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糖質制限食で減量成功後、糖質摂取してリバウンド。解決法は?
【22/12/24 もとこ
糖質制限のリバウンド

はじめまして。
私、ダイエット目的で糖質制限をはじめたものの、
リバウンドに悩んでいる者です。
先生のツイッター、ブログ、著書を拝読しており、
ご相談にのっていただきたくご連絡いたしました。

ダイエット目的で
最近はやりのパーソナルトレーニングにて糖質制限を行いました。
なお、ダイエットをはじめた際の私の身体データ等です。
・身長:150㎝
・体重:52kg
・年齢:30才
・性別:女
※1日の糖質は30g以内、
 タンパク質は62g以上、78g以内で脂質に制限はなしという方法で行いました。

この食生活で4ヶ月で44kgになりましたが、
糖質制限をやめた途端3ヶ月で55kgまでリバウンドし、
体脂肪率も10%程増えました。
なお、先の4ヶ月間は仕事はデスクワーク、
筋トレを週に1回、ウォーキングは30分程度を週に3回の運動量です。

そして、ご教授いただきたいことは2点あります。

①ダイエット目的とはいえ、
 上記の糖質摂取量などは長期的に継続しても健康上問題ないのでしょうか。

②リバウンド時の糖質を摂取した際には、息があがり、
 身体が腫れ上がるような感覚がありました。(今はありません。)
 制限していた糖質を急に摂取したことにより生じた事象なのでしょうか。


リバウンドしたからこそ、先生の著書を読む機会を得て、
考えているのですがこのパーソナルトレーニングの指導は不健康な糖質制限なのではないかと考えております。

しかし、インターネットで検索していると同じようなことで悩まれている女性がたくさんいるように感じております。

稚拙な文章で申し訳ありませんが、クリスマスプレゼントと思って、ぜひご教授いただけると大変嬉しいです。】



こんばんは。
もとこさんから、糖質制限後のリバウンドについて、
コメント・質問を頂きました。

もとこさん。
拙著のご購入、ありがとうございます。

【・身長:150㎝
 ・体重:52kg
 ・BMI:23.1
 ・年齢:30才
 ・性別:女】


ダイエットを開始された時点で、BMIは23.1です。
厚生労働省によれば、
『BMI20以上~25未満で、その人の体調が良ければ、それで良い』
という見解です。
従って、体重を減らす必要はなかった可能性もあります。


【1日の糖質は30g以内、
タンパク質は62g以上、78g以内で脂質に制限はなしという方法。
この食生活で4ヶ月で44kgになりました。】


『1日の糖質は30g以内、
タンパク質は62g以上、78g以内で脂質に制限はなし』

という方法自体は、良いと思います。

そして、4ヶ月後に44kgに減量ですから
BMIは、19.56であり、
数字は正常範囲でやや痩せ方となり、
体調が良ければこんなもので良いと思います。


【糖質制限をやめた途端3ヶ月で55kgまでリバウンドし、
体脂肪率も10%程増えました。】


55kgだと、BMIは24.4です。
こちらも、正常範囲でやや体重超過傾向ですが
許容範囲ですし、体調が良ければこれでも問題なしです。


【先の4ヶ月間は仕事はデスクワーク、
筋トレを週に1回、ウォーキングは30分程度を週に3回の運動量です。】


最も継続しやすくて健康維持や減量に有効な有酸素運動は
インターバル速歩です。
3分間の早歩きを1日に5セットです。
<インターバル速歩>http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5007.html


【①ダイエット目的とはいえ、
 上記の糖質摂取量などは
 長期的に継続しても健康上問題ないのでしょうか。】


全く、問題ありません。
私自身、52歳から72歳現在まで、20年間、
スーパー糖質制限食を実践していて、極めて健康です。

AGEsの蓄積(糖化)が少ないので、
<糖化 ⇒ 老化>という流れが最小限で済んでいます。

*歯は全て残り虫歯なし。
*目は裸眼で広辞苑が読める。自動車の運転もOK。
*身長は縮んでいない。
*聴力低下なし。
*夜間尿なし。
*内服薬なし。
*糖尿病合併症なし。


72歳で、
歯が全部残っている人、
裸眼で広辞苑が読める人、
身長がまったく縮んでいない人、
聴力低下が全くない人、
夜間尿がない人、
内服薬なしの人、
はそれぞれ、10人に1人もいないと思います。
そんな人の存在は、かけあわせると、1千万人に1人の確率となります。

これは、私がスーパーマンということではなく、
20年間スーパー糖質制限食をキッチリ続けてきた必然の結果と言えます。

勿論、髪の毛は白くなり、前髪はやや後退気味であり、
完全に老化が防げているわけではありません。
しかし『糖化の延長上にある老化』は、最小限ですんでいるので、
上記が達成できているのだと思います。

そして、
日本列島に、ヒトが住み始めたのが約38000年前の『旧石器時代』からです。
この頃は、マンモス、ナウマン象、ニホンシカ、イノシシ、ウサギ・・・
などを狩猟してとり、肉食が主でした。
糖質摂取比率は10%以下でしょう。
スーパー糖質制限食は、約22000年間続いた、
旧石器時代の食生活と同様の<蛋白質・脂質・糖質>の摂取比率
です。
以前、スーパー糖質制限食を「縄文食」と言っていたことがありますが、
冷静に考えると「旧石器時代食」ですね。
当時の日本列島は大部分が亜寒帯性の針葉樹林が広がっていて、
植物性の食品は乏しく漁撈も未発達なため、
大型哺乳類を主とした狩猟に依存した生活でした。
この旧石器時代の22000年間をかけて、
日本人の内臓も体も形成されていった
のです。


【②リバウンド時の糖質を摂取した際には、息があがり、
 身体が腫れ上がるような感覚がありました。(今はありません。)
 制限していた糖質を急に摂取したことにより生じた事象なのでしょうか。】


糖質制限食を実践していると、追加分泌インスリンが必要最小限で済みます。
インスリンは体内に、塩と水をため込む作用があります。
糖質制限食実践で、余剰の水分や塩分が排出されて、
スッキリした状態となっています。
そこに、いきなり糖質を摂取したら、インスリンが大量に分泌されて
塩分と水分が、体にとどまります。→まさに身体が腫れ上がった状態ですね。


江部康二
コメント
先生、今年もお世話になりました
少し早いですが、今年もお世話になりました。
私事ですが、12月のクリスマスまで、お菓子を絶っておりました。
既に解禁しておりますが(笑)

舌苔を除去したく始めました。
いろんな口臭予防のアイテムを使っても、あまり改善されない。
ならば根本を解消するしかないと思い、糖質及びそれらの付属品の摂取を控えました。
ほんの少しですが、口内環境は良くなったように感じます。
寝起きの口臭が、明らかに減っております。
まぁ、人は弱き生き物(免罪符)なので、昨日は一気に解禁してダメダメな日でしたが・・。
ボチボチと行っていきたいと思います。

来年もよろしくお願いします。
お体ご自愛下さい。
2022/12/25(Sun) 06:59 | URL | 猫 | 【編集
Re: 先生、今年もお世話になりました
猫 さん

私も、娘が、糖質制限食OKのクリスマスケーキを贈ってくれたので
しっかり、食べようと思います。
2022/12/25(Sun) 17:15 | URL | ドクター江部 | 【編集
本日発売の週刊新潮にコロナワクチン関係の記事が掲載されるようです
https://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/
2022/12/27(Tue) 07:55 | URL | みう | 【編集
Re: タイトルなし
みう さん

情報をありがとうございます。

「コロナワクチン」の闇


ですね。
読んでみます。
2022/12/27(Tue) 08:39 | URL | ドクター江部 | 【編集
ありがとうございました!
以前に、糖質制限のダイエットに関して質問しました、もとこです。

まさか、あんなに丁寧にご回答いただけるとは思ってもみず感激しました。
お忙しいところありがとうございました。

自分にあい、かつ健康的な食生活ができるように精進していきたいと思います。

先生のご活躍を心からお祈りしております。
2023/01/09(Mon) 15:02 | URL | もとこ | 【編集
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