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糖質制限歴15年8カ月、前立腺癌に罹患。
【22/12/17 keyeye

江部先生

お久し振りです。

急性心筋梗塞発症からの生還後15年9カ月。
自己流糖質制限食生活15年8カ月。

12年前から循環器系も含め医師によるフォローを一切受けていません。
従いまして処方箋薬の服用も有りません。

先達て我慢ならぬ自覚症状があって、数年振りにクリックへ行きました。

そこでの血液検査では主に、

AST (GOT)(40),ALT(GPT)29,LD_IFCC (336) H, ALP_IFCC (60),γ-GT (70)

クレアチニン (0.63),グルコース(113) H <但し空腹時としてでは有りません>

HbA1c/NGSP (4.9) ,TG(中性脂肪)(147),HDLコレステロール (70),LDLコレステロール(200) H,

そして・・CRP定量 (0.75) H,高感度PSA (157) H でした。


即日紹介状を携えて向かった病院での血液検査では、

AST (GOT)(34),ALT(GPT)30,LD_IFCC (345) H, ALP_IFCC (81),γ-GT (59)

グルコース(110) H <但し空腹時としてでは有りません>

HbA1c/NGSP (5.3)

高感度PSA (100以上),高感度PSA (希釈最終値)(193.140)


*疑問?たった13日でHbA1c/NGSP (4.9) がHbA1c/NGSP (5.3)へ
 こんなこともあるのですね。

*上皇陛下は今から19年ほど前に前立腺の全摘手術を受けられています。
 今上天皇も先達て念の為として前立腺の生検を受けられました。
 問題はなかったようです。

*なんという偶然でしょうか、私の父親も丁度今の私の年齢の頃(65歳)で、
 前立腺癌と診断されて20年前72歳で逝きました。

*昨今の日本人男性における前立腺癌の増加の一因として、
 判で押したように、食生活の欧米化・・・とコメントする輩が湧いて出てきます。

 私は「お前らは天皇の料理番に向かってそれを言えるか!」と毒づきたくなります。

*はてさて何故?!とか私の何が悪かったのか?とか愚痴らず・・・・まぁなってしまったものはしょうがないさと諦念しています。
 ステージⅣ、グリソンスコア4+4=8,リンパ節転移、骨転移有りが確定診断結果でした。

 なんと早期ならば全摘手術など外科的施術が優先されるようですが、
私は既にその適用は無く、
 ホルモン治療からだそうです。昔は睾丸摘出で・・・が標準であったようですが、
 今はそれに代わるホルモン剤のお蔭様で、
またしても外科手術の難から逃れられた?ようです。
  
 標準治療での平均的患者の行く末は一応理解しました。
 最新の薬剤開発や治療法などが標準治療となりゆく日進月歩の医学界の進歩との徒競走となるのでしょうか。
 全ては個人差や運次第なのでしょう。
 死は誰にでも必然です、残された生をいかに生き切るかですね。

 藁をも掴むような見苦しい選択だけは決して為さず、覚悟を決めて生きる。
 遠い昔の少年のように身も心も引き締まる思いです。

 実は奇跡的にというか、運命的にというか、
今の私だったからこそ被験者として適合となる、
 前立腺癌の新たな治療法の第二相臨床試験を受けることになりました。
 ホルモン治療との併用で行われるとうことで、
既に腹部皮下注射でホルモン剤を注射されています。
 なんとたった1回の注射で24週間有効なのだそうです。
 
 担当医にあのゥアルコールは如何なものでしょうか?と問うと
 「アルコールと癌はまったく関係有りません。どうぞ飲んでください」
 いやはやそんなに率直に答えられると「いやまぁほどほどで嗜む程度に・・・参ります」と。

 最悪に備えて最善を尽くす。

 覚悟は出来ています。
 いつか又江部先生に結果はどうであれ、ご報告出来れば幸いです。
 いま確実に言えることは私のパートナーが新宿での江部先生の講演会に二度出向き、
 納得の上、二人して自己流儀の糖質制限生活を開始し、
今回の私の「ガーン」以外には頗る健康で、
 先日79歳の誕生日を迎えたパートナーも、
過去には潰瘍性大腸炎で、入退院を繰り返していたのに、
 あれから15年以上まったく問題無く、
先生には恐縮いたしますが医者にも掛からず投薬一切無しの健康体でいます。
 
 江部先生へこころから感謝申し上げます。】



こんばんは。
糖質制限歴15年8カ月のkeyeyeさんから
前立腺癌に罹患したとコメントを頂きました。

糖質制限食実践を実践すると、
「食後高血糖による活性酸素発生」
「食後高インスリン血症による活性酸素発生」

という
「酸化ストレス」が最小限ですむので、
「ガン発症リスク」も最小限ですむと、
今まで述べてきました。


がん細胞は人の体の中で毎日、数百から数千個も発生していますが、
通常は免疫細胞が排除してくれているので、がんを発症しません。


正常細胞ががん細胞に変わり、体の免疫細胞が排除に失敗すると、
がん細胞は徐々に成長を始めます。
実は、1個のがん細胞が発生してから、
画像診断的に発見可能な大きさになるのには、
かなり長い年月がかかります。

細胞分裂により1個が2個になり、2個が4個、
4個が8個、そして16個、32個、64個と倍々で増加していきます。
30回分裂を繰り返すと、約10億個に増え、
重さは約1グラム、直径1cm程度になります。

細胞1個が0.01mmで、1cm経になるのに10~20年かかります。
つまり、がん細胞が発生してから、診断できる大きさになるまでには
実に10~20年を要しているわけです。


個体差やがんの種類によっても発育速度は異なります。
がん細胞が生まれてから活発に成長するようになるまでには、
長い期間がかかります。

しかし、がん細胞は成長するに従って、
発育速度が速くなるとされています。
2倍の大きさになるのは、例えば早期胃がんでは数年(2-6年)、
進行がんでは数ヶ月、転移した胃がんでは数週間とされています。

従来のがん検診では、腫瘍の大きさが1cm程度にならないと発見できませんでしたが、
PET検査では、早期の5mm程度の大きさでの発見が可能です。
しかしながら、5mmや1cmで早期発見したがんということでも、
がん細胞が発生してから、
すでに約10~20年間が経過していることとなります。

つまり早期発見ということでも、
すでに転移しているか否かは、運次第なのです。


keyeyeさんの、原初のガン細胞は、
16年以上前に、すでに存在していた可能性が高いです。


【実は奇跡的にというか、運命的にというか、
今の私だったからこそ被験者として適合となる、
 前立腺癌の新たな治療法の第二相臨床試験を受けることになりました。
 ホルモン治療との併用で行われるとうことで、
既に腹部皮下注射でホルモン剤を注射されています。
 なんとたった1回の注射で24週間有効なのだそうです。】


医学は、大きく進歩しています。
ガンの治療も大きく進歩してます。
私が大学にいたころと比べると
「月とスッポン」と言っても過言ではありません。
ガンの化学療法の進歩も目を見張るものがあります。
副作用が少なくて効果がある薬物がいろいろと登場しています。
keyeyeさん、「ホルモン治療+化学療法」
是非、チャレンジしてみてください。


【二人して自己流儀の糖質制限生活を開始し、
今回の私の「ガーン」以外には頗る健康で、
 先日79歳の誕生日を迎えたパートナーも、
過去には潰瘍性大腸炎で、入退院を繰り返していたのに、
 あれから15年以上まったく問題無し。】


御連れ合いの「潰瘍性大腸炎」、糖質制限食実践で
15年間再発なしとは素晴らしいです。
このまま、美味しく楽しく糖質制限食をお続け頂ければ幸いです。



江部康二


【*疑問?たった13日でHbA1c/NGSP (4.9) がHbA1c/NGSP (5.3)へ
 こんなこともあるのですね。】


医療機関によって、検査機器が異なりますので、
同一日に検査しても、それぐらいの差はあります。






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