2023年03月13日 (月)
1)
2004年版のLife With Diabetes(米国糖尿病学会・ADA)には、
「Carbohydrate,protein,and fat contain calories.
Only Carbohydrates directly affect blood glucose levels. 」 3rd Ed,2004(☆☆)
直訳すると、
「炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。
炭水化物だけが、血糖値に直接作用する。」
と記載されています。
1997年版のLife With Diabetes(☆)では、
「糖質100%、蛋白質50%、脂質10%未満が血糖に変わる」
としていましたが、
2004年版で削除され、上記に変更されました。
上記以外にも1997版で記載されていた、
脂質とタンパク質と血糖に関する記載が 2004年版では全て削除されています。
2009年版(☆☆☆)もそれを継続しています。
1997年から2004年の間に、多くの研究・論文などエビデンスが蓄積されて、
米国糖尿病学会の見解が、
「血糖値を直接上げるのは3大栄養素の内、糖質だけである。」
と変化したものと考えられます。
このことは、米国糖尿病学会の公式見解であり、
Life With Diabetes は患者教育用の医療者むけのテキストブックです。
つまり、米国では糖尿病患者さんに、
「炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。
炭水化物だけが、血糖値に直接作用する。」
という生理学的事実を教育しているわけです。
米国では患者さんに教育している3大栄養素と血糖のことを日本では、
一切説明しません。
例えば、
日本糖尿病学会編・著 2020-2021 糖尿病治療ガイド
の
④食事療法(48ージ~51ページ)においても
この重要な生理学的事実に一切触れていません。
糖尿病食事療法において極めて重要な、3大栄養素と血糖のことを、
患者さんに説明しないのは、不可思議であり、アンフェアと思います。
「糖質だけが直接血糖値を上げる」
「タンパク質・脂質は直接血糖値を上げることはない」
という生理学的事実を知れば、
日本糖尿病学会推奨の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)
に疑問をもつ患者さんが増えると思います。
日本糖尿病学会として、3大栄養素と血糖値のことを、
現状のまま糖尿病患者さんに教育しないのなら、
なぜ説明しないのか、その根拠を示す必要があると思います。
註1
「1型でも内因性インスリンがあるていど残っている場合は、
タンパク質は血糖値をほとんど上げないことがある。
しかし、内因性インスリンがゼロの場合は、バーンスタイン医師が言うように、
体重64kgとして1gのタンパク質が約0.94mg上昇させる
1gのタンパク質がどの程度血糖を上げるかには個人差がある。
リジン、ロイシン、アルギニンなどのアミノ酸がグルカゴンとインスリンを同時に分泌させるので、通常は血糖値に影響を与えない。
しかし、内因性インスリンが分泌ゼロの場合、
グルカゴンだけが分泌され肝臓の糖新生により、血糖値が上昇する。
タンパク質が直接、血糖値に変わるのではない。」
これは高雄病院に入院された150人の1型糖尿病患者さんを、
糖質制限食で治療して得た見解です。
註2
炭水化物=糖質+食物繊維
註3
英語には糖質に匹敵する単語がありません。
糖質=available carbohydrate
となります。
江部康二
☆
Life With Diabetes:A Series of Teaching Outlines
by the Michigan Diabetes Research and Training Center,
American Diabetes Assoiation ,2nd Ed,1997
☆☆
Life With Diabetes:A Series of Teaching Outlines
by the Michigan Diabetes Research and Training Center,
American Diabetes Assoiation ,3rd Ed,2004
☆☆☆
Life With Diabetes:A Siries of Teaching Outlines
by the Michigan Diabetes Research and Training Center ,
American Diabetes Assoiation ,4th Edition,2009
2004年版のLife With Diabetes(米国糖尿病学会・ADA)には、
「Carbohydrate,protein,and fat contain calories.
Only Carbohydrates directly affect blood glucose levels. 」 3rd Ed,2004(☆☆)
直訳すると、
「炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。
炭水化物だけが、血糖値に直接作用する。」
と記載されています。
1997年版のLife With Diabetes(☆)では、
「糖質100%、蛋白質50%、脂質10%未満が血糖に変わる」
としていましたが、
2004年版で削除され、上記に変更されました。
上記以外にも1997版で記載されていた、
脂質とタンパク質と血糖に関する記載が 2004年版では全て削除されています。
2009年版(☆☆☆)もそれを継続しています。
1997年から2004年の間に、多くの研究・論文などエビデンスが蓄積されて、
米国糖尿病学会の見解が、
「血糖値を直接上げるのは3大栄養素の内、糖質だけである。」
と変化したものと考えられます。
このことは、米国糖尿病学会の公式見解であり、
Life With Diabetes は患者教育用の医療者むけのテキストブックです。
つまり、米国では糖尿病患者さんに、
「炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。
炭水化物だけが、血糖値に直接作用する。」
という生理学的事実を教育しているわけです。
米国では患者さんに教育している3大栄養素と血糖のことを日本では、
一切説明しません。
例えば、
日本糖尿病学会編・著 2020-2021 糖尿病治療ガイド
の
④食事療法(48ージ~51ページ)においても
この重要な生理学的事実に一切触れていません。
糖尿病食事療法において極めて重要な、3大栄養素と血糖のことを、
患者さんに説明しないのは、不可思議であり、アンフェアと思います。
「糖質だけが直接血糖値を上げる」
「タンパク質・脂質は直接血糖値を上げることはない」
という生理学的事実を知れば、
日本糖尿病学会推奨の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)
に疑問をもつ患者さんが増えると思います。
日本糖尿病学会として、3大栄養素と血糖値のことを、
現状のまま糖尿病患者さんに教育しないのなら、
なぜ説明しないのか、その根拠を示す必要があると思います。
註1
「1型でも内因性インスリンがあるていど残っている場合は、
タンパク質は血糖値をほとんど上げないことがある。
しかし、内因性インスリンがゼロの場合は、バーンスタイン医師が言うように、
体重64kgとして1gのタンパク質が約0.94mg上昇させる
1gのタンパク質がどの程度血糖を上げるかには個人差がある。
リジン、ロイシン、アルギニンなどのアミノ酸がグルカゴンとインスリンを同時に分泌させるので、通常は血糖値に影響を与えない。
しかし、内因性インスリンが分泌ゼロの場合、
グルカゴンだけが分泌され肝臓の糖新生により、血糖値が上昇する。
タンパク質が直接、血糖値に変わるのではない。」
これは高雄病院に入院された150人の1型糖尿病患者さんを、
糖質制限食で治療して得た見解です。
註2
炭水化物=糖質+食物繊維
註3
英語には糖質に匹敵する単語がありません。
糖質=available carbohydrate
となります。
江部康二
☆
Life With Diabetes:A Series of Teaching Outlines
by the Michigan Diabetes Research and Training Center,
American Diabetes Assoiation ,2nd Ed,1997
☆☆
Life With Diabetes:A Series of Teaching Outlines
by the Michigan Diabetes Research and Training Center,
American Diabetes Assoiation ,3rd Ed,2004
☆☆☆
Life With Diabetes:A Siries of Teaching Outlines
by the Michigan Diabetes Research and Training Center ,
American Diabetes Assoiation ,4th Edition,2009
糖尿病の緩和、治療の参考の為
今回、自分の体験を書きます。
検査をして病気発覚しました。
かなりの肥満体。
身長173cm 117kg
ヘモグロビン 11.8
という状態で医者から出してもらった薬を飲んでいました。
が、思う様に血糖値は下りませんでした。
ほとんど変化がありませんでした。
そんな状態が8カ月くらいつづいてお医者さんから、主食や麺を食べない方法を教えて貰いました。
実はその前にご飯を食べないでステーキを食べるみないな内容の本わ書店で立ち読みして印象に残っていました。
なんとかやってみようと3ヶ月してヘモグロビンを測ったのですが
少しだけ下っていました。
結局、体重も下げつつやった方のか効果的かな?と思い食べる内容を変えました。
豆腐、納豆で醤油なし塩をかけて毎日食べていました。
あとはダイエットコーラやコンビニで売っているカロリーオフのゼリー大量に毎日複数回。
体重がはっきり下がったのは始めてから8カ月くらいしてからでした。
いきなり、マイナス五kg下っていました。
それからは、どんどん不思議なくらい体重が減っていきました。
糖質制限で(HbA1c5.3)と体重(やや痩せ64kg)
を達成しました。
あの当時自分でブランパンを作るしか無いような状態でした。
また、血糖値を測る器具もネット上で購入するのにはかなり厳しいかったです。
もし、自分が気軽に血糖値を測る機会があればと思います。
ここで提案なんですが。
希望する全ての患者に血糖値を測る装置を提供できるようにして欲しいと思います。
失礼いたしました。
今回、自分の体験を書きます。
検査をして病気発覚しました。
かなりの肥満体。
身長173cm 117kg
ヘモグロビン 11.8
という状態で医者から出してもらった薬を飲んでいました。
が、思う様に血糖値は下りませんでした。
ほとんど変化がありませんでした。
そんな状態が8カ月くらいつづいてお医者さんから、主食や麺を食べない方法を教えて貰いました。
実はその前にご飯を食べないでステーキを食べるみないな内容の本わ書店で立ち読みして印象に残っていました。
なんとかやってみようと3ヶ月してヘモグロビンを測ったのですが
少しだけ下っていました。
結局、体重も下げつつやった方のか効果的かな?と思い食べる内容を変えました。
豆腐、納豆で醤油なし塩をかけて毎日食べていました。
あとはダイエットコーラやコンビニで売っているカロリーオフのゼリー大量に毎日複数回。
体重がはっきり下がったのは始めてから8カ月くらいしてからでした。
いきなり、マイナス五kg下っていました。
それからは、どんどん不思議なくらい体重が減っていきました。
糖質制限で(HbA1c5.3)と体重(やや痩せ64kg)
を達成しました。
あの当時自分でブランパンを作るしか無いような状態でした。
また、血糖値を測る器具もネット上で購入するのにはかなり厳しいかったです。
もし、自分が気軽に血糖値を測る機会があればと思います。
ここで提案なんですが。
希望する全ての患者に血糖値を測る装置を提供できるようにして欲しいと思います。
失礼いたしました。
2023/03/14(Tue) 18:27 | URL | 寝る牛 | 【編集】
寝る牛 さん
糖質制限食で、肥満とHbA1cが、著明に改善です。
良かったです。
血糖自己測定器の配布ですが、仰る通りです。
それで、糖尿病の早期発見が可能となると思います。
糖質制限食で、肥満とHbA1cが、著明に改善です。
良かったです。
血糖自己測定器の配布ですが、仰る通りです。
それで、糖尿病の早期発見が可能となると思います。
2023/03/14(Tue) 19:42 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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