2022年12月04日 (日)
こんにちは。
新型コロナ感染症、一旦鎮静化するかに見えましたが
またぞろ、感染者が増え始め、予断を許さない状況です。
政府が推している新型コロナワクチンは頼りにならないので、
自分自身の免疫力を健常に保つことがとても重要となります。
今現在の免疫力を高めると共に、その長期的な維持も重要となります。
今日は、スーパー糖質制限食と免疫力について検討してみます。
免疫力とは、病原菌や毒素やその他の異物に対して、
抵抗して打ちかつ能力です。
体には、まずは
「ウイルスや細菌を体内に侵入させない」ためのシステムと、
「侵入した敵と戦う」という2段階の免疫の仕組みが
存在しています。
第一段階 防御=「粘膜免疫」
日々の生活で、体内にはウイルスや細菌、花粉などの“ 異物” が絶えず侵入しようとします。
しかし、これらの異物を“ 侵入” させないように私たちの体を守っているのが「粘膜免疫」です。
粘膜免疫が働く場所は、目、鼻、口、腸管などの粘膜です。
ここで異物が粘膜を介して体内に入るのを防ぎ、体外に出してしまうことで感染を防ぎます。
第二段階 攻撃=「全身免疫」
病原体が「粘膜免疫」を突破して体内に侵入し、増殖してしまった状態が「感染」です。
体に侵入したウイルスや細菌に対しては、第2段階の「全身免疫」が働きます。
全身免疫のシステムでは、免疫細胞が病原体を捕えて、排除するよう働きます。
また、体内で生まれたがん細胞のような“ 異物” を攻撃するのも、全身免疫の役割です。
全身免疫には『自然免疫』と『獲得免疫』があります。
自然免疫:活躍するのは好中球やマクロファージ、樹状細胞といった食細胞です
獲得免疫:細胞性免疫と液性免疫(抗体)があります。
さてスーパー糖質セイゲニストにおいては、
糖質を食べている人(糖質無セイゲニスト)に比べると
<①ケトン体高値><②AGEsの蓄積が少ない>
①②という二つのアドバンテージがあります。
<①ケトン体高値>
ケトン体高値により、心臓・腎臓・脳保護作用および、慢性炎症を抑える効果が期待できます。
SGLT2阻害薬の臨床試験である「EMPA-REG OUTCOM試験」「CANVAS試験」において、
心臓・腎臓・脳保護作用が、認められました。
その理由として、SGLT2阻害薬による血中ケトン体高値が、
心臓・腎臓・脳保護に良い影響を与えている可能性が示唆されました。
スーパー糖質制限食なら、よりケトン体高値となるので、
おおいに心臓・腎臓・脳保護作用が期待できます。
心臓・腎臓・脳が元気に活動していれば、当然免疫力も高まります。
また、近年「慢性炎症」が注目されています。
慢性炎症を伴う病気として
ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患、関節リウマチなどの自己免疫疾患が良く知られています。
最近の研究によって、これまで慢性炎症との関連についてはほとんど顧みられなかった病気でも、
実は慢性炎症が関わっていることがわかってきました。
加齢とともに増加するがん、動脈硬化、肥満、アルツハイマー病などの種々の疾患、さらには老化そのものも、
慢性的な炎症性の変化によって症状が進行するのではないかと考えられる証拠が見つかってきたのです。
この慢性炎症がどのようにして生じるのかはこれまで不明でしたが、
近年、インフラマソーム(☆)と呼ばれる自然免疫経路を介して
動脈硬化の炎症反応が起こっていることが明らかとなっています。
インフラマソームは、2型糖尿病・動脈硬化・アルツハイマー病・老化などにおいて炎症応答を促進します。
ケトン体の中でも、βヒドロキシ酪酸は、インフラマソームを抑制することがわかっています。
糖質制限食により身体の様々な慢性炎症が治まれば、当然免疫力は高まります。
<②AGEsの蓄積が少ない>
②により、<糖化 ⇒ 老化>という流れが最小限で済みます。
老化すれば、免疫力も低下するのは必然です。
私は、52歳の時に糖尿病の確定診断がついて、
以降は72歳現在まで20年間スーパー糖質制限食を続けています。
*歯は全て残り虫歯なし。
*目は裸眼で広辞苑が読める。自動車の運転もOK。
*身長は縮んでいない。
*聴力低下なし。
*夜間尿なし。
*内服薬なし。
*糖尿病合併症なし。
勿論、髪の毛は白くなり、前髪はやや後退気味であり、
完全に老化が防げているわけではありません。
しかし『糖化の延長上にある老化』は、最小限ですんでいるので、
上記が達成できているのだと思います。
逆に言えば、AGEsの蓄積が、歯周病・虫歯、視力低下、背が縮む、
聴力低下、夜間頻尿など所謂老化症状の元凶と言えます。
従いまして、同年代の糖質を摂取している人に比べたら、
スーパー糖質セイゲニストは、老化の少ない分、
免疫力はかなり高いと思います。
私も糖尿病という持病はありますが、
スーパー糖質制限食実践により、血糖コントロール極めて良好で、
AGEsの蓄積も最小限ですんでいるので、
同年代の糖質を普通に食べている健常人(AGEsの蓄積が多い)よりも免疫力は高いと思います。
これに対して「糖質無セイゲニスト」の方々は、
多くのリスクを抱えていることとなります。
ごく普通に現代の食事を食べている方は、皆さん「糖質無セイゲニスト」です。
即ち、現代の食事(ご飯、うどん、蕎麦、パスタ、パン、ポテチ、お菓子、アイスクリーム・・・)は、
明らかに糖質過剰食(糖質摂取比率が約60%)です。
従って、スーパー糖質セイゲニストが有す、①②の二つのアドバンテージがありません。
それどころか、毎日のようにAGEsを蓄積させて、「糖化→老化」のリスクがあります。
また糖質摂取のたびに、血糖値が上昇し、活性酸素を発生させるので酸化ストレスが上昇し、
がん、アルツハイマー病、動脈硬化などさまざまな生活習慣病のリスクとなります。
(☆)インフラマソーム
複数のタンパク質からなるタンパク複合体で、
主に自然免疫細胞を中心に発現し、
感染や傷害に伴う危険シグナルに応答 して、
炎症反応の誘導や進展に重要な役割を果たしていることが
明らかになっている。
江部康二
新型コロナ感染症、一旦鎮静化するかに見えましたが
またぞろ、感染者が増え始め、予断を許さない状況です。
政府が推している新型コロナワクチンは頼りにならないので、
自分自身の免疫力を健常に保つことがとても重要となります。
今現在の免疫力を高めると共に、その長期的な維持も重要となります。
今日は、スーパー糖質制限食と免疫力について検討してみます。
免疫力とは、病原菌や毒素やその他の異物に対して、
抵抗して打ちかつ能力です。
体には、まずは
「ウイルスや細菌を体内に侵入させない」ためのシステムと、
「侵入した敵と戦う」という2段階の免疫の仕組みが
存在しています。
第一段階 防御=「粘膜免疫」
日々の生活で、体内にはウイルスや細菌、花粉などの“ 異物” が絶えず侵入しようとします。
しかし、これらの異物を“ 侵入” させないように私たちの体を守っているのが「粘膜免疫」です。
粘膜免疫が働く場所は、目、鼻、口、腸管などの粘膜です。
ここで異物が粘膜を介して体内に入るのを防ぎ、体外に出してしまうことで感染を防ぎます。
第二段階 攻撃=「全身免疫」
病原体が「粘膜免疫」を突破して体内に侵入し、増殖してしまった状態が「感染」です。
体に侵入したウイルスや細菌に対しては、第2段階の「全身免疫」が働きます。
全身免疫のシステムでは、免疫細胞が病原体を捕えて、排除するよう働きます。
また、体内で生まれたがん細胞のような“ 異物” を攻撃するのも、全身免疫の役割です。
全身免疫には『自然免疫』と『獲得免疫』があります。
自然免疫:活躍するのは好中球やマクロファージ、樹状細胞といった食細胞です
獲得免疫:細胞性免疫と液性免疫(抗体)があります。
さてスーパー糖質セイゲニストにおいては、
糖質を食べている人(糖質無セイゲニスト)に比べると
<①ケトン体高値><②AGEsの蓄積が少ない>
①②という二つのアドバンテージがあります。
<①ケトン体高値>
ケトン体高値により、心臓・腎臓・脳保護作用および、慢性炎症を抑える効果が期待できます。
SGLT2阻害薬の臨床試験である「EMPA-REG OUTCOM試験」「CANVAS試験」において、
心臓・腎臓・脳保護作用が、認められました。
その理由として、SGLT2阻害薬による血中ケトン体高値が、
心臓・腎臓・脳保護に良い影響を与えている可能性が示唆されました。
スーパー糖質制限食なら、よりケトン体高値となるので、
おおいに心臓・腎臓・脳保護作用が期待できます。
心臓・腎臓・脳が元気に活動していれば、当然免疫力も高まります。
また、近年「慢性炎症」が注目されています。
慢性炎症を伴う病気として
ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患、関節リウマチなどの自己免疫疾患が良く知られています。
最近の研究によって、これまで慢性炎症との関連についてはほとんど顧みられなかった病気でも、
実は慢性炎症が関わっていることがわかってきました。
加齢とともに増加するがん、動脈硬化、肥満、アルツハイマー病などの種々の疾患、さらには老化そのものも、
慢性的な炎症性の変化によって症状が進行するのではないかと考えられる証拠が見つかってきたのです。
この慢性炎症がどのようにして生じるのかはこれまで不明でしたが、
近年、インフラマソーム(☆)と呼ばれる自然免疫経路を介して
動脈硬化の炎症反応が起こっていることが明らかとなっています。
インフラマソームは、2型糖尿病・動脈硬化・アルツハイマー病・老化などにおいて炎症応答を促進します。
ケトン体の中でも、βヒドロキシ酪酸は、インフラマソームを抑制することがわかっています。
糖質制限食により身体の様々な慢性炎症が治まれば、当然免疫力は高まります。
<②AGEsの蓄積が少ない>
②により、<糖化 ⇒ 老化>という流れが最小限で済みます。
老化すれば、免疫力も低下するのは必然です。
私は、52歳の時に糖尿病の確定診断がついて、
以降は72歳現在まで20年間スーパー糖質制限食を続けています。
*歯は全て残り虫歯なし。
*目は裸眼で広辞苑が読める。自動車の運転もOK。
*身長は縮んでいない。
*聴力低下なし。
*夜間尿なし。
*内服薬なし。
*糖尿病合併症なし。
勿論、髪の毛は白くなり、前髪はやや後退気味であり、
完全に老化が防げているわけではありません。
しかし『糖化の延長上にある老化』は、最小限ですんでいるので、
上記が達成できているのだと思います。
逆に言えば、AGEsの蓄積が、歯周病・虫歯、視力低下、背が縮む、
聴力低下、夜間頻尿など所謂老化症状の元凶と言えます。
従いまして、同年代の糖質を摂取している人に比べたら、
スーパー糖質セイゲニストは、老化の少ない分、
免疫力はかなり高いと思います。
私も糖尿病という持病はありますが、
スーパー糖質制限食実践により、血糖コントロール極めて良好で、
AGEsの蓄積も最小限ですんでいるので、
同年代の糖質を普通に食べている健常人(AGEsの蓄積が多い)よりも免疫力は高いと思います。
これに対して「糖質無セイゲニスト」の方々は、
多くのリスクを抱えていることとなります。
ごく普通に現代の食事を食べている方は、皆さん「糖質無セイゲニスト」です。
即ち、現代の食事(ご飯、うどん、蕎麦、パスタ、パン、ポテチ、お菓子、アイスクリーム・・・)は、
明らかに糖質過剰食(糖質摂取比率が約60%)です。
従って、スーパー糖質セイゲニストが有す、①②の二つのアドバンテージがありません。
それどころか、毎日のようにAGEsを蓄積させて、「糖化→老化」のリスクがあります。
また糖質摂取のたびに、血糖値が上昇し、活性酸素を発生させるので酸化ストレスが上昇し、
がん、アルツハイマー病、動脈硬化などさまざまな生活習慣病のリスクとなります。
(☆)インフラマソーム
複数のタンパク質からなるタンパク複合体で、
主に自然免疫細胞を中心に発現し、
感染や傷害に伴う危険シグナルに応答 して、
炎症反応の誘導や進展に重要な役割を果たしていることが
明らかになっている。
江部康二
江部先生
お世話になっております。
僕は糖質制限6年めくらいになります。
ここ4年くらい 風邪をひいた 記憶がありません。
免疫が向上している判断しています
ある程度向上している との思いでワク否定
しました。
まあ 最悪僕は 悪い結果が出たとしても
運命だと思っていました
最近しがない世の中ですね。
江部先生ありがとうございます。
お世話になっております。
僕は糖質制限6年めくらいになります。
ここ4年くらい 風邪をひいた 記憶がありません。
免疫が向上している判断しています
ある程度向上している との思いでワク否定
しました。
まあ 最悪僕は 悪い結果が出たとしても
運命だと思っていました
最近しがない世の中ですね。
江部先生ありがとうございます。
糖尿人 さん
「僕は糖質制限6年めくらいになります。
ここ4年くらい 風邪をひいた 記憶がありません。
免疫が向上している判断しています」
素晴らしい成果です。
糖質制限食で、自然免疫が向上し、それが維持できているのでしょう。
私も自然免疫向上してますので、ワクチンは接種しません。
「僕は糖質制限6年めくらいになります。
ここ4年くらい 風邪をひいた 記憶がありません。
免疫が向上している判断しています」
素晴らしい成果です。
糖質制限食で、自然免疫が向上し、それが維持できているのでしょう。
私も自然免疫向上してますので、ワクチンは接種しません。
2022/12/05(Mon) 13:41 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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