
18-24時の平均125
となっておりました。
目標血糖値を70-120に設定しているのですが、120より上の時間帯が25%ありました。
一年前より明らかに平均血糖値(100未満)も高いですし、血糖値が下がるまでの所要時間がかなり長くなっています。
ちなみに一年前と現在で体重は47-48キロ程度(身重147センチ)とほぼ変わっておりません。30歳時の41キロまで減量したいと思っていますがなかなか出来ておりませんが、体組成計で測るとほとんどが皮下脂肪で内臓脂肪のレベルはかなり低いようです。遺伝か高校生の時から高脂血症(ldlもhdlも高め、tgは低い)はあり経過観察中、高血圧はありません。睡眠時間は7時間は確保しています。38歳で、三人の子どもがいるため、健康寿命を伸ばしたいです。
江部先生に相談したいのは、今後内科受診して服薬治療すべきかについてです。
今糖負荷試験をすれば間違いなく糖尿病と診断されると思うのですが、早めに治療開始すべきでしょうか?それとも、血糖値が高い時間が長いとは言え、120程度ですので経過観察の方が良いでしょうか?個人的には120程度でも血管の炎症で老化が進みそうで恐怖を感じています。
また、仮に受診をするのであれば、既に食事療法と運動(徒歩通勤+1日20分の筋トレ)はしているのですぐ内服を検討すると思うのですが、内服治療をするのであれば、どのタイプの薬が糖質制限食との組み合わせで良いでしょうか?SGLT2阻害薬が作用機序から向いているのではと思ったのですが第一選択ではないと思います。
正直なところ、育児で慌ただしく定期通院内服は避けたい、育児が落ち着いて減量すればいつか耐糖能も改善するのかと思っていたのですが、加齢のせいか同じ生活でも血糖値が下がらないならそろそろ内服すべきかと考えています。
ご多忙な中たいへん恐れ入りますが、江部先生の率直なご意見を伺えれば幸いです。ご教示いただけるととても嬉しいです、よろしくお願いいたします。
もともと 第二子妊娠中に妊娠糖尿病を指摘され 、江部先生のブログや著書を読んで、 食事制限のみでコントロールをしていたのですが、 第二子の産後も血糖値を確認していたところ、 食後高血糖があることが分かりましたので 、糖質制限を5年以上継続しています。その後の健診や第三子妊娠中も、糖質制限を継続していたおかげで血糖値異常を指摘されることはなく、江部先生には感謝しております。
最近糖質を制限しているにも関わらず、食後の血糖がなかなか下がらなくなってきたので、相談させてください。
現在 第3子出産後1年半になります。
現在から1年前ぐらいの産後半年のタイミングで、フリースタイル リブレで血糖値の推移を測った際には、だいたい 一食あたりの糖質が20グラムになると 血糖値が150ぐらいになってしまい 、ひどい時だと食事中の脂質の量が少ない場合は一時的に180にもなることがあったのですが、そのため できるだけ 糖質は10g 程度に抑えるようにして、食後運動できるタイミングで食事をとるなど 工夫していました。その当時の私の食後血糖値のパターンとしては、立ち上がりが遅く、じわじわ上がってピークが食後一時間ではなく二時間に近いタイミングで、食後3時間になるまでには100以下に戻る、反動で85未満の低血糖になることはないが高血糖の時間帯が長い、ということが多く、インスリンの分泌が遅くかつインスリン抵抗性も高いのだろうなと愚考しておりました。一年前がこの様な状態です。
それからずっと1食あたりの糖質量か 20g を超えないように、 1日トータル糖質量を50g 以下に抑えるようにしています。
先日1年ぶりにフリースタイルリブレを使って血糖値の動向を確認しました。
すると、血糖値が更に下がりにくくなっておりました。
具体的には、7時に朝食で10グラム程度糖質を摂って、食後30分〜2時間の間に通勤があるので5000歩程歩いているのですが、血糖値が食後一時間のタイミングで135まで上がったあと、午前中ずっと120を下回らないことが多いのです。忙しいのと血糖値が更に上がるのが怖く、仕事中の昼食はアーモンド20個程度なのですが、そうすると血糖値は上がらないものの下がらないまま、15時頃にはやっと100くらいになり、また歩いて通勤して(一日の歩数は12000歩程度です)、17時頃には90-100くらいのことが多いのですが、18時に糖質量は多くても15グラムまでに抑えて夕食を食べて、その後小さい子がいるので19時に入浴し21時に就寝するのですが、食後の入浴で150程度まで血糖値が上がり、寝る直前まで120あたりと高い状態が続き、リブレで確認すると0時くらいまで120程度、朝起きても110の日もあり、暁現象か120程度の日もあり、夜間就寝時の血糖値が高めになっておりました。
リブレで平均グルコース量を見ると、
一日平均114
0-6時の平均103
6-12時の平均120
12-18時の平均112
18-24時の平均125
となっておりました。
目標血糖値を70-120に設定しているのですが、120より上の時間帯が25%ありました。
一年前より明らかに平均血糖値(100未満)も高いですし、血糖値が下がるまでの所要時間がかなり長くなっています。
ちなみに一年前と現在で体重は47-48キロ程度(身重147センチ)とほぼ変わっておりません。30歳時の41キロまで減量したいと思っていますがなかなか出来ておりませんが、体組成計で測るとほとんどが皮下脂肪で内臓脂肪のレベルはかなり低いようです。遺伝か高校生の時から高脂血症(ldlもhdlも高め、tgは低い)はあり経過観察中、高血圧はありません。睡眠時間は7時間は確保しています。38歳で、三人の子どもがいるため、健康寿命を伸ばしたいです。
江部先生に相談したいのは、今後内科受診して服薬治療すべきかについてです。
今糖負荷試験をすれば間違いなく糖尿病と診断されると思うのですが、早めに治療開始すべきでしょうか?それとも、血糖値が高い時間が長いとは言え、120程度ですので経過観察の方が良いでしょうか?個人的には120程度でも血管の炎症で老化が進みそうで恐怖を感じています。
また、仮に受診をするのであれば、既に食事療法と運動(徒歩通勤+1日20分の筋トレ)はしているのですぐ内服を検討すると思うのですが、内服治療をするのであれば、どのタイプの薬が糖質制限食との組み合わせで良いでしょうか?SGLT2阻害薬が作用機序から向いているのではと思ったのですが第一選択ではないと思います。
正直なところ、育児で慌ただしく定期通院内服は避けたい、育児が落ち着いて減量すればいつか耐糖能も改善するのかと思っていたのですが、加齢のせいか同じ生活でも血糖値が下がらないならそろそろ内服すべきかと考えています。
ご多忙な中たいへん恐れ入りますが、江部先生の率直なご意見を伺えれば幸いです。ご教示いただけるととても嬉しいです、よろしくお願いいたします。
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