2023年01月15日 (日)
こんにちは。
今日は、比較的暖かいです。
今朝も、嵯峨山上陵(さがのやまのえのみささぎ)まで、参詣してきました。
陵墓は海抜180mで、登り口からの高低差は100mくらいだそうです。
さて今回は、糖質制限食とテーラーメード・ダイエット②です。
「雨ニモマケズ」 宮沢賢治
【雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだをもち
慾はなく
決して怒らず
いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり
そして忘れず
野原の松の林の陰の
小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろといい
日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうものに
わたしは
なりたい】
宮沢賢治は玄米4合ですが、今の我々からみると、超大量のご飯ですね。
1896年(明治29年)8月27日生まれで、
1933年(昭和8年)9月21日逝去です。
当時の一般の人は、玄米ではなく白米をしっかり大量に食べていたと思います。
それでも糖尿病にはならなかった。
当時と現代の決定的な差はやはり運動量の違いが大きいと思います。
明治のように、電気もガスも水道も自動車も自転車もない時代は、
日常生活や家事そのものが結構な運動であったと考えられます。
井戸の水くみ、拭き掃除、掃き掃除、庭仕事、薪つくり、隣町までお使い・・・
現代人に比べれば10倍くらいの桁違いの日常の運動量でしょう。
これならば、白米を食べて血糖値が上昇しかけても、インスリンに依存することなく即効、
筋肉細胞がブドウ糖を取り込んでくれるので、膵臓のβ細胞への負担も少なくてすみます。
日本において、自動車の保有台数と糖尿病罹患者数のグラフが、右肩上がりの平行線というデータもあります。
また徳島県は、長年にわたり日本一人口あたりの糖尿病患者数が、
一番多い期間が結構あったのは有名です。
徳島県では,平成5年から平成18年にかけて、
14年連続して「糖尿病死亡率全国ワースト1位」が続いていました。
平成19年には糖尿病死亡率は全国ワースト7位と改善傾向がみられたものの、
平成20年から平成25年にかけて,またもや連続で「全国ワースト1位」となりました。
その後,平成26年から平成28年に かけて、ワースト1位を脱却していましたが,
平成29年は再び「全国ワースト1位」となりました。
平成30年はワースト2位、令和元年は再び「全国ワースト1位」,
令和2年はワースト5位と糖尿病死亡率の高い状態が続いています。
徳島県は、公共道路交通網が未発達な県としても有名です。
県民は、ごく近くのコンビニなどにも自動車でいき、運動不足となる生活習慣となっています。
糖尿病に既に罹患している人は、
糖質を一人前摂取すれば、必ず食後2時間血糖値は200mg/dlを超えてきます。
また、肥満した人が糖質を摂取すれば、体重減少させるのは極めて困難です。
これらの方には、糖質制限食しかありません。
逆に言えば、糖尿病・肥満のない人は、自分の日常の運動量に応じて、
糖質を摂取することが可能と言えます。
そのようにして食べ分けていくこと(テーラーメード・ダイエット)が、
人類80億人を養っていくには、不可欠といえます。
例えば、野球部やサッカー部で毎日たっぷり運動している子供達は、
例え白米を丼で2~3杯食べたとしても、筋肉がどんどん血糖を取り込むので、
インスリン追加分泌など膵臓への負担もごく少なくてすむと思います。
一方、本が好きで運動をほとんどしない子供であれば、
糖質摂取量は、あるていど減らしたほうが無難です。
また正常人が糖質を摂取する場合は、
グルコースミニスパイクに関して、GIが一定の意味をもつと思いますので、
未精製の穀物などGIの低いものを運動量に応じて主食にするのがよいと思います。
江部康二
今日は、比較的暖かいです。
今朝も、嵯峨山上陵(さがのやまのえのみささぎ)まで、参詣してきました。
陵墓は海抜180mで、登り口からの高低差は100mくらいだそうです。
さて今回は、糖質制限食とテーラーメード・ダイエット②です。
「雨ニモマケズ」 宮沢賢治
【雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだをもち
慾はなく
決して怒らず
いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり
そして忘れず
野原の松の林の陰の
小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろといい
日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうものに
わたしは
なりたい】
宮沢賢治は玄米4合ですが、今の我々からみると、超大量のご飯ですね。
1896年(明治29年)8月27日生まれで、
1933年(昭和8年)9月21日逝去です。
当時の一般の人は、玄米ではなく白米をしっかり大量に食べていたと思います。
それでも糖尿病にはならなかった。
当時と現代の決定的な差はやはり運動量の違いが大きいと思います。
明治のように、電気もガスも水道も自動車も自転車もない時代は、
日常生活や家事そのものが結構な運動であったと考えられます。
井戸の水くみ、拭き掃除、掃き掃除、庭仕事、薪つくり、隣町までお使い・・・
現代人に比べれば10倍くらいの桁違いの日常の運動量でしょう。
これならば、白米を食べて血糖値が上昇しかけても、インスリンに依存することなく即効、
筋肉細胞がブドウ糖を取り込んでくれるので、膵臓のβ細胞への負担も少なくてすみます。
日本において、自動車の保有台数と糖尿病罹患者数のグラフが、右肩上がりの平行線というデータもあります。
また徳島県は、長年にわたり日本一人口あたりの糖尿病患者数が、
一番多い期間が結構あったのは有名です。
徳島県では,平成5年から平成18年にかけて、
14年連続して「糖尿病死亡率全国ワースト1位」が続いていました。
平成19年には糖尿病死亡率は全国ワースト7位と改善傾向がみられたものの、
平成20年から平成25年にかけて,またもや連続で「全国ワースト1位」となりました。
その後,平成26年から平成28年に かけて、ワースト1位を脱却していましたが,
平成29年は再び「全国ワースト1位」となりました。
平成30年はワースト2位、令和元年は再び「全国ワースト1位」,
令和2年はワースト5位と糖尿病死亡率の高い状態が続いています。
徳島県は、公共道路交通網が未発達な県としても有名です。
県民は、ごく近くのコンビニなどにも自動車でいき、運動不足となる生活習慣となっています。
糖尿病に既に罹患している人は、
糖質を一人前摂取すれば、必ず食後2時間血糖値は200mg/dlを超えてきます。
また、肥満した人が糖質を摂取すれば、体重減少させるのは極めて困難です。
これらの方には、糖質制限食しかありません。
逆に言えば、糖尿病・肥満のない人は、自分の日常の運動量に応じて、
糖質を摂取することが可能と言えます。
そのようにして食べ分けていくこと(テーラーメード・ダイエット)が、
人類80億人を養っていくには、不可欠といえます。
例えば、野球部やサッカー部で毎日たっぷり運動している子供達は、
例え白米を丼で2~3杯食べたとしても、筋肉がどんどん血糖を取り込むので、
インスリン追加分泌など膵臓への負担もごく少なくてすむと思います。
一方、本が好きで運動をほとんどしない子供であれば、
糖質摂取量は、あるていど減らしたほうが無難です。
また正常人が糖質を摂取する場合は、
グルコースミニスパイクに関して、GIが一定の意味をもつと思いますので、
未精製の穀物などGIの低いものを運動量に応じて主食にするのがよいと思います。
江部康二
「テーラーメイドダイエット」、分かります。私も糖質制限5年ぐらいですが随分試行錯誤してきました。そして、慣れてくると糖質制限の食事のお陰で食事の用意のストレスがなくなったことに気がつきました。
朝は抜きなのでシリアルとかパンとかの用意が不要。昼夜はお米やパンの用意が不要。肉魚野菜だけなので料理がシンプル。エリスリトールを少々使ってデザートも簡単。
和食のレシピを今見ると、何にでも砂糖が入っているのに本当に驚きますし、気持ちが悪いです。砂糖抜きに慣れると食べ物本来の味わいを楽しめるようになります。
朝は抜きなのでシリアルとかパンとかの用意が不要。昼夜はお米やパンの用意が不要。肉魚野菜だけなので料理がシンプル。エリスリトールを少々使ってデザートも簡単。
和食のレシピを今見ると、何にでも砂糖が入っているのに本当に驚きますし、気持ちが悪いです。砂糖抜きに慣れると食べ物本来の味わいを楽しめるようになります。
2023/01/16(Mon) 18:28 | URL | ファニー | 【編集】
都内河北 鈴木です。
ファニーさんの
『和食のレシピを今見ると、何にでも砂糖が入っているのには驚きます。』
この言葉は、宮内庁御用の会席調理師をしていた時の調味付け事を、
思い出しました!!!
だが『糖質害毒解明された現在には、糖質主体の料理に砂糖などと限らず、
甘味は、糖質排除の対応食品を使用する事が、
懸鼓には絶対だなと、考えます!!!
江部先生には、<<『生還、覚醒+α、5度の再覚醒、』>>している事に、
そして更なる健康改善している事に、
感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
ファニーさんの
『和食のレシピを今見ると、何にでも砂糖が入っているのには驚きます。』
この言葉は、宮内庁御用の会席調理師をしていた時の調味付け事を、
思い出しました!!!
だが『糖質害毒解明された現在には、糖質主体の料理に砂糖などと限らず、
甘味は、糖質排除の対応食品を使用する事が、
懸鼓には絶対だなと、考えます!!!
江部先生には、<<『生還、覚醒+α、5度の再覚醒、』>>している事に、
そして更なる健康改善している事に、
感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2023/01/17(Tue) 00:14 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集】
ファニー さん
コメントをありがとうございます。
私も以前、「高級会席料理」に招待されて、食後血糖値が爆上がりしたことがあります。
砂糖のせいだと思います。
コメントをありがとうございます。
私も以前、「高級会席料理」に招待されて、食後血糖値が爆上がりしたことがあります。
砂糖のせいだと思います。
2023/01/17(Tue) 09:09 | URL | ドクター江部 | 【編集】
>それでも糖尿病にはならなかった。
>当時と現代の決定的な差はやはり運動量の違い>が大きいと思います。
玄米にはあって、白米にはないものとして、ビタミンやミネラルがあると思いますが、実際に江戸患いの原因としてビタミンB1不足があります。
同様に玄米には合って白米にはない『マグネシウム』が、糖尿病の原因になっていると、私は考えます。
インシュリンの代謝や、ATP生成など、多くの代謝に関連しているマグネシウムが、不足すると様々な疾病に影響しているのではないかと考えています。
昔の人は、玄米で糖質多いですが、マグネシウムも摂取することで、糖尿病にはなりにくかったと思います。
>当時と現代の決定的な差はやはり運動量の違い>が大きいと思います。
玄米にはあって、白米にはないものとして、ビタミンやミネラルがあると思いますが、実際に江戸患いの原因としてビタミンB1不足があります。
同様に玄米には合って白米にはない『マグネシウム』が、糖尿病の原因になっていると、私は考えます。
インシュリンの代謝や、ATP生成など、多くの代謝に関連しているマグネシウムが、不足すると様々な疾病に影響しているのではないかと考えています。
昔の人は、玄米で糖質多いですが、マグネシウムも摂取することで、糖尿病にはなりにくかったと思います。
いく さん
私、江部康二は
34歳から「玄米魚菜食」を実践していて、
52歳のときに、糖尿病を発症しました。
私、江部康二は
34歳から「玄米魚菜食」を実践していて、
52歳のときに、糖尿病を発症しました。
2023/01/17(Tue) 18:14 | URL | ドクター江部 | 【編集】
>同様に玄米には合って白米にはない『マグネシウム』が、糖尿病の原因になっていると、私は考えます。
これは言い過ぎでした。
「ビタミンやマグネシウム不足が要因の1つとして考えられる」と訂正します。
江部先生は、遺伝的に糖尿病になりやすい体質と覚えがありますので、玄米食20年で発症したものと推測します。逆にいうと、玄米食では20年かかった。
なりやすい体質の人の場合、白米食べると短期間で発症しやすくなるという論理です。
様々な体質の人がいますので、すべての人が発症しないようにするには、白米は止めるべきというのはことは、一致しています。
これは言い過ぎでした。
「ビタミンやマグネシウム不足が要因の1つとして考えられる」と訂正します。
江部先生は、遺伝的に糖尿病になりやすい体質と覚えがありますので、玄米食20年で発症したものと推測します。逆にいうと、玄米食では20年かかった。
なりやすい体質の人の場合、白米食べると短期間で発症しやすくなるという論理です。
様々な体質の人がいますので、すべての人が発症しないようにするには、白米は止めるべきというのはことは、一致しています。
いく さん
了解です。
私も白米を食べていたら、もっと早く糖尿病を発症したと思います。
了解です。
私も白米を食べていたら、もっと早く糖尿病を発症したと思います。
2023/01/18(Wed) 12:59 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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