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スーパー糖質制限食でHbA1c劇的改善、質の良いHbA1cと質の悪いHbA1c。
【23/03/19 ひのえうま

主人の結果も私の健康診断良かったです!
こんにちは、江部先生!

夫のA1cが、5.3になったので、嬉しくてご報告にまいりました!
他の数値も、全て問題なく、高血圧が残るのみ、となりました。
A1c10.5を叩き出して、ハッキリ糖尿病、と、診断された人には、
5台に戻るのはなかなか難しい、と聞いていたので、
ましてや、5.5以下になるなんて、本当に驚きました。
途中、一度、6.0に戻って焦ったこともありましたが(笑)

やはり、コロナで、プール通いも一時中断していましたし、
私の捻挫で、ウォーキングもままならなくなっていたのがテキメンでした。
(ご近所が物騒になって、ウォーキングなどは、2人で行うように、
とお達しが出ていたので、1人では腰が重かった…)

すぐに、数値に出てくるので、対処も早く、
普段はスタンダードとスーパーの間くらいでしたが、
運動があまりできない間は、スーパー糖質制限に戻したところ、
スッと戻りました。いや、むしろ良くなりました。

ただ、主人の場合、どれくらいの期間かはわかりませんが、
高血糖を放置していたツケは回って来て、白内障の進行が思ったより早く、
この春には、白内障の手術が決まりました。
毎年、キチンと検診に通っていたので、そろそろと言われてはいて、
落ち着いて受け止めることができました。

一方、私の方は去年、コロナ騒動で、健診ものびのびになってしまい、
ご報告もできませんでした。
(いつも1月だったのが、この3年間は3月になってしまいました)
2年まとめてご報告に…


2022年3月→2023年3月
血圧 131/87→118/79
総コレステロール 229→246
中性脂肪 76→75
HDL 60→67
LDL 159→163
血糖値 98→110
A1c 5.9→6.0



血糖値は100前後、A1cは6.0前後をウロウロして、
スパッと下がりきりませんが、糖質制限をしての6.0なので、
昔みたいに心配していません。

コレステロールは、近所のお魚屋さんが店じまいをしてしまい、
いいお魚がなかなか手に入り辛くなっていて、
肉食が増えていたことも原因の一つかな、と反省しています。
このくらいの数値のうちに、立て直そうと思います。
ちょっと車で出なくてはなりませんが、
いい魚介を扱っているスーパーまで買いに行きます。

女性は更年期からコレステロールが高くなりがちとは聞いていたので、
心配ではあり、今年はオプションで、動脈硬化度の検査もしてみました。
CAVIは8.4で、境界線とは言え、ギリギリセーフ!
アテロームABI 1.03(左)1.02(右)全くの正常と出ました。
少々硬くなって来てるので、高血圧もなるほどと頷けました。
来年までに、改革して、今より良くできるよう、がんばります!

PS 高血糖になったと悩んでいた知人にも、
先生の本を一冊プレゼントしましたところ、大変喜んでもらえました。
こちらのブログも併せて紹介させていただきました。
これからも、ますますのご活躍をお祈り致しております。
長々と申し訳ございませんでした。
これからもよろしくお願い致します。】



こんにちは。
ひのえうまさんから、とても嬉しいコメント頂きました。
ありがとうございます。

【お連れ合いののA1cが、10.5% ⇒ 5.3%
他の数値も、全て問題なく、高血圧が残るのみ。】


スーパー糖質制限食で、素晴らしい改善です。
ご指摘通り、通常の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)による治療では、
例え薬物を併用しても10.5%の人が、6%をきるというのは極めて困難です。
ちなみに身長と年齢は、どのくらいでしょう。
また体重の変化は糖質制限食実践前と後ではどうなりましたか?

有酸素運動は、筋力維持や健康のためにしたほうが、良いのですが、
今回のお連れ合いのように、運動が困難な状況のときもあります。
それでも、スーパー糖質制限食実践なら、血糖値はリアルタイムにメキメキと
改善します。


【主人の場合、どれくらいの期間かはわかりませんが、
高血糖を放置していたツケは回って来て、白内障の進行が思ったより早く、
この春には、白内障の手術が決まりました。
毎年、キチンと検診に通っていたので、そろそろと言われてはいて、
落ち着いて受け止めることができました。】


そうですね。
糖尿人において一定期間血糖コントロールが不良であれば、
高血糖の記憶が「借金」のように生体内に残り
その後良好なコントロールが得られても、
合併症リスクの差は縮まらないことが、わかっています。
この借金の正体が、組織沈着AGEs(☆)ではないかと言われています。
お連れ合いは、HbA1cが良好なので、安心して白内障手術を受けることができます。
HbA1cが7%以上あると、手術を嫌がられます。


ひのえうまさんのデータ
【2022年3月        →   2023年3月
血圧       131/87  →  118/79
総コレステロール 229    →  246
中性脂肪     76    →   75
HDL        60    →   67
LDL        159    →  163
血糖値      98     →  110
A1c        5.9    →   6.0 】


血圧は良好ですね。
2023年3月は、中性脂肪が75mgと80mg以下で、HDLコレステロールが67と
60以上でgoodです。
これなら、LDLコレステロールも全て標準の大きさの善玉であり、
肝臓から細胞膜の原料であるコレステロールを末梢組織に運んでいく重要な役割を果たしています。
血糖値110mgも境界型くらいですが、スーパー糖質制限食継続で
109以下の基準値になると思います。


【血糖値は100前後、A1cは6.0前後をウロウロして、
スパッと下がりきりませんが、糖質制限をしての6.0なので、
昔みたいに心配していません。】


仰る通り、スーパー糖質制限食でHbA1cが6.0%くらいの場合は、
「食後高血糖」「血糖変動幅増大」のない質の良いHbA1cであり合併症の問題はないです。
内服薬を飲んだりインスリン注射をして、糖質を食べてのHbA1cは、
「食後高血糖」「血糖変動幅増大」を伴う、質の悪いHbA1cであり、
これでは酸化ストレスを生じるので合併症は防げません。
現実に、毎年新たに、
16000人以上の人工透析、3000人以上の失明、3000人以上の足切断患者が
発症しているのがその証拠です。
すなわち、現行の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)では
糖尿病合併症は防げない
のです。

なお、ABIは下肢の末梢動脈硬化病変の診断の手がかりとして、又
重症度のマーカーとしてもちいられる信頼できる指標ですが、
CAVIは信頼度の低い検査ですので、こちらの検査結果も心配は要りません。


(☆)
AGEsとは、Advanced Glycation End Productsの略語であり、
終末糖化産物、後期糖化生成物などと訳されます。
タンパク質に糖が曝露されることによる糖化反応で作られた最終的な生成物のことであり、身体の様々な老化に関与する物質と言えます。
また糖尿病合併症の元凶の一つとされています。


江部康二
コメント
ご報告です!
こんにちは、江部先生!
早速のお返事、ありがとうございます。

主人のデータですが、
A1c10.5だった頃は、57歳で、身長165cm 体重85kg
現在、A1c5.3時点では、61歳、165cm 体重68kg
です!
短期間で下着から、スーツまで、全部ブカブカになって、買い直しになってしまいました。(経済的にはダメージ大きいですが(笑)嬉しい誤算でもあります!)
体重は、グルファスト飲んでいた時は、65kgだったこともありましたが、やめた途端68kgになって少し焦りましたが、それをキープしています。

主治医の先生も、糖質制限がこんなに効果があって、継続していれば、ほぼ健康がキープできることに感心されてくださっているそうです。
薬を飲まずに済む生活は、本当に気分がいいですね。
時々、チートデイを儲けながら、気づけば、4年、続けていたんだな、と、しみじみ思います。
おうちご飯がいちばんの薬となっていますので、お弁当も、特別なことがない限り、仕事のある日は作っています。
外食時は、ご飯は要りません、と、断れるようにもなりました。最初から、ご飯なしを選べるお店も増えましたしね!
江部先生が、糖質制限を提唱してくださっていなければ、こんなに家庭内が平和だったか、甚だ疑問です。
薬を飲みながら、体の至る所を痛めつけ、合併症に怯えながら、暮らしていたと思うのです。
ですので、本当に感謝しかありません。
ありがとうございます。

ちなみに、最後に私の体重も聞いてください!
糖質制限の前は、150.4cm 57kg
今年の健康診断は150.4cm 46.1kgでした!
50代でも、痩せることはできるんだって証明できます!
また、血管年齢の見方も教えていただき、ありがとうございました。
次回は、血糖値ももっと下げてお邪魔します!
それではまた、ROMに戻らせていただきます。







2023/03/20(Mon) 18:51 | URL | ひのえうま | 【編集
初めまして、いつも楽しくブログ拝見させていただいております。

早速本題なのですが、私は長年慢性的な滲出性中耳炎を患っています。

体脂肪減少目的でケトジェニックを行って二週間ぐらい経過したのですが、最近感じたこととして耳の独特のこもった感じが若干緩和しているような感覚があります。

ケトンが抗炎症作用を持っているというのは何となく情報として認識していたのですが、もしかすると耳の炎症などにも効果があるのかなと、ふと思いました。

もしよろしければ江部先生のご意見をお聞かせ願いたく存じます。
2023/03/21(Tue) 09:47 | URL | 中耳炎に対するケトンの抗炎症効果 | 【編集
Re: Re: タイトルなし
Re: タイトルなし

中耳炎に対するケトンの抗炎症効果
に関する質問者さん


糖化ストレスや酸化ストレスの蓄積により慢性炎症を生じます。
そして、その延長上に老化やがんを始めとして、
様々な生活習慣病(糖尿病、動脈硬化、高血圧、パーキンソン病、アルツハイマー病など)の発症があります。

慢性的な滲出性中耳炎も、慢性炎症がベースにある可能性があります。

糖質を摂取すると血糖値が上昇し、
血糖値が高いほどAGEsがたくさん蓄積していき
糖化ストレスとなっていきます。

三大栄養素のうち、糖化ストレスを生じるのは糖質だけであり、
脂質・タンパク質では生じません。

すなわち、糖質制限食を実践すれば、糖化ストレスを大幅に減らすことができるので
老化やがんや慢性炎症を予防することが可能となります。
従って、慢性中耳炎も、スーパー糖質制限食で改善する可能性があります。

もちろん、スーパー糖質制限食で血中ケトン体が高値となるので

その抗炎症効果も期待できます。
2023/03/21(Tue) 12:43 | URL | ドクター江部 | 【編集
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